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飴玉と護衛騎士
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窓の傍に置かれた柔らかいソファの上で、足を伸ばして寛いでるルカは一人で考え事をしていた。この城に来てまだ二日しか経っていないのに、色んな事がありすぎて情報処理が追い付かず頭の中がまだごちゃついている。
村にいた時はやるべき事が決まっていたから、難しい事なんて何一つなくて考えなくても生きていけたのに。
ルカはちらりと部屋へと視線を向け溜め息を零した。
白を基調としたシックな家具はデザインこそ派手ではないが見るからに高級感に溢れていて、どれもこれも絶妙なセンスで配置されている。全てが主役級であり、部屋の中にある物は残らず存在感を醸し出していた。
最初にお世話になっていた客室よりも更に広いこの部屋は、レイフォードがルカの為にと用意させた部屋らしい。
昨日は祖母と話している途中で眠ってしまい、起きたらレイフォードの腕の中にいて驚いた。夕飯も何故かレイフォードの膝の上で手ずから食べさせられ、その後に連れて行かれたのがこの部屋だったのだ。
目を瞬くルカに、「今日からここが君の部屋だ」と笑顔でのたまったレイフォードは何とも嬉しそうな顔をしていた。
しかも、部屋の中にある扉のうち一枚はレイフォードの寝室へと繋がっているらしい。何故と思わずにはいられないが、厚意を受け取るだけしか出来ない身としては疑問も文句も言う訳にはいかず、とりあえず使う事はないだろうからと敢えて存在しないものと記憶から排除した。
どうせあっちから来る事もないだろうし。
それにしても、あの火事で家がなくなったとはいえ村人全員を城へ招き、衣食住の面倒を見てくれるレイフォードにルカは有り難みを越えて申し訳なさを感じていた。
(俺、返せるものなんて何もないのに⋯どうしてここまで親切にしてくれるんだ?)
本当に身一つでここに来たし、ルカには特技どころか出来る事がない。畑仕事も荷物運びも洗濯も、ここでは役に立たないし何ならやったところで邪魔にしかならないから、貰ってばかりの今が心苦しくもあった。
「ルカ様、退屈でしたら本でもお持ちしましょうか?」
「あ…えっと…俺、字が読めなくて⋯⋯⋯そうだ。ソフィア、良かったら文字の読み書きを教えてくれないか?」
「読み書きですか? そういう事でしたら、陛下にお願いして講師を招きましょうか」
「え? や、待って。レイには言わないで」
いくら勉強が出来なかった環境にいたとしても、一文字も読んだり書いたりする事が出来ないのはレイフォードには知られたくない。もしかしたら既に知っているかもしれないが、忙しい人の仕事を更に増やすような事もしたくなかった。
最終手段は現状維持だが、果たしてそれでいいのだろうか。
焦るルカにソフィアは少し考えたあと、にこっと笑って「少々お待ち下さい」と言い残して部屋を出て行った。
数十分後、何かを手に戻って来た彼女がそれを差し出してくる。
「子供向けの教材です。こちらが単語表で、こちらに文字を書き写して練習が出来ます。まずは読み方を一つずつ覚えていきましょうね」
「ありがとう、ソフィア」
「いいえ。ルカ様のお力になれたなら光栄です」
そう言って微笑んだソフィアの優しさが嬉しくてはにかんだルカは、さっそく勉強しようと単語表を開き彼女を見上げるのだった。
それから一週間が経ちルカの足も治って来た頃、レイフォードに執務室へと連れて来られたルカは目の前に立つ背の高いイケメンに気圧されていた。
「ルカ、今日から君の専属護衛となる者だ。どこに行くにしても、彼を連れて行くように」
「え、護衛?」
「リックス・ローレンと申します。この身に代えてもルカ様をお守り致しますのでご安心下さい」
「あ、ありが、とう⋯でも自分の命は大事にな⋯?」
「お優しいのですね。ですがそれが私の使命ですので、ご心配には及びません」
「そ、そうか⋯」
そうは言われてもやはり自分を第一に考えて欲しいとルカは思う。
それにしても何故自分に護衛が必要なのか。
リックスに一旦退室を促したレイフォードがルカを手招きし机の引き出しから何かを取り出す。ラベルが貼られた瓶の口にはコルクが嵌ってリボンが結ばれており、中に何が入っているのかはルカからは見えない。
