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小さな騒動と過保護組
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「これはルカが作ったものだろう?」
ソフィアたちのいる場所に戻り、敷物に上がって腰を下ろしたレイフォードの膝に座り、サンドイッチやおかずが入った容器をソフィアが開けてすぐ長い人差し指がある部分を示してそう問い掛けてきた。
ずばり言い当てられて驚きレイフォードを見上げると、ふっと微笑んだ口元が目蓋に触れる。
「料理長が作った物は展示品のようにキッチリしているが、ルカが作ったものはルカらしさがあるからな」
「……つまり?」
「ルカの手作りなら、何でも分かるという事だ」
そう言ってルカが作ったサンドイッチと料理長が作ったサンドイッチを手に取ったレイフォードは、料理長の方をルカの口元に寄せながら自分もかぶりつく。いつもながらあっという間に平らげる姿に感心しながらもマイペースに食べていると、突然ルカの目の前に赤い木の実がたくさん降ってきた。
「!?」
「あら」
「わざわざ熟れている物を探したのか」
ルカ以外の全員が空を見上げている為これが精霊によるものだという事は分かったが、本当に唐突だったからルカの心臓は今だにバクバクしている。
レイフォードが一つ口に入れたあと、微笑んでルカの口にも入れてくれたが精霊がくれた木の実は驚くほどに甘かった。
「ん!」
「これくらいが食べ頃だな」
「……あまーい」
「ふふ、良かったですね。ルカ様」
ケーキのクリームやジャムとは違う、蕩けるような甘さにルカは満足げに顔を綻ばせる。その表情に一同も頬を緩め、ソフィアは布に木の実を乗せると袋状にしてルカへと持たせた。
「精霊からルカ様への贈り物ですね」
「嬉しいな。あ、なぁ、今どこらへんにいる?」
「ルカの頭の上を飛び回っているな」
レイフォードに言われ顔を上げたルカは、見えないけれど嬉しい気持ちを込めて笑顔を向けると木の実が入った布袋を持ち上げて口を開く。
「ありがとう! 大事に食べるな」
そう言った瞬間ふわりと風が拭いて髪がなびき、それが精霊の言葉の代わりのような気がしてルカは胸が温かくなった。
布袋を膝に置きソフィアから紅茶を受け取ったルカは、それを一口飲むとまだ立ったままのリックスとバルドーを振り向く。
「せっかくだし、二人も食べよ。こんなにたくさんサンドイッチあるだからさ」
「いえ、ですが…」
「我々は護衛ですから」
「食べないとお腹空いて動けなくなるぞ。な、レイ」
「そうだな。今日は特例だ、お前たちも食え」
どこまでもルカに甘いレイフォードに内心苦笑しつつ、リックスとバルドーはお礼を言うとソフィアがいる方へと腰を下ろし、本来なら有り得ない主人との食事を楽しんだのだった。
昼食後、少し休憩したルカは湖の方へ行ってみようとリックスを伴い歩いて向かっていたのだが、途中で彼の通信機が鳴ってしまい少し離れる事になった。
一応見える場所だから問題はないが、湖の傍にはいかないようにと言われそれなりに離れたところにしゃがみ込んで花を眺める。
「花ってどれだけ種類があるんだろ。城にも凄い数咲いてるけど」
結婚式の前にルカの瞳の色と同じ花を植えると言っていたから増やそうと思えばまだ増やせるのだろう。
ちなみに今目の前に咲いている花は城では見た事がなかった。
「おや? ここに先客がいるとは思わなかったな」
「やだ、何この子。座り込んで花なんて見て」
「いいじゃないか。花を愛でる子、俺は好きだよ」
心地いい風に揺れる花を指先でつついていたら声がかけられ、顔を上げると知らない人間の男女がいて首を傾げた。
ここは王家が管理しているから、基本的には誰も入れないってレイフォードは言っていたのに。
「へぇ、驚いた。ずいぶん綺麗な顔をしているね」
「でも格好がちょっと……もしかして娼婦?」
「それは興味がそそられるなぁ」
「もう、私とのデート中に何を言ってるのよ」
ゆっくりと近付いてくる二人はそれぞれ違う表情をしていて、女が侮蔑的な顔をしているのに対して男はどこか下卑た顔をしている。
傍まで来て膝をついた男がルカへと手を伸ばした時、その指先に剣の先が突き付けられた。
「!?」
「きゃあ!」
「何をしている」
幸い当たってはいないが、もしあと少しでも手が前にあれば指が落ちていたに違いない。
怯える二人を見て顔を上げたルカは、立ち上がると怖い顔をしているリックスの腕を軽く叩いた。
「何もされてないからいいよ」
「ですが、ルカ様に触れようとしました。許されません」
「でも触られてない。レイたちのとこ戻ろ?」
