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過去と約束(凌河視点)※
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七瀬の腕が背中に回る。
密着した部分から規則的な振動を僅かに感じ凌河はふ、と微笑んだ。
「当時十三歳の兄は、義理の弟に一目惚れした。誰が見ても分かるくらいベタベタに甘やかして愛してるって公言して。でも父と母は男同士で義理とはいえ兄弟である二人を認めなくて、一年後に二人は完全に引き離された。それから兄は変わったよ。次期社長としての勉強も仕事も何もかもを放り出して弟を探し始めたんだ」
それほどまでに弟を愛していた兄は、寝る間も惜しんで方々に自ら足を運び、必要ならば探偵を雇ってでも探した。
その頃には兄の様相も大分変わってしまい、獣という言葉がピッタリなくらいあの頃の優しかった兄の面影は失われていた。
「五年後にようやく弟を見付けた兄は、もうおかしくなっててね。弟を自分の部屋に閉じ込めて、犯したんだ」
「……!」
「どれくらいそうされてたのかは分からないけど、弟は飲まず食わずで狂った兄に抱かれ続け……亡くなった。兄もその後すぐに自殺したよ。公には病死になってるけどね」
家を継ぐはずだった穏やかで優秀な兄。何故そこまで弟に狂ってしまったのか、三年経った今でも誰も分からない。
「俺は後妻と相性悪くてその後すぐ家を出たから、この話も二つ下の弟から聞いただけなんだけど…兄と俺は良く似てるって言われてたから」
だから、怖かった。
自分も七瀬に狂って抱き潰すどころか犯し殺してしまうのではないかと。
大切で仕方がないのに、自分の手で失うかもしれないと思うとどうしようもなく怖かったのだ。
「七瀬を失いたくなくて、七瀬に手が出せなかった。そんな俺の身勝手な行動で傷付けた事にさえも気付けなくて……ごめん。本当に、ごめんね」
「凌河さん…」
本当に無神経で残酷だった。
言葉が足りないとは良く言われるけれど、今ほどそれを痛感した事はない。
じっと話を聞いていた七瀬は、徐に凌河の手を取り自分の頬へと寄せる。手を重ねるようにして手の平を当てて目を閉じたその様子に、凌河の肩から力が抜けるのを感じた。
「俺、あの日の屋上で、凌河さんと茉白さんの方が恋人同士に見えて…しかもそういう話、してたでしょ?」
「……うん、してた…ね」
「凄くショックだった…キスしかしてもらえない俺は何なんだろうって。その後だって視聴覚室で…………あ」
ポロリと七瀬の瞳から涙が零れる。
まさか現場さえも見られていたとは思わず焦った凌河だったが、その姿を見てさらに慌てふためく。
「ご、ごめん! 本当に俺最低だ…こんなに七瀬を傷付けて…」
「約束、して下さい…」
「ん?」
「もう二度と、俺以外に触れないって…約束、して」
綺麗な雫がポタポタと膝に落ち滲んでいく。震える手が小指を立て真っ直ぐに凌河へと向けられた。
それがとても神聖な儀式のように感じて目を細めた凌河は、小指を絡めて引き寄せ震える唇を塞ぐ。驚いて薄く開いた隙間から舌を入れると七瀬の身体がビクリと跳ねた。歯列をなぞり、震えて引っ込む舌を絡め取って吸うと息苦しくなったのか肩を叩かれる。
「…っ…ふ……くるし…」
「約束するよ。もう二度と七瀬以外には触れない」
「ん、ん…っ」
耳元から首筋までキスで辿り、大きすぎて浮いてしまう服の下から手を入れて直に背中を撫でると身体が強張った。
