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神薙の欲しいもの
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あの後、神薙と一緒にゲーセン内を回って小さいクレーンゲームやお菓子の筐体を遊んだんだけど(神薙のお金で)、驚くべき事に神薙はプロかってくらい上手くて、俺の右手には袋いっぱいのお菓子が入っててちょっとしたパーティ気分だ。
「本当に全部貰っていいの?」
「いいって。俺、あんまそういうの食べないから」
「? じゃあ何で……」
「あ、クレープ売ってる。湊、甘いの好き?」
食べないなら何でこんなにお菓子獲ったのか聞こうとしたら、噴水がある広場に建てられたクレープの屋台を指差された。遮られたし、聞かれたくないのかなと思ってそれ以上は言わずに頷くと、「ちょっと待ってな」と言ってそっちへ歩いて行く。
……あれ? ちょっと待って。これって俺のお詫びじゃなかったっけ?
俺は慌ててあとを追いかけ、列に並んだ神薙の袖を掴む。
「俺、何のお詫びもしてない! 神薙は欲しいのないの?」
「付き合って貰ってんのがお詫びだと思ってたんだけど?」
「でもそれだけじゃ釣り合わないっていうか、今だって買ってくれようとしてるし」
「湊が美味しそうにクレープ食べてんの見たいからな」
その理由はちょっと分かんないけど、ゲーセンでだってこの餃子クッション以外は神薙が出してる。本当に本気で割に合わない。
むしろ神薙が損してるまであるのに。
「クレープはいいから、何かない?」
「じゃあ少し考えるから、あっちのベンチで待っててくんない?」
「え、や、クレープは……」
「いい子だから、な?」
悠介よりも高い位置にある綺麗な顔が柔らかく微笑み俺の頭を撫でてくる。凄まれてる訳でも脅されてる訳でもないのに言い返せなくて、俺は仕方なく頷くと示されたベンチに向かい座った。
クレープ屋、女の子ばかりなのに浮いてないのすごい。チラチラ見られてるけど気にはならないのかな。
しばらくして戻って来た神薙は一つだけ持っていたクレープを俺に差し出してきた。
「はい」
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
生クリームとイチゴのクレープかな。チョコソースがかかってるみたいで、生地に染み出てる。美味しそう。
「神薙は? 甘いのもダメ?」
「甘い物はまぁ好き」
「じゃあ一口」
「一口目くれるんだ?」
「俺が齧ったあととか嫌じゃない?」
「むしろ湊の方が気にすると思ったけど」
薫とも悠介とも回し飲みやそれ一口ちょうだいってするから気にした事もない。だから神薙の口元にクレープを寄せたら、少しだけ躊躇ったあと端っこに齧り付いた。
唇についた生クリームを舌で舐め取る姿にドキッとする。
「ん、ありがと。湊は優しいなー」
「そ、そんな事ないけど…」
むしろ神薙の方が優しいんじゃないかって気がしてきたよ、俺。全然怖くないと思いつつチラリと見ると、神薙が太腿に頬杖をついてこっちを見ていた。
「な、何?」
「いや、何も。ほら、早く食べな?」
「う、ん……」
見られてると食べにくいんだけど……そう思っていたら、神薙の視線が外れて反対側移った。どこかを見ているのは分かるんだけど、後頭部しか見えないから視線の先が分からない。
まぁ俺には関係ないし、今のうちに食べちゃおう。
「……うぜぇな……」
「え?」
「何でもない。……湊、ちょっとここで待っててくんね? 用事思い出したから、パパっと済ませて来る」
「用事あるなら一人で帰るけど」
「駄目。いい子だから待ってな」
さっきもそう言われたけど、俺と神薙同い年。いい子って、子供に使う言葉じゃないの? そりゃ神薙よりはチビだけど……ってか、神薙に比べたらほとんどの人は小さいはずだ。
先に帰って怒りを買っても嫌だし、頷いて待ってると答えればにこっと笑った神薙がポケットに手を突っ込んでどこかへと歩いて行く。
用事、用事か……それにしても、さっきの低い声は何だったんだろう? 内容は聞こえなかったけど、ちょっと不機嫌だった?
「……クレープ、久し振りに食べた」
食べにくいけど、甘くて美味しい。でもここで男一人でクレープ食べてる絵って傍から見たら変…だよね。
何だか気恥ずかしくなった俺は急いでクレープを食べ切り、餃子のクッションを伸ばしたり縮めたりしながら神薙を待った。
「お待たせ、湊。そろそろ帰ろうか」
少しして戻って来た神薙はポケットに手を入れたままで俺を促してきた。立ち上がり、足元に置いていたお菓子が詰まったゲーセンの袋を持って近付く。
あれ? 何か口端切れてる…怪我してない?
