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居心地が良い
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あのキラキラした美形が来るようになってもう二週間が経つ。
数日前、旅商人が数ヶ月に一度しか来ないような南のほぼ辺境に位置する静かな農村に、目の覚めるような美形が突然訪れた。
年の頃は恐らく二十代後半。たおやかに揺れる金色の髪。深い紫色の切れ長の瞳にスっと通った鼻筋、薄めの唇に陶器を思わせるような綺麗な肌。体格も身長も自分とは違い過ぎるこの美形はずいぶんと良い身なりをしていて、ボロ切れを纏った自分のみすぼらしい姿が何とも滑稽に見えた。
どこぞの貴族だろうとは思っていたが、何と彼は遥か上空にある巨大な大陸を統べる王なのだという。
それを知った村人の驚きようは凄かったが、竜族どころか空に国があった事すら知らないルカは何だそれ状態だった。
(何でそんなヤツが毎日毎日ここまで来るんだ?)
午前中に来ては日が落ちる頃に帰って行く彼は、すっかり村人と馴染みお茶の相手をしたり畑仕事を手伝ったりとルカがしていた事を代わりにやってくれて助かってはいるのだが、そうなるとルカが手持ち無沙汰になってしまい今も縁側に座ってただ眺めているだけになっていた。
「陛下、そのような事をして頂かなくてもよいのですよ?」
「私はお邪魔している身だからな。せめてこれくらいはさせてくれ」
「お邪魔など⋯陛下はお客様ですから」
「今の私は王でも客でもなく、ルカを口説いているだけのただの男だ」
(何言ってんだ⋯)
つい最近会ったばかりの、それも同性を相手によく恥ずかしげもなく言えるなと感心してしまう。
それにしても、お年寄りさえ頬を赤らめるほどの美丈夫が汗水流して働いてる姿の何と美しい事よ。というか、汗さえキラキラしてるのはどういう事だ。
「えーっと、レ、レー⋯⋯レイ⋯⋯レン⋯?」
「レイフォード。レイでいい」
「じゃあレイ、そろそろ休憩したら? 来てから動きっぱなしだし、疲れたろ?」
「いや、大丈夫。竜族は丈夫だからな」
「丈夫だろうと疲れは蓄積されるんだぞ。いいから休め」
「⋯⋯では、そうさせて貰おうか」
名前を聞きはしたもののちゃんと覚えていなくて、首を傾げながら音を頼りに探っていたら本人自ら教えてくれた。更に呼び方を短くしてくれて、その部分だけは覚えられたルカはさっそく呼んで自分が座っている場所を指差した。
微笑んで縁側へと歩いてくるレイフォードを見て立ち上がり、調理場で水と採れたての野菜を挟んだバゲットサンドを手に戻る。
「王様の口には合わないかもだけど」
「いつもそう前提を置くが、合わなかった事がないんだが?」
「それは良かった⋯⋯⋯?」
隣に座るのは何だか憚られて斜め後ろに膝を抱えて座っていたら、何故かレイフォードにじっと見られて眉を顰める。
「何?」
「食べさせてはくれないのか?」
「⋯⋯そのやり取りも何回目だよ。ここじゃみんな自分で食べるんだから、アンタも自分の手で食え。ほら、手拭きやるから」
「残念」
ちっとも残念そうじゃない表情と声音に呆れて、濡らしたタオルを差し出すとその腕を掴まれて引っ張られる。頬が硬い胸板にぶつかり少し痛かった。
「ちょっと⋯」
「君の中で、私は今どのくらいの位置にいる?」
「どのくらいの位置?」
「少しは気を許して貰えてるのだろうか」
ここ数日でレイフォードの人となりはそれなりに分かってきた。村人にも親切で頼めば何でもしてくれるし、仕立てのいい服を汚してまで畑を弄ってくれる。
貴族や王族というものは実際に関わった事はないにしろ、祖母たちからは高圧的で階級重視の人が多いと聞いていただけに、この世界で一番の大国の王がこれほど親しみやすいとは思わなかった。
だから気を許してるかどうかと言われれば是とは言えるが。
「こういう事してたら警戒心の方が勝つかもな」
「それは困る」
ジトリと目を据わらせて答えると、肩を竦めたレイフォードがパッと腕を離す。寄り掛かっていた身体を起こし、少しだけ距離を取ると柔らかく微笑まれ不覚にもドキッとしてしまった。
(顔が良すぎなんだよな)
これまでルカは高齢者ばかりのこの村で過ごして来た為、他国の人間はおろか種族さえ違う相手に会ったのは初めてだった。しかも若くて恐ろしいほど見た目の良い人にはそもそも耐性さえないのだ。
美醜に重きを置かないルカでさえ、その魅力を遺憾なく発揮されてしまうとそりゃ多少はドキドキもする訳で。
「ルカ、ちょっといいかい?」
バゲットサンドを食べる横顔を胡座を掻いて見ていたら隣に住む老婆に呼ばれた。返事をして、レイフォードに一言告げてから縁側から飛び降りると裸足のまま駆けて行く。
