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どうしてそんなに
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クラゲの水槽を抜けて屋外に出た俺たちはさっきからずっと無言のまま歩いてる。正確には、俺が何を言えばいいか分からなくて黙ってるんだけど。
ただ、神薙の顔は見えない。
このままじゃダメだ。
俺だってやる時はやる。このまま神薙とグダグダするよりはちゃんと話した方がいい。
大丈夫、神薙は聞いてくれる。俺の事、ちゃんと見てくれる。
俺は思い切って足を止め神薙と繋いだままの手を引っ張った。
「か、神薙、俺…っ」
「湊、アイス食う?」
「……へ?」
「アイス。海のソーダ味だって」
「ソーダ、味…?」
「食う?」
「た、べる……」
あれ、俺は今大事な話をしようとしてたんだけど…。
神薙は「ちょっと待ってな」と言って手を離すと海のソーダ味とかいうアイスを買いに行ってくれた。
俺、話そうって決めて結構頑張って声をかけたのに。もしかしてタイミングが被ったのかな。
それとも、神薙は俺の話を聞いてくれるって自惚れてた? …それもそっか。俺は他の人が好きなのに、神薙と付き合ってるんだから。話聞きたくないよね。
何かちょっとへこむかも。
「ほら」
俯きかけた時、目の前に綺麗な青色のソフトクリームが差し出されたから弾かれるように顔を上げると、反対の手にドリンクカップを持った神薙がいてもう一度「ほら」って言われる。
目を瞬きながら受け取ればまた手が引かれて近くのベンチに座らされ、その隣に神薙も腰を下ろしてストローに口を付けた。
「…あ、ジュース俺が奢るって」
「また今度な。早く食わないと溶けるぞ」
「あ、うん。…はい」
「ん?」
「一口」
甘いものは好きだって言ってたし、ソーダ味だろうとソフトクリームは甘いから食べるかなと思って口元に持っていったら、少しだけ驚いた顔をしたあとてっぺんを食べた神薙はふっと笑って親指で口を拭った。
「どーも」
「俺の方こそ、ありがとう」
本当、神薙には買って貰ってばっかりだ。いつになったらお返し出来るのかな。
そんな事を思いながらアイスに齧り付くと、爽やかなソーダの風味が口いっぱいに広がって思わず目を見開いた。
これ、美味しい。普通にコンビニとかスーパーで販売して欲しいくらいだ。
「湊」
「うん?」
「さっき何か言おうとしてよな」
「う、うん」
あまりの美味しさに夢中になって食べてると神薙に静かな声で呼ばれて振り向く。その横顔が真剣で思わず食べる手を止めてしまった。
「あれ、別れ話なら俺は聞かない」
「え?」
「湊が俺の恋人である内は俺のだろ? 俺は卑怯者だから、このまま湊のお人好しにつけ込むつもり。湊に好きな奴がいるって分かってても絶対引いてはやらない」
俺が言いかけた言葉、聞いてくれない訳じゃなかったのか。そもそも別れ話をするつもりはなくて、ただ本当にこの状況が神薙にとっていい事なのかを知りたかっただけだ。
「アイツに湊はやらねぇよ」
でも神薙はさっきから何を言ってるの? それじゃあまるで、神薙が本当に俺の事好きみたい。まさかそんな訳…。
そういえば、この間本気だとか何とか言ってた気が……え?
「……へ?」
「俺、割とアピってたつもりだったんだけど?」
顔に熱が集中するのが分かる。
じゃあもしかして、キスはそういう意味で、頭撫でたり抱き締めたりとか、全部神薙なりのアピールだったって事?
