79 / 133
【三十九ノ月】恐らく確実に
しおりを挟む
詩月のおかげで多少の不安はなくなったものの、やはりオフィスまで来ると気が重くなる。駐車場に停めた車の中でシートに凭れて腕を組んでいたが、いい加減行かなくては瀬尾に文句を言われてしまうため、龍惺は溜め息をついて渋々車から降りた。
何よりも社員の反応が心配だ、そう思いながらエントランスに入った龍惺は、目の前の光景に瞠目し足を止めた。
受付よりも手前に、出迎えなどした事のない瀬尾が数枚の紙を手に無表情で立っていたからだ。
「社長、おはようございます」
「お、おはよう」
「ご報告致します」
「……は?」
「昨日の記者会見、社員からは概ね好評です。大半は詩月さんへの好感度によるものですが、週刊誌による疑惑は無事に晴れました」
前置きもなく唐突に始まった会見後の話に龍惺は困惑する。しかもなぜ社長室ではなくここなのか。
だが瀬尾はそんな龍惺には構わず淡々と話を続ける。
「また、詩月さんが仰っていた〝ありのままの社長〟についてですが、玖珂の社員はずいぶんとノリの良い方たちばかりのようで……良かったですね、ぜひどうぞとお答え頂きましたよ」
「……ずいぶん軽いな」
「堅苦しいよりは良いのではないですか? ただ、やはり一部の方は渋い顔をしていますから、そこは頑張って下さい」
「まぁそうだろうな」
なるほど、だから擦れ違う社員が生暖かい目でこちらを見ているのか。
大企業に勤務する者としてそれでいいのかとも思ったが、それぞれが考えて出した答えなら龍惺にだって否はない。むしろ逆に有り難いとさえ思ってしまった。
不安や緊張を抱いていたのが馬鹿らしくなるほどあっさりと解決した悩みに、初めて社員の前で見せた自然な微笑みに男女問わず顔を赤らめた人がいるとかいないとか。
「社員を誑かすのだけはやめて下さいね」
「何の話だ」
相変わらずのタラシ振りを発揮する上司にやれやれと首を振った瀬尾は、眉を顰める龍惺に気付かれないよう溜め息を零した。
瀬尾から、「本日の業務はここまでで結構です」と言われたのは午後五時を回る少し前だった。
訝しむ龍惺に昨日の今日だからと告げられると、それが彼なりの気遣いなのだと分かる辺り瀬尾もずいぶんと不器用な男である。
結局、高崎の件は父親に一任する事になった。彼女も龍惺とは顔も合わせたくないだろうし、顧問弁護士である神常からもそうした方がいいと言われたため詩月にも伝えないつもりだ。
半ば追い出される形で会社を後にした龍惺は時間的にもちょうどいいと詩月をバイト先まで迎えに行く事にした。
帰るには必然的に駐車場を通らないといけないため、立っていれば気付くだろうと車に寄り掛かり待っていると一人の女性に声を掛けられる。訝しんで見れば興奮したように話し出した。
「あの、昨日の記者会見素敵でした! 玖珂さんにこんな事を言うのは烏滸がましいかもしれませんが、どうか詩月さんを幸せにしてあげて下さい!」
「…………」
正直驚いた。龍惺に声を掛けてくる人は龍惺自身に興味がある者ばかりで、これまで自分に対して詩月の事を好意的に言う人はいなかった。しかも彼女とは今初めて会った赤の他人である。
詩月の事をお願いされて嬉しくなった龍惺は知らずに微笑んでいた。
「当然です」
そう返したのと腕に衝撃を感じたのはほぼ同時だった。見下ろすと詩月が腕に抱き着いて女性を見ていたのだが、彼女は「応援しています!」と言って走り去ってしまい、残された詩月はあれ? という顔をしたあと明らかな困惑顔になった。その様子に思わず吹き出すと、怒った詩月が腕から離れてしまう。
何を話していたのか聞かれたから素直な答えたら見るからに落ち込んでしまい、さっきのが嫉妬からの行動だと分かっていた龍惺は俯く頭に軽く手を乗せた。その瞬間振動音が聞こえ、詩月が慌ててスマホを手に取り龍惺へと一言告げてから電話に出る。
どうやら父親からの電話らしく、暫く話していた詩月は通話を終えるなり非常に困った顔をしていた。
