焦がれし星と忘れじの月

ミヅハ

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新婚旅行編

【最終話】それぞれの幸せ

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 すっかり日も落ちた頃にようやく龍惺の実家へと着いたんだけど、龍惺に降りなくていいって言われた僕は現在車内待機しています。挨拶しないとって言ったんだけど、そうすると帰して貰えなくなるからダメだって。
 本当に良かったのかなぁ。
 龍惺がお土産を手に入って行ってから十分、スマホで撮った旅行中の写真を眺めていると窓がノックされ驚く。見ると早苗さんがいて、にこにこしながら手を振ってた。
 エンジンは点いてるけど、窓じゃなくドアを開けて外に出るなり抱き締められる。

「おかえりなさい、詩月くん」
「ただいまです。どうかしたんですか?」
「詩月くんがいるのに顔も見れないなんてって思って、龍惺が航星さんに捕まってる間に抜けて来ちゃった」

 相変わらずの行動力。早苗さんって本当、いい意味で積極的だよね。この積極さとマイペースさは僕も見習いたい部分ではある。
 早苗さんは手に下げているマチの広い保冷バッグを開いて中を見せてくれたんだけど、高級特選肉と書かれた化粧箱が入っていて思わず二度見した。箱に入ったお肉なんて初めて見る。

「良かったら龍惺と食べて」
「あ、ありがとうございます」
「本当はうちで食べて欲しかったんだけど、あの子すぐに帰ろうとするから。お夕飯、まだなんでしょう?」
「はい。でも今日はお弁当を買って帰るつもりなので」
「さすがに二人とも疲れてるものね」
「龍惺が食べたいって言うなら作ろうとは思ってました」

 お料理は僕が率先して龍惺にしてあげられる唯一の事だから、もし作ってって言われてたらものすごく疲れてても作ってた。メニューを何にしようかと考えようにも頭は働かないかもしれないけど。
 へらりと笑いながら答えていると、両手に紙袋を下げた龍惺が戻ってきた。

「おふくろ、ここにいたのか」
「あら龍惺。話は終わったの?」
「ほとんど詩月の話だったから切り上げて来た。……それ何?」
「お肉貰った」

 車の傍にいる僕の隣に来ると、手に下げている保冷バッグを指差されてさっき早苗さんがしてくれたように口を広げて中を見せる。どこの部位かは分からないけど、化粧箱入りだし玖珂のお家だし、きっとすごくいいお肉なんだろうな。

「そういう龍惺は何を持ってるの?」
「お前の服。何着か持って帰ろうと思って」
「箪笥にはもう入らないよ?」
「とりあえずラックに掛けとけ」
「掛かるかなぁ…」

 僕が元々持ってた服はもうほとんどなくて、今は龍惺と瀬尾さんが選んでくれた服と、早苗さんが買ってくれた服が大半を占めてる。引越しの時に持ってきた箪笥もパソコンを置いてる部屋のクローゼットももうパンパンで、引越し後に購入したハンガーラックも入る隙があったかも覚えてない。

「じゃ、そろそろ帰るわ」
「ええ。気を付けて。またね、詩月くん」
「はい、また来ますね」

 欠伸を零しならそう言って運転席に乗る龍惺に苦笑し早苗さんに頭を下げて助手席に乗り込むと、窓を開けて顔を出す。

「航星さんにも、また来ますってお伝え下さい」
「あの人の事だから、それを伝えたらいつ来るんだって煩いわよ?」
「なるべく近いうちに来ます」
「親父を甘やかすな」

 どこか憮然とした声でそんな事を言う龍惺に早苗さんと顔を見合わせて笑い、手を振って別れた。



 お弁当屋さんで夕飯を買い、四日振りにお家の玄関をくぐった瞬間落ち着いたからか一気に疲れが押し寄せて来た。
 特に龍惺は溜め息をつきながらソファに座ってだらーんとしてる。

「片付けしなきゃ」

 本当は僕もだらーんってしたいけど、せめて洗濯機には入れておきたい。三日分の洗濯物が入ったトランクを広げると、声にまで疲れが滲んでいる龍惺に名前を呼ばれた。

「?」
「それは置いとけ。明日一緒にすればいい」
「え、でも」
「いいから、こっち来い」
「うん」

 明日の方が面倒臭くなりそうだけど、来いと言われれば行くしかない。トランクを閉めて端に避けてから龍惺の傍に行くなり腕を引かれてソファに押し倒された。
 目を瞬いていると胸のところに頭を乗せて目を閉じる。