「わ、分かる訳がない……」
「それは湊の姉ちゃんと話して分かった。湊は傷一つない綺麗な箱に大事に入れられて丁寧にリボンまでかけられてたんだから、いろんな事を知らなくて当然なんだよ」
「え?」
「俺がその蓋こじ開けて、湊にいろんな経験させてやるから」
綺麗な箱? リボン? 神薙の言ってる事がさっぱり分かんない。
心の底から理解が出来なくて首を傾げてると、俺の口の端を人差し指の背でなぞった神薙は、三分の二減ったアイスを指差してニッと笑った。
「とりあえず、それ食った方がいいな」
「!」
確かに、せっかく買って貰ったのに溶けたら勿体ない。
ハッとして頷いた俺は、今は少し形の崩れたアイスに集中する事にして神薙の言った事を頭の隅に追いやった。
アイスを食べ終わって次に連れて来られた場所はイルカショーの会場で、席は半円状で四列に区切られた左端の前から二段目に座ってる。端っこだしさすがに水は飛んで来ないだろうって神薙は言ったけど…足元、思いっきり濡れてるんですが。
「イルカショー、こんな前で見るの初めて」
「いつもはどこで見てんの?」
「一番後ろ。薫が、濡れたら風邪引くからダメって」
「…ああ」
いつも家族で行っていた水族館はここより広くて、ひな壇状に置かれた椅子が六列五段くらいで、俺と薫はいつもその五段目か席がない時は立ち見をしていた。
その事を話せば神薙はどこか納得したような顔をして頷く。
「なら一つ経験出来たな」
「席が近いのも経験になるの?」
「湊が初めて体験する事で、楽しいって感じるならな」
イルカショーが楽しいのは知ってる。遠目に見たって元気にジャンプしたり泳ぎ回ったりするイルカは凄く可愛くて、子供ながらにもっと近くで見たいと思っていたくらいだから。
神薙はそれを経験させてくれようとしてるんだ。
「ありがとう、神薙」
「……俺といる時は我慢しなくていいよ。湊がやりたい事、やってみたい事、何でも言えばいい。俺は頭ごなしに駄目なんて言ったりしないから」
「……うん」
俺が何かをする時は薫への報告が絶対に必要だった。でも神薙との事は想定外過ぎて、最初から黙ってたからか今更かなって言ってなくて。別に薫が怖いとか薫の言いなりとかな訳じゃなくて、ただうるさいから伝えるしかなかった。
薫が俺を心配してくれてるのはよく分かってるし、優しいのも知ってるから。
でも神薙は、同じだけどなんか違う気がしてふわふわしてしまう。神薙の優しさは、俺の気持ちや考えを優先してくれるものだ。
イルカショーが始まり、子供たちの歓声が湧き上がる。
俺もイルカを見てテンションが上がり何かパフォーマンスをするたびに大きく拍手した。
「凄い! 近いとこんなに迫力が違うんだね!」
「だな」
「わ! またジャンプした!」
水の中からなのにどうしてあんなに高く飛べるんだろう。泳ぐのも早いから、やっぱりヒレの力が強いのかな。
『さぁ、それでは皆様準備は宜しいですか?』
「はーい!」
「?」
準備ってなんだろう。そう思っていたら、前列の人たちがカッパのフードを被り出して察した。
今からイルカたちが水飛沫を上げるらしい。
端の端だからって神薙は言ってたけど、本当に大丈夫かな。
『今日は大盤振る舞いだー!』
「え」
プールの中を勢い良く泳いだイルカが縁の傍でジャンプし、前列の人たちの頭から水が勢い良くかかる。足元は濡れたけどまだ平気……と思っていたら、イルカのヒレが水を弾くように動いて俺と神薙どころか三列目まで飛んできて、防ぐものを何も持ってなかった俺たちはぐっしょりと濡れてしまった。
「……マジか」
「……」
「湊、大丈…」
「…っ、はは…あははは! ずぶ濡れだ!」
あんまりにも景気良く濡れたものだから、ショックよりも面白さの方が勝ってしまって堪らず笑い声を上げる。神薙の方を見ると目を瞬いてたけど、俺が笑ってる事に安堵したのかふっと笑って濡れた前髪を掻き上げた。
「タオル買わねーと」
「はは、神薙も、凄い濡れてる…っ、こんなに濡れたの、初めて…!」
「どんだけ笑うんだよ」
「だって…ふふ」
楽しい。こんなに楽しいって思ったの初めてかも。
