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番外編
しっかりもののお兄ちゃん
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竜の国アッシェンベルグの第一王子であり既に立太子された次代の竜王でもあるルーウェンは、端麗な父と美人な母の血を引くだけあってとても綺麗な顔をしていた。
薄紫の瞳は父譲りで柔らかな髪は蒼色、竜体の色は母の瞳の色に良く似たブルーグリーンで、顔立ちはどちらかといえば父に似ている。おかげでパーティのたびにご令嬢に言い寄られるが、今のところルーウェンのお眼鏡に適う人はいなかった。
そんなルーウェンは家族が一番大切で一番大好きだ。
父であるレイフォードの事は尊敬しているし、母であるルカは守るべき存在だし、年の離れた弟妹も可愛くて仕方がない。
ただ、父の心配性な部分を受け継いでしまったが故に、いくつになっても素直で真っ直ぐで人を疑わない母をルーウェンは心の底から心配していた。
今だって久し振りに下りた町の中、少し目を離しただけで数メートル先にある露店の店主と話しているのだから。
「めちゃくちゃ美味しそう! これ何の果物なんだ?」
「木苺で御座います、竜妃様。一つ召し上がられますか?」
「待って、だったら買うから」
「そんな。竜妃様にお支払い頂くなどとんでも御座いません」
「ダメダメ。ちゃんと受け取って」
王族だからと甘やかされる事を良しとしないルカは、どれだけ勧められても必ず払うようにしている。それは店にとってもいい事なのだが、そのあとの行動はさすがに頂けない。
(またあの人は⋯毒味もなしに食べようとしているな)
懐から財布を取り出し、木苺と生クリームのサンドイッチを購入したルカがワクワク顔でさっそくかぶりつこうとした。だが傍にいるリックスに止められ首を振られると渋々ながらもそれを渡し、端を千切って口にしたリックスが咀嚼するのを大人しく待つ。
店先で売られている物に毒が入っている事などまずないが、この世界にとって重要な存在である以上用心するに越した事はない。
毒味を終えたリックスが頷いたのを見て大口を開けて齧ったルカは、数回もぐもぐしたあとふにゃりと口元を綻ばせた。美味しい物を食べている時のルカは本当に幸せそうで、それを見る周りの顔もほんわかしている。
その表情を見るたびもっと食べて欲しいとは思っているが、早く用事を済ませて帰らないと母を求めて父が追いかけて来てしまう。
何年経とうとも二人は非常に仲睦まじく、特にレイフォードがルカを溺愛しまくっている為、例えほんの数時間でも同じ城内にいない事には耐えられないのだ。
(母様を危険な目に遭わせたら、優しい父様でも怒るからな)
家族愛の強いレイフォードではあるが、一番愛しいのはルカだと豪語するだけありルカにだけは殊更に甘い。
だからもし傷の一つでも付けようものなら⋯⋯想像してゾッとした。
木苺のサンドイッチを食べ終わり、新しく別の味の物を買おうとしているルカに苦笑したルーウェンは購入した物を護衛に渡すとマントをなびかせながら母の元へと歩き出す。
気に入ったのならお土産として買えばいいのだ。
「母様、危ないのであまり離れないで下さい」
あのあとも匂いに誘われるように別の店に行こうとするルカを引き止めて広場に来たルーウェンは、自分よりも背の低い母を見下ろしてそう窘めた。
首を竦めるルカはその容姿も相俟って幼く見えるが立派な大人だ。ちゃんと自分が悪いと分かっている為素直に頷く。
「ごめん」
「母様に何かあった時、叱られるのはリックスなんですよ。もう少しご自分の立場を鑑みて行動して下さい」
「久し振りだったからつい⋯気を付けます」
基本的に母は城から出ない。今回のようにルーウェンについてくる事もあまりなく、下の子と遊んだり庭園を散歩して精霊と話したり時折調理場に立ったりと、敷地内でその時出来る事をして過ごしていた。
だからハメを外してしまうのも分かるだけに、護衛でありながらもちゃんと言葉にするリックスでさえあまり強くは言えない。
「それで、欲しい物は全部買えましたか?」
「アレオスに図鑑と、レティシアとティアラとカナリアに髪飾りを買ってあげたい」
「分かりました。まずは本屋に行きましょうか」
「うん」
