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二人の弟分(風音視点)
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今日は自分で車を運転してドラマの撮影現場に向かい、収録を終えて同じように自分の車でマンションへと向かってたんだけど、人通りの少ない歩道で肩を落として歩く後ろ姿に見覚えがあり俺は路肩に車を停めた。
運転席から降り確認するとやっぱり陽向で、名前を呼んで上げられた顔に思わず驚いてしまう。でも触れるのもどうかと思っていつも通りに声をかけたら、躊躇いながらも助手席に乗りシートベルトをかけた。
「念の為聞くけど、陽向の家でいいんだよな?」
「……はい」
「オッケー」
二ヶ月くらい前から、陽向の誕生日を一緒に過ごしたいからこの日だけはオフにしてくれって水島さんに頼み込んでる真那を見てたし、真那本人からも明日は陽向と一日一緒にいるって聞いてたからこの状況があんま良くないもんだってのは分かる。
いや、だって陽向どう見ても泣いてるし。
真那が陽向と喧嘩をするはずねぇから、真那関連で何かあったとしか思えねぇんだけどピンとも来ない。何があったんだって聞くのもアレだしなぁ。
「どっか寄りたいとこあんなら寄るけど」
「大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか」
そう言ってニコッと笑う陽向の目は真っ赤なのに、何もしれやれないのがもどかしい。いつだったか真那が、「ヒナは全然甘えてくれない」って零してたけど、こういう事なんだろうな。
しっかりしてるけど、今年の三月まで中学生だった子供だ。もっと大人を頼ればいいのに、と思う。
「悪い、陽向。ちょいコンビニ寄っていいか?」
「あ、はい。教えて貰えればオレ買って来ますよ」
「大丈夫だよ、コンビニくらい」
「そう、ですか?」
陽向が俺たち【soar】のファンで、俺たち以上に身バレを心配してくれてる事は分かってる。でも変装してたって気付かれる事はあるし、逆に素で歩いてても気付かれない事もあるから、俺は正直そこまで気にしてない。
そりゃ家バレすんのはさすがに困るけど、節度を持って声をかけてくれる分には全然構わないからな。
コンビニの駐車場に車を停め、陽向に待っているように伝え店内に入る。俺と陽向の飲み物、それからいくつかお菓子とデザートを見繕い会計を済ませて車に戻ると、陽向はスマホを握り締めて目を伏せてた。
そういや俺が陽向を送ってる事、真那に言っておいた方がいいのか? いや、アイツ陽向が絡むと面倒臭ぇから水島さんでいいや。あとで連絡しとこう。
陽向の行動は見ていなかったフリをして車に乗り込めばビクッとしてスマホをしまうけど、俺は敢えて触れずに自分の飲み物を取り出して袋ごと陽向に差し出した。
「……え?」
「明日誕生日だろ? コンビニで悪いけど、俺からのプレゼント」
「あ、ありがと…ございます…」
「ん」
驚いてたけど素直に受けとってくれて良かった……と思っていたら、ポロッと涙を零すもんだから面食らってしまった。
「え、え? ちょ、どうしたよ陽向。俺が泣かしたみたいじゃんか」
「…っ…す、すみませ……」
「…あー…聞かないつもりだったんだけど、真那と何かあったのか?」
「…いえ、真那じゃなくて…………その……奏音、さんが」
「奏音?」
確か真那と写真撮られたモデルだよな。真那に冷たくあしらわれても睨まれても動じないメンタル激強の女の子。
何でその子の名前が?