笑ってるうちにイルカショーは終わったけど、濡れた人もそうでない人もみんな笑顔だ。
神薙は俺の笑いが収まるまで待っててくれたけど、ポタポタと雫の落ちる俺の髪を耳にかけて頬を撫でると顔を近付けていつもの場所にキスしてきた。
一瞬だけだったけど驚いた俺は慌てて辺りを見回して、ほとんどの人が会場を出たあとか出るために背中を向けていた為ホッとする。
「湊」
「な、何?」
「好きだよ」
直接的に言われたの、これが初めてだ。
答えられなくて俯いたけど、どうしても聞きたい事があった。
神薙とはあの日初めて会話したし、それ以前に何の接点だってなかったって俺は記憶してる。なのにどうしてそこまで俺の事を好きでいてくれるのか。
「神薙は、どうして俺が好きなの?」
視線だけで見上げて問い掛けると、神薙はパチパチと目を瞬いて少しだけ考える素振りをしたあと、俺の手を引いて立ち上がらせるとそのまま歩き出す。
そうして一言だけ返してきた。
「外で話す」
ただ、神薙の顔は見えない。
このままじゃダメだ。
俺だってやる時はやる。このまま神薙とグダグダするよりはちゃんと話した方がいい。
大丈夫、神薙は聞いてくれる。俺の事、ちゃんと見てくれる。
俺は思い切って足を止め神薙と繋いだままの手を引っ張った。
「か、神薙、俺…っ」
「湊、アイス食う?」
「……へ?」
「アイス。海のソーダ味だって」
「ソーダ、味…?」
「食う?」
「た、べる……」
あれ、俺は今大事な話をしようとしてたんだけど…。
神薙は「ちょっと待ってな」と言って手を離すと海のソーダ味とかいうアイスを買いに行ってくれた。
俺、話そうって決めて結構頑張って声をかけたのに。もしかしてタイミングが被ったのかな。
それとも、神薙は俺の話を聞いてくれるって自惚れてた? …それもそっか。俺は他の人が好きなのに、神薙と付き合ってるんだから。話聞きたくないよね。
何かちょっとへこむかも。
「ほら」
俯きかけた時、目の前に綺麗な青色のソフトクリームが差し出されたから弾かれるように顔を上げると、反対の手にドリンクカップを持った神薙がいてもう一度「ほら」って言われる。
目を瞬きながら受け取ればまた手が引かれて近くのベンチに座らされ、その隣に神薙も腰を下ろしてストローに口を付けた。
「…あ、ジュース俺が奢るって」
「また今度な。早く食わないと溶けるぞ」
「あ、うん。…はい」
「ん?」
「一口」
甘いものは好きだって言ってたし、ソーダ味だろうとソフトクリームは甘いから食べるかなと思って口元に持っていったら、少しだけ驚いた顔をしたあとてっぺんを食べた神薙はふっと笑って親指で口を拭った。
「どーも」
「俺の方こそ、ありがとう」
本当、神薙には買って貰ってばっかりだ。いつになったらお返し出来るのかな。
そんな事を思いながらアイスに齧り付くと、爽やかなソーダの風味が口いっぱいに広がって思わず目を見開いた。
これ、美味しい。普通にコンビニとかスーパーで販売して欲しいくらいだ。
「湊」
「うん?」
「さっき何か言おうとしてよな」
「う、うん」
あまりの美味しさに夢中になって食べてると神薙に静かな声で呼ばれて振り向く。その横顔が真剣で思わず食べる手を止めてしまった。
「あれ、別れ話なら俺は聞かない」
「え?」
「湊が俺の恋人である内は俺のだろ? 俺は卑怯者だから、このまま湊のお人好しにつけ込むつもり。湊に好きな奴がいるって分かってても絶対引いてはやらない」
俺が言いかけた言葉、聞いてくれない訳じゃなかったのか。そもそも別れ話をするつもりはなくて、ただ本当にこの状況が神薙にとっていい事なのかを知りたかっただけだ。
「アイツに湊はやらねぇよ」
でも神薙はさっきから何を言ってるの? それじゃあまるで、神薙が本当に俺の事好きみたい。まさかそんな訳…。
そういえば、この間本気だとか何とか言ってた気が……え?
「……へ?」
「俺、割とアピってたつもりだったんだけど?」
顔に熱が集中するのが分かる。
じゃあもしかして、キスはそういう意味で、頭撫でたり抱き締めたりとか、全部神薙なりのアピールだったって事?