それを見送るレイフォードの隣に、ルカの祖母が腰を下ろした。
「お味は如何ですか? 陛下」
「美味いの一言だ」
「それは良う御座いました。⋯⋯ところで陛下、おひとつお窺いしてもよろしいですか?」
「ああ」
一つ目を完食し水で口の中をリセットしてから頷くと、祖母は離れた場所で老婆と話しているルカを見て目を細めた。
「陛下は、あの子を愛しく思って下さっているのですか?」
「叶うならば、私の竜妃としてルカを我が城へと連れて帰りたいと思っている」
「ルカにアザはありませんよ?」
「アザがなくとも、私はルカがいい」
確かにアザを持つ竜妃を捜すべくここまで足を運んだが、ルカと出会い触れ合ううちに驚くほど彼の存在が大きくなった。それこそ、これまでの王のようにアザなど関係なく愛した者を竜妃として迎えたいほどに。
一も二もなく即答したレイフォードに柔和な笑みを浮かべた祖母は、少しの間のあとぽつりぽつりと話し出した。
「陛下、実はあの子は私の孫では御座いません。十年ほど前に、この村の外れにある溜池の傍で倒れていたところを私の夫が見付けて連れ帰った子なのです」
「ならルカの両親は⋯」
「分かりません。念の為、近くの街で捜してみましたが、名乗り出る者はおりませんでした。以来、私が親代わりとして育てております」
「そうだったのか⋯」
この時代、そういった話は珍しくはない。国によっては貧富の差が激しく、いわゆるスラム街と呼ばれる貧民層が生活を営む区画もあり、子供を産み育てる事が困難な者が生まれたばかりの赤子をその場に捨て置くなど良くある事だ。
レイフォードは口元に手を当て目を伏せたあと、残りのバゲットサンドを手に取りふっと笑う。
「ならば可愛くて仕方がないだろう」
「それはもう。子育ての経験はありませんが、あんなにもいい子に育ってくれて安心しております。ですが、親としての役目もそろそろ終わりなのでしょうね」
「⋯⋯ルカが頷けば、連れ帰っても構わないのだろうか」
「陛下があの子を大切にして下さるなら」
「私の全てを賭けて誓うとも」
アザがなくとも自分が選んだ者なら配下も国民も快く受け入れてくれるだろう事は分かっているから、あとは自分が如何にしてルカを幸せに出来るかというところではあるが。
まずは距離を縮めなければなと考えてるいると、不意に祖母がクスクスと笑い出した。
「ですが、あの子はなかなかに手強いですよ」
「それは百も承知だ」
何せ男として見られていない。
そこも問題だと内心で溜め息をついていると、戻って来たルカが角からひょこっと顔を出した。
「あ、ばあちゃん。ちょっと山の方行ってくるな」
「私も行こうか?」
「アンタはもっと休憩してろ。じゃ、何かあったらこの人にお願いして」
山の方には良く行っているらしいから心配はしていないが、必要ならと声をかけたらあっさりと袖にされてしまう。しかも休憩して欲しいのかそうじゃないのか、よく分からない事を祖母へと告げたルカは元気良く山の方へと走って行った。
「陛下に向かってあんな事を⋯申し訳御座いません」
「いや、私にとっては最も魅力的なところだ」
王としてではなく、レイフォードとして見てくれている証拠だろう。
城にいる間は竜族を束ねる王として責務を負わなければいけないが、ルカといる時はそれさえも忘れられる。だからこそ、ルカへの想いが募っていくのだ。
「本当に、ルカといると心穏やかでいられるな」
柔らかな雰囲気を纏っている訳でもなく、むしろ口は悪いし遠慮知らずだし行動力の塊であるルカだが、その内面は実に素直で優しく情に厚い。村人に大事にされ頼りにされているのがいい証拠だ。
今もうルカの姿が見えなくなった山の方へともう一度視線を移したレイフォードは、半分ほど食べたバゲットサンドの残りを一息で口に入れ咀嚼し始める。
新鮮で瑞々しい野菜と固めのバゲットの相性は抜群だった。
数日前、旅商人が数ヶ月に一度しか来ないような南のほぼ辺境に位置する静かな農村に、目の覚めるような美形が突然訪れた。
年の頃は恐らく二十代後半。たおやかに揺れる金色の髪。深い紫色の切れ長の瞳にスっと通った鼻筋、薄めの唇に陶器を思わせるような綺麗な肌。体格も身長も自分とは違い過ぎるこの美形はずいぶんと良い身なりをしていて、ボロ切れを纏った自分のみすぼらしい姿が何とも滑稽に見えた。
どこぞの貴族だろうとは思っていたが、何と彼は遥か上空にある巨大な大陸を統べる王なのだという。
それを知った村人の驚きようは凄かったが、竜族どころか空に国があった事すら知らないルカは何だそれ状態だった。
(何でそんなヤツが毎日毎日ここまで来るんだ?)
