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【五ノ月】ニュース
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メッセージアプリで朝と夜の挨拶をし何気ない話を送るだけのやり方は、一方通行だが殊の外穏やかで龍惺の心を満たしてくれた。
初めて返事が貰えた事が嬉しくて一度だけ無謀な内容を送ってしまったのだが、しまったと思った時にはすでに既読になっており、送信取り消しさえ出来ず慌てて訂正文を送ったものの、それに対しても詩月は当たり障りなく返してくれた。
それにどれだけ救われたか、彼には分からないだろう。
以降は少しだけ返信してくれる回数も増えた。本当に簡潔で短い文だし、相も変わらず敬語ではあるが、詩月が反応してくれただけで嬉しかった。
新事業も大詰めで、紆余曲折ありながらもどうにか終わりが見えて来た頃、寝る間も惜しんで働いていた龍惺は寝不足と目眩で瀬尾からストップが掛けられた。
絶対に外出しないようにと念押しされ仕方なく部屋にいたが、何もする事がないと手持ち無沙汰でイライラしてくる。
だが疲れているのも確かで、会社でのトラブルやスポンサーからの催促、高崎会長からの再三の見合い話などで正直参っていた龍惺は、縋るように詩月へとメッセージを送っていた。
『録音でいいから声聞きたい』
本当は話したいし、直接顔が見たい。
だがそんな事を言えば困らせてしまう事が分かっていたため録音にしたのだが……それさえも詩月にとっては迷惑だろう。
きっと送ってくれる事はないと謝罪のメッセージを送って数分後、返ってきた内容に龍惺は目を見瞠った。まさか録音してくれる気があるだけでなく、欲しい言葉を聞いて貰えるとは思わなかったのだ。
龍惺は再会してからずっと望んでいた言葉をすぐに送り、柄にもなく緊張しながら待つ。
返信が来るまでに時間がかかったのは躊躇っていたからだろう。通知音に慌てて確認するとボイスメッセージが添付されていた。
『龍惺』
震える指で再生し、耳触りのいい声が優しく自分の名前を呼んだ瞬間泣きそうになった。
感嘆の息を吐いた龍惺は、詩月へ感謝の気持ちを伝えるとスマホを両手で握り額に押し当てる。
「……詩月…」
万感の思いを込めて名前を呼んだあと、少ししてから再び通知音が鳴った。知人からメッセージでも来たのかとアプリを開いた龍惺は思わず破顔する。
『恥ずかしいので、次からは電話にして下さい』
無性に詩月に会いたくなった。
ここ最近社内の雰囲気がおかしい。擦れ違う社員が自分を見てヒソヒソと話している。
そんな中、受付から龍惺に来客があると連絡が来たのは、午後の会議を終えたあとだった。予定などはなかったはずだと眉を顰める龍惺の代わりに、確認に行った瀬尾が難しい顔をして戻って来る。
「高崎会長の娘さんがどうしても社長にお会いしたいと仰っています」
「アポもないのに会えるか」
「それが、どうも様子がおかしくて……」
「様子がおかしい?」
そもそも取引先の会長でもある母親を伴わない訪問もおかしいのだが、そう出来なかったよほどの事情でもあるのだろうか。
龍惺は溜め息をついて瀬尾を見上げる。
「打ち合わせは何時だっけ?」
「一時間後です」
「じゃあその間だけ時間取るって言え」
「畏まりました」
何度か母親を交えて話した事があるが、娘の方はまだ話が通じる。母親が執拗に勧める龍惺との見合い話も本人はどちらかと言うと嫌がっていたし、そう言った類の用事ではないはずだ。
暫くして瀬尾と共に現れた娘―高崎 美也子はひどく憔悴しているようで、顔色があまり良くなかった。
龍惺を見るなり泣きそうなほど顔を歪ませる。何事かと思いながらも挨拶すれば美也子が勢い良く頭を下げた。
「玖珂社長、お時間を割いて下さり有り難う御座います。この度は母がとんでもない事を致しまして、大変申し訳御座いません!」
「……はい?」
「私のせいとはいえ、まさかあのような暴挙に出るとは思っておりませんでした。すべて私の浅慮な考えが招いた結果です。どうお詫びをしたらいいか……」
「えっと……すみませんが、何の事でしょう?」
「……社長、まさかご存知ありません、か? 一部の週刊誌とはいえ、テレビでも報道されておりましたが」
「報道?」
