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ルカの大切なもの
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ルナリエが城に来てから三日。彼女は持ち前の飾らない美しさと朗らかさから城の中での地位を確約しつつあった。
生まれ持っての気品さと身のこなし、王女故に豊富な知識と完壁な礼儀作法は見る者全てに感嘆を零させる。
メイドたちはこぞってルナリエへと賛辞を送り彼女のお世話をしたがった。
もちろん、ルカにだっていつも通り接してはくれるのだが、どこか余所余所しいというか一線引かれ始めている。
「ローレン団長殿、少し宜しいですかな?」
「はい?」
庭へと向かう途中、ここ最近でよく見るようになったエイデルがルカの後ろに控えているリックスへと声をかけてきた。この数日で分かった事だが、リックスは城の大臣たちがあまり好きではないらしく、見掛けると遠回りするか早足になる。
恐らく今だってルカへと声をかけたのなら一も二もなく立ち去っていただろう。
だが自分よりも上の立場にいる大臣に呼ばれて応えない訳にはいかず、足を止めて振り返ったリックスにエイデルは事もなげに話し始めた。
「団長のお力を見込んでお願いがあるのですが⋯」
「何でしょう」
「ぜひルナリエ様の護衛について頂きたいのです」
「!」
「お断りします」
ヘラヘラと笑いながら度肝を抜くようなお願いをしてくるエイデルにルカは驚くが、言われたリックスはキッパリと拒否する。
よもや断られるとは思っていなかったようで、驚いた顔をしたエイデルは少し慌てたように言葉を続けるが、ルカを守る事に命を懸けているリックスは確固たる姿勢は崩さない。
「ルナリエ様はアザをお持ちなのですよ? 近衛隊を除き最強と謳われる貴方が護衛につく事は必然だと思うのですが」
「私は陛下直々にルカ様の護衛を任されております。一大臣である貴方にそれをどうこうする権利は御座いません」
「失礼とは存じますが、一国の王女でありアザをお持ちのルナリエ様と平民であるルカ様、どちらが我が国にとって必要な御方かご理解されておりますかな?」
「陛下にとってルカ様は最も大切な御方です。それが全てでは?」
「伝承にもある、アザを持つ御方を蔑ろにされるのですか?」
「私は陛下のご意思に従っているまでです。大体、姫君のアザが本物だという保証もありませんから」
どうしてもルナリエにリックスをつけたいエイデルと、何があってもルカの護衛から外れないと言い切るリックスのやり取りにルカの方がハラハラしてしまう。
本当ならルカから言うべきなのだろうが、ルカにとってはリックスもソフィアも既に家族同然で手離したくない人たちだ。
「まぁいいでしょう。陛下がお戻りになれば解決しますし今はここで引きますが⋯⋯ルカ様もご自分のお立場をゆめゆめお忘れなきように」
「⋯⋯⋯」
「無礼ですよ」
「果たして無礼なのはどちらでしょうね」
睨み付けるリックスに憮然とした態度でそう言い放ったエイデルは、チラリとルカを見てから足音を鳴らして去って行った。
それを見送るルカの表情に目を伏せたリックスは、小さく息を吐くといつものようにルカへと微笑む。
「大丈夫ですよ、ルカ様。陛下のお気持ちは既に決まっておりますので」
「うん⋯ありがとう、リックス」
(まったく、陛下がいらっしゃらないタイミングでこのような事が起こるとは⋯おかげで大臣たちが幅を利かせ始めている)
なまじ権力を持った者が、ルナリエの存在により水を得た魚のように生き生きし始めルカを標的にしてきた事が気に食わない。
アザの有無だけでルナリエこそが竜妃と崇めるエイデルの考えなどお見通しだった。
