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兎と狼の休日
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あの談話室での一件以来、オレと朔夜の関係はほぼ全生徒に知れ渡ったと言っても過言ではない。
あの一年も、ただ朔夜に仕返ししたかっただけでオレへの悪意は本当になかったらしい。結構な言われようではあったけど。あのヌいた云々も嘘で、同室の子と耳を塞いで耐えてくれてたらしくて……マジでごめん。
それに、オレに対しては本気で申し訳ないと思ったのか土下座する勢いで謝って来たからいいよとは言っておいたんだけど。
「お人好し」
「し、仕方ないだろ。あんな泣きそうな顔で謝られたらそれ以上何も言えないって」
「それにしても、朔夜が彼女奪ったってどういう事だったの?」
「知らねぇ」
「大方、女の方が勝手に朔夜に惚れてソイツに別れを告げたってとこじゃないか?」
「ああ、良くあるパターンね」
昼休み、購買で昼食を買って教室に戻ろうとしていたオレは、朔夜と立夏くんと太一くんに遭遇して中庭に掻っ攫われ、今は芝生の上でパンを頬張ってる。相変わらず食べ物の一つも持っていない朔夜の口にも突っ込みながらだけど。
「にしてもさ、ふふ、アノ声で注意されるとか……朔夜浮かれすぎ」
「………」
「いくら先輩と恋人になれたからって、寮だって事忘れちゃダメだよ」
「先輩小さいんだから、手加減してやんないと」
「うるせぇ」
「…………」
いや、あの、そういう話はオレがいない時にしてくれませんかね? 物凄く居た堪れない…。
「あ、ほら、あの人でしょ?」
「嘘ー。あの話本当だったの? ショックー」
「あんた大神くんいいなって言ってたもんね」
「だってカッコよくない? ちょっと怖いけど、イケメンだもん」
「分かる、顔整ってるよね」
「そう、だから狙ってたのに」
何だ、朔夜やっぱモテんじゃん。
まぁ本人は全くもって女の子に興味ないんだろうけど。
ちなみにオレは朔夜の足の間でパン食ってる。バレてんだからいいだろって言いくるめられました。
ズシッと背中に体重がかけられ若干前のめりになる。
「朔夜、重い」
「んー……」
「? 眠いのか?」
「ちげぇ」
またそこで言葉を止める。
オレは身体を捻って朔夜の額を手で押して起こすと、眉を顰めて人差し指を立てた。
「おい、報連相はどうした 」
「……先輩不足」
「へ?」
「二日先輩に触れてない」
「いや、今まさに触ってるけど」
「…日空けるとまた狭くな……」
「わー!!」
朔夜の言わんとしてる事が分かったオレは慌ててその口を押さえる。
昼間っから何言ってんだコイツは!
ほら見ろ、立夏くんも太一くんもポカンとしてるだろ!
「お前はマイペースに言葉を発するのをやめろ」
「何で?」
「何でじゃない。時と場所を考えろって言ってんの」
「先輩が報連相はっつったんだろ」
「あー、はいはい。オレが悪かったです」
素直なのかただ単に考えなしなのか、コイツの前ではちょっとした事も気を付けないと、オレの方が痛い目見る。
でもなぁ……こうやって犬みたいに甘えられると許しちゃうんだよなぁ。
オレの肩に頭を乗せてぐりぐりしてくる朔夜の頭を撫で気付かれないよう溜め息を零す。
そんなオレたちを見てふと思ったのか、立夏くんが「ねぇねぇ」と声をかけて来た。
「二人はデートしないの?」
「デート?」
「うん。外出許可貰って買い物行く人結構いるし、たまには一緒に外歩くのもいいんじゃないかな?」
「そういえば、寮に入ってから一回も出てないな」
「え、退屈しないんですか?」
「朔夜がいたらそんな暇もないよ」
一緒にいる間はくっつきたがるし、勉強なんてせいぜい一時間させてくれりゃいい方だし。
テスト前とかはさすがに押し通すけど。
でもそうか、恋人なんだったらデートくらいするよな。
「朔夜、デートするか?」
「する」
「よし、じゃあ日曜日の外出許可、後で貰いに行こ」
