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あの撮影後の話
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「ねぇねぇ、これって陽向くんでしょ?」
夏休みも目前に控えたある日の昼休み、鞄から雑誌を出した円香が付箋の貼られたページを開いてオレに見せて来た。
何だと思って見ると、いつかの日曜日、真那に連れて行かれた撮影スタジオで女装させられ、真那と一緒に撮った写真が載ってて喉がヒクっとなる。
顔はまったく見えてないんだけど、何で分かったんだ?
「な、何で?」
「えー? だって三枝先輩の顔がそう言ってるもん」
「真那の顔だけで分かるのか?」
「分かるよー。だって、三枝先輩いつもは無表情じゃない」
まさかそこで気付く人がいるとは思わなかった。
スチール見てる時にもスタッフさんが散々話してたし、客観的に見た真那がオレに対して凄く優しい表情をしてるのは分かったけど、それだけで相手がオレだって気付くか。
円香はマジマジと雑誌を見たあとニンマリと笑う。
「それに三枝先輩が誰かと一緒に写る事がまずないから、これは陽向くんで確定って千里ちゃんと話してたんだよ」
「凄い観察眼……」
「発売して一日で完売だって」
恐るべしファンの目。水島さんから、『陽向くんのおかげで売り切れ続出だよ』ってメッセージ送られて来てたのってコレの事だったのか。
真那はデフォルトが無だし、ファンからしてみればこの表情は貴重って事になるんだな。
「前から思ってたんだけど、陽向くんって男の子にしては華奢だよね。肩幅も狭いし」
「オレ、筋肉付きにくいんだよ」
「でも私よりはしっかりしてるし、ちゃんと男の子」
「女の子より細かったらさすがに落ち込む」
規格外な真那の隣にいるせいでチビだのガリだのいろいろ言われるけど、円香くらい小柄で華奢な子と並べばオレは至って普通だ。そもそも、比べる相手が悪すぎる。
自分の二の腕を摘んで溜め息を零していると、委員会で教室を出ていた千里が戻ってきた。
「あ、千里ちゃんおかえりー」
「おかえり」
「ただいま、二人とも。…あら、雑誌見てたの?」
「うん。やっぱり正解だったよ」
「やっぱり? ふふ、ずっと見てきたものね」
「ずっと?」
中学の時に見掛けてたって話は聞いたけど、ずっとって言うのは初耳だ。眉を顰めて聞き返すと、千里は艶やかに微笑んで頬に手を当てた。
「私たち、陽向くんたちの事を理想のカップリングだと思ってるから」
「幼馴染みっていうのがいいよね」
「幼い頃からずっと一緒なんて、ロマンがあるわ」
「先輩の方が気持ちが大きいのも萌えポイント!」
「……二人とも何を言ってるんだ?」
理想のカップリング? 幼馴染みがいい? ロマン? もえポイント?
目を瞬くオレに説明する気はないのか、二人は何だか盛り上がり始めた。端々でオレと真那の名前が出るけど、その会話の内容は理解出来ない。
うけ? せめ? ってか、そううけって何だ。
「あ、そうだ。ねぇ陽向くん」
「ん?」
「夏休み中、せめて一日だけでも遊ばない?」
「そうだな。オレはある程度日にちも時間も合わせられるし、二人の都合のいい日でいいよ」
「ほんと? じゃあ千里ちゃんと話して決めとくね」
「去年は泳ぎに行けなかったから、海かプールでもいいわね」
「え」
こんな可愛い子連れて海に行って、果たしてオレは下衆なナンパ野郎から二人を守り切れるのだろうか。真那ほどのイケメンで上背もあれば目を合わせるだけで逃げて行くんだろうけど。
でも、男としてオレがしっかりしないと二人が危ないからな。もしそうなった時は頑張ろう。
そんな事を考えながらも、オレは机を挟んであれも良いこれも良いと話してる二人を予鈴が鳴るまで微笑ましく眺めていた。
その日の夜、夕飯を作っていたオレは見るともなしに点けていたテレビから【soar】の名前が聞こえて思わず手を止めた。ツアーが始まったため、その特集が組まれているらしい。
『現在ツアー真っ最中! あと数ヶ月もすればデビュー二周年目を迎える【soar】さんですが、その勢いは留まる事を知りませんね!』
『どのライブでも大変な盛り上がりを見せてますし、去年のライブは円盤化されたものの早くから売り切れ、今なお品薄状態だとか』