(アザが本物かどうかは、陛下のみが召還出来る〝精霊眼〟の持ち主だけが見極める事が出来る。即ち現状では姫君はただアザを持っているだけに過ぎない。そのような状態でルカ様の護衛から外そうとするなど、愚かとしか言いようがないな)
歩き始めた小さな背中を見たリックスは、何があっても離れない事を再び心に決めルカに続いて足を進めた。
ルナリエの所作は全てが洗練されて綺麗だ。
ゆっくりと礼儀作法を学んでいるルカはようやくカトラリーの使い方をマスターしたところだが、まだまだ公に見せられるものではなく一緒に食事を摂っていると嫌でも自分の拙さが目立って落ち込んでしまう。
「この国は素晴らしいですわね。街並みは綺麗ですし、人々は活気があって食べ物も美味しくて。何より夕日が美しいですわ」
「そ、そうですね」
「それに、竜族の方々は思った以上に見目麗しくて驚いています。ルカ様の護衛の方も、とても素敵な方ですわね」
「はい」
普段は食事の際には入口付近に控えているリックスは、今はルカの斜め後ろにいて目を伏せて立っている。
振り返ると気付いて優しく微笑んでくれるリックスに笑みを返して食事を進めていると、ナフキンで口元を拭ったルナリエが肩に掛かったピンクブロンドの髪を払った。
「ところで、ルカ様がいらっしゃるお部屋は竜妃となる方の為に誂えられたお部屋だとお聞きしましたけど⋯」
「え⋯そうなのか?」
この城に来た次の日にはあの部屋が私室になった為、知らなかったルカが驚いてリックスを見上げると当然と言わんばかりに頷く。
「はい。ですが内装も家具も、全てルカ様の為にと陛下がご用意された物ですので、竜妃様ではなくルカ様のお部屋となります」
「まあ、ずいぶんと愛されているのですね」
「陛下のご寵愛はルカ様だけに向けられておりますから」
言外にお前は絶対ルカには敵わないとでも言うようなリックスの言葉にも、ルナリエは気にせず微笑みワイングラスに口を付ける。
何となく嫌な予感がしながらもパンを千切って食べていたら、一つ息を吐いたルナリエが襟元に触れながら首を傾げた。
「そのお部屋、私に譲って下さいません?」
「え?」
「私が竜妃になる事は確実ですもの。私が使うべきだと思いませんか?」
「ご自分が何を仰っているか、ご理解した上でのお話でしょうか」
「もちろん、理解していますわ」
ルカにとって、もうあの部屋は色んな思い出に溢れている。レイフォードの部屋と二枚扉で繋がったあの空間は気に入っているし、あそこを通ってレイフォードが部屋に来る姿を見るのも好きだ。
窓から眺める景色も、庭が見えるテラスも、全てルカの大切なものだった。
「嫌です」
「⋯⋯」
「あの部屋は、レイが俺に与えてくれたものだ。絶対に渡さない」
そうキッパリと言い膝に置いていたナフキンをテーブルに置いて立ち上がったルカは、礼儀として頭を下げ食堂の出入口へと向かう。
それを追うべく一礼して歩き出したリックスだったが、ふと立ち止まると表情のないルナリエを振り返った。
「何を勘違いされているのは知らないが、貴方はまだアザを持っているだけに過ぎない。本物だと確証されるまでは迂闊な事は口にされない方が身の為ですよ。陛下にとってルカ様は、それほど大切なお方ですから」
これは忠告ではなく警告だ。今度こそルナリエに背を向けたリックスは、扉の傍で待っているルカへと駆け寄り並んで廊下へと出て行く。
一人残された食堂でしばらく黙っていたルナリエだったが、にわかにフォークを手に取ると誰もいないのをいい事にそれを勢いよく白身魚へと突き刺した。
(ああ忌々しい! 私こそが竜妃なのに、あの護衛もあのメイドもルカルカって! ふざけるんじゃないわよ!)
