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番外編
甘やかしと意地悪※
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真那はオレに甘い、っていうのは小さい頃から分かりきってた事だったんだけど、同棲を初めてからそれが〝甘い〟じゃなく〝激甘〟レベルのものなんだって最近になって自覚した。
それがあの旅行以来悪化…というかひどく?なって、真那が家にいる間はほとんどと言っていいほど何もさせて貰えなくなる。オレが変わらずやれてる事なんてご飯作りと片付けくらいじゃないか?
甘やかされるのは嫌いじゃないしむしろ好きな方なんだけど、真那は一から十までしたがるからいい加減オレが何も出来なくなりそうで怖い。
して貰えるのが当たり前にはしたくないのに、真那はその逆らしく最近は「俺がいないと外にも出れなくなればいいのに」なんて言ってくる始末だ。そりゃ真那に囲われたら幸せだろうけど、オレはペットにはなりたくない。
恋人って対等なものだからな。
「ヒナ、今日も美味しかった。ありがとう」
「こっちこそ、そう言って貰えて嬉しいよ。ありがと」
今日は二週間ぶりに帰りの早かった真那と一緒に帰宅して夕飯を食べたあとの片付けをしていると、オレを挟むように後ろからシンクの縁に手をかけた真那にそう言われた。頬にキスされ頭に頬擦りされる。
「ヒナ、髪伸びたね」
「そうだな。最後いつ切って貰ったっけ?」
「一年くらい前かな」
「そんな経つか」
「明日オフだし、切ってあげる」
「うん、ありがとう」
オレは生まれてこの方、美容室に行った事がない。小さい頃は忙しい両親に変わって面倒見てくれてた真那のママさんが切ってくれてたし、真那が中学上がるくらいには真那が切ってくれるようになってた。
それ以降は真那がしてくれてるんだけど、アイドルになって忙しそうだったから今度から美容室行くって言ったら全力で止められて…今なお真那の手によってオレの髪は整えられてる。
何でダメなのかはまぁお察しの通り、「他人に触らせたくない」っていう独占欲からな訳だけども。
真那の独占欲は同棲してからより顕著になった。
例えば、コンビニとかスーパーとか一緒に買い物に行った時お釣りを受け取るのは真那だし、店員さんに話しかけるのも話しかけられるのも嫌がる。そもそも買い物さえもなるべく一人で行かないでって言われてるし、夜は絶対に出させてくれない。自販機さえアウトだ。
でも、不思議な事にそれが嫌じゃないオレがいる。
傍から見たら激重なんだろうけど、何だかんだ小さい頃から「友達より俺が大事だよね?」なんて言われてたから、オレの中の優先順位も真那が圧倒的一位だし。
何より真那には笑顔でいて欲しい。
「爪も伸びてる」
「え? あー、ほんとだ」
「あとで整えようね」
「爪くらい自分で出来るんだけど…」
「俺がしたい。させて」
「はいはい」
今やオレの身の回りのほとんどは真那が世話してくれてる。ご飯はオレのが食べたいって言うから作ってるけど、爪や肌のお手入れだとか風呂上がりに髪を乾かすだとか、普通は恋人と言えどここまでしないだろってくらいしてくれてむしろ申し訳ないというか…。
一緒に風呂に入った日なんて全身洗われるからな。そのままなだれ込まれたりするからそんなしょっちゅうは入らないけど。
「それで終わり?」
「うん。リセット完了…わ!」
「じゃあ今からはヒナのリラックスタイムだね」
「いきなり抱き上げるのは心臓に悪いからやめろって」
コンロもシンク周りも綺麗にし満足と息を吐くなり見えてた景色が変わって横抱きにされる。ただでさえ身長差がある分真那の目線は高くて怖いのに、容赦ないから喉がヒュッてなるんだよな。
