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【四十ノ星】優しい母
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数日後、詩月と龍惺は朝から車に乗って詩月の実家へと向かっていた。
詩月は至って普通の格好なのだが、龍惺はグレーのスーツを身に着けていてその真剣さが伺える。
九年前、父の転勤が決まり龍惺と離れるためにそれに同行して都心まで出て来たのだが、詩月が一人暮らしを始める際に再び地元へと戻る事になった父は、現在二人が出会った街で一人で住んでいた。
たまに近況報告の手紙は送っていたけど、龍惺と再会し付き合うようになった事は今だ伝えられていない。
理由は言わずもがな、引き離されると思ったから。
大好きな人の裏切りが辛くて悲しくて、だからついて来たのだと告げたあの日から、父は龍惺の事を毛嫌いしていた。恐らく、詩月がずっと龍惺を忘れられずにいた事も気付いていたと思う。
母は応援してくれていたのに……そう考えて詩月はハッとした。もう一つ、龍惺に大事な話をするのを忘れていた。
「龍惺」
「ん?」
「僕、龍惺に言ってない事ある」
「言ってない事?」
「うん。龍惺、僕のお母さんに一回だけ会った事あるよね?」
「ああ」
あれは付き合って半年くらいの時。恋人になってから帰りは必ず送ってくれていた龍惺と、ちょうど家から出て来た母が鉢合わせしたのだ。
『あら、詩月。おかえりなさい』
『た、ただいま』
『まぁまぁ、ちょっと何? お友達? 送って貰ったの?』
『お友達というか……うん、送って貰った』
『初めまして、玖珂龍惺と申します』
『あらあら、ご丁寧にどうも。あ、せっかくだしお茶でもどう?』
『いえ、彼を送りに来ただけなので、俺はこれで失礼します。……じゃあまた明日な、詩月』
『あ、は、はい。また明日』
『………ねぇ、詩月』
『何?』
『もしかして、彼とお付き合いしてるの?』
『え!?』
あの時ほど、母親の何気ない言葉に驚いた事はない。たった数分、短い言葉を交わしただけでそこまで察せるとは。女性は勘が鋭いと言うのは本当だったのかと感心したものだ。
当時を思い出していた詩月は、いつもにこにこしていた母の顔を思い浮かべて微笑んだ。
「お母さん、僕と龍惺の事分かってたんだよ。あんなにカッコイイ子を射止めるなんてやるわね、なんて揶揄われて恥ずかしかった」
「さすがにハッキリ恋人ですとは言えねぇけど、隠すつもりはなかったからな。雰囲気バレじゃね?」
「雰囲気バレ……そんなに変わるもなのかな?」
「変わるんじゃねぇか?」
「そうなんだ……」
何せ詩月にとっては初めての恋人だったから。
いつも通りにしてるつもりでも、やはり普段とは違う空気を纏っているのだろうか。
「龍惺と離れる時も、離れてからもずっと心配してくれて。忘れたくないなら無理に忘れなくていいんだよって言ってくれた」
「……そうか」
自分で選んだのに、龍惺が隣にいない事が寂しくて悲しくて、あの頃の詩月は情緒不安定だった。それを支えてくれたのが母で、母がいたからこそもう一度前を向いて歩けるようになったのだが。
「お母さんね、五年前に事故で亡くなってるんだ」
「え?」
「あ、暗くならないでね? 僕もお父さんももう受け入れてるし、乗り越えられてるから」
「…………」
「龍惺?」
黙り込んでしまった龍惺にもしかして気に病ませてしまったかと心配になって横顔を覗き込むと、気付いた龍惺が眉尻を下げて首を振る。
「いや、自分が悪いとは言え、そういう時に傍にいてやれなかったのが悔やまれるなって」
「……もし龍惺がいたら、僕はきっと頼りっ放しで何も出来なくなってたと思うから、これで良かったんだよ」
「ンな事ねぇよ。でもやっぱ、傍にはいてやりたかった」
「……ありがとう。その気持ちだけで充分だよ」