「神薙、それ……」
「家まで送る」
「へ? い、いいよ、そんな。女の子でもないのに」
「いいからいいから。ほら、行くよ」
分かりやすいくらいに誤魔化された。聞かれたくないって事かな。
仕方なく隣に並んで歩くんだけど……会話がない。さっきまでそれなりに話してた気がするのに、何話してたかも覚えてないし。
「家どっち?」
「こっち」
曲がり角を指差しまた歩き出す。
気まずいって訳じゃないんだけど、ほぼ初対面だからか話題の一つも出せなくて申し訳なくなる。俺はお喋りが得意じゃないから余計に。
あ、家見えて来た。
「湊。やっぱ俺、欲しいものある」
「え、何……」
気付けば神薙が一歩後ろにいて声をかけてきた。
もうすぐ家に着くのに、と思いながら振り向くと神薙の綺麗な顔がアップになって、唇のすぐ横に何かが触れる。それが神薙の唇だと分かるまでそんなにかからなくて、驚きすぎた俺の身体が強張った。
「また明日な」
間近で見るイケメンの微笑みほど心臓に悪いものはない。
俺の頭をポンポンと叩いて踵を返し去って行く後ろ姿を見送る俺の顔、すごい事になってない? 絶対なってる。だってこんなにも全身が熱い。
ってか、何で? 神薙が欲しいものって結局……んん?
俺、頭がパンクしそう。
「湊! 無事!?」
しばらく呆然としたあと帰宅した俺に、待ち構えていたのか薫が飛び付きながら問い掛けて来た。何の事かと思っていたら、顔や身体をペタペタと触られる。
「大丈夫? 何もされてない? 顔は可愛いままだけど、見えないとこ殴られてない?」
「え、ちょ、薫…っはは、やめ、擽ったいから…!」
「神薙くんに連れて行かれたって聞いて心配したんだからね?」
お腹やら背中やら撫でられて擽ったさで身を捩ってると、真剣な顔をした薫に両手で頬を挟まれる。
そっか、俺は神薙って良い人だなって思い始めたから忘れてたけど、他の人からしたら普通に怖いんだ。薫でもそうなのかな。
「大丈夫だって。ゲーセン行って、クレープ奢って貰った。ほら、獲ったお菓子全部くれたし、俺が欲しかった餃子クッションも最後の一回で取ってくれたんだ」
「……何そのデートみたいな話」
「デートじゃないし」
そう、決してデートではない……はず。たとえ別れ際に口じゃないとはいえ、き、キスされたとしても、俺と神薙はただのクラスメイトだ。神薙だって友達だって言ってくれたから、断じて恋人ではない。
「本当にひどい事されてない?」
「ないない。でも、ゴミを頭から被せちゃったし、俺も一発くらいは殴られる覚悟はしてたんだけど…」
「あんたはホントにもう! 鈍臭いにもほどがある!」
「い、いひゃい」
呆れたのか盛大な溜め息をついた薫に挟まれてた頬を抓まれ引っ張られる。手加減なしだから結構痛い。
薫は手を離すと右手を腰に当て左手の人差し指を立てて俺に向けてきた。
「いい? もしひどい事されそうになったら呼ぶのよ?」
「何で?」
「私がお姉ちゃんだからです」
「数分しか違わないくせに。本当に大丈夫だから」
「あ、こら、湊!」
薫に付き合ってたらいつまで経っても部屋に行けない。
俺は靴を脱いで薫の横を通り過ぎ、階段を上がって自室に入ると扉を閉めてしゃがみ込んだ。
「恥ずかしい……」
際どかったけど唇じゃなかったからセーフ(?)とはいえ、もしかしたらファーストキスを奪われてたかもしれないと思うと頭を抱えたくなる。別に夢がある訳じゃないけど、やっぱり可愛い彼女とデート帰りにとかムードのあるところでとか、そういう漠然としたイメージは持ってて。
でもまさか、ゴミバラ撒いた上に初めて会話したクラスメイトで、みんなから不良と恐れられてる人から口端とはいえキスされたのは想定外すぎる……人生何があるか分かんないな。
なーんて現実逃避したところで何の意味もない。
「……忘れよう。そうだ、犬に舐められたと思えば」
どっちかというと神薙はライオンとかトラみたいな厳つい肉食獣だけど、そんな動物に舐められたらそのまま頭からいかれそうだから、子犬辺りにしておこう。子犬なら噛まれたとしても痛くない。
だけどそんな奮闘も虚しく、夢にまで見てしまった俺は否が応にも意識してしまい、あれほど欲しがっていた餃子クッションをベッドから放り投げてしまったのだった。
「本当に全部貰っていいの?」
「いいって。俺、あんまそういうの食べないから」
「? じゃあ何で……」
「あ、クレープ売ってる。湊、甘いの好き?」
食べないなら何でこんなにお菓子獲ったのか聞こうとしたら、噴水がある広場に建てられたクレープの屋台を指差された。遮られたし、聞かれたくないのかなと思ってそれ以上は言わずに頷くと、「ちょっと待ってな」と言ってそっちへ歩いて行く。
……あれ? ちょっと待って。これって俺のお詫びじゃなかったっけ?