そもそも、来年には二十歳を迎える男をいつまでも抱っこするのはどうかと思うぞ。
真那は「ごめんね」と言いながらもそのままソファに向かい、腰を下ろして首筋に鼻を寄せてきた。
「いい匂い…」
「使ってるもの同じだろ」
「ヒナはヒナの匂いがするから」
どういう事だ。
匂いを嗅いでいた真那が同じ場所に唇を当て吸い付く。僅かな痛みのあとくるりと前を向かされると、いつの間に準備したのか爪のケア用品がテーブルに並べてあって目を瞬いた。
左手が持ち上げられ爪切りが始まる。
「……人の爪、切ってて楽しいか?」
「ヒナだから楽しい」
「そっか」
オレは楽っちゃ楽だからいいけどな。
目を閉じて真那の肩に頭を預けるとオレの爪を切る為に下を向いてる真那の横顔が目に入った。
綺麗だなー。最近また目の色が濃くなった気がして、ファンの間で顔面国宝王子様から異国の美形王子様になりつつある。鼻筋や頬のラインも綺麗だし、睫毛も長くて肌もシミ一つなくて…ホント、何でこんな美形がこんなにもオレの事好きでいてくれるんだか。
それにしても何か、こうしてるとムズムズしてくるな。真那が悪戯したくなる気持ちがちょっとだけ分かる気がする。
暇だし、じっと見てるのにこっちを向いてくれないのも嫌なオレは真那の首筋に擦り寄ってみた。目を閉じて猫がするようにスリスリすると真那の頭が寄り掛かってくる。
「可愛い。でももう少し待ってね」
宥めるように言われるけどやっぱりまだ目は合わなくて、ちょっとだけムッとしたオレは目の前の首筋に噛み付いた。硬くてなかなかの噛み応えだ。
歯型がつくほど強く噛んではないけど、ピクっと反応して手が止まった真那は僅かに目元を染めてオレを見てきた。
「ヒナ、もう少し待ってって…」
「暇なんだよ。気にするな」
そう答えて顎にキスをする。吸うようにして音を立てながらチュッチュってしてると、カタンって音がしたあと突然顎を掴まれ真那に唇が塞がれた。
噛み付くようなキスにくぐもった声を上げ、口内を動き回る舌に応えてたらそのままソファに押し倒される。
糸を引いて離れ眉根を寄せた真那が唾液で濡れたオレの唇を親指で拭う。
「まだ途中なのに、そんなに可愛い事されたら我慢出来ない」
「しなくていいって。な、もっと」
「!」
ある意味オレから誘ったんだから気にしなくていいのに。
遠慮する真那の首に腕を回して引き寄せ自分から唇を重ねる。角度を変えながら啄んでいるとその気になったのか真那の手が服の下に入り込んできた。
「ん…ん…」
「……ヒナ…」
「ふぁ……ンッ」
「…ここでいいの?」
「うん…」
「可愛い…我慢出来ないんだね」
「んっ、ぁ…」
真那の手が胸の尖りに触れ指先で転がす。弄られているうちにお臍の下が疼いて自身が反応し始めたのが分かった。
再びキスされ舌が絡まり合う。
「…真那……」
「もっと舌出せる?」
「…ん…」
おずおずと舌を出し真那が出してる舌先に当てる。そのまま撫でるように舌裏に這わせたり絡めたりしてたら、まるで舌同士でキスしてるみたいで不思議な感じがした。
気持ち良くて頭がぼーっとしてくる。
弄られ過ぎてじんじんし始めた尖りから手を離した真那は、オレの頭を撫でながら腰を押し付けると擦るように動かし始めた。
真那の、凄く硬くなってる。
「ん、んん…っ」
「…ヒナ…」
「ぁ…真那…っ、待て、これ…」
「気持ちいい?」
「気持ちいいとかそういう問題じゃ…っ、んっ、ほんとにダメだって…!」
布越しに硬いもの同士が擦り合わされ否が応にも追い上げられる。
久し振りな事もあって溜まってるからこのままだと下着の中で出す事になるのに、真那は止まってくれない。
「あ、ぅ…真那…やだ、出ちゃ…」
