人気アイドルになった美形幼馴染みに溺愛されています

ミヅハ

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もう一回呼んで※

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 真那と恋人になってから、オレは少しずつ色んな事を覚悟した。と言っても、オレの知識なんてせいぜい中学生レベルだし、男同士なんて未知の世界だから分かる範囲でだけど。
 それでも、真那がしたい事を遠慮して欲しくないから、もし雰囲気になったら受け入れるって決めてた。
 あ、でもプールでの事は予想外も予想外だったから除外な。
 真那がオレに、痛い事や怖い事をするはずがないって分かってるし、直接的な言葉で言われたのはさすがに驚いたけど、オレだって真那が大好きだから真那が嬉しいって思う事をしたい。
 それが例え、自分の羞恥心が振り切れそうな事でも。



 ベッドに着くなり、オレはあっという間に服を剥かれて裸にされた。せめて下着はって懇願したけど、綺麗に微笑んだ真那に「駄目」って言われて本当に生まれたての姿になってる。おかげでさっきのキスで反応していたのがバレてしまった。
 そんな真那は、上だけ脱いだあとオレに甘ーいキスをして、今はオレの胸元に顔を埋めてる。正確には、乳首を舐めてるんだけど。

「…ん、真那…そこばっか…」
「気持ち良くない?」
「どっちかというと…擽ったい…?」
「そっか。でもヒナの事だから、すぐに気持ち良くなるよ」

 そういうものなのか?
 でもちょっとムズムズしてるのも確かで、オマケに視覚的にも来るから顔を背けて拳で口元を隠すと、真那の手がオレの中心を握り込み上下させ始めた。

「あ、ちょ…っ、そこは…っ」
「一回出しとこうか」
「んっ…」
「今日は声、抑えなくていいから」

 そう言ってオレの頭を撫でた真那はまた乳首に舌を這わせ始めたんだけど、下を触られてるせいかさっきよりもビリッとして身体が跳ねた。

「や、一緒は…やだ…っ」
「ぷっくりしてて美味しそうだったから」
「んん…っ、吸う、な…ぁ…っ」

 片方だけを執拗く舐められて少しヒリヒリして来た。そのせいで過敏になってるのか吸いながら舌で転がされると下腹部がジクジクしてきて…あ、これダメかも。

「真那、真那…っ、やだ、も、出る…っ」
「いいよ」
「ぁ…ダメ…っ、ん、ん…っ…――ッ!」

 全身が強張りシーツを掴んで果てたオレは、余韻で小刻みに震えながらベッドに沈む。プールの時は真那の口に出した事に焦ってたから気付かなかったけど、出したあとの疲労感半端ない。

「そのまま力抜いてて」
「…へ……っ…!?」

 上がった息を整えていると真那の声が遠くなり、お尻の奥に指が触れ先が中に入ってきた。慌てて上体を起こすと、オレが出したもので汚れてる真那の中指が第一関節まで収まっててギョッとする。

「な、なな、何で、そんなとこ…!」
「男同士はここを使うんだよ」
「…!!」

 衝撃の事実。それはつまり、真那のをオレのそこに挿れるって事、か?
 チラリと真那の中心に視線をやったら想像してしまい、サーっと血の気が引いた。

「む、無理無理…! 入る訳ない…っ」
「大丈夫、たくさん時間をかけて解してあげるから。ヒナは気持ち良い事だけに意識を集中させてて」
「で、でも……怖い…」

 そこはどう考えても出す場所で、指やら何やら挿れるとこじゃない。それに指先だけで違和感あるのに、それより太いものが入ってくるとか考えるだけで恐怖だ。

「じゃあやめようか。ヒナに怖い思いをさせてまでしたくないから」
「え、あ…」
「ごめんね、性急すぎた」

 優しく微笑んで指を抜き、ナイトテーブルの引き出しからウェットティッシュを取った真那が自分の手とオレの身体を拭いてくれる。
 オレ、馬鹿だ。真那がオレに痛い事や怖い事をするはずないって、ちゃんと分かってたはずなのに怖気付いて。
 受け入れるって覚悟決めただろ。全部あげるって言っただろ。
 一つ深呼吸をしたオレはベッドから降りようとする真那の腕を掴み、首を横に振って口を開いた。

「やめない」
「無理しなくていいよ。その気持ちだけで嬉しいし」
「し、してない。……でも、ちょっとだけ怖いから、手、握ってて欲しい…」
「……本当にいいの?」
「いい」
「…優しくするから、少しでも嫌だって思ったら言って」
「う、うん…」

 優しくするからって、何か物凄く恥ずかしい言葉だな。
 ジワジワと顔が赤くなるのを感じながら真那が差し出してくれた手を握ったオレは、ふっと笑った綺麗な顔が近付いて来る事に気付いて目を閉じた。




 身体中が熱くて、頭の中がぼんやりして何も考えられない。
 あれからどれくらい時間が経ったのかは分からないけど、ずいぶん長い事後ろを弄られてる気がする。今指何本入ってるんだろう。

「…ッん、ゃ、真那、また…っ」
「ん」
「ぁ、あ、…も…っ、…――んんっ」

 真那は言葉通りずっと優しくて、痛くないようにって前もずっと触っててくれてたおかげで後ろばっかりに意識がいかなくて良かった。でもそのせいで何回も出させられてくたくただ。
 加えてローションも垂れるくらい使ってるからシーツが凄い事になってる。