俺は慌ててあとを追いかけ、列に並んだ神薙の袖を掴む。
「俺、何のお詫びもしてない! 神薙は欲しいのないの?」
「付き合って貰ってんのがお詫びだと思ってたんだけど?」
「でもそれだけじゃ釣り合わないっていうか、今だって買ってくれようとしてるし」
「湊が美味しそうにクレープ食べてんの見たいからな」
その理由はちょっと分かんないけど、ゲーセンでだってこの餃子クッション以外は神薙が出してる。本当に本気で割に合わない。
むしろ神薙が損してるまであるのに。
「クレープはいいから、何かない?」
「じゃあ少し考えるから、あっちのベンチで待っててくんない?」
「え、や、クレープは……」
「いい子だから、な?」
悠介よりも高い位置にある綺麗な顔が柔らかく微笑み俺の頭を撫でてくる。凄まれてる訳でも脅されてる訳でもないのに言い返せなくて、俺は仕方なく頷くと示されたベンチに向かい座った。
クレープ屋、女の子ばかりなのに浮いてないのすごい。チラチラ見られてるけど気にはならないのかな。
しばらくして戻って来た神薙は一つだけ持っていたクレープを俺に差し出してきた。
「はい」
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
生クリームとイチゴのクレープかな。チョコソースがかかってるみたいで、生地に染み出てる。美味しそう。
「神薙は? 甘いのもダメ?」
「甘い物はまぁ好き」
「じゃあ一口」
「一口目くれるんだ?」
「俺が齧ったあととか嫌じゃない?」
「むしろ湊の方が気にすると思ったけど」
薫とも悠介とも回し飲みやそれ一口ちょうだいってするから気にした事もない。だから神薙の口元にクレープを寄せたら、少しだけ躊躇ったあと端っこに齧り付いた。
唇についた生クリームを舌で舐め取る姿にドキッとする。
「ん、ありがと。湊は優しいなー」
「そ、そんな事ないけど…」
むしろ神薙の方が優しいんじゃないかって気がしてきたよ、俺。全然怖くないと思いつつチラリと見ると、神薙が太腿に頬杖をついてこっちを見ていた。
「な、何?」
「いや、何も。ほら、早く食べな?」
「う、ん……」
見られてると食べにくいんだけど……そう思っていたら、神薙の視線が外れて反対側移った。どこかを見ているのは分かるんだけど、後頭部しか見えないから視線の先が分からない。
まぁ俺には関係ないし、今のうちに食べちゃおう。
「……うぜぇな……」
「え?」
「何でもない。……湊、ちょっとここで待っててくんね? 用事思い出したから、パパっと済ませて来る」
「用事あるなら一人で帰るけど」
「駄目。いい子だから待ってな」
さっきもそう言われたけど、俺と神薙同い年。いい子って、子供に使う言葉じゃないの? そりゃ神薙よりはチビだけど……ってか、神薙に比べたらほとんどの人は小さいはずだ。
先に帰って怒りを買っても嫌だし、頷いて待ってると答えればにこっと笑った神薙がポケットに手を突っ込んでどこかへと歩いて行く。
用事、用事か……それにしても、さっきの低い声は何だったんだろう? 内容は聞こえなかったけど、ちょっと不機嫌だった?
「……クレープ、久し振りに食べた」
食べにくいけど、甘くて美味しい。でもここで男一人でクレープ食べてる絵って傍から見たら変…だよね。
何だか気恥ずかしくなった俺は急いでクレープを食べ切り、餃子のクッションを伸ばしたり縮めたりしながら神薙を待った。
「お待たせ、湊。そろそろ帰ろうか」
少しして戻って来た神薙はポケットに手を入れたままで俺を促してきた。立ち上がり、足元に置いていたお菓子が詰まったゲーセンの袋を持って近付く。
あれ? 何か口端切れてる…怪我してない?