亡くなった直後はいろいろとやる事があり悲しむ暇もなかったが、通夜と葬式が終わったあとは気が抜けてしまい、不意に寂しくなって龍惺を求めた事はある。だがその事は詩月だけの秘密だ。
何も言わなくてもここまで気にしてくれている龍惺の事だから、伝えればもっと気負ってしまう。
詩月は運転の邪魔にならないようそっと龍惺の腕に触れて微笑んだ。
父が暮らしているのは元々家族で住んでいた二階建ての一軒家だ。転勤の際に売却するという話もあったそうだが、いずれは生まれ育った街に帰りたいという母の願いにより親族に管理をお願いしていたらしい。
今は父の車さえない駐車場に龍惺の車を停めて貰い、久し振りに持ち出した鍵で中に入ると父が出迎えてくれた。
「おかえり、詩月」
「ただいま、お父さん」
「君が龍惺くんだね。初めまして、詩月の父の、安純 誠一だ。よろしく」
「初めまして、玖珂龍惺と申します。本日はお時間を頂きましてありがとうございます」
「そんなに畏まらなくていいよ。立ち話も何だし、リビングに行こうか」
まるで取引先や商談相手に対するような龍惺の堅い態度にはさすがの誠一も苦笑していて、スリッパを出すと先に歩いて行ってしまった。
対面した瞬間から身体が強張ったのか、いつもとは違う様子の彼を心配に思いながらも靴を脱いで上がった詩月は、それでも動こうとしない龍惺に気付いて彼の頬を両手で挟んで顔を近付ける。
「龍惺、大丈夫?」
「……大丈夫っちゃ大丈夫なんだが……俺の人生で一番緊張してる」
手首に触れる龍惺の手が小刻みに震えているのが分かった。ここまで自信のなさそうな彼を見るのは初めてかもしれない。
詩月は素早く左右を確認し誠一の姿がない事を確認すると、触れるだけのキスをして龍惺の首に抱き着いた。
「龍惺の傍にいるからね」
「……ん」
「動けそう?」
「別に動けなかった訳じゃねぇよ」
そうなの? と目を瞬くとビジネスシューズを脱いだ龍惺がスリッパを履き「ほらな」と肩を竦めてみせた。
それが子供の強がりのようで、何だか可愛いと感じた詩月はふふっと笑って龍惺の手を握りリビングに向かう。
九年前と変わらない内装に懐かしさを感じながら扉を開けて中に入り、斜め向かいのソファに龍惺と並んで座ろうとしたところで父がおもむろに詩月へと話し掛けてきた。
「詩月、母さんに挨拶して来なさい」
「あ、うん」
「では私もご挨拶を……」
「君はここにいようか」
「……はい」
さっき傍にいると言ったばかりなのにさっそく離されそうになる。行っていいのか不安になって龍惺を見ると、僅かに苦笑して頷いたため後ろ髪を引かれながらも和室へと向かった。
襖を開けると心地良い風が頬を撫で目を細める。日当たりの良い和室には仏壇が置かれ、その傍には母の写真も飾られていて、久し振りに母の顔を見た詩月はホッとした。
線香に火を灯し、香炉へ立ててお鈴を鳴らし手を合わせる。
「お母さん、ただいま。なかなか帰って来れなくてごめんね」
写真の中の母は詩月が良く知る笑顔を浮かべていて、今にも「気にしなくていいのよ」と言って来そうだ。
「今日は龍惺も一緒なんだよ。お母さん、もう一度会いたいって言ってたよね。遅くなっちゃったけど、あとで紹介させてね」
誰よりも龍惺との事を気にかけてくれていた優しい母。明るくて、いつもにこにこしていて、母がいるだけで家の中はいつも暖かかった。
詩月は正座を崩して膝を抱えると、写真を手に取り母の顔を指先で撫でて微笑む。
「お母さんの言う通り、龍惺の事忘れなくてよかった。僕、今すっごく幸せなんだよ。見えてる? あの頃よりも明るい顔してると思わない?」
写真を目線の高さまで上げて顔を指差して首を傾げる。きっと見てくれていると思うから、今の詩月を見て安心してくれているはずだ。母は最後まで詩月と龍惺の事を案じていてくれたから。
詩月は元の場所に写真を戻すと立ち上がって苦笑した。