突然の謝罪と捲し立てるような言葉に困惑し問い掛けたのだが、返って来た内容にますます訳が分からなくなる。
瀬尾がハッとしたようにスマホを取り出し操作し始めた。目当ての物を見付けたのか青ざめる様子に龍惺は眉を顰める。
「申し訳ありません。ネットニュースはなるべく確認するようにはしていたのですが、ここ最近は忙しさのあまり失念しておりました。こちらの記事ですね」
「?」
龍惺の部屋にはテレビがなく、ネットニュースも見ないタイプで何が起こっているのか分からない。社長として世間の情報収集は必須なはずだが、瀬尾が優秀過ぎて特に必要に感じなかったのだ。
今回に限り見落としてしまった事はかなりの痛手だが。
あまり見せたくはないのか、苦い顔でスマホを渡された龍惺は一体何がと訝しみながら表示された画面に視線を落とし、目を見開いた。
「なんっっだこりゃ!!」
心底驚いた龍惺は、目の前に美也子がいる事も忘れて叫んだ。
ネットニュースには、『玖珂コンツェルンのイケメン若社長、玖珂龍惺氏、高崎製薬会社会長の愛娘と婚約!』とデカデカと記載されていた。
スマホを持つ手がワナワナと震える。
「っざっけんな! 何でこんな事になってんだ!」
「社長、美也子様の前です」
「知るか! 何だこの記事は! どこのどいつだ、こんなデタラメな記事を一番最初に出した奴!」
「私の母です!」
「……あ?」
あまりの衝撃にもう誰がいようと関係ないと口汚く荒ぶっていた龍惺の耳に美也子の甲高い声が割り込む。
おかげで幾らか冷静さは取り戻せたが、もう取り繕う余裕もないため睨み付けながら問い質す。
「どういう意味だ」
「私の母が、嘘の話を週刊誌に送ったのです」
「……つまり、高崎会長が俺とアンタが婚約したってでっち上げて、週刊誌にタレ込んだ挙句こんな事態になってると?」
「はい」
「…………はー……マジで何してくれてんの、アンタの母親」
「返す言葉もありません」
予想外過ぎる状況に頭が痛くなる。これはもう完全にアウトだ。越えてはいけないラインをガッツリオーバーして超えている。
これは会長でもある父親にも出てもらわなくてはいけない案件だ。
「それで? この事を俺に言ったあと、アンタはどうすんの?」
「実は、私にはお付き合いしている方がいるんです。整備工場で働いている方なのですが……その方に先日プロポーズされまして、彼と地方にでも移ろうかと思っています」
「……もしかして高崎会長がこの暴挙に出たのって…」
「恐らく、私がその方と結婚したいと話したからだと思います」
本当にとんでもない話だ。取引先であり大手企業でもある玖珂コンツェルンの現社長相手にこんな事をしてバレないとでも思ったのか。いくら高崎が大きな会社とはいえ、タダで済むはずがないのに。
あわよくば真実になればいい。恐らくはそう思っているのだろうが。
龍惺は重い溜め息をつき額を押さえた。
「瀬尾、各マスコミ関係者に記者会見やる旨通達しろ。なるべく早く段取りつけてくれ」
「畏まりました」
「あとアンタ、記者会見には同席して貰うから」
「はい、元よりそのつもりです。本当にすみません…」
「いいよ、アンタは最初からまともだったし。……高崎会長も、最初に会った時は普通の人だったのになぁ」
頭を抱える龍惺に美也子は心底申し訳なさそうだ。だが美也子本人が悪い訳ではない。責任は高崎会長にある。
龍惺は初めて会った日の高崎会長の笑顔を思い出し溜め息をついた。
「会見の日が決まったらまた知らせる。受付にアンタに直接繋がる番号なり何なりを渡しておいてくれ」
「分かりました」
「事態が事態なだけに、アンタのとこの会社なくなっちまうかもしんねぇけど…」
「構いません。それだけの事をしたのですから」
「……悪いな」
「いえ。それでは私は失礼させて頂きます」
「ああ、気を付けて」
龍惺自らが下まで見送ればいらぬ噂が立つ。エレベーターの前まで見送り頭を下げた美也子が扉の向こうに消えたのを確認した龍惺は、何もかもを放り投げて逃げ出したくなった。
「…っ、そうだ、詩月…!」
最愛の人を思い出し、弾かれたようにスマホを取り出した龍惺は慌てて電話番号をタップし発信ボタンを押した。
あれだけ騒ぎになっていたのなら、何かの拍子に詩月が見ていてもおかしくない。頼むから説明させて欲しい、その一心だった。
