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【四ノ月】連絡先
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出先からの帰り道、それなりに降り注ぐ雨の中、傘を差して姿勢良く歩く姿が目に付いた。
考える迄もなく詩月だと確信する。
龍惺はハザードを点灯させて路肩に止めると、傘を手に後ろから声をかけた。だが一度目は雨音にでも掻き消されたのか気付かなかったため、もう一度名前を呼ぶと今度は足が止まる。
どこに行くのかと聞けば、少し先にあるスーパーだというから驚いた。
家の場所は知らないが、この雨の中歩いて行くなど無謀すぎる。予報では益々雨足が強まるらしいし、龍惺は一も二もなく詩月を車に押し込めた。
抵抗されなかったのは良かったが、自分の車に詩月が乗っている事実に今更ながらに緊張する。雨で視界は良くないが、いつも以上に安全運転を心掛けなければ。
シートベルトをしてふと横を見ると、引き出す事に手間取っている詩月に気付いて無意識に腕を伸ばしていた。代わりにタングをバックルに嵌めてやると、小さな声でお礼を言われる。
(……クソ、相変わらずいい匂いしやがって)
平然を装って返事はしたが、龍惺の内心はふわりと鼻腔を擽った、詩月の清潔で柔らかな匂いでいっぱいいっぱいになっていた。
童貞かとツッコミたくなるような甘酸っぱい感覚に気恥ずかしくなる。
それを振り払うかなようにエンジンをかけると車を走らせた。
俯いたままの詩月は何も話さないし、龍惺も会話の糸口さえ見付けられず口を開けない。
八年前はもっと色んな話をたくさんしていた気がするのに。
いつだって目を合わせて微笑んでくれていた詩月は、今は目を合わせる事すらしてくれない。
(自業自得とはいえ、キツいな)
伏せていた視線を上げて、自分に気付いた時に少しだけ目を見開いた後にはにかむ表情が龍惺は好きだった。
だからわざと声をかけないで待ったりした事もあったし、逆に後ろから抱き締めて驚かせる事もあった。
自分の幼稚な行動さえなければ、今もそうして笑いあえていたかもしれないのにと後悔ばかりが募る。
暫くして目的のスーパーが見えて来た。やはりこの雨の中買い物に出る人は少ないらしく、駐車場もがらんとしている。龍惺は店舗入口に近い場所に停め詩月のシートベルトを外すと顎をしゃくった。
「待ってるから、行ってこいよ」
「そんな、申し訳ない、です…」
「俺がしてぇんだよ」
「…………それじゃあ、行ってきます…」
「ああ。……あ、待った」
物凄く困惑してはいるが、親切を無碍に出来るほど冷たい性格はしていない詩月は傘を持ちドアハンドルに手を掛けた。だが思い出したかのように腕を掴んだ龍惺には驚いて固まる。
「俺が待ってるからって気ぃ遣うなよ。ちゃんと選んで買い物して来い」
「……あ、ありがとうございます…」
少しだけ震えていたが気付かないフリをしてそう告げると、僅かに目元を和らげて車から降りて行った。
それを見送ってから腕を掴んだ手の平を見つめ握り込む。
(ほっせぇ……)
元々線が細く儚い雰囲気を纏う詩月だ。あの頃も心配になるほど細くて、抱き締めるたびに不安だった。
だからと言って骨が浮いている訳でもないから、食べても身体に付きにくい体質なのだろう。
―抱き心地悪いよね…ごめんね……―
初めて抱いた日にそう言って泣きそうな顔をしていたのを覚えている。龍惺は特に思わなかったが、本人は女のような見た目に少なからずコンプレックスを抱いていたようだ。
そういえば荷物持ちが必要なのではと龍惺がエンジンを切ろうとした時、コンソールボックスに入れていたスマホが震え出した。舌打ちして確認すると、秘書である瀬尾からの着信だ。