「じゃあ龍惺が心配だからそろそろ戻るね」
リビングに戻ろうと襖を開けようとした時、ある事を思い出した詩月は「あ」と声を上げて母の写真へと振り返り手を合わせる。
「もしお父さんが龍惺の事殴ったら、僕の代わりに叱ってね」
父も母も穏やかではあるが、滅多に怒らない誠一は叱る時は叱る母には弱いため、こっそりそうお願いしてから和室を後にしたのだった。
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「ん?」
「僕、龍惺に言ってない事ある」
「言ってない事?」
「うん。龍惺、僕のお母さんに一回だけ会った事あるよね?」
「ああ」
あれは付き合って半年くらいの時。恋人になってから帰りは必ず送ってくれていた龍惺と、ちょうど家から出て来た母が鉢合わせしたのだ。
『あら、詩月。おかえりなさい』
『た、ただいま』
『まぁまぁ、ちょっと何? お友達? 送って貰ったの?』
『お友達というか……うん、送って貰った』
『初めまして、玖珂龍惺と申します』
『あらあら、ご丁寧にどうも。あ、せっかくだしお茶でもどう?』
『いえ、彼を送りに来ただけなので、俺はこれで失礼します。……じゃあまた明日な、詩月』
『あ、は、はい。また明日』
『………ねぇ、詩月』
『何?』
『もしかして、彼とお付き合いしてるの?』
『え!?』
あの時ほど、母親の何気ない言葉に驚いた事はない。たった数分、短い言葉を交わしただけでそこまで察せるとは。女性は勘が鋭いと言うのは本当だったのかと感心したものだ。
当時を思い出していた詩月は、いつもにこにこしていた母の顔を思い浮かべて微笑んだ。
「お母さん、僕と龍惺の事分かってたんだよ。あんなにカッコイイ子を射止めるなんてやるわね、なんて揶揄われて恥ずかしかった」
「さすがにハッキリ恋人ですとは言えねぇけど、隠すつもりはなかったからな。雰囲気バレじゃね?」
「雰囲気バレ……そんなに変わるもなのかな?」
「変わるんじゃねぇか?」
「そうなんだ……」
何せ詩月にとっては初めての恋人だったから。
いつも通りにしてるつもりでも、やはり普段とは違う空気を纏っているのだろうか。
「龍惺と離れる時も、離れてからもずっと心配してくれて。忘れたくないなら無理に忘れなくていいんだよって言ってくれた」
「……そうか」
自分で選んだのに、龍惺が隣にいない事が寂しくて悲しくて、あの頃の詩月は情緒不安定だった。それを支えてくれたのが母で、母がいたからこそもう一度前を向いて歩けるようになったのだが。
「お母さんね、五年前に事故で亡くなってるんだ」
「え?」
「あ、暗くならないでね? 僕もお父さんももう受け入れてるし、乗り越えられてるから」
「…………」
「龍惺?」
黙り込んでしまった龍惺にもしかして気に病ませてしまったかと心配になって横顔を覗き込むと、気付いた龍惺が眉尻を下げて首を振る。
「いや、自分が悪いとは言え、そういう時に傍にいてやれなかったのが悔やまれるなって」
「……もし龍惺がいたら、僕はきっと頼りっ放しで何も出来なくなってたと思うから、これで良かったんだよ」
「ンな事ねぇよ。でもやっぱ、傍にはいてやりたかった」
「……ありがとう。その気持ちだけで充分だよ」
亡くなった直後はいろいろとやる事があり悲しむ暇もなかったが、通夜と葬式が終わったあとは気が抜けてしまい、不意に寂しくなって龍惺を求めた事はある。だがその事は詩月だけの秘密だ。
何も言わなくてもここまで気にしてくれている龍惺の事だから、伝えればもっと気負ってしまう。
詩月は運転の邪魔にならないようそっと龍惺の腕に触れて微笑んだ。
父が暮らしているのは元々家族で住んでいた二階建ての一軒家だ。転勤の際に売却するという話もあったそうだが、いずれは生まれ育った街に帰りたいという母の願いにより親族に管理をお願いしていたらしい。