「……写真、撮られたんです…真那と…その……」
「イチャついてる写真か?」
「ぅ……はい……」
あちゃー、よりにもよって真那に惚れてる相手に撮られたか。
陽向は赤い顔を俯かせぎゅっと拳を握る。
「真那と、離れないならマスコミに流すって…言われました」
「うわ…嫌なやり方」
「アレが出たら、真那だけじゃなく【soar】にまで迷惑がかかる……オレのせいで真那がアイドルでいられなくなったら…オレは自分を許せない…」
確かにスキャンダルは痛い。ファンの中には過激な人もいるにはいて、ちょっと女性アイドルと共演しただけで勘違いされたりもするし、相手にもこっちにも誹謗中傷食らわしてくる奴もいる。真那が奏音と撮られた時は事務所がすぐ動いたからこっちにはあんま被害なかったけど、奏音の方はボロくそ言われてたからな。
「真那の足を引っ張りたくないのに、結果としてオレの存在が足枷になろうとしてる…オレには真那を守れるだけの力なんてないから、あの写真だってやめて欲しいとしか言えなくて……っ」
「掴みかからなかっただけ偉いって」
「あの子の言う通りにした方が確実なのは分かってるんです……でもオレ、真那と離れたくない…」
「好きなんだから当たり前だろ?」
「…っ……【soar】も好きです…【soar】を好きなファンも好き……だから、みんな傷付いて欲しくないんです…」
まだ数回しか会ってないけど、陽向が優しい子なんだって事は分かってた。真那は幼馴染みだから当然だけど、俺たちにだって普通に接してくれて、ミーハーな部分なんて少しもなくて…あ、そうか。だから居心地が良いのか。
「陽向」
「…はい…」
「俺たちに何が起こったとしても、それは陽向のせいじゃない。仮に写真が出たとしても、真那ならハッキリ恋人だって言うだろうしな。事務所もお前の存在は知ってるんだぞ? 陽向さえいれば、真那はいつでも絶好調だし」
「でもオレ、迷惑じゃないですか?」
「誰も陽向を迷惑だなんて思ってないって。むしろ真那の事でいろいろ助かってるからさ、あんま自分を責めるなよ?」
有り難い事に俺たちは忙しいから、陽向と真那が会える時間も何日に一回とか何週間に一回とかで、あんま長いと結果として真那の方が耐えられなくなる。でも陽向がいると全然違って、何考えてんのか良く分かんねー真那が目に見えて生き生きし出すから。
だから社長も、真那が陽向とどうこうなってんのには目ぇ瞑ってんだよな。公表云々はともかく。
「それよりも……今の真那の精神状態が心配だわ、俺は」
「……」
「アイツはさ、ホント、どんな時でもお前の事ばっかだよ。っつーか、お前の話しかしねー。俺や志摩さんがどんだけ惚気聞かされてきたか」
「それは…すみません」
「もう慣れた。真那は俺の二個下なのに、図体でけぇし無表情で読めねーし年下感一切ねぇけど、何だかんだ弟みたいに思ってんだよ。もちろん、陽向の事もな。志摩さんだってそうだと思う。だから、何かあったとしても兄ちゃんたちが守ってやるからそんな気ぃ落とすな。それに、うちの事務所は業界でもトップクラスの大手だぞ。本気出したら誰も敵わねぇって」
まともな記者は記事に載せていいかどうかを打診して来るけど、ネタが盛り上がればいいっつー出版社はまず許可を取らない。奏音がどこに流そうとしてんのかは知らねぇけど、身内に手を出す奴は許さねぇ。
しゅんとする陽向の頭をポンポンと撫で車を発進させる。
「もうちょい思ってる事、真那に言ってみな? どんな小さな事でも、真那なら喜んで聞いてくれるだろ」
「そう、ですね…」
「俺たちは真那と陽向の味方だから。お前らの思うようにやったらいいよ」
「…ありがとうございます」
最初よりは幾分か落ち着いた表情で頷いた陽向にホッとし、陽向の家へと向かう。
にしても、やり方が気に入らねーな。いくら真那を手に入れたいからって、人を苦しめるような手口使うとか何考えてんだ。
ちょっと社長にチクってみるか。
「お二人が真那の傍にいて下さって良かったです。風音さんと志摩さんで本当に良かった」
不意に向けられた言葉に目が点になる。そんな風に言われるような事してないはずだけど。