「神薙、それ……」
「家まで送る」
「へ? い、いいよ、そんな。女の子でもないのに」
「いいからいいから。ほら、行くよ」
分かりやすいくらいに誤魔化された。聞かれたくないって事かな。
仕方なく隣に並んで歩くんだけど……会話がない。さっきまでそれなりに話してた気がするのに、何話してたかも覚えてないし。
「家どっち?」
「こっち」
曲がり角を指差しまた歩き出す。
気まずいって訳じゃないんだけど、ほぼ初対面だからか話題の一つも出せなくて申し訳なくなる。俺はお喋りが得意じゃないから余計に。
あ、家見えて来た。
「湊。やっぱ俺、欲しいものある」
「え、何……」
気付けば神薙が一歩後ろにいて声をかけてきた。
もうすぐ家に着くのに、と思いながら振り向くと神薙の綺麗な顔がアップになって、唇のすぐ横に何かが触れる。それが神薙の唇だと分かるまでそんなにかからなくて、驚きすぎた俺の身体が強張った。
「また明日な」
間近で見るイケメンの微笑みほど心臓に悪いものはない。
俺の頭をポンポンと叩いて踵を返し去って行く後ろ姿を見送る俺の顔、すごい事になってない? 絶対なってる。だってこんなにも全身が熱い。
ってか、何で? 神薙が欲しいものって結局……んん?
俺、頭がパンクしそう。
「湊! 無事!?」
しばらく呆然としたあと帰宅した俺に、待ち構えていたのか薫が飛び付きながら問い掛けて来た。何の事かと思っていたら、顔や身体をペタペタと触られる。
「大丈夫? 何もされてない? 顔は可愛いままだけど、見えないとこ殴られてない?」
「え、ちょ、薫…っはは、やめ、擽ったいから…!」
「神薙くんに連れて行かれたって聞いて心配したんだからね?」
お腹やら背中やら撫でられて擽ったさで身を捩ってると、真剣な顔をした薫に両手で頬を挟まれる。
そっか、俺は神薙って良い人だなって思い始めたから忘れてたけど、他の人からしたら普通に怖いんだ。薫でもそうなのかな。
「大丈夫だって。ゲーセン行って、クレープ奢って貰った。ほら、獲ったお菓子全部くれたし、俺が欲しかった餃子クッションも最後の一回で取ってくれたんだ」
「……何そのデートみたいな話」
「デートじゃないし」
そう、決してデートではない……はず。たとえ別れ際に口じゃないとはいえ、き、キスされたとしても、俺と神薙はただのクラスメイトだ。神薙だって友達だって言ってくれたから、断じて恋人ではない。
「本当にひどい事されてない?」
「ないない。でも、ゴミを頭から被せちゃったし、俺も一発くらいは殴られる覚悟はしてたんだけど…」
「あんたはホントにもう! 鈍臭いにもほどがある!」
「い、いひゃい」
呆れたのか盛大な溜め息をついた薫に挟まれてた頬を抓まれ引っ張られる。手加減なしだから結構痛い。
薫は手を離すと右手を腰に当て左手の人差し指を立てて俺に向けてきた。
「いい? もしひどい事されそうになったら呼ぶのよ?」
「何で?」
「私がお姉ちゃんだからです」
「数分しか違わないくせに。本当に大丈夫だから」
「あ、こら、湊!」
薫に付き合ってたらいつまで経っても部屋に行けない。
俺は靴を脱いで薫の横を通り過ぎ、階段を上がって自室に入ると扉を閉めてしゃがみ込んだ。
「恥ずかしい……」
際どかったけど唇じゃなかったからセーフ(?)とはいえ、もしかしたらファーストキスを奪われてたかもしれないと思うと頭を抱えたくなる。別に夢がある訳じゃないけど、やっぱり可愛い彼女とデート帰りにとかムードのあるところでとか、そういう漠然としたイメージは持ってて。
でもまさか、ゴミバラ撒いた上に初めて会話したクラスメイトで、みんなから不良と恐れられてる人から口端とはいえキスされたのは想定外すぎる……人生何があるか分かんないな。
なーんて現実逃避したところで何の意味もない。
「……忘れよう。そうだ、犬に舐められたと思えば」
どっちかというと神薙はライオンとかトラみたいな厳つい肉食獣だけど、そんな動物に舐められたらそのまま頭からいかれそうだから、子犬辺りにしておこう。子犬なら噛まれたとしても痛くない。
だけどそんな奮闘も虚しく、夢にまで見てしまった俺は否が応にも意識してしまい、あれほど欲しがっていた餃子クッションをベッドから放り投げてしまったのだった。
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