「ん」
素直な朔夜が可愛くて両手で柔らかな銀髪をワシワシと撫でる。耳とか尻尾とかあったら、同じ毛質の銀色なんだろうな。ふわふわ尻尾、ちょっと触ってみたい。
「ほんと、凄いよね、うさちゃん先輩」
「朔夜が言う事聞くの、この人だけなんだろうな」
「あと、ここまで甘えるのもね」
立夏くんと太一くんがしみじみとそんな話をしていた事にも気付かないで、オレはひたすら朔夜の髪を弄って感触を楽しんでいたのだった。
寮に帰宅し、無事外出許可を貰ったオレたちは部屋でどこに行くかを話し合っていた。
「せっかくだし、買い物したいよな」
「なら駅前」
「ああ、ショッピングモールあるんだっけ?」
「他にも色々」
「そうなんだ。オレ、引越し早々親が海外赴任しちゃったから、近所見れてないんだよな」
書類提出だの試験だのもあったし、一人で出たら絶対帰れなくなるし。
オレと朔夜はスマホで検索しながらここは? あそこは? と、就寝時間まで計画を立てていた。
朔夜と同室になって初めて、触れ合いが全くなかった夜だった。
日曜日の天気予報は晴れのち曇り。
最近は予報が外れる事もなかったし、今は日も出てるし雨の心配はなさそうだ。
それにしても……。
「何?」
「や、な、何でもない!」
いつもラフな格好の朔夜を見てるせいか、デート仕様でバッチリ決めた朔夜カッコ良すぎるんだけど。
眼福ってこういう事言うんだろうな。
それに比べてオレ、子供っぽくないか? 顔立ちのせいで大人っぽいの似合わないから、自然と可もなく不可もなく的なの選びがちなんだけど。
「先輩、行こ」
「あ、うん」
朔夜に促され、オレはショルダーバッグを肩に掛け外出用の靴を持って寮の玄関へ向かう。擦れ違う人にジロジロ見られてるけど、もう朔夜との関係も知られてるし気にしない。
外に出ると、冷たい風に煽られ思わず首を竦める。
駅までは距離があるからって朔夜がタクシーを手配してくれてた。
乗り込んで行き先を告げ、窓の外を見る。全然知らない街並みに少しだけワクワクしていると、シートに置いていた手が握られた。
目を瞬いて朔夜に視線を移せば柔らかく微笑まれる。
こういう顔って、立夏くんや太一くんも見るんだろうか。
そう思って考えたけど、あの二人にこうやって微笑む朔夜の姿はどうしても思い浮かばなかった。
日曜日の駅前は予想以上に人で溢れている。
タクシーから降りた瞬間の喧騒に呆気に取られていると、後から隣に立った朔夜が不思議そうな顔でオレを覗き込んだ。
「先輩?」
「や、人凄いなって」
「人混み苦手?」
「人混み…というか、人の間を抜けるのが苦手」
女の子とか子供ならオレと同じくらいの背の人はいっぱいいる。でも大抵の人は俺より目線が高いから、上手い事擦り抜けられないんだよな。
特に、まぁあまりいないけど朔夜くらい背の高い人の視界には中々入らないし。
おかげで何人とぶつかって来た事か。
さてどうやって突破するかと考えていると、朔夜が「ん」と言って手を出してきた
「え?」
「俺は逆に避けられるから」
「あー……」
朔夜の言いたい事が分かり苦笑する。出先でもそうなのか。
何かホント、オレたちって正反対だよなぁ。
オレは差し出された手を握りニッと笑うと、先に歩き出して朔夜を引っ張る。
「じゃあオレが人にぶつからないよう見ててな」
「ああ」
手を繋いでショッピングモールまで行く道すがら、擦れ違う女の子や立ち話している女の子達の視線が朔夜に集まる。ホント、どこにいても朔夜は目立つな。
銀髪だし、背高いし、半分顔が隠れているとはいえ、イケメンオーラ半端ないもんな。
これ、離れたらすぐ逆ナンされそう。
「先輩」
「んー?」
「迷子になるから、一人行動絶対禁止な」
「あ、はい」
分かってますとも。
ってか、初めての場所なんてみんな迷子になるもんだろ。
オレは素直に頷き、朔夜こそ、と言いかけてやめておいた。せっかく恋人と一緒に出掛けられてるんだし、どうせなら思いっきり楽しみたい。
何せ人生で初めてのデートだ。
俄然テンションの上がったオレは、眼前に見える大きな建物を指差し「行くぞー」と言って走り出した。
あの一年も、ただ朔夜に仕返ししたかっただけでオレへの悪意は本当になかったらしい。結構な言われようではあったけど。あのヌいた云々も嘘で、同室の子と耳を塞いで耐えてくれてたらしくて……マジでごめん。
それに、オレに対しては本気で申し訳ないと思ったのか土下座する勢いで謝って来たからいいよとは言っておいたんだけど。
「お人好し」
「し、仕方ないだろ。あんな泣きそうな顔で謝られたらそれ以上何も言えないって」
「それにしても、朔夜が彼女奪ったってどういう事だったの?」
「知らねぇ」
「大方、女の方が勝手に朔夜に惚れてソイツに別れを告げたってとこじゃないか?」
「ああ、良くあるパターンね」
昼休み、購買で昼食を買って教室に戻ろうとしていたオレは、朔夜と立夏くんと太一くんに遭遇して中庭に掻っ攫われ、今は芝生の上でパンを頬張ってる。相変わらず食べ物の一つも持っていない朔夜の口にも突っ込みながらだけど。
「にしてもさ、ふふ、アノ声で注意されるとか……朔夜浮かれすぎ」
「………」
「いくら先輩と恋人になれたからって、寮だって事忘れちゃダメだよ」
「先輩小さいんだから、手加減してやんないと」
「うるせぇ」
「…………」
いや、あの、そういう話はオレがいない時にしてくれませんかね? 物凄く居た堪れない…。
「あ、ほら、あの人でしょ?」
「嘘ー。あの話本当だったの? ショックー」
「あんた大神くんいいなって言ってたもんね」
「だってカッコよくない? ちょっと怖いけど、イケメンだもん」
「分かる、顔整ってるよね」
「そう、だから狙ってたのに」
何だ、朔夜やっぱモテんじゃん。
まぁ本人は全くもって女の子に興味ないんだろうけど。
ちなみにオレは朔夜の足の間でパン食ってる。バレてんだからいいだろって言いくるめられました。
ズシッと背中に体重がかけられ若干前のめりになる。
「朔夜、重い」
「んー……」
「? 眠いのか?」
「ちげぇ」
またそこで言葉を止める。
オレは身体を捻って朔夜の額を手で押して起こすと、眉を顰めて人差し指を立てた。
「おい、報連相はどうした 」
「……先輩不足」
「へ?」
「二日先輩に触れてない」
「いや、今まさに触ってるけど」
「…日空けるとまた狭くな……」
「わー!!」
朔夜の言わんとしてる事が分かったオレは慌ててその口を押さえる。
昼間っから何言ってんだコイツは!
ほら見ろ、立夏くんも太一くんもポカンとしてるだろ!
「お前はマイペースに言葉を発するのをやめろ」
「何で?」
「何でじゃない。時と場所を考えろって言ってんの」
「先輩が報連相はっつったんだろ」
「あー、はいはい。オレが悪かったです」
素直なのかただ単に考えなしなのか、コイツの前ではちょっとした事も気を付けないと、オレの方が痛い目見る。
でもなぁ……こうやって犬みたいに甘えられると許しちゃうんだよなぁ。
オレの肩に頭を乗せてぐりぐりしてくる朔夜の頭を撫で気付かれないよう溜め息を零す。
そんなオレたちを見てふと思ったのか、立夏くんが「ねぇねぇ」と声をかけて来た。
「二人はデートしないの?」
「デート?」
「うん。外出許可貰って買い物行く人結構いるし、たまには一緒に外歩くのもいいんじゃないかな?」
「そういえば、寮に入ってから一回も出てないな」
「え、退屈しないんですか?」
「朔夜がいたらそんな暇もないよ」
一緒にいる間はくっつきたがるし、勉強なんてせいぜい一時間させてくれりゃいい方だし。
テスト前とかはさすがに押し通すけど。
でもそうか、恋人なんだったらデートくらいするよな。
「朔夜、デートするか?」
「する」
「よし、じゃあ日曜日の外出許可、後で貰いに行こ」
「ん」
素直な朔夜が可愛くて両手で柔らかな銀髪をワシワシと撫でる。耳とか尻尾とかあったら、同じ毛質の銀色なんだろうな。ふわふわ尻尾、ちょっと触ってみたい。
「ほんと、凄いよね、うさちゃん先輩」