リボンが解かれ、コルクが抜かれてレイフォードの長い指が中から何かを摘み出した。
「口を開けてごらん」
「? あー」
「飲み込まないよう気を付けて」
そう言って開けた口の中にコロンと何かが入って来た。
反射的に喉の奥へと送りそうになったけど、慌てて口を押さえて舌の上で転がしたら鼻腔にまで甘さが広がり驚く。
「はいほえ!」
「飴だ。なくなるまで舐めるか、小さくなったら噛み砕くかして食べるといい」
「ん」
「これはルカにやろう」
「ひーお!?」
「元々ルカの為に買った物だからな。ただ、あまり食べ過ぎないように」
「ふぁい」
普通に話そうとすると飴が口から零れそうで不明瞭な言葉になってしまったが、レイフォードは上手く読み取って返してくれる。
渡された瓶を両手で受け取り眺めていたら扉がノックされ、レイフォードの応答のあと扉を開けて入って来たのは初老の男性だった。彼はルカに気付くと少しだけ驚いた顔をしたがすぐに優しく微笑んでくれる。
「失礼致します⋯⋯おやおや」
「ルカ、彼は執事長のハルマンだ」
「ご挨拶が遅れてしまい申し訳御座いません、竜妃様。私はハルマン・セルジオと申します。何がお困りな事や不便な事など御座いましたら何なりとお申し付け下さいませ」
「ひゅうひはは⋯?」
「ハルマン」
丁寧な挨拶に控えめに頭を下げたものの、初めてされる呼び方に目を瞬いて首を傾げていたらレイフォードが厳しい声で彼─ハルマンを呼ぶ。それに対しても朗らかな表情を崩さず、ハルマンは押して来たワゴンの上に準備したティーカップに紅茶を注ぎ始めた。
「これは失礼致しました。ルカ様もお飲みになりますか?」
「んーん」
「部屋に戻るか?」
「ん」
失礼かとは思ったが意味不明な言葉を発するよりはと首を振ると、レイフォードがその意図を察してくれてこくりと頷く。
立ち上がり肩を抱かれて扉まで行くとレイフォードが開けてくれて、傍に立っていたリックスへと声をかけた。
「ルカを部屋まで送ってやってくれ」
「は」
「またあとでな」
「うん」
優しく微笑んで髪を撫でてくるレイフォードにさっきよりは小さく頷いたルカは、絨毯の敷かれた廊下を部屋へと向かって歩き始める。
少し前からレイフォードはこうして髪に触れてくるようになった。ソフィアのおかげで以前にも増して状態の良くなった髪は自分でも驚くほどサラサラになったとはいえ、レイフォードだって綺麗な髪をしているのだから珍しくとも何ともないはずなのに。
(あれか? 黒髪が珍しいとかか?)
そうして首を傾げる本人は何も気付いていない。
日に焼けて荒れていた肌も白さと透明感が増して、骨と皮ばかりだった身体がバランスの良い食事により程良く肉付き、血色が良くなったおかげで美しさが際立つようになった。
今でさえ擦れ違う使用人がぽーっと見つめたあとに慌てて頭を下げていて、後ろからそれを見ているリックスはつい苦笑を漏らす。
そんなリックス自身もルカを見た瞬間の衝撃は凄かった。自分が仕えている王も飛び抜けて整った容姿をしているが、その中にも男らしさがあり同性として憧れる綺麗さだ。
だがルカの美しさは中性的で、まるで神話に出てくる女神のようで思わず数秒見惚れてしまったのは仕方がないだろう。
それ故に城内ではルカの噂で持ち切りになっているのだが、本人は自分に向けられる視線には全くと言っていい程気付かなかった。
(まるでご自分のご容姿に興味がないみたいだな)
もし彼が野心溢れる貴族のご令嬢なら、その顔立ちを遺憾なく活かしてレイフォードに迫っていただろうに。
低い位置にある頭の天辺を見ていると、ルカが不意に止まって振り返った。
「いう?」
「はい?」
「こえ、いう?」
言いながら瓶を見せてくるルカに目を瞬くが、母音だけでどうにか言葉を読み取ったリックスはクスリと笑うと緩く首を振る。
ルカなりの歩み寄りなのだろうが、護衛としてはそれを貰う訳にはいかなかった。
「ありがとうございます。ですが、それは陛下がルカ様の為にとご用意された物ですから⋯それから、喉に詰めると危険ですので、飴に集中して下さって大丈夫ですよ」
「ん」
瓶のラベルを見て気付いたが、ルカが食べている飴は竜族の貴族が好んでいるもので下界で作られているものより一回り大きい。だからか口の小さいルカには大きく、ふとした時に詰めてしまわないか心配になる。