今は父の車さえない駐車場に龍惺の車を停めて貰い、久し振りに持ち出した鍵で中に入ると父が出迎えてくれた。
「おかえり、詩月」
「ただいま、お父さん」
「君が龍惺くんだね。初めまして、詩月の父の、安純 誠一だ。よろしく」
「初めまして、玖珂龍惺と申します。本日はお時間を頂きましてありがとうございます」
「そんなに畏まらなくていいよ。立ち話も何だし、リビングに行こうか」
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対面した瞬間から身体が強張ったのか、いつもとは違う様子の彼を心配に思いながらも靴を脱いで上がった詩月は、それでも動こうとしない龍惺に気付いて彼の頬を両手で挟んで顔を近付ける。
「龍惺、大丈夫?」
「……大丈夫っちゃ大丈夫なんだが……俺の人生で一番緊張してる」
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詩月は素早く左右を確認し誠一の姿がない事を確認すると、触れるだけのキスをして龍惺の首に抱き着いた。
「龍惺の傍にいるからね」
「……ん」
「動けそう?」
「別に動けなかった訳じゃねぇよ」
そうなの? と目を瞬くとビジネスシューズを脱いだ龍惺がスリッパを履き「ほらな」と肩を竦めてみせた。
それが子供の強がりのようで、何だか可愛いと感じた詩月はふふっと笑って龍惺の手を握りリビングに向かう。
九年前と変わらない内装に懐かしさを感じながら扉を開けて中に入り、斜め向かいのソファに龍惺と並んで座ろうとしたところで父がおもむろに詩月へと話し掛けてきた。
「詩月、母さんに挨拶して来なさい」
「あ、うん」
「では私もご挨拶を……」
「君はここにいようか」
「……はい」
さっき傍にいると言ったばかりなのにさっそく離されそうになる。行っていいのか不安になって龍惺を見ると、僅かに苦笑して頷いたため後ろ髪を引かれながらも和室へと向かった。
襖を開けると心地良い風が頬を撫で目を細める。日当たりの良い和室には仏壇が置かれ、その傍には母の写真も飾られていて、久し振りに母の顔を見た詩月はホッとした。
線香に火を灯し、香炉へ立ててお鈴を鳴らし手を合わせる。
「お母さん、ただいま。なかなか帰って来れなくてごめんね」
写真の中の母は詩月が良く知る笑顔を浮かべていて、今にも「気にしなくていいのよ」と言って来そうだ。
「今日は龍惺も一緒なんだよ。お母さん、もう一度会いたいって言ってたよね。遅くなっちゃったけど、あとで紹介させてね」
誰よりも龍惺との事を気にかけてくれていた優しい母。明るくて、いつもにこにこしていて、母がいるだけで家の中はいつも暖かかった。
詩月は正座を崩して膝を抱えると、写真を手に取り母の顔を指先で撫でて微笑む。
「お母さんの言う通り、龍惺の事忘れなくてよかった。僕、今すっごく幸せなんだよ。見えてる? あの頃よりも明るい顔してると思わない?」
写真を目線の高さまで上げて顔を指差して首を傾げる。きっと見てくれていると思うから、今の詩月を見て安心してくれているはずだ。母は最後まで詩月と龍惺の事を案じていてくれたから。
詩月は元の場所に写真を戻すと立ち上がって苦笑した。
「じゃあ龍惺が心配だからそろそろ戻るね」
リビングに戻ろうと襖を開けようとした時、ある事を思い出した詩月は「あ」と声を上げて母の写真へと振り返り手を合わせる。
「もしお父さんが龍惺の事殴ったら、僕の代わりに叱ってね」
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個人サイトでの連載開始は2016年7月です。
これを加筆修正しながら更新していきます。
ですので、作中に古いものが登場する事が多々あります。
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