「……怖い?」
「怖くは、ない、です…でも、誰かに触られるの…初めて、だから……」
「緊張?」
「ん…」
小さく頷く七瀬の顔はこれでもかというほど赤い。確かに怖がってはいなさそうだが、触られる事自体が初めてなら尚更慎重にならなければいけないだろう。
痛い思いも、苦しい思いもさせたくない。
「……して、くれるんですか…?」
「七瀬が嫌ならしない」
「嫌じゃない、です……俺、ずっと凌河さんに抱いて欲しかったから…」
「…あー……七瀬、あんま煽んないで」
「……?」
無意識だし他意がない事は分かっている。それでも好きな相手にそんな可愛らしい事を言われると反応してしまうのは男の性だろう。
凌河は七瀬を横抱きにして立ち上がりリビングの電気を消すと、大股で寝室に向かい緊張で硬い表情の七瀬を特注サイズのベッドに下ろした。
リモコンを操作してほんのり明るくすれば、目を瞬いた後物珍しげな顔をして辺りをキョロキョロし始める。
「面白いものあった?」
「えっと…オシャレな部屋だなって…ベッドも大きいし」
「俺がデカイから、ベッドも大きくないとはみ出ちゃうからね」
「確かに…」
ギシ、と音を立てて上がるとそれだけで赤くなる七瀬が可愛い。
凌河はヘッドボードにクッションを立てて寄り掛かり胡座を掻いて座ると、太腿に七瀬を乗せて頬をムニムニと優しく摘む。少しだけ表情が和らいだ頃に口付けると、遠慮がちにだが首に腕を回してきた。
角度を変えながら啄み次第に深くしていく。
「……七瀬、舌出して」
「…ん……」
ぎゅっと目を閉じたままの七瀬が舌先を出す。もっとというように自分の舌で突つけばおずおずと伸びきてきた。唇で挟み吸い込むと鼻にかかった吐息が漏れる。
「…ふ、…ん、ん…っ」
再び七瀬に肩を叩かれるまで口内を貪っていた凌河は、息も絶え絶えな様子にクスリと笑って首筋に顔を埋めた。
「鼻で息したらいいんだよ」
「そ、んな…器用に、出来な……」
「……可愛い」
「……んっ」
鎖骨の辺りを強く吸い痕を残す。今までの一度も、誰に対しても付けてこなかった所有印。
白い肌に鬱血痕が映えてよく見える。
七瀬は制服は第一ボタンまで留めるタイプだから問題ないだろうが、凌河としては見えても良かった。むしろ見せびらかして欲しい。
暖房の設定温度を上げ、七瀬の服を脱がす。脱いだ瞬間のヒンヤリとした感覚で首を竦めていたが、すぐに慣れたのか今度は恥ずかしそうにもじもじし始めた。
同性なのだから恥ずかしがる事はないのに、そこに性的な意味が含まれるとやはり羞恥心が勝つらしい。
胸元の傷は青紫になっていて切り傷を噛まれたせいか歪な傷跡になっていた。小さな突起が切り落とされなくて本当に良かったと思う。
「これ、綺麗に治るといいんだけど…」
「そう…ですね…」
「……痛かったら教えて」
「え?」
身を屈めた凌河はその傷跡へ唇を寄せ舌先で舐める。労わるようになぞった後、突起の周囲をくるくるとなぞりぷっくりとして来たそれを弾くように舌を上下させると、七瀬が戸惑った声を上げ始めた。
「ぁ、や、やだ…ん、凌河さ…」
「痛い?」
「痛くな……っんん、ダメ、舐めないで…っ」
「じゃあこっち」
「ひゃ、や、んぅ…っ」
どうやら七瀬は敏感らしい。初めてでもきちんと快感を追えている事に凌河は安心した。
まぁ最大の難関は〝あそこ〟だけども、気持ちいいならまずはそっちに集中させてあげたい。
「ぁ、あ、も、舐めちゃやだ…っ」
「よしよし。…ん、ちゃんと反応してる」