詩月はまだ戻って来ないだろうと通話ボタンを押す。
「何だよ」
『社長、帰社予定時間を過ぎておりますが今どちらに?』
「スーパーの駐車場」
『は?』
「詩月といんだよ」
『詩月さんと……もしかして』
「ンな訳ねぇだろ。雨ん中買い物行こうとしてたから乗せただけ。家まで送ってから戻るから、もうちょい遅くなる」
『畏まりました。一時間後には会議がありますのでそれまでにはお戻り下さい』
「分かった」
『失礼致します』
プツリと音を立てて通話が終了する。
残念ながら瀬尾が期待するような事は何もなくて、その事実には龍惺も落胆する他なくて溜め息しか出ない。
ハンドルに腕を乗せてぼんやりしていると助手席のドアがガチャリと開いた。
「お待たせしました…」
「ああ、おかえり」
傘を閉じて乗り込んだ詩月は、買い物袋を膝に乗せシートベルトに手を掛けた。龍惺は今度は手を出さずに見ていたのだが、途中までは順調だったのに引っかかってしまったらしい。目に見えて狼狽え始めた詩月に龍惺は吹き出してしまった。
詩月の顔が一気に赤くなる。
「ははっ、お前、不器用にも程があるだろ…っ」
「わ、笑わないで下さい…!」
「くく…っ……ほら」
「………」
「引っ張れなくなったら一回戻してまた引きゃいいんだよ」
シートベルトを握る詩月の手を包むように握り、言葉通り一度戻して引くと今度はスムーズに伸びる。指を挟まないようタングプレートより上を持たせバックルに嵌めさせると「な?」と声をかけた。
行程を見るために伏せられていた目が上げられ視線が合う。
長い睫毛に縁取られた黒い瞳に龍惺が映った。
「……!」
だがすぐに逸らされ、龍惺もハッとしてシートに座り直す。
心臓が早鐘を打って耳元で響いていた。
(キス、するとこだった……)
危なかった。あと少しでも視線が交わっていたら口付けていた。
龍惺は口元を押さえて気持ちを落ち着かせると、サイドブレーキを下ろしてアクセルを踏んだ。
八年前振りにちゃんと目が合って、柄にもなく喜んでいる自分がいる。
「詩月」
「…はい?」
「どっち?」
「あ、右です」
「ん」
先程、詩月を見付けた場所を戻った先の道が別れていたため問い掛けると指を差して教えてくれる。
道案内して貰いながら車を走らせると「ここです」と言って一棟のマンションを示された。少し通りから外れた、閑静な住宅街にある七階建てのマンションだ。
「ありがとうございました」
「ああ。……なぁ、連絡先交換しねぇ?」
「え…っと…それは……」
「交換するだけでいい。お前から連絡して欲しいとか、俺のに返信して欲しいとか言わねぇから」
「……………」
「頼む」
「…………分かり、ました……」
我ながら女々しいし執拗いなとは思ったが、今を逃したら一生チャンスはない。
詩月は重たい溜め息をついたあと、渋々と言った様子で手提げからスマホを取り出して首を傾げた。
「えっと、どれで?」
「SNSやってんの?」
「はい」
「じゃあそっちで」
「分かりました」
お互いに登録し合い画面に表示された名前を見て龍惺は僅かに口元を緩めた。フルネームじゃなくて平仮名で〝しずく〟表記なのが何だか可愛らしい。
「あの、本当にありがとうございました。助かりました。それで……お礼と言っては何ですが……これ、どうぞ」
「え?」
「……お好き、ですよね?」
「……ああ」
「良かったです。……それじゃあ失礼します、ありがとうございました」
手の平に乗せられた物を呆然と見ている間に詩月は車から降りてマンションへと入って行ってしまった。
少し値の張る、長方形の海外産のチョコレート。龍惺が小さい頃から気に入って食べてた、一番好きなメーカーのチョコだ。
「覚えててくれてたのか……」
数回言っただけのこんな小さな事まで記憶に置いてくれていたなんて。