だが、この状況もレイフォードが帰って来さえすればどうにでもなる。ルナリエのアザが本物だと証明され、ルカはあの部屋を出なければいけなくなるのだから、今くらいは許してやるのが王女としての寛大さだろう。
咳払いをして気を取り直したルナリエは、白身魚からフォークを抜くと再び食事を再開するのだった。
生まれ持っての気品さと身のこなし、王女故に豊富な知識と完壁な礼儀作法は見る者全てに感嘆を零させる。
メイドたちはこぞってルナリエへと賛辞を送り彼女のお世話をしたがった。
もちろん、ルカにだっていつも通り接してはくれるのだが、どこか余所余所しいというか一線引かれ始めている。
「ローレン団長殿、少し宜しいですかな?」
「はい?」
庭へと向かう途中、ここ最近でよく見るようになったエイデルがルカの後ろに控えているリックスへと声をかけてきた。この数日で分かった事だが、リックスは城の大臣たちがあまり好きではないらしく、見掛けると遠回りするか早足になる。
恐らく今だってルカへと声をかけたのなら一も二もなく立ち去っていただろう。
だが自分よりも上の立場にいる大臣に呼ばれて応えない訳にはいかず、足を止めて振り返ったリックスにエイデルは事もなげに話し始めた。
「団長のお力を見込んでお願いがあるのですが⋯」
「何でしょう」
「ぜひルナリエ様の護衛について頂きたいのです」
「!」
「お断りします」
ヘラヘラと笑いながら度肝を抜くようなお願いをしてくるエイデルにルカは驚くが、言われたリックスはキッパリと拒否する。
よもや断られるとは思っていなかったようで、驚いた顔をしたエイデルは少し慌てたように言葉を続けるが、ルカを守る事に命を懸けているリックスは確固たる姿勢は崩さない。
「ルナリエ様はアザをお持ちなのですよ? 近衛隊を除き最強と謳われる貴方が護衛につく事は必然だと思うのですが」
「私は陛下直々にルカ様の護衛を任されております。一大臣である貴方にそれをどうこうする権利は御座いません」
「失礼とは存じますが、一国の王女でありアザをお持ちのルナリエ様と平民であるルカ様、どちらが我が国にとって必要な御方かご理解されておりますかな?」
「陛下にとってルカ様は最も大切な御方です。それが全てでは?」
「伝承にもある、アザを持つ御方を蔑ろにされるのですか?」
「私は陛下のご意思に従っているまでです。大体、姫君のアザが本物だという保証もありませんから」
どうしてもルナリエにリックスをつけたいエイデルと、何があってもルカの護衛から外れないと言い切るリックスのやり取りにルカの方がハラハラしてしまう。
本当ならルカから言うべきなのだろうが、ルカにとってはリックスもソフィアも既に家族同然で手離したくない人たちだ。
「まぁいいでしょう。陛下がお戻りになれば解決しますし今はここで引きますが⋯⋯ルカ様もご自分のお立場をゆめゆめお忘れなきように」
「⋯⋯⋯」
「無礼ですよ」
「果たして無礼なのはどちらでしょうね」
睨み付けるリックスに憮然とした態度でそう言い放ったエイデルは、チラリとルカを見てから足音を鳴らして去って行った。
それを見送るルカの表情に目を伏せたリックスは、小さく息を吐くといつものようにルカへと微笑む。
「大丈夫ですよ、ルカ様。陛下のお気持ちは既に決まっておりますので」
「うん⋯ありがとう、リックス」
(まったく、陛下がいらっしゃらないタイミングでこのような事が起こるとは⋯おかげで大臣たちが幅を利かせ始めている)
なまじ権力を持った者が、ルナリエの存在により水を得た魚のように生き生きし始めルカを標的にしてきた事が気に食わない。
アザの有無だけでルナリエこそが竜妃と崇めるエイデルの考えなどお見通しだった。
(アザが本物かどうかは、陛下のみが召還出来る〝精霊眼〟の持ち主だけが見極める事が出来る。即ち現状では姫君はただアザを持っているだけに過ぎない。そのような状態でルカ様の護衛から外そうとするなど、愚かとしか言いようがないな)
