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仲睦まじい夫婦
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大盛り上がりの結婚式が終わったあとは城の大広間にて披露宴が行われた。といっても、お披露目の時のように音楽隊が楽器を奏で、中央では貴族たちが手を取り踊るパーティのようなものだが名目上は披露宴である。食事も立食形式で、ダンスをしない人たちはいくつか摘んでは舌鼓を打っていた。
挙式時のドレスのような派手さはないが、緻密で繊細な刺繍と装飾が施された純白のドレスに衣装チェンジしたルカは相も変わらず注目の的だ。
ボリュームを抑えたスレンダーなロングスカート、最大限肌を見せない為のハイネックに袖口にかけて広がるベルスリーブはレイフォードの独占欲が遺憾なく発揮されたものだが、ルカの黒髪と白のコントラストがマッチしてこれぞ主役といった感じだ。
耳と首元には先ほどとは違うジュエリーがついていて、小振りなものだがその価値はとてもじゃないが計り知れないだろう。
「なぁ、レイ」
「ん?」
「今日は踊らないよな?」
花や宝石で飾られた王族席に置かれたソファに座ったルカは、同じように隣に腰掛けているレイフォードの袖を引きながら問い掛ける。何の事か分からなかったのか一瞬キョトンとしたレイフォードは、しかしすぐに理解すると表情を緩めルカの肩を抱き寄せた。
「踊らない。それに、式を挙げたからご令嬢と踊る事は二度とないな」
「そっか…良かった」
「もしかして、嫉妬してくれていたのか」
「するに決まってるだろ」
自他共に認めるほど外見に興味のないルカだが、これだけの美形に囲まれていればさすがに目も育つもので、着飾った令嬢を綺麗だと思ったし、レイフォードと並んでいる姿を見てお似合いだとも思ってしまった。
だからこそモヤモヤしていたのに。
どこか嬉しそうなレイフォードにムッとして返すとこめかみに唇が押し当てられた。
「すまなかった」
「…別に、仕方ないとは思ってるけど…」
「他にして欲しくない事はあるか?」
「あんまり綺麗な人の傍には行かないで欲しい」
例え他人同士でも美男美女というものはそれだけで注目の的になる。その気はなくても「素敵ね」なんて言葉が聞こえてきたら嫌だし、もうお似合いだなんて思いたくない。
だからそう答えればふっと笑ったレイフォードが視界を遮るように被さってきた。
「私が綺麗だと思う者はルカだけなのだが…」
「え、そんな事ないだろ」
「本当だ。ルカを見て、初めて人を美しいと思ったのだから」
「……自分の方が綺麗な顔してるくせに」
「それこそないな。ルカが一番綺麗だ」
何を言っても譲る気はないのか、ひたすらにルカを褒めながら顔を近付けてきたレイフォードに軽く口付けられる。たくさんの人がいるからと緩く首を振ったら目を細めてまた寄せてきて、慌てて肩を押したら笑い声が聞こえてきた。
「仲が良いわね」
「ルカくんといる時のレイフォードはまるで知らない人みたいだな」
「恋をすると人は変わるものだもの」
「父上、母上」
すっとレイフォードが離れてくれた事にホッと息を吐き、まだクスクスと笑っているイルヴァンとシルヴィアへと視線を移す。先ほどまで色んな貴族に囲まれて話をしていたが、ようやく落ち着いてここまで来てくれたのだろう。
思えば今日初めての会話だ。
先に立ち上がったレイフォードの手が差し出され、それを支えにして腰を上げたルカの前に一口サイズにカットされた厚切り肉の乗った皿とフォークが差し出される。
「え?」
「ルカくん、まだ何も食べてないんじゃない? このお肉、柔らかくて美味しいわよ」
「食べてないけど…何かお腹空かなくて」
「疲れで食欲がなくなったか?」
「そうじゃなくて、何て言えばいいのかな……胸がいっぱい?」
本当は腹は減っているのかもしれないが、不思議な事に虫は鳴かないし食べる気にもならない。
胸の辺りを押さえながら答えるルカに微笑んだシルヴィアは、フォークに一つ刺すとそれを口元へと寄せてきた。
「幸せに満ちているからかしらね。でも、食べておかないとあとが大変よ?」
「?」
「……母上」