「朔夜が言う事聞くの、この人だけなんだろうな」
「あと、ここまで甘えるのもね」
立夏くんと太一くんがしみじみとそんな話をしていた事にも気付かないで、オレはひたすら朔夜の髪を弄って感触を楽しんでいたのだった。
寮に帰宅し、無事外出許可を貰ったオレたちは部屋でどこに行くかを話し合っていた。
「せっかくだし、買い物したいよな」
「なら駅前」
「ああ、ショッピングモールあるんだっけ?」
「他にも色々」
「そうなんだ。オレ、引越し早々親が海外赴任しちゃったから、近所見れてないんだよな」
書類提出だの試験だのもあったし、一人で出たら絶対帰れなくなるし。
オレと朔夜はスマホで検索しながらここは? あそこは? と、就寝時間まで計画を立てていた。
朔夜と同室になって初めて、触れ合いが全くなかった夜だった。
日曜日の天気予報は晴れのち曇り。
最近は予報が外れる事もなかったし、今は日も出てるし雨の心配はなさそうだ。
それにしても……。
「何?」
「や、な、何でもない!」
いつもラフな格好の朔夜を見てるせいか、デート仕様でバッチリ決めた朔夜カッコ良すぎるんだけど。
眼福ってこういう事言うんだろうな。
それに比べてオレ、子供っぽくないか? 顔立ちのせいで大人っぽいの似合わないから、自然と可もなく不可もなく的なの選びがちなんだけど。
「先輩、行こ」
「あ、うん」
朔夜に促され、オレはショルダーバッグを肩に掛け外出用の靴を持って寮の玄関へ向かう。擦れ違う人にジロジロ見られてるけど、もう朔夜との関係も知られてるし気にしない。
外に出ると、冷たい風に煽られ思わず首を竦める。
駅までは距離があるからって朔夜がタクシーを手配してくれてた。
乗り込んで行き先を告げ、窓の外を見る。全然知らない街並みに少しだけワクワクしていると、シートに置いていた手が握られた。
目を瞬いて朔夜に視線を移せば柔らかく微笑まれる。
こういう顔って、立夏くんや太一くんも見るんだろうか。
そう思って考えたけど、あの二人にこうやって微笑む朔夜の姿はどうしても思い浮かばなかった。
日曜日の駅前は予想以上に人で溢れている。
タクシーから降りた瞬間の喧騒に呆気に取られていると、後から隣に立った朔夜が不思議そうな顔でオレを覗き込んだ。
「先輩?」
「や、人凄いなって」
「人混み苦手?」
「人混み…というか、人の間を抜けるのが苦手」
女の子とか子供ならオレと同じくらいの背の人はいっぱいいる。でも大抵の人は俺より目線が高いから、上手い事擦り抜けられないんだよな。
特に、まぁあまりいないけど朔夜くらい背の高い人の視界には中々入らないし。
おかげで何人とぶつかって来た事か。
さてどうやって突破するかと考えていると、朔夜が「ん」と言って手を出してきた
「え?」
「俺は逆に避けられるから」
「あー……」
朔夜の言いたい事が分かり苦笑する。出先でもそうなのか。
何かホント、オレたちって正反対だよなぁ。
オレは差し出された手を握りニッと笑うと、先に歩き出して朔夜を引っ張る。
「じゃあオレが人にぶつからないよう見ててな」
「ああ」
手を繋いでショッピングモールまで行く道すがら、擦れ違う女の子や立ち話している女の子達の視線が朔夜に集まる。ホント、どこにいても朔夜は目立つな。
銀髪だし、背高いし、半分顔が隠れているとはいえ、イケメンオーラ半端ないもんな。
これ、離れたらすぐ逆ナンされそう。
「先輩」
「んー?」
「迷子になるから、一人行動絶対禁止な」
「あ、はい」
分かってますとも。
ってか、初めての場所なんてみんな迷子になるもんだろ。
オレは素直に頷き、朔夜こそ、と言いかけてやめておいた。せっかく恋人と一緒に出掛けられてるんだし、どうせなら思いっきり楽しみたい。
何せ人生で初めてのデートだ。
俄然テンションの上がったオレは、眼前に見える大きな建物を指差し「行くぞー」と言って走り出した。
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