歩き始めた小さな背中を見たリックスは、何があっても離れない事を再び心に決めルカに続いて足を進めた。
ルナリエの所作は全てが洗練されて綺麗だ。
ゆっくりと礼儀作法を学んでいるルカはようやくカトラリーの使い方をマスターしたところだが、まだまだ公に見せられるものではなく一緒に食事を摂っていると嫌でも自分の拙さが目立って落ち込んでしまう。
「この国は素晴らしいですわね。街並みは綺麗ですし、人々は活気があって食べ物も美味しくて。何より夕日が美しいですわ」
「そ、そうですね」
「それに、竜族の方々は思った以上に見目麗しくて驚いています。ルカ様の護衛の方も、とても素敵な方ですわね」
「はい」
普段は食事の際には入口付近に控えているリックスは、今はルカの斜め後ろにいて目を伏せて立っている。
振り返ると気付いて優しく微笑んでくれるリックスに笑みを返して食事を進めていると、ナフキンで口元を拭ったルナリエが肩に掛かったピンクブロンドの髪を払った。
「ところで、ルカ様がいらっしゃるお部屋は竜妃となる方の為に誂えられたお部屋だとお聞きしましたけど⋯」
「え⋯そうなのか?」
この城に来た次の日にはあの部屋が私室になった為、知らなかったルカが驚いてリックスを見上げると当然と言わんばかりに頷く。
「はい。ですが内装も家具も、全てルカ様の為にと陛下がご用意された物ですので、竜妃様ではなくルカ様のお部屋となります」
「まあ、ずいぶんと愛されているのですね」
「陛下のご寵愛はルカ様だけに向けられておりますから」
言外にお前は絶対ルカには敵わないとでも言うようなリックスの言葉にも、ルナリエは気にせず微笑みワイングラスに口を付ける。
何となく嫌な予感がしながらもパンを千切って食べていたら、一つ息を吐いたルナリエが襟元に触れながら首を傾げた。
「そのお部屋、私に譲って下さいません?」
「え?」
「私が竜妃になる事は確実ですもの。私が使うべきだと思いませんか?」
「ご自分が何を仰っているか、ご理解した上でのお話でしょうか」
「もちろん、理解していますわ」
ルカにとって、もうあの部屋は色んな思い出に溢れている。レイフォードの部屋と二枚扉で繋がったあの空間は気に入っているし、あそこを通ってレイフォードが部屋に来る姿を見るのも好きだ。
窓から眺める景色も、庭が見えるテラスも、全てルカの大切なものだった。
「嫌です」
「⋯⋯」
「あの部屋は、レイが俺に与えてくれたものだ。絶対に渡さない」
そうキッパリと言い膝に置いていたナフキンをテーブルに置いて立ち上がったルカは、礼儀として頭を下げ食堂の出入口へと向かう。
それを追うべく一礼して歩き出したリックスだったが、ふと立ち止まると表情のないルナリエを振り返った。
「何を勘違いされているのは知らないが、貴方はまだアザを持っているだけに過ぎない。本物だと確証されるまでは迂闊な事は口にされない方が身の為ですよ。陛下にとってルカ様は、それほど大切なお方ですから」
これは忠告ではなく警告だ。今度こそルナリエに背を向けたリックスは、扉の傍で待っているルカへと駆け寄り並んで廊下へと出て行く。
一人残された食堂でしばらく黙っていたルナリエだったが、にわかにフォークを手に取ると誰もいないのをいい事にそれを勢いよく白身魚へと突き刺した。
(ああ忌々しい! 私こそが竜妃なのに、あの護衛もあのメイドもルカルカって! ふざけるんじゃないわよ!)
だが、この状況もレイフォードが帰って来さえすればどうにでもなる。ルナリエのアザが本物だと証明され、ルカはあの部屋を出なければいけなくなるのだから、今くらいは許してやるのが王女としての寛大さだろう。
咳払いをして気を取り直したルナリエは、白身魚からフォークを抜くと再び食事を再開するのだった。
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