本当に、どうしようもなく。
(好きだな)
どう考えてもそれ以外の言葉が出てこない。
龍惺はしばらく詩月が帰って行ったマンションを見つめてから、会社に戻るべく車を発進させた。
考える迄もなく詩月だと確信する。
龍惺はハザードを点灯させて路肩に止めると、傘を手に後ろから声をかけた。だが一度目は雨音にでも掻き消されたのか気付かなかったため、もう一度名前を呼ぶと今度は足が止まる。
どこに行くのかと聞けば、少し先にあるスーパーだというから驚いた。
家の場所は知らないが、この雨の中歩いて行くなど無謀すぎる。予報では益々雨足が強まるらしいし、龍惺は一も二もなく詩月を車に押し込めた。
抵抗されなかったのは良かったが、自分の車に詩月が乗っている事実に今更ながらに緊張する。雨で視界は良くないが、いつも以上に安全運転を心掛けなければ。
シートベルトをしてふと横を見ると、引き出す事に手間取っている詩月に気付いて無意識に腕を伸ばしていた。代わりにタングをバックルに嵌めてやると、小さな声でお礼を言われる。
(……クソ、相変わらずいい匂いしやがって)
平然を装って返事はしたが、龍惺の内心はふわりと鼻腔を擽った、詩月の清潔で柔らかな匂いでいっぱいいっぱいになっていた。
童貞かとツッコミたくなるような甘酸っぱい感覚に気恥ずかしくなる。
それを振り払うかなようにエンジンをかけると車を走らせた。
俯いたままの詩月は何も話さないし、龍惺も会話の糸口さえ見付けられず口を開けない。
八年前はもっと色んな話をたくさんしていた気がするのに。
いつだって目を合わせて微笑んでくれていた詩月は、今は目を合わせる事すらしてくれない。
(自業自得とはいえ、キツいな)
伏せていた視線を上げて、自分に気付いた時に少しだけ目を見開いた後にはにかむ表情が龍惺は好きだった。
だからわざと声をかけないで待ったりした事もあったし、逆に後ろから抱き締めて驚かせる事もあった。
自分の幼稚な行動さえなければ、今もそうして笑いあえていたかもしれないのにと後悔ばかりが募る。
暫くして目的のスーパーが見えて来た。やはりこの雨の中買い物に出る人は少ないらしく、駐車場もがらんとしている。龍惺は店舗入口に近い場所に停め詩月のシートベルトを外すと顎をしゃくった。
「待ってるから、行ってこいよ」
「そんな、申し訳ない、です…」
「俺がしてぇんだよ」
「…………それじゃあ、行ってきます…」
「ああ。……あ、待った」
物凄く困惑してはいるが、親切を無碍に出来るほど冷たい性格はしていない詩月は傘を持ちドアハンドルに手を掛けた。だが思い出したかのように腕を掴んだ龍惺には驚いて固まる。
「俺が待ってるからって気ぃ遣うなよ。ちゃんと選んで買い物して来い」
「……あ、ありがとうございます…」
少しだけ震えていたが気付かないフリをしてそう告げると、僅かに目元を和らげて車から降りて行った。
それを見送ってから腕を掴んだ手の平を見つめ握り込む。
(ほっせぇ……)
元々線が細く儚い雰囲気を纏う詩月だ。あの頃も心配になるほど細くて、抱き締めるたびに不安だった。
だからと言って骨が浮いている訳でもないから、食べても身体に付きにくい体質なのだろう。
―抱き心地悪いよね…ごめんね……―
初めて抱いた日にそう言って泣きそうな顔をしていたのを覚えている。龍惺は特に思わなかったが、本人は女のような見た目に少なからずコンプレックスを抱いていたようだ。
そういえば荷物持ちが必要なのではと龍惺がエンジンを切ろうとした時、コンソールボックスに入れていたスマホが震え出した。舌打ちして確認すると、秘書である瀬尾からの着信だ。
詩月はまだ戻って来ないだろうと通話ボタンを押す。
「何だよ」
『社長、帰社予定時間を過ぎておりますが今どちらに?』
「スーパーの駐車場」