『何と言ってもビジュアルの良さが目立つ御三方ですからね。特に真那さんの王子様と言っても過言ではない美しいお顔立ちと、普段の無気力さからは想像もつかない甘い歌声が最高に良くて……』
凄い熱弁してるけど、あのコメンテーターさんは真那のファンなのだろうか。いや、でも言いたい事はめちゃくちゃ分かる。
真那、素でもいい声してるから。
『そういえば、今月発売になったファッション雑誌ご覧になりましか?』
『もちろんです! 珍しく女性と並んでいらして、その表情がとても優しかったのが印象的でした!』
『真那さんがどなたかと一緒にというのがまず初めてですよね』
『お顔が隠されているのでどういった方なのかは分からないのですが、一部では真那さんの大切な方なのではと噂が立ってますね』
「げっ」
その噂はマズい。誰だ、そんな話を一番最初にした奴。
幸いな事にオレの家に入ってくる真那だって抜かれてないんだから、わざわざ記者に目を付けられるような事を言うんじゃない。
……やっぱ断るべきだったかな。お世話になってるからせめてものお礼にとかって思ったのがマズかったんだよな。
『真那さんはプライベートも完全に秘匿されておりますし、現時点でスキャンダルも匂わせもありませんから、もしかしたらご家族の方なのかもという感じの噂みたいですが』
『公式プロフィールには家族情報は載っておりませんし、もしかしたらお姉さんか妹さんがいらっしゃるのかもしれませんね』
残念ながら真那は一人っ子だし一緒に写ってるのはオレだ。でもみんながそう思ってくれてるならそれはそれで有り難い。
ただ、どこかから情報が漏れないかヒヤヒヤはしてるけど。
ふっと意識が逸れてる間にテレビの話題が色んな街にある美味しいお店紹介に代わり、オレは息を吐いて電源を落とした。
真那、今日はこっちで仕事してんだよな。で、明日にはまた地方に移動して翌日公演して、また戻って来る。行き来だけでどんだけ時間がかかるんだろう。
「電話とか、しちゃダメだよな」
番組が真那を映したりするから声だけでも聞きたくなってしまった。でもスケジュールを知ってる訳でもないから不用意には行動に起こせなくて……とりあえず、メッセージだけでも送ってみよう。
「えっと、〝今、何してる?〟と」
たぶんすぐには返事来ないだろうし、途中だった夕飯作りを再開しよう。そう思ってキッチンに立った時、短く通知音が鳴った。
確認すると真那からで、『収録時間押してるみたいで、楽屋でのんびりしてる』と返って来たから、オレは思い切って発信ボタンを押す。
ほぼワンコールで出た真那は電話越しでも分かるくらい驚いた声をしてた。
『ヒナ、どうしたの? 何かあった?』
「や、何もないけど……ちょっと声聞きたくて」
『寂しくなった?』
「……真那、元気かなーって」
もごもごと言い訳するけど、きっと真那にはお見通しだ。だってさっきとは違って声が嬉しそうだし。
『今元気になった。ヒナから電話くれるの珍しいね』
「忙しそうだし、どうしようとは思ったけど」
『俺は嬉しいよ。この後の仕事、頑張れる』
「そっか」
『ホントはヒナの事ぎゅーってしたいけど、次に会うまで我慢する』
目の前で直に聞くよりも真那の声が優しい気がして耳がこそばゆくなる。もう少し聞いていたいと思った時、電話の向こうでスタッフさんが真那たちを呼ぶ声が聞こえた。
『あ、ごめんヒナ。そろそろスタジオ入りしないと』
「こっちこそごめんな、忙しいのに電話かけて」
『そんな事ないよ。ヒナがしてくれる事は何でも嬉しい』
相変わらずオレに甘いな、真那は。その向こうで志摩さんの「真那、行くよ」という声とバタバタと慌ただしい音が聞こえて来る。
『ツアー終わったら、真っ先に会いに行くから』
「……ん、待ってるな」
『じゃあまたね』
「頑張れよ」
『ありがとう』
最後の方は早口だったけど、もしかして本当にギリギリまで話してくれてたんだろうか。
規則正しいビープ音にどことなく虚しさを感じたオレは、通話終了ボタンを押してズボンのポケットに押し込み、中途半端なまま放置されていた料理を今度こそ再開するのだった。
夏休みも目前に控えたある日の昼休み、鞄から雑誌を出した円香が付箋の貼られたページを開いてオレに見せて来た。
何だと思って見ると、いつかの日曜日、真那に連れて行かれた撮影スタジオで女装させられ、真那と一緒に撮った写真が載ってて喉がヒクっとなる。
顔はまったく見えてないんだけど、何で分かったんだ?