「陛下でしたらすぐにいらっしゃいます」
「へ?」
特に実害がない為不必要に裁かなくてもいい。
レイフォードだけでなく、リックスもソフィアもルカに対して過保護なのはルカも分かっているから、あまり大事にはしたくなかった。
それなのに、一番の過保護が来てしまうとは。
「ここは我が竜の王家が管理する場所であり、私の許可なく入る事は出来ないのだが…お前たちは誰の許しを得てここにいる?」
「…っ…り、竜王陛下…!」
「あら…素敵な人…」
「ルカ、おいで」
二人に向けるものとは違い、優しい声で呼ばれルカは駆け足で近付くと広い胸元に飛び込んだ。それを見て男の方は気付いたのか、ハッとしたように息を飲み頭を下げる。
「り、竜妃様とは知らず、大変失礼致しました…!」
「ちょっと、何頭下げてるのよ」
「いいから、お前も下げろ!」
「嫌」
女の方はずいぶんと世間知らずらしい。男は苛立った様子で女を見たあと、もう一度レイフォードへと頭を下げここにいる理由を説明し始めた。
「こ、こちらが竜の王家が管理されている場所だとは存じ上げませんでした。転移装置があるので、誰でも行けるのかと…」
「転移装置? おかしいな、ここには置いていないはずだが」
「誰かが勝手に置いたのかもしれませんね」
「迷惑な話だ。バルドー、この者たちを帰して装置を破壊して来い」
「はっ」
「もしルカに少しでも触れていたらその腕を切り落としていたが……今回の件は特に大事がなかったという事で不問にする。だが、その女はもう少し教育しておけ」
「は、はい! 申し訳ございませんでした!」
「は? どういう意味よ」
不満たっぷりな女は恐縮しきりの男に腕を引かれ、バルドーと共に転移装置のある場所へと消えて行った。最後まで女が何か文句を言っていたが、下手をすれば不敬罪になるのに大した度胸である。
いや、あの様子だとただ知らないだけなのかもしれないが。
「とんだピクニックになったな」
「でも俺、楽しかったよ。何よりレイと一緒に来れたし」
「私も楽しかった。おかげで明日からも仕事が頑張れそうだ」
「また来ような」
「ああ」
忙しいレイフォードをしょっちゅう外出に誘ったりは出来ないが、そんな中でも一緒に来られるならこれほど嬉しい事はない。
いつだって自分を包み込んでくれる腕の中で胸元に頬を擦り寄せたルカは、腰に回した腕に力を込めると目を閉じてレイフォードの香りを思いっきり吸い込んだ。
ソフィアたちのいる場所に戻り、敷物に上がって腰を下ろしたレイフォードの膝に座り、サンドイッチやおかずが入った容器をソフィアが開けてすぐ長い人差し指がある部分を示してそう問い掛けてきた。
ずばり言い当てられて驚きレイフォードを見上げると、ふっと微笑んだ口元が目蓋に触れる。
「料理長が作った物は展示品のようにキッチリしているが、ルカが作ったものはルカらしさがあるからな」
「……つまり?」
「ルカの手作りなら、何でも分かるという事だ」
そう言ってルカが作ったサンドイッチと料理長が作ったサンドイッチを手に取ったレイフォードは、料理長の方をルカの口元に寄せながら自分もかぶりつく。いつもながらあっという間に平らげる姿に感心しながらもマイペースに食べていると、突然ルカの目の前に赤い木の実がたくさん降ってきた。
「!?」
「あら」
「わざわざ熟れている物を探したのか」
ルカ以外の全員が空を見上げている為これが精霊によるものだという事は分かったが、本当に唐突だったからルカの心臓は今だにバクバクしている。
レイフォードが一つ口に入れたあと、微笑んでルカの口にも入れてくれたが精霊がくれた木の実は驚くほどに甘かった。
「ん!」
「これくらいが食べ頃だな」
「……あまーい」
「ふふ、良かったですね。ルカ様」
ケーキのクリームやジャムとは違う、蕩けるような甘さにルカは満足げに顔を綻ばせる。その表情に一同も頬を緩め、ソフィアは布に木の実を乗せると袋状にしてルカへと持たせた。
「精霊からルカ様への贈り物ですね」
「嬉しいな。あ、なぁ、今どこらへんにいる?」
「ルカの頭の上を飛び回っているな」
レイフォードに言われ顔を上げたルカは、見えないけれど嬉しい気持ちを込めて笑顔を向けると木の実が入った布袋を持ち上げて口を開く。
「ありがとう! 大事に食べるな」
そう言った瞬間ふわりと風が拭いて髪がなびき、それが精霊の言葉の代わりのような気がしてルカは胸が温かくなった。
布袋を膝に置きソフィアから紅茶を受け取ったルカは、それを一口飲むとまだ立ったままのリックスとバルドーを振り向く。
「せっかくだし、二人も食べよ。こんなにたくさんサンドイッチあるだからさ」
「いえ、ですが…」
「我々は護衛ですから」