午前中に来ては日が落ちる頃に帰って行く彼は、すっかり村人と馴染みお茶の相手をしたり畑仕事を手伝ったりとルカがしていた事を代わりにやってくれて助かってはいるのだが、そうなるとルカが手持ち無沙汰になってしまい今も縁側に座ってただ眺めているだけになっていた。
「陛下、そのような事をして頂かなくてもよいのですよ?」
「私はお邪魔している身だからな。せめてこれくらいはさせてくれ」
「お邪魔など⋯陛下はお客様ですから」
「今の私は王でも客でもなく、ルカを口説いているだけのただの男だ」
(何言ってんだ⋯)
つい最近会ったばかりの、それも同性を相手によく恥ずかしげもなく言えるなと感心してしまう。
それにしても、お年寄りさえ頬を赤らめるほどの美丈夫が汗水流して働いてる姿の何と美しい事よ。というか、汗さえキラキラしてるのはどういう事だ。
「えーっと、レ、レー⋯⋯レイ⋯⋯レン⋯?」
「レイフォード。レイでいい」
「じゃあレイ、そろそろ休憩したら? 来てから動きっぱなしだし、疲れたろ?」
「いや、大丈夫。竜族は丈夫だからな」
「丈夫だろうと疲れは蓄積されるんだぞ。いいから休め」
「⋯⋯では、そうさせて貰おうか」
名前を聞きはしたもののちゃんと覚えていなくて、首を傾げながら音を頼りに探っていたら本人自ら教えてくれた。更に呼び方を短くしてくれて、その部分だけは覚えられたルカはさっそく呼んで自分が座っている場所を指差した。
微笑んで縁側へと歩いてくるレイフォードを見て立ち上がり、調理場で水と採れたての野菜を挟んだバゲットサンドを手に戻る。
「王様の口には合わないかもだけど」
「いつもそう前提を置くが、合わなかった事がないんだが?」
「それは良かった⋯⋯⋯?」
隣に座るのは何だか憚られて斜め後ろに膝を抱えて座っていたら、何故かレイフォードにじっと見られて眉を顰める。
「何?」
「食べさせてはくれないのか?」
「⋯⋯そのやり取りも何回目だよ。ここじゃみんな自分で食べるんだから、アンタも自分の手で食え。ほら、手拭きやるから」
「残念」
ちっとも残念そうじゃない表情と声音に呆れて、濡らしたタオルを差し出すとその腕を掴まれて引っ張られる。頬が硬い胸板にぶつかり少し痛かった。
「ちょっと⋯」
「君の中で、私は今どのくらいの位置にいる?」
「どのくらいの位置?」
「少しは気を許して貰えてるのだろうか」
ここ数日でレイフォードの人となりはそれなりに分かってきた。村人にも親切で頼めば何でもしてくれるし、仕立てのいい服を汚してまで畑を弄ってくれる。
貴族や王族というものは実際に関わった事はないにしろ、祖母たちからは高圧的で階級重視の人が多いと聞いていただけに、この世界で一番の大国の王がこれほど親しみやすいとは思わなかった。
だから気を許してるかどうかと言われれば是とは言えるが。
「こういう事してたら警戒心の方が勝つかもな」
「それは困る」
ジトリと目を据わらせて答えると、肩を竦めたレイフォードがパッと腕を離す。寄り掛かっていた身体を起こし、少しだけ距離を取ると柔らかく微笑まれ不覚にもドキッとしてしまった。
(顔が良すぎなんだよな)
これまでルカは高齢者ばかりのこの村で過ごして来た為、他国の人間はおろか種族さえ違う相手に会ったのは初めてだった。しかも若くて恐ろしいほど見た目の良い人にはそもそも耐性さえないのだ。
美醜に重きを置かないルカでさえ、その魅力を遺憾なく発揮されてしまうとそりゃ多少はドキドキもする訳で。
「ルカ、ちょっといいかい?」
バゲットサンドを食べる横顔を胡座を掻いて見ていたら隣に住む老婆に呼ばれた。返事をして、レイフォードに一言告げてから縁側から飛び降りると裸足のまま駆けて行く。
それを見送るレイフォードの隣に、ルカの祖母が腰を下ろした。
「お味は如何ですか? 陛下」