曰く、昨日の会見の件で詩月の父親が話を聞きたいと言っているらしい。
プロポーズをして了承を貰った以上、いつかは挨拶に行かなければと思っていたのだが、こんなに唐突に会う機会が出来るとは思わなかった。
謝る詩月に首を振り、とりあえず家に帰ろうと告げて助手席に乗せる。自分も乗り込みエンジンを掛けると、マンションへと車を走らせた。
今日は夕飯を作る気力もないだろうと途中で弁当を買って帰ったのだが、部屋へと着いた途端落ち込む詩月には苦笑してしまう。一向に下ろそうとしないショルダーバッグを頭から抜いた龍惺は、彼の手を引いてリビングのソファに座らせると自分も隣に座った。
「まさかお父さんが記者会見を見てたなんて思わなかった……」
「まぁ、ローカル以外は放送してただろうしな」
「というより、基本テレビを見ない人だから」
「たまたま点けたらお前が映ってたから見たとかじゃねぇの?」
「何そのタイミング……」
本当にそうだとしたら、詩月の言う通り天啓でもあったのかというくらいタイミングが良い。腕に寄り掛かり尚も険しい表情をする詩月を不思議に思った龍惺は首を傾げた。
「親父さん、怖い人なのか?」
「ううん。むしろ優しくて、怒ったところ見た事ない」
「なら何がそんなに不安なんだ?」
「……龍惺が殴られるかもしれないから」
「…………ん?」
詩月の口からは滅多に出る事のない物騒なセリフが聞こえ、龍惺は自分の耳がおかしくなったのかと思った。
殴られるかもしれないとはどういう事か。
だが、続いた詩月の言葉ですぐにそれが現実になる事を察した龍惺はガックリと項垂れる。
「僕が龍惺の前からいなくなった理由を知ってるの」
「あー……そうか……」
「引っ越してからも僕の様子がおかしい事に気付いてて、心配で仕方ないからその理由を教えなさいって言われて……話した」
「そりゃ殴られても仕方ねぇなぁ……」
「殴らないでってお願いする」
「何でだよ。俺は殴られて当然の事をお前にしたんだから、それで親父さんが詩月の傍にいる事許してくれんなら幾らでも殴られるって」
大事な息子を傷付けた龍惺を果たしてそんな事で許してくれるかは分からないが、謝れと言うなら何度でも謝るし、殴らせろと言うなら気の済むまで殴ってくれていい。
詩月を失わずに済むならどんな事だって耐えるつもりだ。
「だ、ダメだよ、そんなの。龍惺だけのせいじゃないのに…」
「お前はそう言ってくれるけど、世間的に見ればどんな理由があろうと浮気した奴が悪いんだよ。だから、もし本当に親父さんが俺を殴ろうとしても止めるなよ」
「でも……」
「詩月」
しかも龍惺の場合はただの浮気ではなく、詩月の気持ちを試すためだけに始めた一番最低なものだ。理由を問われれば正直に答えるつもりだが、そうすれば確実に殴られるだろう。だがそれでいいと龍惺は思っていた。
言い募ろうとする詩月の名前を少しだけ強めに呼ぶと、肩を震わせて口を噤ぐ。
「俺はお前以外なら誰に嫌われてもいいって思ってっけど、お前の親は別なんだよ。好かれるまではいかなくても、お前の恋人としては及第点でもいいから認めて欲しいんだ」
「龍惺……」
「そのチャンスかもしんねぇんだから、潰すなよ?」
「……」
先ほどの不安そうな表情とは違い、泣きそうな顔で見上げてくる詩月の頬を軽く摘んで微笑むと、下唇を噛んで抱き着いてきた。
「で、殴られたあとは詩月が慰めて」
「……うん。いっぱいよしよしってするね」
「よしよしするだけか?」
「じゃあ、龍惺がして欲しい事何でもしてあげる」
「一気に豪華になったな」
何でもなんて、飢えた獣並に四六時中恋人の事だけを考えている男に一番言ってはいけないワードだ。
それを理解すらしていない詩月に小さく笑った龍惺は、彼の腕を引いて膝の上に向かい合わせに座らせるとその華奢な身体を抱き締めた。
「明日瀬尾と話して都合付けるから」
「うん」
本音を言えば不安はある。男同士で、前科持ちで、不可抗力とはいえ詩月の顔をテレビに映してしまった。そんな男を、詩月の父親は受け入れてくれるのか。