視線を下げ七瀬の中心を手の甲で撫でると僅かだが首をもたげていてホッとする。
凌河は七瀬の両脇に手を入れ持ち上げると、仰向けに抜かせてズボンを脱がせにかかった。反射的に手が出そうになった七瀬は寸でで止まり素直に脱がされる。
さすがに暑くなって来たため凌河も上を脱ぐと、途端に七瀬が目をキラキラさせて見てきた。
「…凌河さんって、鍛えてるんですか?」
「いや、別に何もしてないけど」
「凄いですね…」
七瀬の手が腹へと伸び綺麗に割れた腹筋をなぞる。そのくすぐったさに笑いながら覆い被されば今度は首筋を撫でられた。
耳の下から人差し指で筋の出っ張りを辿り、喉仏、鎖骨と移動する。ゾワゾワとする感覚に理性を奪われそうにながらも、凌河は右手で七瀬の陰茎を下着から出し握り込んだ。
「っ、あ…!」
「先っぽ濡れてる」
「や、言わないで下さい…っ」
押し出すように親指と人差し指で先端をくにくにと弄った後、竿へと移動し全体を扱く。まだ羞恥心の残る七瀬は顔の横に置かれた凌河の腕へと顔を寄せ身を捩った。
「……七瀬」
「ん、んっ…」
「一人でするの?」
「っ、しな…っ…あ、やだ、ダメ…っ、あ、あ、早くしないで…っ」
「もうイきそ?」
「わか、んな…、ぁ、あ…っ、なんか、変…っ」
「変じゃないよ、大丈夫」
同じ男だから、どこをどうすれば気持ちいいかは分かっている。凌河はピクピクと震える七瀬の頬や首、こめかみと顔の至る所に口付けながら射精を促す手を早めた。
「やぁ、あ、凌河さん、凌河さ……っ、ひぁ、あ、ん、んん…!」
七瀬の身体が大きく戦慄き白濁が腹に散った。余韻で痙攣する七瀬の足を撫で指先で精液を掬うと奥の窄まりへと触れ問いかける。
「いい?」
「……ん、俺は、凌河さんのもの、だから…最後までして、下さい…」
可愛い恋人の無意識なダイレクトアタックで、凌河自身が質量を増したのは言うまでもない。
密着した部分から規則的な振動を僅かに感じ凌河はふ、と微笑んだ。
「当時十三歳の兄は、義理の弟に一目惚れした。誰が見ても分かるくらいベタベタに甘やかして愛してるって公言して。でも父と母は男同士で義理とはいえ兄弟である二人を認めなくて、一年後に二人は完全に引き離された。それから兄は変わったよ。次期社長としての勉強も仕事も何もかもを放り出して弟を探し始めたんだ」
それほどまでに弟を愛していた兄は、寝る間も惜しんで方々に自ら足を運び、必要ならば探偵を雇ってでも探した。
その頃には兄の様相も大分変わってしまい、獣という言葉がピッタリなくらいあの頃の優しかった兄の面影は失われていた。
「五年後にようやく弟を見付けた兄は、もうおかしくなっててね。弟を自分の部屋に閉じ込めて、犯したんだ」
「……!」
「どれくらいそうされてたのかは分からないけど、弟は飲まず食わずで狂った兄に抱かれ続け……亡くなった。兄もその後すぐに自殺したよ。公には病死になってるけどね」
家を継ぐはずだった穏やかで優秀な兄。何故そこまで弟に狂ってしまったのか、三年経った今でも誰も分からない。
「俺は後妻と相性悪くてその後すぐ家を出たから、この話も二つ下の弟から聞いただけなんだけど…兄と俺は良く似てるって言われてたから」
だから、怖かった。
自分も七瀬に狂って抱き潰すどころか犯し殺してしまうのではないかと。
大切で仕方がないのに、自分の手で失うかもしれないと思うとどうしようもなく怖かったのだ。
「七瀬を失いたくなくて、七瀬に手が出せなかった。そんな俺の身勝手な行動で傷付けた事にさえも気付けなくて……ごめん。本当に、ごめんね」
