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繋がる気持ち※

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 鷹臣さんの服を着ても、抱き締めて寝ても寂しさは募るばかりで、胸にぽっかりと空いた穴はちっとも塞がってくれなかった。
 でも明後日には帰って来るから、それまで頑張って留守番してなきゃって眠った日の夜、今は感じられないはずの温もりに目を覚ました僕は一瞬何が起きてるのか分からなかった。
 寝惚けてるのかなとか、夢を見てるのかなって思ったけど、聞きたかった声が僕の名前を呼んでくれてこれが現実なんだって気付いた瞬間全部爆発した。
 寂しいなんて思っても口にした事なかったのに⋯。
 でも鷹臣さんは怒らなかったし、それどころか慰めるみたいにキスしてくれた。肌に触れる手も嬉しくて、もっと触って欲しくて、鷹臣さんの温もりをもっと感じたかったんだ。
 だからあんな事言っちゃったけど、後悔はしてない。



 お腹の奥がじくじくしてて鷹臣さんの肩に置いた手が震える。
 上がった息を整えようと短く呼吸してたら、鷹臣さんが胸元に口付けて強めに吸ってきた。

「ん⋯っ」
「痛くない?」
「だいじょ、ぶ⋯です⋯」
「ここもだいぶ柔らかくなったね」
「んん⋯っ」

 鷹臣さんの足の間に向かい合って膝立ちをしてるんだけど、後ろにはもう三本も指が入ってるらしく、僕自身も圧迫感とかに慣れて中を擦られると気持ちいいって思えるようになってた。
 ぐっと前立腺を押されて堪らず鷹臣さんにしがみつく。

「た、かおみ⋯さ⋯」
「ん? イきたい?」
「ち、ちが⋯鷹臣さんも⋯」

 さっきからずっと僕ばっかり気持ち良くして貰ってる。
 視線を落として窮屈そうになってる場所を見ると、鷹臣さんは笑みを零して僕の胸の尖りをぱくっと口に含んだ。
 柔らかな舌で舐め上げられ身体に力が入る。

「あ、ん⋯っ」
「俺はいいよ。遥斗が気持ち良いならそれで」
「や⋯一緒にしちゃ⋯っ」

 鷹臣さんによってすっかり敏感になったそこをつつかれたり吸われたりすると、それだけで中心に熱が集まって腰が戦慄く。おまけに指も抜き差しされて、限界を迎えた僕はあられもない声を上げて果てた。
 指を抜き、余韻でビクビクする僕をベッドに横たえた鷹臣さんが出したものを拭いて綺麗にしてくれるけど、このまま終わってしまうのは嫌でタオルを持つ手を掴んだ。

「うん?」
「あ、の⋯⋯して、みませんか⋯?」
「え?」
「だって⋯鷹臣さんにも気持ち良くなって欲しいです⋯⋯あ、僕でなれるかは分かんないですけど⋯でも⋯⋯⋯や、やっぱり何でもないです」

 言っててだんだん恥ずかしくなってきた。
 顔に熱が集まってきて鷹臣さんの顔も見れなくて横向きになった僕は、今物凄く穴があったら入りたい状態になってる。
 自分がはしたなく感じて顔を覆ったらお尻を撫でられた。

「⋯!」
「いいの?」
「あ、あの⋯」
「遥斗の中に入っても、本当にいいの?」
「んっ⋯」

 擽るように撫でていた手が割れ目を滑り奥の窄まりに触れる。ここはまだ綺麗にしてないからローションが残ってて、入り口をつんつんしていた指がまた入ってきた。
 たぶん一本だと思うんだけど、さっきまで三本入ってたから物足りなくてもどかしい。

「ゆ、び⋯⋯もぅ、やです⋯」
「⋯うん」

 恥ずかしいけどそう言えば、鷹臣さんは甘く微笑んで僕の髪を撫でてから仰向かせ、ベッドサイドの棚から小さな箱を出すとそれを開けて何かを一枚取り出した。
 それが何か分かって真っ赤になる僕に目を細め、ズボンの前を寛げ大きくなった自身を取り出したあと見せ付けるように着けていく。
 何か、凄くえっちだ。

「後ろを向いた方が楽だけど⋯」
「た、鷹臣さんの顔が見えないのは怖いです⋯」
「ならこのまましようか」

 ちゃんと鷹臣さんにされてるって分からないと不安になる。
 僕の腰の下にクッションを挟んだ鷹臣さんが足の間に入ってきて息を吐いた。

「息はちゃんとしてね」
「は、い⋯」
「痛かったり苦しかったり、嫌だったら言って」

 鷹臣さんが優しい声でそう言ったあと、先端が宛てがわれぐっと狭い場所を押し広げるように熱いものが入ってきた。
 指とは違う質量に、先に言われてたのに息を止めた僕の頬を鷹臣さんが宥めるように撫でてくれる。

「遥斗⋯息をして」
「ん⋯っ、は⋯ぁ、う⋯」
「そう⋯いい子だね。上手だよ」

 そんな鷹臣さんの手を握り、呼吸の仕方を忘れたようなぎこちなさで息を吸って吐いてってするけど、少しずつ中に入ってくる大きなものに身体が勝手に強張る。
 ぎゅっと握ってる手に力が入ってしまい、一回解いた鷹臣さんが指を絡めるようにして握り直してくれた。
 ホッとしたのも束の間、反対の手が中心を握ってきてビクッとなる。

「あ⋯っ、そこ⋯」
「こっちに意識を集中させてごらん」
「や、ん、ん⋯っ」

 少しだけ縮んでた自身を上下されると気持ち良い事しか分からなくなって僅かに力が抜けた。鷹臣さんが動かすたびに聞こえてくる音が恥ずかしい。
 お腹を押し上げるような圧迫感も、絶妙な力加減で与えられる快感も、何をどうしたらいいのか分からなくて僕はただ手繰り寄せた鷹臣さんの服を掴んでた。
 汗で汚れちゃうけど、何かに縋っていないと頭がぐちゃぐちゃになる。
 時間の感覚なんてなくてどれくらい経ったのか、不意に動きを止めた鷹臣さんが大きく息を吐いて頬を撫でてきた。

「⋯奥まで挿入ったよ」
「⋯⋯お腹⋯苦しい⋯」
「ごめんね⋯」
「でも⋯嬉しいです⋯」
「ん⋯俺も⋯⋯馴染むまで動かないから、ゆっくり呼吸して」

 後ろが限界まで拡げられてるのを感じる。
 今は痛みはないけど、少しだけ苦しくてお臍の下を撫でたら鷹臣さんが苦笑した。その手が取られ、指先に口付けられるとじんわりと胸が温かくなる。

「鷹臣さん⋯」
「ん?」
「大好きです」

 鷹臣さんに出会えなければ、きっと僕はずっと一人だったしこんな幸せも知らなかったと思う。鷹臣さんに好きになって貰えて良かった、好きになって良かった。
 この先もずっと、鷹臣さんといられたらいいな。
 嬉しい、ありがとうって気持ちを込めてそう言えば、数回目を瞬いた鷹臣さんはふわりと微笑んで「俺もだよ」って応えてくれた。
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