「……あー……癒される」
「運転ありがとう、龍惺」
「それは全然いいんだけど……やべぇ、クソ眠い」
「寝てもいいよ?」
「今すっげぇ落ち着いてて、動けねぇんだよ」
「うん、だからこのまま」

 顔をくすぐる髪を撫で反対の手で寝かし付けるように背中をトントンと叩く。すごく眠い時にこうされると、不思議とすぐに眠れるんだよね。僕は龍惺に髪を撫でられるだけでも意識が落ちるけど。

「や、お前、腹減ってるだろ……」
「あとでも食べられるから」
「……じゃあ…少しだけ……」

 もう声がふにゃふにゃしてて限界なんだなって分かる。少しして規則正しい寝息が聞こえて来て僕は天井を見上げた。
 龍惺と暮らし初めてもうすぐ一年が経とうとしてる。何だかもっと前から一緒にいたような気がするのに、まだ一年経ってないなんて変な感じだ。たぶん、会社に行ってる時以外は傍にいてくれてるからだと思うけど、あの頃よりも一緒に過ごせる時間が多いのは素直に嬉しい。

「いつもありがとう、龍惺。大好き」

 この先どんな事があったって、龍惺と一緒なら絶対に乗り越えられる。もうあの頃みたいに不安ばっかりになって逃げたりしない。ちゃんと口に出すって決めたから。

「……ふふ」

 僕よりも背が高くて身体も大きくて大人っぽい人だけど、こうして寝てる姿は少しだけ幼く見える。
 これは僕だけの特権。僕しか見れないし、龍惺も僕にしか見せない特別。
 龍惺がくれる何気ない事が本当に幸せ。これからもこんな風に、小さな幸せも見逃さずに噛み締めていきたい。

 明日は片付けでバタバタしちゃうだろうけど、ゆっくりのんびり過ごしたいな。せめて龍惺だけでも、しっかり休ませてあげなきゃ。

「……どうしよう、お腹鳴りそう……」

 龍惺にはああ言ったけど、実は結構お腹空いてる。
 どうか龍惺が自然に目が覚めるまで、お腹の虫が静かでいてくれますようにと願いながら、寝息を立てる彼の頭を抱き締めた。






〈side.龍惺〉


 旅行の荷物を片付けてからずっと、詩月は別室に置いている仕事用のパソコンに向かっていた。何かを描いているようだが、たまに「うーん」と唸ってはペンを動かして首を傾げて……後ろ姿なのにその表情が良く分かる。
 仕事だろうとそうでなかろうと、詩月がやりてぇ事をやってくれんのはいい事なんだが、もう二時間経つんだよな。
 ドアの枠に寄りかかってそれを見てる俺にも気付かねぇくらい集中してんだろうけど、そろそろ俺も限界だ。

「詩月」

 開いたままのドアをノックし声をかけるとビクリと肩が跳ねた。

「び、びっくりした……なーに?」
「休憩しろって。どんだけそこに座ってる気だ」
「どんだけ? ……わ、もうこんな時間? お買い物行かなきゃだね」
「それはいいんだよ。ほら」

 机の上の時計を確認したのか、驚いた詩月は立ち上がって慌てたように片付け始める。昨日の今日だし午前中は片付けで時間潰れたから、夕飯は外食かデリバリーにしようと思ってたのにまだ働こうとするか。
 たった今休憩しろって言ったばっかなのにな。
 呆れて腕を広げながら呼ぶと、目を瞬いたあとすぐに嬉しそうな顔になり駆け寄って飛び付いて来た。

(くっそ可愛いな、おい)

 詩月の仕草や表情や言動の一つ一つが可愛くて、こうやって素直に腕の中に来てくれるたび俺は忍耐力を試されている。
 今だって俺の胸元に頬を寄せる詩月にどんだけ煽られてるか。……本人にはそんなつもりも気もねぇんだろうがな。

「何をそんなに集中して描いてたんだ?」
「あ、えっと……思い出を描いてる」
「思い出?」
「うん、僕と龍惺の思い出。覚えてるうちに描きたいと思って……見る?」

 思い出、と言われてどんな景色を描いているのか正直気にはなったが、どうせなら詩月が描き出す物を纏めて見たい。
 だから俺は軽く首を振り詩月の髪を撫でて答える。

「完成したら教えて」
「じゃあ出来たらプレゼントするね」
「人気イラストレーターの〝星月〟さん直々に貰えるとか、贅沢だな」
「人気ではないけど……世界にたった一つしかないプレミアものだよ」
「墓まで持ってかねぇとな」