「照れ臭いからやめろ」
「でも真那もそう思ってると思います。じゃないとあんなに楽しそうにしてないし、ここまで続いてません」
「楽しいのか、アイツ」
「真那はそういうところハッキリしてるんで、気が乗らなければしませんよ。それに、お二人といる時は素ですから」
小さい頃からの幼馴染みである陽向がそう言うんだからそうなんだろうけど、表情筋動かなさ過ぎて欠片もそうは見えない。陽向がいる時はむしろ分かりやすいまであるんだけど、何であんな0か100みたいな感情の振り方出来るんだ? 不思議でならない。
「これからも、真那の事よろしくお願いします」
律儀に俺の方を向いて頭を下げる陽向に吹き出し、今度は少しだけ乱暴に頭を撫でいつかも言った言葉を口にする。
「やっぱたまに母ちゃんっぽいよな、陽向は」
わりと陽向も真那に対して過保護なとこあるし。
キョトンと目を瞬いていた陽向は俺の言葉に確かにと呟くと、今度は「お兄ちゃんたちを頼りにしてます」と言ってはにかんだ。
お兄ちゃん呼び、案外悪くないかもしれない。
運転席から降り確認するとやっぱり陽向で、名前を呼んで上げられた顔に思わず驚いてしまう。でも触れるのもどうかと思っていつも通りに声をかけたら、躊躇いながらも助手席に乗りシートベルトをかけた。
「念の為聞くけど、陽向の家でいいんだよな?」
「……はい」
「オッケー」
二ヶ月くらい前から、陽向の誕生日を一緒に過ごしたいからこの日だけはオフにしてくれって水島さんに頼み込んでる真那を見てたし、真那本人からも明日は陽向と一日一緒にいるって聞いてたからこの状況があんま良くないもんだってのは分かる。
いや、だって陽向どう見ても泣いてるし。
真那が陽向と喧嘩をするはずねぇから、真那関連で何かあったとしか思えねぇんだけどピンとも来ない。何があったんだって聞くのもアレだしなぁ。
「どっか寄りたいとこあんなら寄るけど」
「大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか」
そう言ってニコッと笑う陽向の目は真っ赤なのに、何もしれやれないのがもどかしい。いつだったか真那が、「ヒナは全然甘えてくれない」って零してたけど、こういう事なんだろうな。
しっかりしてるけど、今年の三月まで中学生だった子供だ。もっと大人を頼ればいいのに、と思う。
「悪い、陽向。ちょいコンビニ寄っていいか?」
「あ、はい。教えて貰えればオレ買って来ますよ」
「大丈夫だよ、コンビニくらい」
「そう、ですか?」
陽向が俺たち【soar】のファンで、俺たち以上に身バレを心配してくれてる事は分かってる。でも変装してたって気付かれる事はあるし、逆に素で歩いてても気付かれない事もあるから、俺は正直そこまで気にしてない。
そりゃ家バレすんのはさすがに困るけど、節度を持って声をかけてくれる分には全然構わないからな。
コンビニの駐車場に車を停め、陽向に待っているように伝え店内に入る。俺と陽向の飲み物、それからいくつかお菓子とデザートを見繕い会計を済ませて車に戻ると、陽向はスマホを握り締めて目を伏せてた。
そういや俺が陽向を送ってる事、真那に言っておいた方がいいのか? いや、アイツ陽向が絡むと面倒臭ぇから水島さんでいいや。あとで連絡しとこう。
陽向の行動は見ていなかったフリをして車に乗り込めばビクッとしてスマホをしまうけど、俺は敢えて触れずに自分の飲み物を取り出して袋ごと陽向に差し出した。
「……え?」
「明日誕生日だろ? コンビニで悪いけど、俺からのプレゼント」
「あ、ありがと…ございます…」
「ん」
驚いてたけど素直に受けとってくれて良かった……と思っていたら、ポロッと涙を零すもんだから面食らってしまった。
「え、え? ちょ、どうしたよ陽向。俺が泣かしたみたいじゃんか」
「…っ…す、すみませ……」
「…あー…聞かないつもりだったんだけど、真那と何かあったのか?」
「…いえ、真那じゃなくて…………その……奏音、さんが」
「奏音?」
確か真那と写真撮られたモデルだよな。真那に冷たくあしらわれても睨まれても動じないメンタル激強の女の子。
何でその子の名前が?