「食べないとお腹空いて動けなくなるぞ。な、レイ」
「そうだな。今日は特例だ、お前たちも食え」
どこまでもルカに甘いレイフォードに内心苦笑しつつ、リックスとバルドーはお礼を言うとソフィアがいる方へと腰を下ろし、本来なら有り得ない主人との食事を楽しんだのだった。
昼食後、少し休憩したルカは湖の方へ行ってみようとリックスを伴い歩いて向かっていたのだが、途中で彼の通信機が鳴ってしまい少し離れる事になった。
一応見える場所だから問題はないが、湖の傍にはいかないようにと言われそれなりに離れたところにしゃがみ込んで花を眺める。
「花ってどれだけ種類があるんだろ。城にも凄い数咲いてるけど」
結婚式の前にルカの瞳の色と同じ花を植えると言っていたから増やそうと思えばまだ増やせるのだろう。
ちなみに今目の前に咲いている花は城では見た事がなかった。
「おや? ここに先客がいるとは思わなかったな」
「やだ、何この子。座り込んで花なんて見て」
「いいじゃないか。花を愛でる子、俺は好きだよ」
心地いい風に揺れる花を指先でつついていたら声がかけられ、顔を上げると知らない人間の男女がいて首を傾げた。
ここは王家が管理しているから、基本的には誰も入れないってレイフォードは言っていたのに。
「へぇ、驚いた。ずいぶん綺麗な顔をしているね」
「でも格好がちょっと……もしかして娼婦?」
「それは興味がそそられるなぁ」
「もう、私とのデート中に何を言ってるのよ」
ゆっくりと近付いてくる二人はそれぞれ違う表情をしていて、女が侮蔑的な顔をしているのに対して男はどこか下卑た顔をしている。
傍まで来て膝をついた男がルカへと手を伸ばした時、その指先に剣の先が突き付けられた。
「!?」
「きゃあ!」
「何をしている」
幸い当たってはいないが、もしあと少しでも手が前にあれば指が落ちていたに違いない。
怯える二人を見て顔を上げたルカは、立ち上がると怖い顔をしているリックスの腕を軽く叩いた。
「何もされてないからいいよ」
「ですが、ルカ様に触れようとしました。許されません」
「でも触られてない。レイたちのとこ戻ろ?」
「陛下でしたらすぐにいらっしゃいます」
「へ?」
特に実害がない為不必要に裁かなくてもいい。
レイフォードだけでなく、リックスもソフィアもルカに対して過保護なのはルカも分かっているから、あまり大事にはしたくなかった。
それなのに、一番の過保護が来てしまうとは。
「ここは我が竜の王家が管理する場所であり、私の許可なく入る事は出来ないのだが…お前たちは誰の許しを得てここにいる?」
「…っ…り、竜王陛下…!」
「あら…素敵な人…」
「ルカ、おいで」
二人に向けるものとは違い、優しい声で呼ばれルカは駆け足で近付くと広い胸元に飛び込んだ。それを見て男の方は気付いたのか、ハッとしたように息を飲み頭を下げる。
「り、竜妃様とは知らず、大変失礼致しました…!」
「ちょっと、何頭下げてるのよ」
「いいから、お前も下げろ!」
「嫌」
女の方はずいぶんと世間知らずらしい。男は苛立った様子で女を見たあと、もう一度レイフォードへと頭を下げここにいる理由を説明し始めた。
「こ、こちらが竜の王家が管理されている場所だとは存じ上げませんでした。転移装置があるので、誰でも行けるのかと…」
「転移装置? おかしいな、ここには置いていないはずだが」
「誰かが勝手に置いたのかもしれませんね」
「迷惑な話だ。バルドー、この者たちを帰して装置を破壊して来い」
「はっ」
「もしルカに少しでも触れていたらその腕を切り落としていたが……今回の件は特に大事がなかったという事で不問にする。だが、その女はもう少し教育しておけ」
「は、はい! 申し訳ございませんでした!」
「は? どういう意味よ」
不満たっぷりな女は恐縮しきりの男に腕を引かれ、バルドーと共に転移装置のある場所へと消えて行った。最後まで女が何か文句を言っていたが、下手をすれば不敬罪になるのに大した度胸である。
いや、あの様子だとただ知らないだけなのかもしれないが。
「とんだピクニックになったな」
「でも俺、楽しかったよ。何よりレイと一緒に来れたし」
「私も楽しかった。おかげで明日からも仕事が頑張れそうだ」
「また来ような」
「ああ」
忙しいレイフォードをしょっちゅう外出に誘ったりは出来ないが、そんな中でも一緒に来られるならこれほど嬉しい事はない。
いつだって自分を包み込んでくれる腕の中で胸元に頬を擦り寄せたルカは、腰に回した腕に力を込めると目を閉じてレイフォードの香りを思いっきり吸い込んだ。
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