肉のいい匂いがして誘われるように口に入れると、シルヴィアが首を傾げてそんな事を言ってきた。何かあるのかと目を瞬いたらレイフォードの声が被せられ今度はシルヴィアが不思議そうな顔をする。
「? どうしたの?」
「ルカはまだ何も知りませんから」
「あら、そうなの? いいわねぇ。自分色に染めるってやつじゃない」
貴族のご令嬢なら絶対言わないような、平民育ち故の奔放さを持つシルヴィアの言い様にはさすがのイルヴァンも苦笑してしまう。
一つも染まっていない真っ白な恋人がレイフォードの手により色を変えていくのは男としては堪らないが、ルカには白いままでいて欲しいとも思ってしまう為複雑だ。
レイフォードは額を押さえシルヴィアから皿を受け取ると、新しい肉をフォークに刺してルカへと食べさせる。
「美味いか?」
「ん」
「他にも食べたい物があったら言ってくれ」
「うん」
返事を求めるたびにこくこくと頷くルカが何とも言えず可愛らしい。
控えているリックスに飲み物を頼み、食欲の湧いてきたルカの口へと肉を運びながらレイフォードは微笑んだ。
その様子を見ていたイルヴァンは顎に手を当て「ふむ」と頷く。
「番への給餌行為が竜族の特性とはいえ、レイフォードは今までの誰よりもそれが強く出ているようだな」
「それだけ愛が深いのよ。若い時のイルヴァン様に良く似ているわ」
「心外だな。今でも君への愛は海よりも深いのに」
「ふふ、嬉しいわ」
仄かに頬を染めてイルヴァンへと寄り添うシルヴィアの姿にいつかの祖母と祖父が重なったルカは、胸が暖かくなるのを感じて口元を緩める。何年経とうとも仲睦まじいのは良い事だ。
(俺も、レイとずっと仲良しでいたいな)
大人で穏やかで優しいレイフォードとはきっと喧嘩にさえならないだろうけど、叶うなら毎日笑い合える生活を送りたい。
相変わらずタイミング良く肉を差し出してくるレイフォードを見上げたルカは、目が合えば柔らかく微笑んでくれる彼に笑顔を返すと腰元に腕を回してぎゅっと抱き着いた。
すぐに肩が抱かれ頭に口付けられる。
今は、ただこの腕の中にいられるだけでも幸せだ。
賑やかな音楽が鳴り響く煌びやかな披露宴は夜が更けるまで続き、最後はレイフォードのお礼と感謝の言葉で締め括られた。
だが、レイフォードにとっての本当の意味での勝負はこれからである。
列席者を見送ったレイフォードは長く息を吐くと、バルドーとアルマに一声かけてから自室へと足を向けるのだった。
挙式時のドレスのような派手さはないが、緻密で繊細な刺繍と装飾が施された純白のドレスに衣装チェンジしたルカは相も変わらず注目の的だ。
ボリュームを抑えたスレンダーなロングスカート、最大限肌を見せない為のハイネックに袖口にかけて広がるベルスリーブはレイフォードの独占欲が遺憾なく発揮されたものだが、ルカの黒髪と白のコントラストがマッチしてこれぞ主役といった感じだ。
耳と首元には先ほどとは違うジュエリーがついていて、小振りなものだがその価値はとてもじゃないが計り知れないだろう。
「なぁ、レイ」
「ん?」
「今日は踊らないよな?」
花や宝石で飾られた王族席に置かれたソファに座ったルカは、同じように隣に腰掛けているレイフォードの袖を引きながら問い掛ける。何の事か分からなかったのか一瞬キョトンとしたレイフォードは、しかしすぐに理解すると表情を緩めルカの肩を抱き寄せた。
「踊らない。それに、式を挙げたからご令嬢と踊る事は二度とないな」
「そっか…良かった」
「もしかして、嫉妬してくれていたのか」
「するに決まってるだろ」
自他共に認めるほど外見に興味のないルカだが、これだけの美形に囲まれていればさすがに目も育つもので、着飾った令嬢を綺麗だと思ったし、レイフォードと並んでいる姿を見てお似合いだとも思ってしまった。
だからこそモヤモヤしていたのに。
どこか嬉しそうなレイフォードにムッとして返すとこめかみに唇が押し当てられた。
「すまなかった」
「…別に、仕方ないとは思ってるけど…」
「他にして欲しくない事はあるか?」
「あんまり綺麗な人の傍には行かないで欲しい」
例え他人同士でも美男美女というものはそれだけで注目の的になる。その気はなくても「素敵ね」なんて言葉が聞こえてきたら嫌だし、もうお似合いだなんて思いたくない。
だからそう答えればふっと笑ったレイフォードが視界を遮るように被さってきた。