「……写真、撮られたんです…真那と…その……」
「イチャついてる写真か?」
「ぅ……はい……」
あちゃー、よりにもよって真那に惚れてる相手に撮られたか。
陽向は赤い顔を俯かせぎゅっと拳を握る。
「真那と、離れないならマスコミに流すって…言われました」
「うわ…嫌なやり方」
「アレが出たら、真那だけじゃなく【soar】にまで迷惑がかかる……オレのせいで真那がアイドルでいられなくなったら…オレは自分を許せない…」
確かにスキャンダルは痛い。ファンの中には過激な人もいるにはいて、ちょっと女性アイドルと共演しただけで勘違いされたりもするし、相手にもこっちにも誹謗中傷食らわしてくる奴もいる。真那が奏音と撮られた時は事務所がすぐ動いたからこっちにはあんま被害なかったけど、奏音の方はボロくそ言われてたからな。
「真那の足を引っ張りたくないのに、結果としてオレの存在が足枷になろうとしてる…オレには真那を守れるだけの力なんてないから、あの写真だってやめて欲しいとしか言えなくて……っ」
「掴みかからなかっただけ偉いって」
「あの子の言う通りにした方が確実なのは分かってるんです……でもオレ、真那と離れたくない…」
「好きなんだから当たり前だろ?」
「…っ……【soar】も好きです…【soar】を好きなファンも好き……だから、みんな傷付いて欲しくないんです…」
まだ数回しか会ってないけど、陽向が優しい子なんだって事は分かってた。真那は幼馴染みだから当然だけど、俺たちにだって普通に接してくれて、ミーハーな部分なんて少しもなくて…あ、そうか。だから居心地が良いのか。
「陽向」
「…はい…」
「俺たちに何が起こったとしても、それは陽向のせいじゃない。仮に写真が出たとしても、真那ならハッキリ恋人だって言うだろうしな。事務所もお前の存在は知ってるんだぞ? 陽向さえいれば、真那はいつでも絶好調だし」
「でもオレ、迷惑じゃないですか?」
「誰も陽向を迷惑だなんて思ってないって。むしろ真那の事でいろいろ助かってるからさ、あんま自分を責めるなよ?」
有り難い事に俺たちは忙しいから、陽向と真那が会える時間も何日に一回とか何週間に一回とかで、あんま長いと結果として真那の方が耐えられなくなる。でも陽向がいると全然違って、何考えてんのか良く分かんねー真那が目に見えて生き生きし出すから。
だから社長も、真那が陽向とどうこうなってんのには目ぇ瞑ってんだよな。公表云々はともかく。
「それよりも……今の真那の精神状態が心配だわ、俺は」
「……」
「アイツはさ、ホント、どんな時でもお前の事ばっかだよ。っつーか、お前の話しかしねー。俺や志摩さんがどんだけ惚気聞かされてきたか」
「それは…すみません」
「もう慣れた。真那は俺の二個下なのに、図体でけぇし無表情で読めねーし年下感一切ねぇけど、何だかんだ弟みたいに思ってんだよ。もちろん、陽向の事もな。志摩さんだってそうだと思う。だから、何かあったとしても兄ちゃんたちが守ってやるからそんな気ぃ落とすな。それに、うちの事務所は業界でもトップクラスの大手だぞ。本気出したら誰も敵わねぇって」
まともな記者は記事に載せていいかどうかを打診して来るけど、ネタが盛り上がればいいっつー出版社はまず許可を取らない。奏音がどこに流そうとしてんのかは知らねぇけど、身内に手を出す奴は許さねぇ。
しゅんとする陽向の頭をポンポンと撫で車を発進させる。
「もうちょい思ってる事、真那に言ってみな? どんな小さな事でも、真那なら喜んで聞いてくれるだろ」
「そう、ですね…」
「俺たちは真那と陽向の味方だから。お前らの思うようにやったらいいよ」
「…ありがとうございます」
最初よりは幾分か落ち着いた表情で頷いた陽向にホッとし、陽向の家へと向かう。
にしても、やり方が気に入らねーな。いくら真那を手に入れたいからって、人を苦しめるような手口使うとか何考えてんだ。
ちょっと社長にチクってみるか。
「お二人が真那の傍にいて下さって良かったです。風音さんと志摩さんで本当に良かった」
不意に向けられた言葉に目が点になる。そんな風に言われるような事してないはずだけど。
「照れ臭いからやめろ」
「でも真那もそう思ってると思います。じゃないとあんなに楽しそうにしてないし、ここまで続いてません」
「楽しいのか、アイツ」
「真那はそういうところハッキリしてるんで、気が乗らなければしませんよ。それに、お二人といる時は素ですから」
小さい頃からの幼馴染みである陽向がそう言うんだからそうなんだろうけど、表情筋動かなさ過ぎて欠片もそうは見えない。陽向がいる時はむしろ分かりやすいまであるんだけど、何であんな0か100みたいな感情の振り方出来るんだ? 不思議でならない。
「これからも、真那の事よろしくお願いします」
律儀に俺の方を向いて頭を下げる陽向に吹き出し、今度は少しだけ乱暴に頭を撫でいつかも言った言葉を口にする。
「やっぱたまに母ちゃんっぽいよな、陽向は」
わりと陽向も真那に対して過保護なとこあるし。
キョトンと目を瞬いていた陽向は俺の言葉に確かにと呟くと、今度は「お兄ちゃんたちを頼りにしてます」と言ってはにかんだ。
お兄ちゃん呼び、案外悪くないかもしれない。
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