再び前を向いて歩き出したルカのあとをついて行きながら微笑んだリックスは、目の前を歩く心優しい少年を誠心誠意守り抜こうと心に決めたのだった。
村にいた時はやるべき事が決まっていたから、難しい事なんて何一つなくて考えなくても生きていけたのに。
ルカはちらりと部屋へと視線を向け溜め息を零した。
白を基調としたシックな家具はデザインこそ派手ではないが見るからに高級感に溢れていて、どれもこれも絶妙なセンスで配置されている。全てが主役級であり、部屋の中にある物は残らず存在感を醸し出していた。
最初にお世話になっていた客室よりも更に広いこの部屋は、レイフォードがルカの為にと用意させた部屋らしい。
昨日は祖母と話している途中で眠ってしまい、起きたらレイフォードの腕の中にいて驚いた。夕飯も何故かレイフォードの膝の上で手ずから食べさせられ、その後に連れて行かれたのがこの部屋だったのだ。
目を瞬くルカに、「今日からここが君の部屋だ」と笑顔でのたまったレイフォードは何とも嬉しそうな顔をしていた。
しかも、部屋の中にある扉のうち一枚はレイフォードの寝室へと繋がっているらしい。何故と思わずにはいられないが、厚意を受け取るだけしか出来ない身としては疑問も文句も言う訳にはいかず、とりあえず使う事はないだろうからと敢えて存在しないものと記憶から排除した。
どうせあっちから来る事もないだろうし。
それにしても、あの火事で家がなくなったとはいえ村人全員を城へ招き、衣食住の面倒を見てくれるレイフォードにルカは有り難みを越えて申し訳なさを感じていた。
(俺、返せるものなんて何もないのに⋯どうしてここまで親切にしてくれるんだ?)
本当に身一つでここに来たし、ルカには特技どころか出来る事がない。畑仕事も荷物運びも洗濯も、ここでは役に立たないし何ならやったところで邪魔にしかならないから、貰ってばかりの今が心苦しくもあった。
「ルカ様、退屈でしたら本でもお持ちしましょうか?」
「あ…えっと…俺、字が読めなくて⋯⋯⋯そうだ。ソフィア、良かったら文字の読み書きを教えてくれないか?」
「読み書きですか? そういう事でしたら、陛下にお願いして講師を招きましょうか」
「え? や、待って。レイには言わないで」
いくら勉強が出来なかった環境にいたとしても、一文字も読んだり書いたりする事が出来ないのはレイフォードには知られたくない。もしかしたら既に知っているかもしれないが、忙しい人の仕事を更に増やすような事もしたくなかった。
最終手段は現状維持だが、果たしてそれでいいのだろうか。
焦るルカにソフィアは少し考えたあと、にこっと笑って「少々お待ち下さい」と言い残して部屋を出て行った。
数十分後、何かを手に戻って来た彼女がそれを差し出してくる。
「子供向けの教材です。こちらが単語表で、こちらに文字を書き写して練習が出来ます。まずは読み方を一つずつ覚えていきましょうね」
「ありがとう、ソフィア」
「いいえ。ルカ様のお力になれたなら光栄です」
そう言って微笑んだソフィアの優しさが嬉しくてはにかんだルカは、さっそく勉強しようと単語表を開き彼女を見上げるのだった。
それから一週間が経ちルカの足も治って来た頃、レイフォードに執務室へと連れて来られたルカは目の前に立つ背の高いイケメンに気圧されていた。
「ルカ、今日から君の専属護衛となる者だ。どこに行くにしても、彼を連れて行くように」
「え、護衛?」
「リックス・ローレンと申します。この身に代えてもルカ様をお守り致しますのでご安心下さい」
「あ、ありが、とう⋯でも自分の命は大事にな⋯?」
「お優しいのですね。ですがそれが私の使命ですので、ご心配には及びません」
「そ、そうか⋯」
そうは言われてもやはり自分を第一に考えて欲しいとルカは思う。
それにしても何故自分に護衛が必要なのか。
リックスに一旦退室を促したレイフォードがルカを手招きし机の引き出しから何かを取り出す。ラベルが貼られた瓶の口にはコルクが嵌ってリボンが結ばれており、中に何が入っているのかはルカからは見えない。
リボンが解かれ、コルクが抜かれてレイフォードの長い指が中から何かを摘み出した。
「口を開けてごらん」
「? あー」
「飲み込まないよう気を付けて」
そう言って開けた口の中にコロンと何かが入って来た。