だがコール音は聞こえず、プツッと音がしたあとにすぐツーツーというビジートーンが鳴り出す。龍惺はその意味を知り絶望した。
詩月にはもう、連絡する術がないのだと。
初めて返事が貰えた事が嬉しくて一度だけ無謀な内容を送ってしまったのだが、しまったと思った時にはすでに既読になっており、送信取り消しさえ出来ず慌てて訂正文を送ったものの、それに対しても詩月は当たり障りなく返してくれた。
それにどれだけ救われたか、彼には分からないだろう。
以降は少しだけ返信してくれる回数も増えた。本当に簡潔で短い文だし、相も変わらず敬語ではあるが、詩月が反応してくれただけで嬉しかった。
新事業も大詰めで、紆余曲折ありながらもどうにか終わりが見えて来た頃、寝る間も惜しんで働いていた龍惺は寝不足と目眩で瀬尾からストップが掛けられた。
絶対に外出しないようにと念押しされ仕方なく部屋にいたが、何もする事がないと手持ち無沙汰でイライラしてくる。
だが疲れているのも確かで、会社でのトラブルやスポンサーからの催促、高崎会長からの再三の見合い話などで正直参っていた龍惺は、縋るように詩月へとメッセージを送っていた。
『録音でいいから声聞きたい』
本当は話したいし、直接顔が見たい。
だがそんな事を言えば困らせてしまう事が分かっていたため録音にしたのだが……それさえも詩月にとっては迷惑だろう。
きっと送ってくれる事はないと謝罪のメッセージを送って数分後、返ってきた内容に龍惺は目を見瞠った。まさか録音してくれる気があるだけでなく、欲しい言葉を聞いて貰えるとは思わなかったのだ。
龍惺は再会してからずっと望んでいた言葉をすぐに送り、柄にもなく緊張しながら待つ。
返信が来るまでに時間がかかったのは躊躇っていたからだろう。通知音に慌てて確認するとボイスメッセージが添付されていた。
『龍惺』
震える指で再生し、耳触りのいい声が優しく自分の名前を呼んだ瞬間泣きそうになった。
感嘆の息を吐いた龍惺は、詩月へ感謝の気持ちを伝えるとスマホを両手で握り額に押し当てる。
「……詩月…」
万感の思いを込めて名前を呼んだあと、少ししてから再び通知音が鳴った。知人からメッセージでも来たのかとアプリを開いた龍惺は思わず破顔する。
『恥ずかしいので、次からは電話にして下さい』
無性に詩月に会いたくなった。
ここ最近社内の雰囲気がおかしい。擦れ違う社員が自分を見てヒソヒソと話している。
そんな中、受付から龍惺に来客があると連絡が来たのは、午後の会議を終えたあとだった。予定などはなかったはずだと眉を顰める龍惺の代わりに、確認に行った瀬尾が難しい顔をして戻って来る。
「高崎会長の娘さんがどうしても社長にお会いしたいと仰っています」
「アポもないのに会えるか」
「それが、どうも様子がおかしくて……」
「様子がおかしい?」
そもそも取引先の会長でもある母親を伴わない訪問もおかしいのだが、そう出来なかったよほどの事情でもあるのだろうか。
龍惺は溜め息をついて瀬尾を見上げる。
「打ち合わせは何時だっけ?」
「一時間後です」
「じゃあその間だけ時間取るって言え」
「畏まりました」
何度か母親を交えて話した事があるが、娘の方はまだ話が通じる。母親が執拗に勧める龍惺との見合い話も本人はどちらかと言うと嫌がっていたし、そう言った類の用事ではないはずだ。
暫くして瀬尾と共に現れた娘―高崎 美也子はひどく憔悴しているようで、顔色があまり良くなかった。
龍惺を見るなり泣きそうなほど顔を歪ませる。何事かと思いながらも挨拶すれば美也子が勢い良く頭を下げた。
「玖珂社長、お時間を割いて下さり有り難う御座います。この度は母がとんでもない事を致しまして、大変申し訳御座いません!」
「……はい?」
「私のせいとはいえ、まさかあのような暴挙に出るとは思っておりませんでした。すべて私の浅慮な考えが招いた結果です。どうお詫びをしたらいいか……」
「えっと……すみませんが、何の事でしょう?」
「……社長、まさかご存知ありません、か? 一部の週刊誌とはいえ、テレビでも報道されておりましたが」
「報道?」
突然の謝罪と捲し立てるような言葉に困惑し問い掛けたのだが、返って来た内容にますます訳が分からなくなる。
瀬尾がハッとしたようにスマホを取り出し操作し始めた。目当ての物を見付けたのか青ざめる様子に龍惺は眉を顰める。