「…っひぁ、ぅ、そこや…っ」
「嫌? 気持ち良くない?」
「あ、ぁ、ん…っ」

 割と最初の方に〝前立腺〟とやらと見付けた真那は、さっきからそこばっかりを押してきてオレはずっと身体がビクビクしてる。甘えた声が勝手に出て恥ずかしいのにどうしても真那の手が離せない。

「も…やだ…っ、真那の、早く挿れろよ…っ」
「…っ…」

 オレは知ってるんだぞ、真那のがデカくなってる事。ズボンが窮屈そうに膨らんでるの、見えてるんだからな。
 これ以上指で出したくなくて足で真那のを軽く押しながら訴えると、息を飲んだ真那は眉根を寄せ、ナイトテーブルを漁って何かを取り出し歯で封を切った。片手で器用にベルトを外してズボンの前を寛げると、見事に反り立った自身を取り出して袋から出したものを被せる。
 あれ、ゴムだったんだ。ってか、真那のデカすぎる! いや、身長差も体格差もあるしオレのと違うのは分かってるんだけど、ホントにアレが入るのか?

「ヒナ…」
「ん…」

 直視するのも照れ臭くて、でもどこに目線をやればいいかも分からなくてキョロキョロしてると、真那が覆い被さって来て唇が重なる。
 触れ合わせるだけのキスが気持ち良くて夢中になってたら、真那のが入口に宛てがわれてゆっくり入ってきた。

「んん…っ」

 それなりに時間をかけて拡げて貰ったはずなのに、指とは比べ物にならない熱さと質量に眉間に皺が寄る。でも1番不安に思っていたら痛みはなくてホッとした。
 空いている手を伸ばし真那の頬に触れると、真那の手が重ねられて手の平にキスされる。

「平気?」
「…だいじょぶ……んっ」

 硬いものが少しずつ奥へと進むたび腸壁が擦られてゾワっとする。見上げる真那の顔が苦しそうで、凄く我慢して挿れてくれてるんだって分かった。
 オレの様子を伺いながらだったから時間はかかったけど、汗だくの真那が長く息を吐いたあとオレの頬を撫で微笑む。

「…っ…全部、入ったよ」
「……ちょっと、お腹苦しい…」
「馴染むまでこうしてるから」

 本当はすぐにでも動きたいだろうに、オレの気持ちや身体を気遣って抱き締めてくれる真那にどうしようもない愛しさが込み上げる。
 少し前までは真那とこんなふうになるとは微塵も思ってなかったのに、今じゃこの関係が一番嬉しいし幸せだ。

「ヒナ…」
「はは、犬みたいだな…」
「…俺の……俺だけの陽向…」
「…!」
「…っ…」

 首筋に頬擦りしてくるヒナの髪が擽ったくて笑ってると、不意に低い声がオレの名前を呼ぶから思わず締め付けてしまい真那が息を詰めた。
 この状況でそんなの、反則中の反則だろ。

「…あ、ぶな…っ」
「ご、ごめ……でも、真那が…」
「嬉しかった?」
「…うん」
「可愛い。……ヒナ、そろそろ動いても平気?」

 さっきからずっと顔が熱いのに今のでますます赤くなった気がする。
 目元に真那の唇が触れ、問い掛けと共に軽く揺すられると小さく声が漏れた。

「んっ……ぅ、ん…へーき…」
「辛かったら教えて」
「真那、手…」
「ずっと繋いでようか」

 恋人繋ぎみたいに指を絡めて握り、ゆっくりと腰が引かれて戻される。中いっぱいに埋まってるから、真那が動くたび全部擦られて、気持ち良いのか何なのか良く分からないゾワゾワしたものが背筋を這い上がってきた。

「ん、ん…っ」
「ヒナの中…あったかい」

 繋いだ手に力を込め慣れない感覚に知らずに唇を噛んでいたのか、気付いた真那が舌で押し開きそのまま重ねてきた。真那の肉厚な舌に口内をあますところなく舐められ、飲み切れなかった唾液が口端を伝う。
 いつも真那がしてくれるみたいに絡み合う舌をチュッと吸えば、一瞬動きが止まったあといきなり抽挿が速くなった。

「ンンッ…!? んっ、ふぁ、ん、ん…っ」

 しかも先が前立腺を抉るように動くから堪らなくて、息苦しいのも相俟って首を振って唇を離すと真那が首筋に吸い付いてきた。

「ま、な…っ、ダメ…速ぃ、の…っ…ぁ、あ…っ」
「…っ、ごめ…でも、ヒナが煽るから…」
「煽ってな…ッ、や、そこされたら…っ」

 容赦ない突き上げに頭が真っ白になる。真新しいはずなのに軋むベッドがその激しさを物語っているようで、朧気ながらも壊れないかと不安になった。
 普段はのんびりしてて優しい真那が、獣みたいな息を吐いてオレを貫いてる姿にひどく興奮する。

「真那…真那…っ」
「ヒナ…?」
「もっかい…呼ん、で…っ…名前、呼んで欲し…」

 物心ついた時にはすでにヒナ呼びだったからさっき呼ばれた嬉しさが忘れられなくてそうねだると、真那は柔らかく微笑んで俺に口付けると耳へと唇をよせてきた。吐息がまかかってゾクゾクする。

「……陽向、愛してる」
「…っぁ…だめ、でちゃ…っ、や、ぁ…っ…ん、んん――…ッ!」
「……っ…」

 耳元で低く甘く囁かれた言葉とグッと奥を突き上げられた事で限界を迎えたオレは、中で脈打つ真那の熱を感じながらプツリと意識を失った。
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