 詩月が堅実に仕事をして地道に知名度を上げているのは確かで、少し前に特集を組まれたと恥ずかしそうに話していたのを覚えている。
 俺と同じで明日からまた仕事を始めるらしいし、俺も家にいる時間が少ないとはいえ出来る事はやらねぇとな。
 あ、あと、詩月の夢を叶えるために土地探しもしねぇとだし。

「よ」
「ひゃ…っ…な、何?」
「飯食いに行くか」
「また運転するの? ダメだよ。お家に何かあるかもしれないし、ないなら買って来るから」

 抱き上げ部屋から出て玄関に向かおうとするも肩を叩かれ止められる。何でそんな頑ななんだか。

「前にも言ったろ? お前を乗せて運転すんのは好きだって。ほら、何食いてぇ?」
「明日からお仕事だよ?」
「充分休んだって。何なら、今から何時間でもお前を抱けるけど?」
「またそんな事……」

 服の裾から手を入れ背中を撫でながらニヤリと笑えば、ほんのり頬を染めた詩月は言葉途中で止めて何やら考え始める。眉を顰める俺をチラリと見て自分の服の胸元を掴むと恥ずかしそう目を伏せた。

「………よ…」
「ん?」
「いい、よ…?」
「…………」

 冗談のつもりだったからまさかそう言われるととは思わなかった。ただ昨日の夜も夕飯食いっぱぐれさせちまったし、また夕飯遅くなんのは可哀想なんだよな。
 正直据え膳は食いてぇけど……どうするか。
 悩んでいると詩月の腕が首に回され頬に口付けられた。

「……しよ?」

 可愛らしくおねだりされベッドに直行したのは言うまでもない。





【満天星と三日月】

 それから二週間後。詩月の柔らかなタッチで描かれた世界に一つしかない二人の思い出の本が完成し、綺麗にラッピングされてプレゼントされた。
 出会いから描かれたそれには幸せしか詰まってなくて、詩月目線だからか全部俺の都合の良いように描かれてる。
 春夏秋冬、俺たちはいつも二人でいた。あの頃と今とでは景色が違って見えるはずなのに、詩月が隣にいるだけでずっと変わらないと思える。




「行ってらっしゃい、龍惺」
「ん、行ってくる」

 朝起きて、詩月が作った朝食を食べ、詩月が作ってくれた弁当を持ち、優しい笑顔に見送られ会社へと行く。そんな穏やかな光景がこれからは俺の当たり前になり、俺を世界一の幸せ者にしてくれる事が嬉しい。

「詩月」
「どうしたの? 忘れ物?」
「愛してる」

 耳元で囁けばすぐに赤くなる顔に微笑んで軽く口付けた俺は、詩月の髪を撫で出社するべく玄関を後にした。

 これからもたくさんの事を二人で経験しような。
 時間はいくらでもあるから、二人だけの思い出もたくさん作ろう。
 詩月と一緒ならどんな場所でも、どんな事でも楽しいから。

 もっともっと幸せにしてやるから。覚悟してろよ、詩月。





FIN.



⟡⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡

 これにて『新婚旅行編』完結となります。


 このお話自体初長編作品で色々調べたりしながら作成しておりましたが、グダグダで読み辛い部分も多々あったかと思います。
 それでも無事最後まで走り切れたのは読んで下さった皆様のおかげです、大変感謝しております。感想とエールもとても嬉しかったです。

 二人はこの先も大きな喧嘩もなく仲睦まじく暮らしていくと思います。
 過去一バカップルな二人ですし、龍惺は周りを気にしないので人目も憚らずイチャイチャしてる事でしょう(笑)

 一応完結の表記にはしておりますが、二人のお話はまだ書いていたりするのでもしかしたら番外編として上げるかもしれません。
 ラブラブな二人を書くのは正直楽しいので(笑)


    また、本日はバレンタインという事で、バレンタインSSを『作品別SS集』にて公開しております。良かったらそちらもお読み頂けると嬉しいです♪

 本当にここまで読んで下さりありがとうございました!

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