「私が綺麗だと思う者はルカだけなのだが…」
「え、そんな事ないだろ」
「本当だ。ルカを見て、初めて人を美しいと思ったのだから」
「……自分の方が綺麗な顔してるくせに」
「それこそないな。ルカが一番綺麗だ」
何を言っても譲る気はないのか、ひたすらにルカを褒めながら顔を近付けてきたレイフォードに軽く口付けられる。たくさんの人がいるからと緩く首を振ったら目を細めてまた寄せてきて、慌てて肩を押したら笑い声が聞こえてきた。
「仲が良いわね」
「ルカくんといる時のレイフォードはまるで知らない人みたいだな」
「恋をすると人は変わるものだもの」
「父上、母上」
すっとレイフォードが離れてくれた事にホッと息を吐き、まだクスクスと笑っているイルヴァンとシルヴィアへと視線を移す。先ほどまで色んな貴族に囲まれて話をしていたが、ようやく落ち着いてここまで来てくれたのだろう。
思えば今日初めての会話だ。
先に立ち上がったレイフォードの手が差し出され、それを支えにして腰を上げたルカの前に一口サイズにカットされた厚切り肉の乗った皿とフォークが差し出される。
「え?」
「ルカくん、まだ何も食べてないんじゃない? このお肉、柔らかくて美味しいわよ」
「食べてないけど…何かお腹空かなくて」
「疲れで食欲がなくなったか?」
「そうじゃなくて、何て言えばいいのかな……胸がいっぱい?」
本当は腹は減っているのかもしれないが、不思議な事に虫は鳴かないし食べる気にもならない。
胸の辺りを押さえながら答えるルカに微笑んだシルヴィアは、フォークに一つ刺すとそれを口元へと寄せてきた。
「幸せに満ちているからかしらね。でも、食べておかないとあとが大変よ?」
「?」
「……母上」
肉のいい匂いがして誘われるように口に入れると、シルヴィアが首を傾げてそんな事を言ってきた。何かあるのかと目を瞬いたらレイフォードの声が被せられ今度はシルヴィアが不思議そうな顔をする。
「? どうしたの?」
「ルカはまだ何も知りませんから」
「あら、そうなの? いいわねぇ。自分色に染めるってやつじゃない」
貴族のご令嬢なら絶対言わないような、平民育ち故の奔放さを持つシルヴィアの言い様にはさすがのイルヴァンも苦笑してしまう。
一つも染まっていない真っ白な恋人がレイフォードの手により色を変えていくのは男としては堪らないが、ルカには白いままでいて欲しいとも思ってしまう為複雑だ。
レイフォードは額を押さえシルヴィアから皿を受け取ると、新しい肉をフォークに刺してルカへと食べさせる。
「美味いか?」
「ん」
「他にも食べたい物があったら言ってくれ」
「うん」
返事を求めるたびにこくこくと頷くルカが何とも言えず可愛らしい。
控えているリックスに飲み物を頼み、食欲の湧いてきたルカの口へと肉を運びながらレイフォードは微笑んだ。
その様子を見ていたイルヴァンは顎に手を当て「ふむ」と頷く。
「番への給餌行為が竜族の特性とはいえ、レイフォードは今までの誰よりもそれが強く出ているようだな」
「それだけ愛が深いのよ。若い時のイルヴァン様に良く似ているわ」
「心外だな。今でも君への愛は海よりも深いのに」
「ふふ、嬉しいわ」
仄かに頬を染めてイルヴァンへと寄り添うシルヴィアの姿にいつかの祖母と祖父が重なったルカは、胸が暖かくなるのを感じて口元を緩める。何年経とうとも仲睦まじいのは良い事だ。
(俺も、レイとずっと仲良しでいたいな)
大人で穏やかで優しいレイフォードとはきっと喧嘩にさえならないだろうけど、叶うなら毎日笑い合える生活を送りたい。
相変わらずタイミング良く肉を差し出してくるレイフォードを見上げたルカは、目が合えば柔らかく微笑んでくれる彼に笑顔を返すと腰元に腕を回してぎゅっと抱き着いた。
すぐに肩が抱かれ頭に口付けられる。
今は、ただこの腕の中にいられるだけでも幸せだ。
賑やかな音楽が鳴り響く煌びやかな披露宴は夜が更けるまで続き、最後はレイフォードのお礼と感謝の言葉で締め括られた。
だが、レイフォードにとっての本当の意味での勝負はこれからである。
列席者を見送ったレイフォードは長く息を吐くと、バルドーとアルマに一声かけてから自室へと足を向けるのだった。
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