「申し訳ありません。ネットニュースはなるべく確認するようにはしていたのですが、ここ最近は忙しさのあまり失念しておりました。こちらの記事ですね」
「?」
龍惺の部屋にはテレビがなく、ネットニュースも見ないタイプで何が起こっているのか分からない。社長として世間の情報収集は必須なはずだが、瀬尾が優秀過ぎて特に必要に感じなかったのだ。
今回に限り見落としてしまった事はかなりの痛手だが。
あまり見せたくはないのか、苦い顔でスマホを渡された龍惺は一体何がと訝しみながら表示された画面に視線を落とし、目を見開いた。
「なんっっだこりゃ!!」
心底驚いた龍惺は、目の前に美也子がいる事も忘れて叫んだ。
ネットニュースには、『玖珂コンツェルンのイケメン若社長、玖珂龍惺氏、高崎製薬会社会長の愛娘と婚約!』とデカデカと記載されていた。
スマホを持つ手がワナワナと震える。
「っざっけんな! 何でこんな事になってんだ!」
「社長、美也子様の前です」
「知るか! 何だこの記事は! どこのどいつだ、こんなデタラメな記事を一番最初に出した奴!」
「私の母です!」
「……あ?」
あまりの衝撃にもう誰がいようと関係ないと口汚く荒ぶっていた龍惺の耳に美也子の甲高い声が割り込む。
おかげで幾らか冷静さは取り戻せたが、もう取り繕う余裕もないため睨み付けながら問い質す。
「どういう意味だ」
「私の母が、嘘の話を週刊誌に送ったのです」
「……つまり、高崎会長が俺とアンタが婚約したってでっち上げて、週刊誌にタレ込んだ挙句こんな事態になってると?」
「はい」
「…………はー……マジで何してくれてんの、アンタの母親」
「返す言葉もありません」
予想外過ぎる状況に頭が痛くなる。これはもう完全にアウトだ。越えてはいけないラインをガッツリオーバーして超えている。
これは会長でもある父親にも出てもらわなくてはいけない案件だ。
「それで? この事を俺に言ったあと、アンタはどうすんの?」
「実は、私にはお付き合いしている方がいるんです。整備工場で働いている方なのですが……その方に先日プロポーズされまして、彼と地方にでも移ろうかと思っています」
「……もしかして高崎会長がこの暴挙に出たのって…」
「恐らく、私がその方と結婚したいと話したからだと思います」
本当にとんでもない話だ。取引先であり大手企業でもある玖珂コンツェルンの現社長相手にこんな事をしてバレないとでも思ったのか。いくら高崎が大きな会社とはいえ、タダで済むはずがないのに。
あわよくば真実になればいい。恐らくはそう思っているのだろうが。
龍惺は重い溜め息をつき額を押さえた。
「瀬尾、各マスコミ関係者に記者会見やる旨通達しろ。なるべく早く段取りつけてくれ」
「畏まりました」
「あとアンタ、記者会見には同席して貰うから」
「はい、元よりそのつもりです。本当にすみません…」
「いいよ、アンタは最初からまともだったし。……高崎会長も、最初に会った時は普通の人だったのになぁ」
頭を抱える龍惺に美也子は心底申し訳なさそうだ。だが美也子本人が悪い訳ではない。責任は高崎会長にある。
龍惺は初めて会った日の高崎会長の笑顔を思い出し溜め息をついた。
「会見の日が決まったらまた知らせる。受付にアンタに直接繋がる番号なり何なりを渡しておいてくれ」
「分かりました」
「事態が事態なだけに、アンタのとこの会社なくなっちまうかもしんねぇけど…」
「構いません。それだけの事をしたのですから」
「……悪いな」
「いえ。それでは私は失礼させて頂きます」
「ああ、気を付けて」
龍惺自らが下まで見送ればいらぬ噂が立つ。エレベーターの前まで見送り頭を下げた美也子が扉の向こうに消えたのを確認した龍惺は、何もかもを放り投げて逃げ出したくなった。
「…っ、そうだ、詩月…!」
最愛の人を思い出し、弾かれたようにスマホを取り出した龍惺は慌てて電話番号をタップし発信ボタンを押した。
あれだけ騒ぎになっていたのなら、何かの拍子に詩月が見ていてもおかしくない。頼むから説明させて欲しい、その一心だった。
だがコール音は聞こえず、プツッと音がしたあとにすぐツーツーというビジートーンが鳴り出す。龍惺はその意味を知り絶望した。
詩月にはもう、連絡する術がないのだと。
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