反射的に喉の奥へと送りそうになったけど、慌てて口を押さえて舌の上で転がしたら鼻腔にまで甘さが広がり驚く。
「はいほえ!」
「飴だ。なくなるまで舐めるか、小さくなったら噛み砕くかして食べるといい」
「ん」
「これはルカにやろう」
「ひーお!?」
「元々ルカの為に買った物だからな。ただ、あまり食べ過ぎないように」
「ふぁい」
普通に話そうとすると飴が口から零れそうで不明瞭な言葉になってしまったが、レイフォードは上手く読み取って返してくれる。
渡された瓶を両手で受け取り眺めていたら扉がノックされ、レイフォードの応答のあと扉を開けて入って来たのは初老の男性だった。彼はルカに気付くと少しだけ驚いた顔をしたがすぐに優しく微笑んでくれる。
「失礼致します⋯⋯おやおや」
「ルカ、彼は執事長のハルマンだ」
「ご挨拶が遅れてしまい申し訳御座いません、竜妃様。私はハルマン・セルジオと申します。何がお困りな事や不便な事など御座いましたら何なりとお申し付け下さいませ」
「ひゅうひはは⋯?」
「ハルマン」
丁寧な挨拶に控えめに頭を下げたものの、初めてされる呼び方に目を瞬いて首を傾げていたらレイフォードが厳しい声で彼─ハルマンを呼ぶ。それに対しても朗らかな表情を崩さず、ハルマンは押して来たワゴンの上に準備したティーカップに紅茶を注ぎ始めた。
「これは失礼致しました。ルカ様もお飲みになりますか?」
「んーん」
「部屋に戻るか?」
「ん」
失礼かとは思ったが意味不明な言葉を発するよりはと首を振ると、レイフォードがその意図を察してくれてこくりと頷く。
立ち上がり肩を抱かれて扉まで行くとレイフォードが開けてくれて、傍に立っていたリックスへと声をかけた。
「ルカを部屋まで送ってやってくれ」
「は」
「またあとでな」
「うん」
優しく微笑んで髪を撫でてくるレイフォードにさっきよりは小さく頷いたルカは、絨毯の敷かれた廊下を部屋へと向かって歩き始める。
少し前からレイフォードはこうして髪に触れてくるようになった。ソフィアのおかげで以前にも増して状態の良くなった髪は自分でも驚くほどサラサラになったとはいえ、レイフォードだって綺麗な髪をしているのだから珍しくとも何ともないはずなのに。
(あれか? 黒髪が珍しいとかか?)
そうして首を傾げる本人は何も気付いていない。
日に焼けて荒れていた肌も白さと透明感が増して、骨と皮ばかりだった身体がバランスの良い食事により程良く肉付き、血色が良くなったおかげで美しさが際立つようになった。
今でさえ擦れ違う使用人がぽーっと見つめたあとに慌てて頭を下げていて、後ろからそれを見ているリックスはつい苦笑を漏らす。
そんなリックス自身もルカを見た瞬間の衝撃は凄かった。自分が仕えている王も飛び抜けて整った容姿をしているが、その中にも男らしさがあり同性として憧れる綺麗さだ。
だがルカの美しさは中性的で、まるで神話に出てくる女神のようで思わず数秒見惚れてしまったのは仕方がないだろう。
それ故に城内ではルカの噂で持ち切りになっているのだが、本人は自分に向けられる視線には全くと言っていい程気付かなかった。
(まるでご自分のご容姿に興味がないみたいだな)
もし彼が野心溢れる貴族のご令嬢なら、その顔立ちを遺憾なく活かしてレイフォードに迫っていただろうに。
低い位置にある頭の天辺を見ていると、ルカが不意に止まって振り返った。
「いう?」
「はい?」
「こえ、いう?」
言いながら瓶を見せてくるルカに目を瞬くが、母音だけでどうにか言葉を読み取ったリックスはクスリと笑うと緩く首を振る。
ルカなりの歩み寄りなのだろうが、護衛としてはそれを貰う訳にはいかなかった。
「ありがとうございます。ですが、それは陛下がルカ様の為にとご用意された物ですから⋯それから、喉に詰めると危険ですので、飴に集中して下さって大丈夫ですよ」
「ん」
瓶のラベルを見て気付いたが、ルカが食べている飴は竜族の貴族が好んでいるもので下界で作られているものより一回り大きい。だからか口の小さいルカには大きく、ふとした時に詰めてしまわないか心配になる。
再び前を向いて歩き出したルカのあとをついて行きながら微笑んだリックスは、目の前を歩く心優しい少年を誠心誠意守り抜こうと心に決めたのだった。
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