見た目が幼く五人も子供がいるようには見えない母だが子供たちへの愛情は人一倍強く、レイフォードの視察に同行した際などは必ず一人一人に土産を買ってくる。
だから今回も、一緒に来ていない下の子たちに手土産として渡すつもりだろう。
上機嫌で歩き出す母の背中を見て笑みを零したルーウェンは、人波で誰よりも小さな背中が消えてしまわないうちにと慌てて追いかけたのだった。
無事、弟妹たちへの土産も買いほくほく顔で城へと戻った母は、待ち構えていた父にさっそく連れて行かれてしまいルーウェンは小さく息を吐く。仕方がないから自分で渡すかとみんなが集まっている子供部屋に行くと、ティアラが泣きながら飛びついてきた。
「ルーにいさま⋯っ」
「どうした、ティアラ」
「カナリアがティアラのくまさんポイってしたの⋯」
ティアラとカナリアは二つしか違わず、好みも似ているのか良くおもちゃの取り合いになるのだが、今回はカナリアがそれに怒って放り投げてしまったらしい。
まだ幼いから仕方ないとはいえ、やれやれと苦笑したルーウェンはティアラを抱き上げアレオスの膝の上にいるカナリアへと声をかける。
「カナリア、ぬいぐるみもおもちゃも投げちゃ駄目だって、父様にも母様にも言われているよね?」
「だってティーがいじわるなんだもん」
「仲良く遊ばないと、おもちゃたちも悲しむよ?」
「うー⋯」
カナリアだって本心では分かっているのだが、まだこの世に生を受けて四年。まだまだ本能のままに動く事だってある。
小さく唸るカナリアにクスリと笑ったルーウェンは、腕の中にいるティアラと向き合わせると二人の柔らかな手を取り握り込んだ。
「喧嘩をするのはいいけど、おもちゃやぬいぐるみにいじわるはしちゃいけないよ。くまさんにごめんなさいして、仲直り出来るね?」
「⋯⋯うん」
「⋯ごめんね、カナリア」
「⋯カナもごめんね。ティー、くまさん」
「ん。二人とも偉い」
素直にお互いの非を認め仲直りした二人にホッと一安心し、二人の髪を撫でたルーウェンは当初の目的である土産を渡そうと全員に声をかけた。
「はい、アレオスは図鑑」
「ありがとう」
「レティシアとティアラとカナリアは髪飾りで、それぞれの目の色で母様が選んでくれたから取り合いしないようにね」
「はーい」
「わー、キラキラー」
「キレイだね、ティー」
「うん!」
何だかんだで兄弟仲がいいのは、父も母も分け隔てなく、兄なのだから、姉なのだから、下の子にはこうありなさいという言葉を使わないからだろう。
ただルーウェンは全員と年が離れているし可愛いから進んで面倒を見ているだけで、両親には自分のしたい事をしていいとは言われていた。
「それじゃあ、兄様はする事があるから部屋に戻るよ」
「ありがとう、兄様」
「ありがとう」
「ルーにいさま、あとでくる?」
「うん、あとでね」
「ごほんよんでね」
「分かった、約束」
思い思いに話してくれる弟妹たちに笑顔を向け、カナリアとは小指を絡めて約束しあとをメイドに任せて子供部屋から出る。下が四人もいれば大変ではあるが、我儘もなくこちらの言葉はきちんと聞いてくれるからまだマシだ。
部屋へと戻る途中、庭園の方に人影が見えた気がして窓から覗くと、父と母が並んで歩いている姿が見えた。
父に肩を抱かれ歩く母は時折はにかんで見上げては何かを話し、それに応えるように父も微笑んで相槌を打つ。二人がこうして少しの時間でも散歩をする様子は、何年も前から城の中では当たり前の光景となっていた。
きっとあの二人は、この先何百年経とうとも変わらないのだろう。
(私にもいつか…あんな風に寄り添える相手が現れるだろうか)
歴代竜王夫妻の中でも特に父と母は仲が良いらしいが、あそこまでではなくとも想い合える相手と出会いたい。それがいつになるかは分からないが、父は諦めなかったおかげで母と出会えたそうだからルーウェンも方々に飛んで探そうとは思っている。
いつか必ず出会えると信じて。
ぼんやりと二人を見ていたら不意に父が母を抱き上げた。驚く母の頬に口付ける父の顔は見えずとも楽しそうなのが分かる。
周りの方が赤面してしまうほどラブラブな二人がこのあとどうするのか、知っているルーウェンは窓から視線を外すとふっと笑って自室へと足を向けた。
例え子供の前でも遠慮なくイチャイチャする二人だろうといつまでも変わらずにいて欲しい。
そう願うくらいには、ルーウェンにとって父と母は理想の夫夫だった。
FIN.