「さて、飯食うか」
「じゃあ温めてくるから、龍惺は座ってて」
「俺も……」
「温めるだけだから二人もいりません」
考え考えるほどドツボに嵌ってしまいそうで、それを払拭するために明るく言えば素早く膝から降りた詩月が笑顔で見下ろしてくる。
いつも通り手伝いは却下され、少しだけ浮かせた腰を渋々下ろした龍惺は、軽い足取りでキッチンへ向かう詩月の背中を眺め改めて思った。
当たり前のように詩月がいるこの光景だけは、絶対になくしたくないと。
何よりも社員の反応が心配だ、そう思いながらエントランスに入った龍惺は、目の前の光景に瞠目し足を止めた。
受付よりも手前に、出迎えなどした事のない瀬尾が数枚の紙を手に無表情で立っていたからだ。
「社長、おはようございます」
「お、おはよう」
「ご報告致します」
「……は?」
「昨日の記者会見、社員からは概ね好評です。大半は詩月さんへの好感度によるものですが、週刊誌による疑惑は無事に晴れました」
前置きもなく唐突に始まった会見後の話に龍惺は困惑する。しかもなぜ社長室ではなくここなのか。
だが瀬尾はそんな龍惺には構わず淡々と話を続ける。
「また、詩月さんが仰っていた〝ありのままの社長〟についてですが、玖珂の社員はずいぶんとノリの良い方たちばかりのようで……良かったですね、ぜひどうぞとお答え頂きましたよ」
「……ずいぶん軽いな」
「堅苦しいよりは良いのではないですか? ただ、やはり一部の方は渋い顔をしていますから、そこは頑張って下さい」
「まぁそうだろうな」
なるほど、だから擦れ違う社員が生暖かい目でこちらを見ているのか。
大企業に勤務する者としてそれでいいのかとも思ったが、それぞれが考えて出した答えなら龍惺にだって否はない。むしろ逆に有り難いとさえ思ってしまった。
不安や緊張を抱いていたのが馬鹿らしくなるほどあっさりと解決した悩みに、初めて社員の前で見せた自然な微笑みに男女問わず顔を赤らめた人がいるとかいないとか。
「社員を誑かすのだけはやめて下さいね」
「何の話だ」
相変わらずのタラシ振りを発揮する上司にやれやれと首を振った瀬尾は、眉を顰める龍惺に気付かれないよう溜め息を零した。
瀬尾から、「本日の業務はここまでで結構です」と言われたのは午後五時を回る少し前だった。
訝しむ龍惺に昨日の今日だからと告げられると、それが彼なりの気遣いなのだと分かる辺り瀬尾もずいぶんと不器用な男である。
結局、高崎の件は父親に一任する事になった。彼女も龍惺とは顔も合わせたくないだろうし、顧問弁護士である神常からもそうした方がいいと言われたため詩月にも伝えないつもりだ。
半ば追い出される形で会社を後にした龍惺は時間的にもちょうどいいと詩月をバイト先まで迎えに行く事にした。
帰るには必然的に駐車場を通らないといけないため、立っていれば気付くだろうと車に寄り掛かり待っていると一人の女性に声を掛けられる。訝しんで見れば興奮したように話し出した。
「あの、昨日の記者会見素敵でした! 玖珂さんにこんな事を言うのは烏滸がましいかもしれませんが、どうか詩月さんを幸せにしてあげて下さい!」
「…………」
正直驚いた。龍惺に声を掛けてくる人は龍惺自身に興味がある者ばかりで、これまで自分に対して詩月の事を好意的に言う人はいなかった。しかも彼女とは今初めて会った赤の他人である。
詩月の事をお願いされて嬉しくなった龍惺は知らずに微笑んでいた。
「当然です」
そう返したのと腕に衝撃を感じたのはほぼ同時だった。見下ろすと詩月が腕に抱き着いて女性を見ていたのだが、彼女は「応援しています!」と言って走り去ってしまい、残された詩月はあれ? という顔をしたあと明らかな困惑顔になった。その様子に思わず吹き出すと、怒った詩月が腕から離れてしまう。
何を話していたのか聞かれたから素直な答えたら見るからに落ち込んでしまい、さっきのが嫉妬からの行動だと分かっていた龍惺は俯く頭に軽く手を乗せた。その瞬間振動音が聞こえ、詩月が慌ててスマホを手に取り龍惺へと一言告げてから電話に出る。