「な、何で?」
「えー? だって三枝先輩の顔がそう言ってるもん」
「真那の顔だけで分かるのか?」
「分かるよー。だって、三枝先輩いつもは無表情じゃない」
まさかそこで気付く人がいるとは思わなかった。
スチール見てる時にもスタッフさんが散々話してたし、客観的に見た真那がオレに対して凄く優しい表情をしてるのは分かったけど、それだけで相手がオレだって気付くか。
円香はマジマジと雑誌を見たあとニンマリと笑う。
「それに三枝先輩が誰かと一緒に写る事がまずないから、これは陽向くんで確定って千里ちゃんと話してたんだよ」
「凄い観察眼……」
「発売して一日で完売だって」
恐るべしファンの目。水島さんから、『陽向くんのおかげで売り切れ続出だよ』ってメッセージ送られて来てたのってコレの事だったのか。
真那はデフォルトが無だし、ファンからしてみればこの表情は貴重って事になるんだな。
「前から思ってたんだけど、陽向くんって男の子にしては華奢だよね。肩幅も狭いし」
「オレ、筋肉付きにくいんだよ」
「でも私よりはしっかりしてるし、ちゃんと男の子」
「女の子より細かったらさすがに落ち込む」
規格外な真那の隣にいるせいでチビだのガリだのいろいろ言われるけど、円香くらい小柄で華奢な子と並べばオレは至って普通だ。そもそも、比べる相手が悪すぎる。
自分の二の腕を摘んで溜め息を零していると、委員会で教室を出ていた千里が戻ってきた。
「あ、千里ちゃんおかえりー」
「おかえり」
「ただいま、二人とも。…あら、雑誌見てたの?」
「うん。やっぱり正解だったよ」
「やっぱり? ふふ、ずっと見てきたものね」
「ずっと?」
中学の時に見掛けてたって話は聞いたけど、ずっとって言うのは初耳だ。眉を顰めて聞き返すと、千里は艶やかに微笑んで頬に手を当てた。
「私たち、陽向くんたちの事を理想のカップリングだと思ってるから」
「幼馴染みっていうのがいいよね」
「幼い頃からずっと一緒なんて、ロマンがあるわ」
「先輩の方が気持ちが大きいのも萌えポイント!」
「……二人とも何を言ってるんだ?」
理想のカップリング? 幼馴染みがいい? ロマン? もえポイント?
目を瞬くオレに説明する気はないのか、二人は何だか盛り上がり始めた。端々でオレと真那の名前が出るけど、その会話の内容は理解出来ない。
うけ? せめ? ってか、そううけって何だ。
「あ、そうだ。ねぇ陽向くん」
「ん?」
「夏休み中、せめて一日だけでも遊ばない?」
「そうだな。オレはある程度日にちも時間も合わせられるし、二人の都合のいい日でいいよ」
「ほんと? じゃあ千里ちゃんと話して決めとくね」
「去年は泳ぎに行けなかったから、海かプールでもいいわね」
「え」
こんな可愛い子連れて海に行って、果たしてオレは下衆なナンパ野郎から二人を守り切れるのだろうか。真那ほどのイケメンで上背もあれば目を合わせるだけで逃げて行くんだろうけど。
でも、男としてオレがしっかりしないと二人が危ないからな。もしそうなった時は頑張ろう。
そんな事を考えながらも、オレは机を挟んであれも良いこれも良いと話してる二人を予鈴が鳴るまで微笑ましく眺めていた。
その日の夜、夕飯を作っていたオレは見るともなしに点けていたテレビから【soar】の名前が聞こえて思わず手を止めた。ツアーが始まったため、その特集が組まれているらしい。
『現在ツアー真っ最中! あと数ヶ月もすればデビュー二周年目を迎える【soar】さんですが、その勢いは留まる事を知りませんね!』
『どのライブでも大変な盛り上がりを見せてますし、去年のライブは円盤化されたものの早くから売り切れ、今なお品薄状態だとか』
『何と言ってもビジュアルの良さが目立つ御三方ですからね。特に真那さんの王子様と言っても過言ではない美しいお顔立ちと、普段の無気力さからは想像もつかない甘い歌声が最高に良くて……』
凄い熱弁してるけど、あのコメンテーターさんは真那のファンなのだろうか。いや、でも言いたい事はめちゃくちゃ分かる。