薄紫の瞳は父譲りで柔らかな髪は蒼色、竜体の色は母の瞳の色に良く似たブルーグリーンで、顔立ちはどちらかといえば父に似ている。おかげでパーティのたびにご令嬢に言い寄られるが、今のところルーウェンのお眼鏡に適う人はいなかった。
そんなルーウェンは家族が一番大切で一番大好きだ。
父であるレイフォードの事は尊敬しているし、母であるルカは守るべき存在だし、年の離れた弟妹も可愛くて仕方がない。
ただ、父の心配性な部分を受け継いでしまったが故に、いくつになっても素直で真っ直ぐで人を疑わない母をルーウェンは心の底から心配していた。
今だって久し振りに下りた町の中、少し目を離しただけで数メートル先にある露店の店主と話しているのだから。
「めちゃくちゃ美味しそう! これ何の果物なんだ?」
「木苺で御座います、竜妃様。一つ召し上がられますか?」
「待って、だったら買うから」
「そんな。竜妃様にお支払い頂くなどとんでも御座いません」
「ダメダメ。ちゃんと受け取って」
王族だからと甘やかされる事を良しとしないルカは、どれだけ勧められても必ず払うようにしている。それは店にとってもいい事なのだが、そのあとの行動はさすがに頂けない。
(またあの人は⋯毒味もなしに食べようとしているな)
懐から財布を取り出し、木苺と生クリームのサンドイッチを購入したルカがワクワク顔でさっそくかぶりつこうとした。だが傍にいるリックスに止められ首を振られると渋々ながらもそれを渡し、端を千切って口にしたリックスが咀嚼するのを大人しく待つ。
店先で売られている物に毒が入っている事などまずないが、この世界にとって重要な存在である以上用心するに越した事はない。
毒味を終えたリックスが頷いたのを見て大口を開けて齧ったルカは、数回もぐもぐしたあとふにゃりと口元を綻ばせた。美味しい物を食べている時のルカは本当に幸せそうで、それを見る周りの顔もほんわかしている。
その表情を見るたびもっと食べて欲しいとは思っているが、早く用事を済ませて帰らないと母を求めて父が追いかけて来てしまう。
何年経とうとも二人は非常に仲睦まじく、特にレイフォードがルカを溺愛しまくっている為、例えほんの数時間でも同じ城内にいない事には耐えられないのだ。
(母様を危険な目に遭わせたら、優しい父様でも怒るからな)
家族愛の強いレイフォードではあるが、一番愛しいのはルカだと豪語するだけありルカにだけは殊更に甘い。
だからもし傷の一つでも付けようものなら⋯⋯想像してゾッとした。
木苺のサンドイッチを食べ終わり、新しく別の味の物を買おうとしているルカに苦笑したルーウェンは購入した物を護衛に渡すとマントをなびかせながら母の元へと歩き出す。
気に入ったのならお土産として買えばいいのだ。
「母様、危ないのであまり離れないで下さい」
あのあとも匂いに誘われるように別の店に行こうとするルカを引き止めて広場に来たルーウェンは、自分よりも背の低い母を見下ろしてそう窘めた。
首を竦めるルカはその容姿も相俟って幼く見えるが立派な大人だ。ちゃんと自分が悪いと分かっている為素直に頷く。
「ごめん」
「母様に何かあった時、叱られるのはリックスなんですよ。もう少しご自分の立場を鑑みて行動して下さい」
「久し振りだったからつい⋯気を付けます」
基本的に母は城から出ない。今回のようにルーウェンについてくる事もあまりなく、下の子と遊んだり庭園を散歩して精霊と話したり時折調理場に立ったりと、敷地内でその時出来る事をして過ごしていた。
だからハメを外してしまうのも分かるだけに、護衛でありながらもちゃんと言葉にするリックスでさえあまり強くは言えない。
「それで、欲しい物は全部買えましたか?」
「アレオスに図鑑と、レティシアとティアラとカナリアに髪飾りを買ってあげたい」
「分かりました。まずは本屋に行きましょうか」
「うん」
見た目が幼く五人も子供がいるようには見えない母だが子供たちへの愛情は人一倍強く、レイフォードの視察に同行した際などは必ず一人一人に土産を買ってくる。
だから今回も、一緒に来ていない下の子たちに手土産として渡すつもりだろう。
上機嫌で歩き出す母の背中を見て笑みを零したルーウェンは、人波で誰よりも小さな背中が消えてしまわないうちにと慌てて追いかけたのだった。
無事、弟妹たちへの土産も買いほくほく顔で城へと戻った母は、待ち構えていた父にさっそく連れて行かれてしまいルーウェンは小さく息を吐く。仕方がないから自分で渡すかとみんなが集まっている子供部屋に行くと、ティアラが泣きながら飛びついてきた。
「ルーにいさま⋯っ」
「どうした、ティアラ」
「カナリアがティアラのくまさんポイってしたの⋯」
ティアラとカナリアは二つしか違わず、好みも似ているのか良くおもちゃの取り合いになるのだが、今回はカナリアがそれに怒って放り投げてしまったらしい。
まだ幼いから仕方ないとはいえ、やれやれと苦笑したルーウェンはティアラを抱き上げアレオスの膝の上にいるカナリアへと声をかける。
「カナリア、ぬいぐるみもおもちゃも投げちゃ駄目だって、父様にも母様にも言われているよね?」
「だってティーがいじわるなんだもん」
「仲良く遊ばないと、おもちゃたちも悲しむよ?」
「うー⋯」
カナリアだって本心では分かっているのだが、まだこの世に生を受けて四年。まだまだ本能のままに動く事だってある。
小さく唸るカナリアにクスリと笑ったルーウェンは、腕の中にいるティアラと向き合わせると二人の柔らかな手を取り握り込んだ。
「喧嘩をするのはいいけど、おもちゃやぬいぐるみにいじわるはしちゃいけないよ。くまさんにごめんなさいして、仲直り出来るね?」
「⋯⋯うん」
「⋯ごめんね、カナリア」
「⋯カナもごめんね。ティー、くまさん」
「ん。二人とも偉い」
素直にお互いの非を認め仲直りした二人にホッと一安心し、二人の髪を撫でたルーウェンは当初の目的である土産を渡そうと全員に声をかけた。
「はい、アレオスは図鑑」
「ありがとう」
「レティシアとティアラとカナリアは髪飾りで、それぞれの目の色で母様が選んでくれたから取り合いしないようにね」
「はーい」
「わー、キラキラー」
「キレイだね、ティー」
「うん!」
何だかんだで兄弟仲がいいのは、父も母も分け隔てなく、兄なのだから、姉なのだから、下の子にはこうありなさいという言葉を使わないからだろう。
ただルーウェンは全員と年が離れているし可愛いから進んで面倒を見ているだけで、両親には自分のしたい事をしていいとは言われていた。
「それじゃあ、兄様はする事があるから部屋に戻るよ」
「ありがとう、兄様」
「ありがとう」
「ルーにいさま、あとでくる?」
「うん、あとでね」
「ごほんよんでね」
「分かった、約束」
思い思いに話してくれる弟妹たちに笑顔を向け、カナリアとは小指を絡めて約束しあとをメイドに任せて子供部屋から出る。下が四人もいれば大変ではあるが、我儘もなくこちらの言葉はきちんと聞いてくれるからまだマシだ。
部屋へと戻る途中、庭園の方に人影が見えた気がして窓から覗くと、父と母が並んで歩いている姿が見えた。
父に肩を抱かれ歩く母は時折はにかんで見上げては何かを話し、それに応えるように父も微笑んで相槌を打つ。二人がこうして少しの時間でも散歩をする様子は、何年も前から城の中では当たり前の光景となっていた。
きっとあの二人は、この先何百年経とうとも変わらないのだろう。
(私にもいつか…あんな風に寄り添える相手が現れるだろうか)
歴代竜王夫妻の中でも特に父と母は仲が良いらしいが、あそこまでではなくとも想い合える相手と出会いたい。それがいつになるかは分からないが、父は諦めなかったおかげで母と出会えたそうだからルーウェンも方々に飛んで探そうとは思っている。
いつか必ず出会えると信じて。
ぼんやりと二人を見ていたら不意に父が母を抱き上げた。驚く母の頬に口付ける父の顔は見えずとも楽しそうなのが分かる。
周りの方が赤面してしまうほどラブラブな二人がこのあとどうするのか、知っているルーウェンは窓から視線を外すとふっと笑って自室へと足を向けた。
例え子供の前でも遠慮なくイチャイチャする二人だろうといつまでも変わらずにいて欲しい。
そう願うくらいには、ルーウェンにとって父と母は理想の夫夫だった。
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