「美味いの一言だ」
「それは良う御座いました。⋯⋯ところで陛下、おひとつお窺いしてもよろしいですか?」
「ああ」
一つ目を完食し水で口の中をリセットしてから頷くと、祖母は離れた場所で老婆と話しているルカを見て目を細めた。
「陛下は、あの子を愛しく思って下さっているのですか?」
「叶うならば、私の竜妃としてルカを我が城へと連れて帰りたいと思っている」
「ルカにアザはありませんよ?」
「アザがなくとも、私はルカがいい」
確かにアザを持つ竜妃を捜すべくここまで足を運んだが、ルカと出会い触れ合ううちに驚くほど彼の存在が大きくなった。それこそ、これまでの王のようにアザなど関係なく愛した者を竜妃として迎えたいほどに。
一も二もなく即答したレイフォードに柔和な笑みを浮かべた祖母は、少しの間のあとぽつりぽつりと話し出した。
「陛下、実はあの子は私の孫では御座いません。十年ほど前に、この村の外れにある溜池の傍で倒れていたところを私の夫が見付けて連れ帰った子なのです」
「ならルカの両親は⋯」
「分かりません。念の為、近くの街で捜してみましたが、名乗り出る者はおりませんでした。以来、私が親代わりとして育てております」
「そうだったのか⋯」
この時代、そういった話は珍しくはない。国によっては貧富の差が激しく、いわゆるスラム街と呼ばれる貧民層が生活を営む区画もあり、子供を産み育てる事が困難な者が生まれたばかりの赤子をその場に捨て置くなど良くある事だ。
レイフォードは口元に手を当て目を伏せたあと、残りのバゲットサンドを手に取りふっと笑う。
「ならば可愛くて仕方がないだろう」
「それはもう。子育ての経験はありませんが、あんなにもいい子に育ってくれて安心しております。ですが、親としての役目もそろそろ終わりなのでしょうね」
「⋯⋯ルカが頷けば、連れ帰っても構わないのだろうか」
「陛下があの子を大切にして下さるなら」
「私の全てを賭けて誓うとも」
アザがなくとも自分が選んだ者なら配下も国民も快く受け入れてくれるだろう事は分かっているから、あとは自分が如何にしてルカを幸せに出来るかというところではあるが。
まずは距離を縮めなければなと考えてるいると、不意に祖母がクスクスと笑い出した。
「ですが、あの子はなかなかに手強いですよ」
「それは百も承知だ」
何せ男として見られていない。
そこも問題だと内心で溜め息をついていると、戻って来たルカが角からひょこっと顔を出した。
「あ、ばあちゃん。ちょっと山の方行ってくるな」
「私も行こうか?」
「アンタはもっと休憩してろ。じゃ、何かあったらこの人にお願いして」
山の方には良く行っているらしいから心配はしていないが、必要ならと声をかけたらあっさりと袖にされてしまう。しかも休憩して欲しいのかそうじゃないのか、よく分からない事を祖母へと告げたルカは元気良く山の方へと走って行った。
「陛下に向かってあんな事を⋯申し訳御座いません」
「いや、私にとっては最も魅力的なところだ」
王としてではなく、レイフォードとして見てくれている証拠だろう。
城にいる間は竜族を束ねる王として責務を負わなければいけないが、ルカといる時はそれさえも忘れられる。だからこそ、ルカへの想いが募っていくのだ。
「本当に、ルカといると心穏やかでいられるな」
柔らかな雰囲気を纏っている訳でもなく、むしろ口は悪いし遠慮知らずだし行動力の塊であるルカだが、その内面は実に素直で優しく情に厚い。村人に大事にされ頼りにされているのがいい証拠だ。
今もうルカの姿が見えなくなった山の方へともう一度視線を移したレイフォードは、半分ほど食べたバゲットサンドの残りを一息で口に入れ咀嚼し始める。
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