「いいよ、イって」
「汚れる…っ…や、バカ…あ、も…ッん、んんん…っ!」
グッと更に強く当てられてオレは耐え切れずにイってしまった。余韻が治まると今度は下着の中が気持ち悪くて眉尻が下がる。
「ダメだって…言ったのに…」
「ごめんね、可愛くて」
「可愛いって言えば済むと思ってるだろ……」
「そんな事ないけど、ヒナが可愛いのは事実だよ。…それより、早くヒナの中に挿入りたい」
「う、動かすな…っ」
ただでさえヌルヌルしてるのに真那が動くと下着が擦れて出したものが広がって余計に嫌だ。
いっそ恥を捨てて脱いでしまうかと履き口に指を掛けたら、その手を取られバンザイさせられる。
「へ?」
「駄目。俺が脱がしてあげる」
「え、待、それは…」
手を出す間もなく下着ごとズボンを脱がされ濡れそぼった自身が明かりの下に晒される。自分では見たくなくて腕で目元を覆い唇を噛んだ。
「……凄いね、ドロドロ」
「いちいち言わなくていい…」
そんな事は出した本人が一番分かってる。
見えない状態で大きな手に握り込まれ驚いて足を閉じたけど、真那は片手で開かせるとその間に身体を入れてきた。
「今日は出なくなるまでシようか」
「……え?」
「たくさん気持ちいい事してあげるね」
何とも綺麗に笑んだ真那はそう言って身を屈めると、言葉通りドロドロのそこを躊躇いもなく咥えて綺麗にしてくれた。そのままイかされ、ベッドに運ばれてからは後ろを弄られて……。
オレの聞き間違いであって欲しかったのに、本当に出なくなるまでイかされ続けたオレはもうヘトヘトだった。
「…っ、も、イきたくな…やぁ…っ」
「…可愛い、ヒナ。もう少しだけ頑張って…」
既に半分意識が朦朧としてボロボロ泣きながら首を振るオレに、意地悪スイッチの入った真那は恍惚と微笑むとオレの腰を掴んで奥へと叩き付けてきた。目の奥がチカチカして背中がしなる。
真那のが脈打った感覚を最後に意識をなくしたオレは、もう当分シたくないと思うくらいにはキツかった。
うん、やっぱりもう当分シない。お預けにしてやる。
それがあの旅行以来悪化…というかひどく?なって、真那が家にいる間はほとんどと言っていいほど何もさせて貰えなくなる。オレが変わらずやれてる事なんてご飯作りと片付けくらいじゃないか?
甘やかされるのは嫌いじゃないしむしろ好きな方なんだけど、真那は一から十までしたがるからいい加減オレが何も出来なくなりそうで怖い。
して貰えるのが当たり前にはしたくないのに、真那はその逆らしく最近は「俺がいないと外にも出れなくなればいいのに」なんて言ってくる始末だ。そりゃ真那に囲われたら幸せだろうけど、オレはペットにはなりたくない。
恋人って対等なものだからな。
「ヒナ、今日も美味しかった。ありがとう」
「こっちこそ、そう言って貰えて嬉しいよ。ありがと」
今日は二週間ぶりに帰りの早かった真那と一緒に帰宅して夕飯を食べたあとの片付けをしていると、オレを挟むように後ろからシンクの縁に手をかけた真那にそう言われた。頬にキスされ頭に頬擦りされる。
「ヒナ、髪伸びたね」
「そうだな。最後いつ切って貰ったっけ?」
「一年くらい前かな」
「そんな経つか」
「明日オフだし、切ってあげる」
「うん、ありがとう」
オレは生まれてこの方、美容室に行った事がない。小さい頃は忙しい両親に変わって面倒見てくれてた真那のママさんが切ってくれてたし、真那が中学上がるくらいには真那が切ってくれるようになってた。
それ以降は真那がしてくれてるんだけど、アイドルになって忙しそうだったから今度から美容室行くって言ったら全力で止められて…今なお真那の手によってオレの髪は整えられてる。
何でダメなのかはまぁお察しの通り、「他人に触らせたくない」っていう独占欲からな訳だけども。