どうやら父親からの電話らしく、暫く話していた詩月は通話を終えるなり非常に困った顔をしていた。
曰く、昨日の会見の件で詩月の父親が話を聞きたいと言っているらしい。
プロポーズをして了承を貰った以上、いつかは挨拶に行かなければと思っていたのだが、こんなに唐突に会う機会が出来るとは思わなかった。
謝る詩月に首を振り、とりあえず家に帰ろうと告げて助手席に乗せる。自分も乗り込みエンジンを掛けると、マンションへと車を走らせた。
今日は夕飯を作る気力もないだろうと途中で弁当を買って帰ったのだが、部屋へと着いた途端落ち込む詩月には苦笑してしまう。一向に下ろそうとしないショルダーバッグを頭から抜いた龍惺は、彼の手を引いてリビングのソファに座らせると自分も隣に座った。
「まさかお父さんが記者会見を見てたなんて思わなかった……」
「まぁ、ローカル以外は放送してただろうしな」
「というより、基本テレビを見ない人だから」
「たまたま点けたらお前が映ってたから見たとかじゃねぇの?」
「何そのタイミング……」
本当にそうだとしたら、詩月の言う通り天啓でもあったのかというくらいタイミングが良い。腕に寄り掛かり尚も険しい表情をする詩月を不思議に思った龍惺は首を傾げた。
「親父さん、怖い人なのか?」
「ううん。むしろ優しくて、怒ったところ見た事ない」
「なら何がそんなに不安なんだ?」
「……龍惺が殴られるかもしれないから」
「…………ん?」
詩月の口からは滅多に出る事のない物騒なセリフが聞こえ、龍惺は自分の耳がおかしくなったのかと思った。
殴られるかもしれないとはどういう事か。
だが、続いた詩月の言葉ですぐにそれが現実になる事を察した龍惺はガックリと項垂れる。
「僕が龍惺の前からいなくなった理由を知ってるの」
「あー……そうか……」
「引っ越してからも僕の様子がおかしい事に気付いてて、心配で仕方ないからその理由を教えなさいって言われて……話した」
「そりゃ殴られても仕方ねぇなぁ……」
「殴らないでってお願いする」
「何でだよ。俺は殴られて当然の事をお前にしたんだから、それで親父さんが詩月の傍にいる事許してくれんなら幾らでも殴られるって」
大事な息子を傷付けた龍惺を果たしてそんな事で許してくれるかは分からないが、謝れと言うなら何度でも謝るし、殴らせろと言うなら気の済むまで殴ってくれていい。
詩月を失わずに済むならどんな事だって耐えるつもりだ。
「だ、ダメだよ、そんなの。龍惺だけのせいじゃないのに…」
「お前はそう言ってくれるけど、世間的に見ればどんな理由があろうと浮気した奴が悪いんだよ。だから、もし本当に親父さんが俺を殴ろうとしても止めるなよ」
「でも……」
「詩月」
しかも龍惺の場合はただの浮気ではなく、詩月の気持ちを試すためだけに始めた一番最低なものだ。理由を問われれば正直に答えるつもりだが、そうすれば確実に殴られるだろう。だがそれでいいと龍惺は思っていた。
言い募ろうとする詩月の名前を少しだけ強めに呼ぶと、肩を震わせて口を噤ぐ。
「俺はお前以外なら誰に嫌われてもいいって思ってっけど、お前の親は別なんだよ。好かれるまではいかなくても、お前の恋人としては及第点でもいいから認めて欲しいんだ」
「龍惺……」
「そのチャンスかもしんねぇんだから、潰すなよ?」
「……」
先ほどの不安そうな表情とは違い、泣きそうな顔で見上げてくる詩月の頬を軽く摘んで微笑むと、下唇を噛んで抱き着いてきた。
「で、殴られたあとは詩月が慰めて」
「……うん。いっぱいよしよしってするね」
「よしよしするだけか?」
「じゃあ、龍惺がして欲しい事何でもしてあげる」
「一気に豪華になったな」
何でもなんて、飢えた獣並に四六時中恋人の事だけを考えている男に一番言ってはいけないワードだ。
それを理解すらしていない詩月に小さく笑った龍惺は、彼の腕を引いて膝の上に向かい合わせに座らせるとその華奢な身体を抱き締めた。