真那、素でもいい声してるから。
『そういえば、今月発売になったファッション雑誌ご覧になりましか?』
『もちろんです! 珍しく女性と並んでいらして、その表情がとても優しかったのが印象的でした!』
『真那さんがどなたかと一緒にというのがまず初めてですよね』
『お顔が隠されているのでどういった方なのかは分からないのですが、一部では真那さんの大切な方なのではと噂が立ってますね』
「げっ」
その噂はマズい。誰だ、そんな話を一番最初にした奴。
幸いな事にオレの家に入ってくる真那だって抜かれてないんだから、わざわざ記者に目を付けられるような事を言うんじゃない。
……やっぱ断るべきだったかな。お世話になってるからせめてものお礼にとかって思ったのがマズかったんだよな。
『真那さんはプライベートも完全に秘匿されておりますし、現時点でスキャンダルも匂わせもありませんから、もしかしたらご家族の方なのかもという感じの噂みたいですが』
『公式プロフィールには家族情報は載っておりませんし、もしかしたらお姉さんか妹さんがいらっしゃるのかもしれませんね』
残念ながら真那は一人っ子だし一緒に写ってるのはオレだ。でもみんながそう思ってくれてるならそれはそれで有り難い。
ただ、どこかから情報が漏れないかヒヤヒヤはしてるけど。
ふっと意識が逸れてる間にテレビの話題が色んな街にある美味しいお店紹介に代わり、オレは息を吐いて電源を落とした。
真那、今日はこっちで仕事してんだよな。で、明日にはまた地方に移動して翌日公演して、また戻って来る。行き来だけでどんだけ時間がかかるんだろう。
「電話とか、しちゃダメだよな」
番組が真那を映したりするから声だけでも聞きたくなってしまった。でもスケジュールを知ってる訳でもないから不用意には行動に起こせなくて……とりあえず、メッセージだけでも送ってみよう。
「えっと、〝今、何してる?〟と」
たぶんすぐには返事来ないだろうし、途中だった夕飯作りを再開しよう。そう思ってキッチンに立った時、短く通知音が鳴った。
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ほぼワンコールで出た真那は電話越しでも分かるくらい驚いた声をしてた。
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「や、何もないけど……ちょっと声聞きたくて」
『寂しくなった?』
「……真那、元気かなーって」
もごもごと言い訳するけど、きっと真那にはお見通しだ。だってさっきとは違って声が嬉しそうだし。
『今元気になった。ヒナから電話くれるの珍しいね』
「忙しそうだし、どうしようとは思ったけど」
『俺は嬉しいよ。この後の仕事、頑張れる』
「そっか」
『ホントはヒナの事ぎゅーってしたいけど、次に会うまで我慢する』
目の前で直に聞くよりも真那の声が優しい気がして耳がこそばゆくなる。もう少し聞いていたいと思った時、電話の向こうでスタッフさんが真那たちを呼ぶ声が聞こえた。
『あ、ごめんヒナ。そろそろスタジオ入りしないと』
「こっちこそごめんな、忙しいのに電話かけて」
『そんな事ないよ。ヒナがしてくれる事は何でも嬉しい』
相変わらずオレに甘いな、真那は。その向こうで志摩さんの「真那、行くよ」という声とバタバタと慌ただしい音が聞こえて来る。
『ツアー終わったら、真っ先に会いに行くから』
「……ん、待ってるな」
『じゃあまたね』
「頑張れよ」
『ありがとう』
最後の方は早口だったけど、もしかして本当にギリギリまで話してくれてたんだろうか。
規則正しいビープ音にどことなく虚しさを感じたオレは、通話終了ボタンを押してズボンのポケットに押し込み、中途半端なまま放置されていた料理を今度こそ再開するのだった。
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