「凌河さん…」
本当に無神経で残酷だった。
言葉が足りないとは良く言われるけれど、今ほどそれを痛感した事はない。
じっと話を聞いていた七瀬は、徐に凌河の手を取り自分の頬へと寄せる。手を重ねるようにして手の平を当てて目を閉じたその様子に、凌河の肩から力が抜けるのを感じた。
「俺、あの日の屋上で、凌河さんと茉白さんの方が恋人同士に見えて…しかもそういう話、してたでしょ?」
「……うん、してた…ね」
「凄くショックだった…キスしかしてもらえない俺は何なんだろうって。その後だって視聴覚室で…………あ」
ポロリと七瀬の瞳から涙が零れる。
まさか現場さえも見られていたとは思わず焦った凌河だったが、その姿を見てさらに慌てふためく。
「ご、ごめん! 本当に俺最低だ…こんなに七瀬を傷付けて…」
「約束、して下さい…」
「ん?」
「もう二度と、俺以外に触れないって…約束、して」
綺麗な雫がポタポタと膝に落ち滲んでいく。震える手が小指を立て真っ直ぐに凌河へと向けられた。
それがとても神聖な儀式のように感じて目を細めた凌河は、小指を絡めて引き寄せ震える唇を塞ぐ。驚いて薄く開いた隙間から舌を入れると七瀬の身体がビクリと跳ねた。歯列をなぞり、震えて引っ込む舌を絡め取って吸うと息苦しくなったのか肩を叩かれる。
「…っ…ふ……くるし…」
「約束するよ。もう二度と七瀬以外には触れない」
「ん、ん…っ」
耳元から首筋までキスで辿り、大きすぎて浮いてしまう服の下から手を入れて直に背中を撫でると身体が強張った。
「……怖い?」
「怖くは、ない、です…でも、誰かに触られるの…初めて、だから……」
「緊張?」
「ん…」
小さく頷く七瀬の顔はこれでもかというほど赤い。確かに怖がってはいなさそうだが、触られる事自体が初めてなら尚更慎重にならなければいけないだろう。
痛い思いも、苦しい思いもさせたくない。
「……して、くれるんですか…?」
「七瀬が嫌ならしない」
「嫌じゃない、です……俺、ずっと凌河さんに抱いて欲しかったから…」
「…あー……七瀬、あんま煽んないで」
「……?」
無意識だし他意がない事は分かっている。それでも好きな相手にそんな可愛らしい事を言われると反応してしまうのは男の性だろう。
凌河は七瀬を横抱きにして立ち上がりリビングの電気を消すと、大股で寝室に向かい緊張で硬い表情の七瀬を特注サイズのベッドに下ろした。
リモコンを操作してほんのり明るくすれば、目を瞬いた後物珍しげな顔をして辺りをキョロキョロし始める。
「面白いものあった?」
「えっと…オシャレな部屋だなって…ベッドも大きいし」
「俺がデカイから、ベッドも大きくないとはみ出ちゃうからね」
「確かに…」
ギシ、と音を立てて上がるとそれだけで赤くなる七瀬が可愛い。
凌河はヘッドボードにクッションを立てて寄り掛かり胡座を掻いて座ると、太腿に七瀬を乗せて頬をムニムニと優しく摘む。少しだけ表情が和らいだ頃に口付けると、遠慮がちにだが首に腕を回してきた。
角度を変えながら啄み次第に深くしていく。
「……七瀬、舌出して」
「…ん……」
ぎゅっと目を閉じたままの七瀬が舌先を出す。もっとというように自分の舌で突つけばおずおずと伸びきてきた。唇で挟み吸い込むと鼻にかかった吐息が漏れる。
「…ふ、…ん、ん…っ」
再び七瀬に肩を叩かれるまで口内を貪っていた凌河は、息も絶え絶えな様子にクスリと笑って首筋に顔を埋めた。
「鼻で息したらいいんだよ」
「そ、んな…器用に、出来な……」
「……可愛い」
「……んっ」