『は?』
「詩月といんだよ」
『詩月さんと……もしかして』
「ンな訳ねぇだろ。雨ん中買い物行こうとしてたから乗せただけ。家まで送ってから戻るから、もうちょい遅くなる」
『畏まりました。一時間後には会議がありますのでそれまでにはお戻り下さい』
「分かった」
『失礼致します』
プツリと音を立てて通話が終了する。
残念ながら瀬尾が期待するような事は何もなくて、その事実には龍惺も落胆する他なくて溜め息しか出ない。
ハンドルに腕を乗せてぼんやりしていると助手席のドアがガチャリと開いた。
「お待たせしました…」
「ああ、おかえり」
傘を閉じて乗り込んだ詩月は、買い物袋を膝に乗せシートベルトに手を掛けた。龍惺は今度は手を出さずに見ていたのだが、途中までは順調だったのに引っかかってしまったらしい。目に見えて狼狽え始めた詩月に龍惺は吹き出してしまった。
詩月の顔が一気に赤くなる。
「ははっ、お前、不器用にも程があるだろ…っ」
「わ、笑わないで下さい…!」
「くく…っ……ほら」
「………」
「引っ張れなくなったら一回戻してまた引きゃいいんだよ」
シートベルトを握る詩月の手を包むように握り、言葉通り一度戻して引くと今度はスムーズに伸びる。指を挟まないようタングプレートより上を持たせバックルに嵌めさせると「な?」と声をかけた。
行程を見るために伏せられていた目が上げられ視線が合う。
長い睫毛に縁取られた黒い瞳に龍惺が映った。
「……!」
だがすぐに逸らされ、龍惺もハッとしてシートに座り直す。
心臓が早鐘を打って耳元で響いていた。
(キス、するとこだった……)
危なかった。あと少しでも視線が交わっていたら口付けていた。
龍惺は口元を押さえて気持ちを落ち着かせると、サイドブレーキを下ろしてアクセルを踏んだ。
八年前振りにちゃんと目が合って、柄にもなく喜んでいる自分がいる。
「詩月」
「…はい?」
「どっち?」
「あ、右です」
「ん」
先程、詩月を見付けた場所を戻った先の道が別れていたため問い掛けると指を差して教えてくれる。
道案内して貰いながら車を走らせると「ここです」と言って一棟のマンションを示された。少し通りから外れた、閑静な住宅街にある七階建てのマンションだ。
「ありがとうございました」
「ああ。……なぁ、連絡先交換しねぇ?」
「え…っと…それは……」
「交換するだけでいい。お前から連絡して欲しいとか、俺のに返信して欲しいとか言わねぇから」
「……………」
「頼む」
「…………分かり、ました……」
我ながら女々しいし執拗いなとは思ったが、今を逃したら一生チャンスはない。
詩月は重たい溜め息をついたあと、渋々と言った様子で手提げからスマホを取り出して首を傾げた。
「えっと、どれで?」
「SNSやってんの?」
「はい」
「じゃあそっちで」
「分かりました」
お互いに登録し合い画面に表示された名前を見て龍惺は僅かに口元を緩めた。フルネームじゃなくて平仮名で〝しずく〟表記なのが何だか可愛らしい。
「あの、本当にありがとうございました。助かりました。それで……お礼と言っては何ですが……これ、どうぞ」
「え?」
「……お好き、ですよね?」
「……ああ」
「良かったです。……それじゃあ失礼します、ありがとうございました」
手の平に乗せられた物を呆然と見ている間に詩月は車から降りてマンションへと入って行ってしまった。
少し値の張る、長方形の海外産のチョコレート。龍惺が小さい頃から気に入って食べてた、一番好きなメーカーのチョコだ。
「覚えててくれてたのか……」
数回言っただけのこんな小さな事まで記憶に置いてくれていたなんて。
本当に、どうしようもなく。
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