真那の独占欲は同棲してからより顕著になった。
例えば、コンビニとかスーパーとか一緒に買い物に行った時お釣りを受け取るのは真那だし、店員さんに話しかけるのも話しかけられるのも嫌がる。そもそも買い物さえもなるべく一人で行かないでって言われてるし、夜は絶対に出させてくれない。自販機さえアウトだ。
でも、不思議な事にそれが嫌じゃないオレがいる。
傍から見たら激重なんだろうけど、何だかんだ小さい頃から「友達より俺が大事だよね?」なんて言われてたから、オレの中の優先順位も真那が圧倒的一位だし。
何より真那には笑顔でいて欲しい。
「爪も伸びてる」
「え? あー、ほんとだ」
「あとで整えようね」
「爪くらい自分で出来るんだけど…」
「俺がしたい。させて」
「はいはい」
今やオレの身の回りのほとんどは真那が世話してくれてる。ご飯はオレのが食べたいって言うから作ってるけど、爪や肌のお手入れだとか風呂上がりに髪を乾かすだとか、普通は恋人と言えどここまでしないだろってくらいしてくれてむしろ申し訳ないというか…。
一緒に風呂に入った日なんて全身洗われるからな。そのままなだれ込まれたりするからそんなしょっちゅうは入らないけど。
「それで終わり?」
「うん。リセット完了…わ!」
「じゃあ今からはヒナのリラックスタイムだね」
「いきなり抱き上げるのは心臓に悪いからやめろって」
コンロもシンク周りも綺麗にし満足と息を吐くなり見えてた景色が変わって横抱きにされる。ただでさえ身長差がある分真那の目線は高くて怖いのに、容赦ないから喉がヒュッてなるんだよな。
そもそも、来年には二十歳を迎える男をいつまでも抱っこするのはどうかと思うぞ。
真那は「ごめんね」と言いながらもそのままソファに向かい、腰を下ろして首筋に鼻を寄せてきた。
「いい匂い…」
「使ってるもの同じだろ」
「ヒナはヒナの匂いがするから」
どういう事だ。
匂いを嗅いでいた真那が同じ場所に唇を当て吸い付く。僅かな痛みのあとくるりと前を向かされると、いつの間に準備したのか爪のケア用品がテーブルに並べてあって目を瞬いた。
左手が持ち上げられ爪切りが始まる。
「……人の爪、切ってて楽しいか?」
「ヒナだから楽しい」
「そっか」
オレは楽っちゃ楽だからいいけどな。
目を閉じて真那の肩に頭を預けるとオレの爪を切る為に下を向いてる真那の横顔が目に入った。
綺麗だなー。最近また目の色が濃くなった気がして、ファンの間で顔面国宝王子様から異国の美形王子様になりつつある。鼻筋や頬のラインも綺麗だし、睫毛も長くて肌もシミ一つなくて…ホント、何でこんな美形がこんなにもオレの事好きでいてくれるんだか。
それにしても何か、こうしてるとムズムズしてくるな。真那が悪戯したくなる気持ちがちょっとだけ分かる気がする。
暇だし、じっと見てるのにこっちを向いてくれないのも嫌なオレは真那の首筋に擦り寄ってみた。目を閉じて猫がするようにスリスリすると真那の頭が寄り掛かってくる。
「可愛い。でももう少し待ってね」
宥めるように言われるけどやっぱりまだ目は合わなくて、ちょっとだけムッとしたオレは目の前の首筋に噛み付いた。硬くてなかなかの噛み応えだ。
歯型がつくほど強く噛んではないけど、ピクっと反応して手が止まった真那は僅かに目元を染めてオレを見てきた。
「ヒナ、もう少し待ってって…」
「暇なんだよ。気にするな」
そう答えて顎にキスをする。吸うようにして音を立てながらチュッチュってしてると、カタンって音がしたあと突然顎を掴まれ真那に唇が塞がれた。
噛み付くようなキスにくぐもった声を上げ、口内を動き回る舌に応えてたらそのままソファに押し倒される。
糸を引いて離れ眉根を寄せた真那が唾液で濡れたオレの唇を親指で拭う。