鎖骨の辺りを強く吸い痕を残す。今までの一度も、誰に対しても付けてこなかった所有印。
白い肌に鬱血痕が映えてよく見える。
七瀬は制服は第一ボタンまで留めるタイプだから問題ないだろうが、凌河としては見えても良かった。むしろ見せびらかして欲しい。
暖房の設定温度を上げ、七瀬の服を脱がす。脱いだ瞬間のヒンヤリとした感覚で首を竦めていたが、すぐに慣れたのか今度は恥ずかしそうにもじもじし始めた。
同性なのだから恥ずかしがる事はないのに、そこに性的な意味が含まれるとやはり羞恥心が勝つらしい。
胸元の傷は青紫になっていて切り傷を噛まれたせいか歪な傷跡になっていた。小さな突起が切り落とされなくて本当に良かったと思う。
「これ、綺麗に治るといいんだけど…」
「そう…ですね…」
「……痛かったら教えて」
「え?」
身を屈めた凌河はその傷跡へ唇を寄せ舌先で舐める。労わるようになぞった後、突起の周囲をくるくるとなぞりぷっくりとして来たそれを弾くように舌を上下させると、七瀬が戸惑った声を上げ始めた。
「ぁ、や、やだ…ん、凌河さ…」
「痛い?」
「痛くな……っんん、ダメ、舐めないで…っ」
「じゃあこっち」
「ひゃ、や、んぅ…っ」
どうやら七瀬は敏感らしい。初めてでもきちんと快感を追えている事に凌河は安心した。
まぁ最大の難関は〝あそこ〟だけども、気持ちいいならまずはそっちに集中させてあげたい。
「ぁ、あ、も、舐めちゃやだ…っ」
「よしよし。…ん、ちゃんと反応してる」
視線を下げ七瀬の中心を手の甲で撫でると僅かだが首をもたげていてホッとする。
凌河は七瀬の両脇に手を入れ持ち上げると、仰向けに抜かせてズボンを脱がせにかかった。反射的に手が出そうになった七瀬は寸でで止まり素直に脱がされる。
さすがに暑くなって来たため凌河も上を脱ぐと、途端に七瀬が目をキラキラさせて見てきた。
「…凌河さんって、鍛えてるんですか?」
「いや、別に何もしてないけど」
「凄いですね…」
七瀬の手が腹へと伸び綺麗に割れた腹筋をなぞる。そのくすぐったさに笑いながら覆い被されば今度は首筋を撫でられた。
耳の下から人差し指で筋の出っ張りを辿り、喉仏、鎖骨と移動する。ゾワゾワとする感覚に理性を奪われそうにながらも、凌河は右手で七瀬の陰茎を下着から出し握り込んだ。
「っ、あ…!」
「先っぽ濡れてる」
「や、言わないで下さい…っ」
押し出すように親指と人差し指で先端をくにくにと弄った後、竿へと移動し全体を扱く。まだ羞恥心の残る七瀬は顔の横に置かれた凌河の腕へと顔を寄せ身を捩った。
「……七瀬」
「ん、んっ…」
「一人でするの?」
「っ、しな…っ…あ、やだ、ダメ…っ、あ、あ、早くしないで…っ」
「もうイきそ?」
「わか、んな…、ぁ、あ…っ、なんか、変…っ」
「変じゃないよ、大丈夫」
同じ男だから、どこをどうすれば気持ちいいかは分かっている。凌河はピクピクと震える七瀬の頬や首、こめかみと顔の至る所に口付けながら射精を促す手を早めた。
「やぁ、あ、凌河さん、凌河さ……っ、ひぁ、あ、ん、んん…!」
七瀬の身体が大きく戦慄き白濁が腹に散った。余韻で痙攣する七瀬の足を撫で指先で精液を掬うと奥の窄まりへと触れ問いかける。
「いい?」
「……ん、俺は、凌河さんのもの、だから…最後までして、下さい…」
可愛い恋人の無意識なダイレクトアタックで、凌河自身が質量を増したのは言うまでもない。
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