「明日瀬尾と話して都合付けるから」
「うん」
本音を言えば不安はある。男同士で、前科持ちで、不可抗力とはいえ詩月の顔をテレビに映してしまった。そんな男を、詩月の父親は受け入れてくれるのか。
「さて、飯食うか」
「じゃあ温めてくるから、龍惺は座ってて」
「俺も……」
「温めるだけだから二人もいりません」
考え考えるほどドツボに嵌ってしまいそうで、それを払拭するために明るく言えば素早く膝から降りた詩月が笑顔で見下ろしてくる。
いつも通り手伝いは却下され、少しだけ浮かせた腰を渋々下ろした龍惺は、軽い足取りでキッチンへ向かう詩月の背中を眺め改めて思った。
当たり前のように詩月がいるこの光景だけは、絶対になくしたくないと。
129
お気に入りに追加
902
あなたにおすすめの小説
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
【完結】魔力至上主義の異世界に転生した魔力なしの俺は、依存系最強魔法使いに溺愛される
秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】
哀れな魔力なし転生少年が可愛くて手中に収めたい、魔法階級社会の頂点に君臨する霊体最強魔法使い(ズレてるが良識持ち) VS 加虐本能を持つ魔法使いに飼われるのが怖いので、さっさと自立したい人間不信魔力なし転生少年
\ファイ!/
■作品傾向:両片思い&ハピエン確約のすれ違い(たまにイチャイチャ)
■性癖:異世界ファンタジー×身分差×魔法契約
力の差に怯えながらも、不器用ながらも優しい攻めに受けが絆されていく異世界BLです。
【詳しいあらすじ】
魔法至上主義の世界で、魔法が使えない転生少年オルディールに価値はない。
優秀な魔法使いである弟に売られかけたオルディールは逃げ出すも、そこは魔法の為に人の姿を捨てた者が徘徊する王国だった。
オルディールは偶然出会った最強魔法使いスヴィーレネスに救われるが、今度は彼に攫われた上に監禁されてしまう。
しかし彼は諦めておらず、スヴィーレネスの元で魔法を覚えて逃走することを決意していた。
十二年付き合った彼氏を人気清純派アイドルに盗られて絶望してたら、幼馴染のポンコツ御曹司に溺愛されたので、奴らを見返してやりたいと思います
塔原 槇
BL
会社員、兎山俊太郎(とやま しゅんたろう)はある日、「やっぱり女の子が好きだわ」と言われ別れを切り出される。彼氏の売れないバンドマン、熊井雄介(くまい ゆうすけ)は人気上昇中の清純派アイドル、桃澤久留美(ももざわ くるみ)と付き合うのだと言う。ショックの中で俊太郎が出社すると、幼馴染の有栖川麗音(ありすがわ れおん)が中途採用で入社してきて……?
罰ゲームから始まる不毛な恋とその結末
すもも
BL
学校一のイケメン王子こと向坂秀星は俺のことが好きらしい。なんでそう思うかって、現在進行形で告白されているからだ。
「柿谷のこと好きだから、付き合ってほしいんだけど」
そうか、向坂は俺のことが好きなのか。
なら俺も、向坂のことを好きになってみたいと思った。
外面のいい腹黒?美形×無表情口下手平凡←誠実で一途な年下
罰ゲームの告白を本気にした受けと、自分の気持ちに素直になれない攻めとの長く不毛な恋のお話です。
ハッピーエンドで最終的には溺愛になります。
【BL】こんな恋、したくなかった
のらねことすていぬ
BL
【貴族×貴族。明るい人気者×暗め引っ込み思案。】
人付き合いの苦手なルース(受け)は、貴族学校に居た頃からずっと人気者のギルバート(攻め)に恋をしていた。だけど彼はきらきらと輝く人気者で、この恋心はそっと己の中で葬り去るつもりだった。
ある日、彼が成り上がりの令嬢に恋をしていると聞く。苦しい気持ちを抑えつつ、二人の恋を応援しようとするルースだが……。
※ご都合主義、ハッピーエンド
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる