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不機嫌な理由
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少し肌寒さを感じるようになり、そろそろ冬支度も進めるべきかなと思っていた土曜日の午前中。天気がいいから二階のベランダで洗濯物を干してまったりしていたオレは、そろそろ真那が来る頃だとお茶の用意をしにキッチンに立っていた。
昨日の夜、真那から『明日の朝、ヒナのところに行くね』と連絡が来て、どうやらオフらしくそのまま泊まるんだそう。真那用の布団も干したし、今日は良く寝られるだろう。
少しして玄関で物音がし、真那が来たんだなと思って出迎えに行ったらあからさまにムスッとした表情をしていて目を瞬いた。その理由は、真那の後ろにいる二人だっていうのはすぐに分かったけど…。
「陽向くん、久し振り」
「よ、陽向。いいもん持って来たぞ」
「お、お久し振りです」
何と、志摩さんと風音さんまでいて、再び我が家に【soar】が集結してしまった。というか、こんな朝からこんなキラキラな三人を生で見てもいいのだろうか。いや、それよりアイドルがここにいる事を知られたら大変だ。
オレは急いで二人を招き入れると玄関を閉め、ドアスコープから変な動きをしてる人がいないか確認する。幸いな事に覗いてる人はいなくてホッと息を吐いた。
「ヒナ、ごめん」
「え? あ、いや、謝ることじゃないって。お客さんが来るのは嬉しいよ」
「…俺は二人きりが良かった」
「……すみません、先にリビングに行って貰ってていいですか?」
「うん、お邪魔するね」
「お邪魔しまーす」
三人にスリッパを出し、先に上がった真那の腕を引いて洗面所に向かうと、きっちりと扉を閉めてから目の前にいる恋人に抱き着いた。真那の匂いが身体中に染み渡ってホッとする。
「オレも真那だけだと思ってたからちょっとびっくりした。一ヶ月ぶりだったからイチャイチャしたかったし」
「ヒナ……」
「でもせっかく来てくれたんだから、おもてなししないとな」
「キスしていい?」
「ん」
真那の手が頬に触れ、目を閉じるとしっとりとした唇が触れてきた。自分よりも大きな口に上唇も下唇も食まれると、まるでそのままガブッと食べられてしまいそうでゾクゾクする。
背中を撫でていた手が腰に回されより密着するように抱き締められて足が浮いた。
「あ…真那、倒れ…わっ」
「大丈夫、離さないから」
「ん、んぅ…っ」
後ろに倒れそうで怖くてしがみついたらそのまま抱き上げられる。今度は反対の手が後頭部を押さえてきて舌が入り込み、口内を舐め回し始めた。
これは下半身に来るキスだ。マズイ、このままだとあらぬところが反応してしまう。
「…っ、まな……ん、これ、ダメ…」
「…どうして?」
「……シたく、なる…」
「……」
キスでも何でもそうなんだけど、そういう雰囲気になってオレが反応した時真那は毎回触ってくれる。いいって言ってもされるから、今は身体が期待して求めるまでいっちゃってて……正直、真那にシて欲しくて堪らなくなる。
気持ちいいって知ってるから余計に。
小さな声だったけど真那にはちゃんと聞こえたみたいで、オレの胸元に顔を埋めて長く息を吐いたあと、視線だけで見上げてきた。
「夜、寝かせないから」
「え…な、何で…」
そう言われる理由が分からなくて困惑するオレにわざとらしくにっこりと笑った真那は、オレを降ろすと頭を撫でて「リビングに行こうか」と促した。
何が真那のスイッチを押したのでしょうか?
リビングに行くと我が家のように寛ぐ志摩さんと風音さんがいてオレは思わず笑ってしまった。
「あ、陽向。これ、貰いもんだけどやる」
「? ありがとうございます。…フィナンシェ?」
「俺、こういうのあんま食べなくてさ。真那が陽向は好きだっつーから」
「言わなきゃ良かった」
「まあまあ」
風音さんから渡されたのは、オレでも知ってるくらい有名な高級洋菓子店のフィナンシェで、プレーン、イチゴ、抹茶、チョコと四種類も味があるらしい。
現状親の庇護下で一人暮らししてる身としてはお菓子類は買わないようにしてて、お客さんが来る時だけとか、あとは真那が買って来てくれたりとかで甘味補充してる。だから正直めちゃくちゃ嬉しい。
真那はぶすくれてるけど。
「今お茶入れますね」
「あ、お気遣いなく」
フィナンシェをダイニングテーブルに置き、キッチンに行ってコップを四つ取り出す。冷蔵庫から麦茶を出して注いだうちの二つをすぐ後ろにいる真那に渡した。お茶菓子になりそうなものは貰ったフィナンシェしかないから、とりあえずこれだけで勘弁して貰おう。
買いに行くって言っても真那は行かせてくれないだろうし。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
「サンキュー」
「ヒナはこっち」
「はいはい」
志摩さんと風音さんは三人掛けのソファに座ってて、真那が一人掛けのソファに腰を下ろして手招きする。二人の前だしあんまりこういうのはしたくないけど、まだ少しご機嫌ナナメな真那の為にもその膝に背中を向けて座った。
すかさず腰に腕が回され肩に頭が乗せられる。
「……ヒナ、首の後ろ怪我してる」
「え? ああ、昨日痒いなーって思って掻いたら爪でやった。爪切ったばっかだったから」
「ヤスリしてないの?」
「うん」
「してあげるから持って来て」
「いいよ、別に」
「持って来て」
何でこういう時ばっかり圧かけて来るんだ。
仕方なく立ち上がり、爪切りが入った小箱の引き出しから爪ヤスリを取り出すと真那に渡して同じ体勢で座り直した。
後ろから抱え込まれるようにして手を握られ、ガタガタだった爪が真那の手によって整えられていく。
「真那が甲斐甲斐しい」
「ああして真那の腕の中にいると、陽向がより小さく見えるな」
「それも真那にとっては可愛い要因なんだよ」
さほど距離がないから聞こえるのは仕方ないんだけど、ほのぼのとした感じでそんな事を言われるとめちゃくちゃ恥ずかしい。
「ん。出来たよ、ヒナ」
「ありがとう。ってか、真那は綺麗にしてるんだな」
「怪我させたくないから」
「? スタッフさんとか?」
「ヒナ」
「オレ? ……ほっぺた触ったりするからか?」
オレの爪にヤスリをかけてくれてる時に見た真那の爪は綺麗に切られて整えられていた。女の子のアイドルと違って爪にバッチリネイルする訳じゃないから短くていいと思うけど、ここまでちゃんとしてる男の人はいないんじゃないか?
そう思って聞いたら良く分からない答えが返ってきた。怪我させたくないとは一体。
首を傾げると志摩さんが軽く咳払いし、風音さんは耳を塞いだ。
それを見た真那がオレの耳元に口を寄せ囁く。
「後ろ解す時、爪が長いと怪我させるから」
「…………!?」
一瞬理解出来なかったけど、真那の手がさりげなくオレのお尻を触った瞬間分かってオレは一気に顔が熱くなるのを感じた。
爪を綺麗にしてる理由ってそれ? き、聞くんじゃなかった。
「あー……」
「俺の行動原理はヒナだから、何をするにもヒナの為なんだよ」
「そうですか……」
それはそれで嬉しいけど、今の状況は嬉しくない。
両手で顔を多い背中を丸めるオレの頭を撫でてくれるけど、当分顔上げられないかも。
「真那はもう少し場の空気とかを読めるようになった方がいいかもね」
「?」
「真那が陽向以外に気ぃ使う訳ないだろ」
社会人としてはダメなタイプだ。そう考えたら、アイドルやって正解だったのかもしれないな。
あー、顔が熱い。というか全身が熱い。志摩さんと風音さんが大人で良かったよ、ホント。
「ヒナ、大丈夫?」
「……誰のせいだと…」
ちょっとだけムッとして真那をチラリと見た時、インターホンが鳴って身体が跳ねた。え、誰か来た? 来客の予定はなかったはずだけど。