「まだ途中なのに、そんなに可愛い事されたら我慢出来ない」
「しなくていいって。な、もっと」
「!」
ある意味オレから誘ったんだから気にしなくていいのに。
遠慮する真那の首に腕を回して引き寄せ自分から唇を重ねる。角度を変えながら啄んでいるとその気になったのか真那の手が服の下に入り込んできた。
「ん…ん…」
「……ヒナ…」
「ふぁ……ンッ」
「…ここでいいの?」
「うん…」
「可愛い…我慢出来ないんだね」
「んっ、ぁ…」
真那の手が胸の尖りに触れ指先で転がす。弄られているうちにお臍の下が疼いて自身が反応し始めたのが分かった。
再びキスされ舌が絡まり合う。
「…真那……」
「もっと舌出せる?」
「…ん…」
おずおずと舌を出し真那が出してる舌先に当てる。そのまま撫でるように舌裏に這わせたり絡めたりしてたら、まるで舌同士でキスしてるみたいで不思議な感じがした。
気持ち良くて頭がぼーっとしてくる。
弄られ過ぎてじんじんし始めた尖りから手を離した真那は、オレの頭を撫でながら腰を押し付けると擦るように動かし始めた。
真那の、凄く硬くなってる。
「ん、んん…っ」
「…ヒナ…」
「ぁ…真那…っ、待て、これ…」
「気持ちいい?」
「気持ちいいとかそういう問題じゃ…っ、んっ、ほんとにダメだって…!」
布越しに硬いもの同士が擦り合わされ否が応にも追い上げられる。
久し振りな事もあって溜まってるからこのままだと下着の中で出す事になるのに、真那は止まってくれない。
「あ、ぅ…真那…やだ、出ちゃ…」
「いいよ、イって」
「汚れる…っ…や、バカ…あ、も…ッん、んんん…っ!」
グッと更に強く当てられてオレは耐え切れずにイってしまった。余韻が治まると今度は下着の中が気持ち悪くて眉尻が下がる。
「ダメだって…言ったのに…」
「ごめんね、可愛くて」
「可愛いって言えば済むと思ってるだろ……」
「そんな事ないけど、ヒナが可愛いのは事実だよ。…それより、早くヒナの中に挿入りたい」
「う、動かすな…っ」
ただでさえヌルヌルしてるのに真那が動くと下着が擦れて出したものが広がって余計に嫌だ。
いっそ恥を捨てて脱いでしまうかと履き口に指を掛けたら、その手を取られバンザイさせられる。
「へ?」
「駄目。俺が脱がしてあげる」
「え、待、それは…」
手を出す間もなく下着ごとズボンを脱がされ濡れそぼった自身が明かりの下に晒される。自分では見たくなくて腕で目元を覆い唇を噛んだ。
「……凄いね、ドロドロ」
「いちいち言わなくていい…」
そんな事は出した本人が一番分かってる。
見えない状態で大きな手に握り込まれ驚いて足を閉じたけど、真那は片手で開かせるとその間に身体を入れてきた。
「今日は出なくなるまでシようか」
「……え?」
「たくさん気持ちいい事してあげるね」
何とも綺麗に笑んだ真那はそう言って身を屈めると、言葉通りドロドロのそこを躊躇いもなく咥えて綺麗にしてくれた。そのままイかされ、ベッドに運ばれてからは後ろを弄られて……。
オレの聞き間違いであって欲しかったのに、本当に出なくなるまでイかされ続けたオレはもうヘトヘトだった。
「…っ、も、イきたくな…やぁ…っ」
「…可愛い、ヒナ。もう少しだけ頑張って…」
既に半分意識が朦朧としてボロボロ泣きながら首を振るオレに、意地悪スイッチの入った真那は恍惚と微笑むとオレの腰を掴んで奥へと叩き付けてきた。目の奥がチカチカして背中がしなる。
真那のが脈打った感覚を最後に意識をなくしたオレは、もう当分シたくないと思うくらいにはキツかった。
うん、やっぱりもう当分シない。お預けにしてやる。
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