「わ、分かる訳がない……」
「それは湊の姉ちゃんと話して分かった。湊は傷一つない綺麗な箱に大事に入れられて丁寧にリボンまでかけられてたんだから、いろんな事を知らなくて当然なんだよ」
「え?」
「俺がその蓋こじ開けて、湊にいろんな経験させてやるから」
綺麗な箱? リボン? 神薙の言ってる事がさっぱり分かんない。
心の底から理解が出来なくて首を傾げてると、俺の口の端を人差し指の背でなぞった神薙は、三分の二減ったアイスを指差してニッと笑った。
「とりあえず、それ食った方がいいな」
「!」
確かに、せっかく買って貰ったのに溶けたら勿体ない。
ハッとして頷いた俺は、今は少し形の崩れたアイスに集中する事にして神薙の言った事を頭の隅に追いやった。
アイスを食べ終わって次に連れて来られた場所はイルカショーの会場で、席は半円状で四列に区切られた左端の前から二段目に座ってる。端っこだしさすがに水は飛んで来ないだろうって神薙は言ったけど…足元、思いっきり濡れてるんですが。
「イルカショー、こんな前で見るの初めて」
「いつもはどこで見てんの?」
「一番後ろ。薫が、濡れたら風邪引くからダメって」
「…ああ」
いつも家族で行っていた水族館はここより広くて、ひな壇状に置かれた椅子が六列五段くらいで、俺と薫はいつもその五段目か席がない時は立ち見をしていた。
その事を話せば神薙はどこか納得したような顔をして頷く。
「なら一つ経験出来たな」
「席が近いのも経験になるの?」
「湊が初めて体験する事で、楽しいって感じるならな」
イルカショーが楽しいのは知ってる。遠目に見たって元気にジャンプしたり泳ぎ回ったりするイルカは凄く可愛くて、子供ながらにもっと近くで見たいと思っていたくらいだから。
神薙はそれを経験させてくれようとしてるんだ。
「ありがとう、神薙」
「……俺といる時は我慢しなくていいよ。湊がやりたい事、やってみたい事、何でも言えばいい。俺は頭ごなしに駄目なんて言ったりしないから」
「……うん」
俺が何かをする時は薫への報告が絶対に必要だった。でも神薙との事は想定外過ぎて、最初から黙ってたからか今更かなって言ってなくて。別に薫が怖いとか薫の言いなりとかな訳じゃなくて、ただうるさいから伝えるしかなかった。
薫が俺を心配してくれてるのはよく分かってるし、優しいのも知ってるから。
でも神薙は、同じだけどなんか違う気がしてふわふわしてしまう。神薙の優しさは、俺の気持ちや考えを優先してくれるものだ。
イルカショーが始まり、子供たちの歓声が湧き上がる。
俺もイルカを見てテンションが上がり何かパフォーマンスをするたびに大きく拍手した。
「凄い! 近いとこんなに迫力が違うんだね!」
「だな」
「わ! またジャンプした!」
水の中からなのにどうしてあんなに高く飛べるんだろう。泳ぐのも早いから、やっぱりヒレの力が強いのかな。
『さぁ、それでは皆様準備は宜しいですか?』
「はーい!」
「?」
準備ってなんだろう。そう思っていたら、前列の人たちがカッパのフードを被り出して察した。
今からイルカたちが水飛沫を上げるらしい。
端の端だからって神薙は言ってたけど、本当に大丈夫かな。
『今日は大盤振る舞いだー!』
「え」
プールの中を勢い良く泳いだイルカが縁の傍でジャンプし、前列の人たちの頭から水が勢い良くかかる。足元は濡れたけどまだ平気……と思っていたら、イルカのヒレが水を弾くように動いて俺と神薙どころか三列目まで飛んできて、防ぐものを何も持ってなかった俺たちはぐっしょりと濡れてしまった。
「……マジか」
「……」
「湊、大丈…」
「…っ、はは…あははは! ずぶ濡れだ!」
あんまりにも景気良く濡れたものだから、ショックよりも面白さの方が勝ってしまって堪らず笑い声を上げる。神薙の方を見ると目を瞬いてたけど、俺が笑ってる事に安堵したのかふっと笑って濡れた前髪を掻き上げた。
「タオル買わねーと」
「はは、神薙も、凄い濡れてる…っ、こんなに濡れたの、初めて…!」
「どんだけ笑うんだよ」
「だって…ふふ」
楽しい。こんなに楽しいって思ったの初めてかも。
笑ってるうちにイルカショーは終わったけど、濡れた人もそうでない人もみんな笑顔だ。
神薙は俺の笑いが収まるまで待っててくれたけど、ポタポタと雫の落ちる俺の髪を耳にかけて頬を撫でると顔を近付けていつもの場所にキスしてきた。
一瞬だけだったけど驚いた俺は慌てて辺りを見回して、ほとんどの人が会場を出たあとか出るために背中を向けていた為ホッとする。
「湊」
「な、何?」
「好きだよ」
直接的に言われたの、これが初めてだ。
答えられなくて俯いたけど、どうしても聞きたい事があった。
神薙とはあの日初めて会話したし、それ以前に何の接点だってなかったって俺は記憶してる。なのにどうしてそこまで俺の事を好きでいてくれるのか。
「神薙は、どうして俺が好きなの?」
視線だけで見上げて問い掛けると、神薙はパチパチと目を瞬いて少しだけ考える素振りをしたあと、俺の手を引いて立ち上がらせるとそのまま歩き出す。
そうして一言だけ返してきた。
「外で話す」
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