幸いな事にリビングにモニターがあるから、真那の膝から降りて恐る恐る確認すると何と千里と円香が立ってた。通話ボタンを押し声をかける。
「二人共どうしたんだ?」
『あ、陽向くんいたー。近くまで来たから寄ってみたんだ』
『渡したい物もあるのだけど…忙しいかしら?』
「や、大丈夫。ちょっと待ってて」
『はーい』
「陽向の友達か?」
「あ、はい……」
画面を消しリビングから出ようとしたところで風音さんに声をかけられて気付いた。ここには今、【soar】が一堂に会している事を。しかも千里は志摩さんの、円香は風音さんの大ファンで予告もなく顔を合わせる事になる。
家に上げなければと思うけど、せっかく来てくれたんだからお茶くらい出すべきだよな。
「あの…」
「ん?」
「オレの友達なんですけど、お二人のファンなのでゆっくりゆっくり近付いてあげて貰えますか?」
「…野良猫か何かか?」
野良猫ではないけど、やっぱり推しが心の準備もなく現れたらさすがに驚くと思うし、最悪気絶してしまうかもしれない。
風音さんの疑問には苦笑で返し、オレは二人を出迎えるべく玄関へと向かった。
昨日の夜、真那から『明日の朝、ヒナのところに行くね』と連絡が来て、どうやらオフらしくそのまま泊まるんだそう。真那用の布団も干したし、今日は良く寝られるだろう。
少しして玄関で物音がし、真那が来たんだなと思って出迎えに行ったらあからさまにムスッとした表情をしていて目を瞬いた。その理由は、真那の後ろにいる二人だっていうのはすぐに分かったけど…。
「陽向くん、久し振り」
「よ、陽向。いいもん持って来たぞ」
「お、お久し振りです」
何と、志摩さんと風音さんまでいて、再び我が家に【soar】が集結してしまった。というか、こんな朝からこんなキラキラな三人を生で見てもいいのだろうか。いや、それよりアイドルがここにいる事を知られたら大変だ。
オレは急いで二人を招き入れると玄関を閉め、ドアスコープから変な動きをしてる人がいないか確認する。幸いな事に覗いてる人はいなくてホッと息を吐いた。
「ヒナ、ごめん」
「え? あ、いや、謝ることじゃないって。お客さんが来るのは嬉しいよ」
「…俺は二人きりが良かった」
「……すみません、先にリビングに行って貰ってていいですか?」
「うん、お邪魔するね」
「お邪魔しまーす」
三人にスリッパを出し、先に上がった真那の腕を引いて洗面所に向かうと、きっちりと扉を閉めてから目の前にいる恋人に抱き着いた。真那の匂いが身体中に染み渡ってホッとする。
「オレも真那だけだと思ってたからちょっとびっくりした。一ヶ月ぶりだったからイチャイチャしたかったし」
「ヒナ……」
「でもせっかく来てくれたんだから、おもてなししないとな」
「キスしていい?」
「ん」
真那の手が頬に触れ、目を閉じるとしっとりとした唇が触れてきた。自分よりも大きな口に上唇も下唇も食まれると、まるでそのままガブッと食べられてしまいそうでゾクゾクする。
背中を撫でていた手が腰に回されより密着するように抱き締められて足が浮いた。
「あ…真那、倒れ…わっ」
「大丈夫、離さないから」
「ん、んぅ…っ」
後ろに倒れそうで怖くてしがみついたらそのまま抱き上げられる。今度は反対の手が後頭部を押さえてきて舌が入り込み、口内を舐め回し始めた。
これは下半身に来るキスだ。マズイ、このままだとあらぬところが反応してしまう。
「…っ、まな……ん、これ、ダメ…」
「…どうして?」
「……シたく、なる…」
「……」
キスでも何でもそうなんだけど、そういう雰囲気になってオレが反応した時真那は毎回触ってくれる。いいって言ってもされるから、今は身体が期待して求めるまでいっちゃってて……正直、真那にシて欲しくて堪らなくなる。
気持ちいいって知ってるから余計に。
小さな声だったけど真那にはちゃんと聞こえたみたいで、オレの胸元に顔を埋めて長く息を吐いたあと、視線だけで見上げてきた。
「夜、寝かせないから」
「え…な、何で…」
そう言われる理由が分からなくて困惑するオレにわざとらしくにっこりと笑った真那は、オレを降ろすと頭を撫でて「リビングに行こうか」と促した。
何が真那のスイッチを押したのでしょうか?
リビングに行くと我が家のように寛ぐ志摩さんと風音さんがいてオレは思わず笑ってしまった。
「あ、陽向。これ、貰いもんだけどやる」
「? ありがとうございます。…フィナンシェ?」
「俺、こういうのあんま食べなくてさ。真那が陽向は好きだっつーから」
「言わなきゃ良かった」
「まあまあ」
風音さんから渡されたのは、オレでも知ってるくらい有名な高級洋菓子店のフィナンシェで、プレーン、イチゴ、抹茶、チョコと四種類も味があるらしい。
現状親の庇護下で一人暮らししてる身としてはお菓子類は買わないようにしてて、お客さんが来る時だけとか、あとは真那が買って来てくれたりとかで甘味補充してる。だから正直めちゃくちゃ嬉しい。
真那はぶすくれてるけど。
「今お茶入れますね」
「あ、お気遣いなく」
フィナンシェをダイニングテーブルに置き、キッチンに行ってコップを四つ取り出す。冷蔵庫から麦茶を出して注いだうちの二つをすぐ後ろにいる真那に渡した。お茶菓子になりそうなものは貰ったフィナンシェしかないから、とりあえずこれだけで勘弁して貰おう。
買いに行くって言っても真那は行かせてくれないだろうし。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
「サンキュー」
「ヒナはこっち」
「はいはい」
志摩さんと風音さんは三人掛けのソファに座ってて、真那が一人掛けのソファに腰を下ろして手招きする。二人の前だしあんまりこういうのはしたくないけど、まだ少しご機嫌ナナメな真那の為にもその膝に背中を向けて座った。
すかさず腰に腕が回され肩に頭が乗せられる。
「……ヒナ、首の後ろ怪我してる」
「え? ああ、昨日痒いなーって思って掻いたら爪でやった。爪切ったばっかだったから」
「ヤスリしてないの?」
「うん」
「してあげるから持って来て」
「いいよ、別に」
「持って来て」
何でこういう時ばっかり圧かけて来るんだ。
仕方なく立ち上がり、爪切りが入った小箱の引き出しから爪ヤスリを取り出すと真那に渡して同じ体勢で座り直した。
後ろから抱え込まれるようにして手を握られ、ガタガタだった爪が真那の手によって整えられていく。
「真那が甲斐甲斐しい」
「ああして真那の腕の中にいると、陽向がより小さく見えるな」
「それも真那にとっては可愛い要因なんだよ」
さほど距離がないから聞こえるのは仕方ないんだけど、ほのぼのとした感じでそんな事を言われるとめちゃくちゃ恥ずかしい。
「ん。出来たよ、ヒナ」
「ありがとう。ってか、真那は綺麗にしてるんだな」
「怪我させたくないから」
「? スタッフさんとか?」
「ヒナ」
「オレ? ……ほっぺた触ったりするからか?」
オレの爪にヤスリをかけてくれてる時に見た真那の爪は綺麗に切られて整えられていた。女の子のアイドルと違って爪にバッチリネイルする訳じゃないから短くていいと思うけど、ここまでちゃんとしてる男の人はいないんじゃないか?
そう思って聞いたら良く分からない答えが返ってきた。怪我させたくないとは一体。
首を傾げると志摩さんが軽く咳払いし、風音さんは耳を塞いだ。
それを見た真那がオレの耳元に口を寄せ囁く。
「後ろ解す時、爪が長いと怪我させるから」
「…………!?」
一瞬理解出来なかったけど、真那の手がさりげなくオレのお尻を触った瞬間分かってオレは一気に顔が熱くなるのを感じた。
爪を綺麗にしてる理由ってそれ? き、聞くんじゃなかった。
「あー……」
「俺の行動原理はヒナだから、何をするにもヒナの為なんだよ」
「そうですか……」
それはそれで嬉しいけど、今の状況は嬉しくない。
両手で顔を多い背中を丸めるオレの頭を撫でてくれるけど、当分顔上げられないかも。
「真那はもう少し場の空気とかを読めるようになった方がいいかもね」
「?」
「真那が陽向以外に気ぃ使う訳ないだろ」
社会人としてはダメなタイプだ。そう考えたら、アイドルやって正解だったのかもしれないな。
あー、顔が熱い。というか全身が熱い。志摩さんと風音さんが大人で良かったよ、ホント。
「ヒナ、大丈夫?」
「……誰のせいだと…」
ちょっとだけムッとして真那をチラリと見た時、インターホンが鳴って身体が跳ねた。え、誰か来た? 来客の予定はなかったはずだけど。
幸いな事にリビングにモニターがあるから、真那の膝から降りて恐る恐る確認すると何と千里と円香が立ってた。通話ボタンを押し声をかける。
「二人共どうしたんだ?」
『あ、陽向くんいたー。近くまで来たから寄ってみたんだ』
『渡したい物もあるのだけど…忙しいかしら?』
「や、大丈夫。ちょっと待ってて」
『はーい』
「陽向の友達か?」
「あ、はい……」
画面を消しリビングから出ようとしたところで風音さんに声をかけられて気付いた。ここには今、【soar】が一堂に会している事を。しかも千里は志摩さんの、円香は風音さんの大ファンで予告もなく顔を合わせる事になる。
家に上げなければと思うけど、せっかく来てくれたんだからお茶くらい出すべきだよな。
「あの…」
「ん?」
「オレの友達なんですけど、お二人のファンなのでゆっくりゆっくり近付いてあげて貰えますか?」
「…野良猫か何かか?」
野良猫ではないけど、やっぱり推しが心の準備もなく現れたらさすがに驚くと思うし、最悪気絶してしまうかもしれない。
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