35 / 44
過ぎ去る年
しおりを挟む
進級して新しいクラスに変わっても、俺の周りは何も変わらなかった。一年の時に同じクラスだった人は今も仲良くしてくれているけど、それ以外には遠巻きに見られてる。
廉が卒業してどうなるのかって思ってたけど、卒業式に廉が言った「真尋以外はいらねぇ」って言葉で一応恋人認定はされてるみたいだ。
たまに無意識に三年棟に行ったり生徒会室に行きそうになったりして、俺何やってんだろって思う日もある。これが俗に言う○○ロスってやつ? 分かりみが深すぎる。
そうそう、廉の連絡先は消してないけど、万が一があったら困るからお互いにブロックして、非表示にした。電話も着信拒否してる。
事情を知らない奴からしたら喧嘩してんの? って思うかもしんねぇけど、ここまでしないと不意に連絡しそうになるからな。慣れってのも意外に怖いんだぞ。
「なぁなぁ聞いた? 香月先輩の噂」
「え? 何?」
「ココ最近、男と遊びまくってるらしいぜ」
「マジで? じゃあアイツ、捨てられたって事?」
「だろうな。可哀想~」
自販機に向かっていると、内緒話? 何それ? お菓子の名前? ってくらいの声量で話してる二人組がいた。アイツら、同じクラスじゃん。
俺自身を嫌いな奴は普通に一定数いる。そいつらが、俺を見かけるたびにこういう低俗な話をして、俺の反応をワクワクしながら見てる事も知ってる。
だから俺は敢えて無視してんだけど……話の作り方下手くそか。
卒業してまだ三ヶ月しか経ってないのに、いくらなんでも切り替えが早すぎるわ。
とりあえず、俺だけじゃなくて廉の名誉も傷付けてるから文句だけは言っておこう。
「お話作りが上手ですね~。……悪口言うなら俺だけにしとけよ。次、廉の事悪く言ったらぶん殴るからな」
関わりたくないからそれだけ言ってまた歩き出す。後ろから何か聞こえたけどそれは無視しておいた。くっだらねぇ。
どっちを貶めたいんだっつー話だよ。
「真尋?」
「あれ、倖人。どこ行ってたんだ?」
「暁先輩のところ」
自販機前に立ち、何を買おうか悩んでいると倖人に声をかけられた。
去年のクリスマス以降、倖人と暁先輩は順調に交際を続けているようで俺としても嬉しい。倖人幸せそうだしなりよりだ。
「暁先輩、元気?」
「元気だよ。さっきもチョコいっぱい食べてた」
「あはは、先輩って実はチョコで出来てんじゃねーの?」
「一理ある」
初めて会った時も、倖人を迎えに来た時も、暁先輩は会うたびに甘い物を持ってるイメージだ。おかげで俺もありつけたりするんだけど、倖人があんまり好きじゃないから大変だな。
幸せそうに笑ってる倖人を見るのは好きだ。今まで俺の事たくさん助けてくれて、守ってくれてた倖人には感謝してもしきれないし、だからこそ誰よりも幸せになって欲しかったし。
二人が仲睦まじいのも嬉しいから遠慮なくイチャイチャして欲しいんだけど……ふとした時に廉の事を思い出して、少しだけ寂しくなる時がある。
そのせいか、スマホに保存した廉の写真が見れなくて……廉は見てんのかな、俺の写真。アイツの事だから普通に見てそう。
「はい」
「へ?」
「真尋、いちごミルク好きだったよね。お兄ちゃんが奢ってあげよう」
「……はは、ありがとうお兄ちゃん」
目の前にピンクのペットボトルが差し出され目を瞬く。
もしかして顔に出てたかな。倖人は心配症だから、あんまり表に出さないようにしねぇと。
俺は敢えて倖人の言葉に乗って笑いながら受け取る。まだ三ヶ月しか経ってないから、だからまだ感傷に浸るんだと自分を納得させ、封を切っていちごミルクを飲んだ。
時間って、特に何をしていなくても過ぎていくもので、一学期の一大イベントも終わり、期末も無事クリアし、夏休みに突入した。今年は本当に何もする事なくて、宿題をさっさと終わらせてあとはのんびり過ごした。去年の旅行が嘘だったのかってくらい暇だったのは、倖人もいなかったからだろうなぁ。
最近は廉を思い出しても泣きそうになる事はなくて、アイツ頑張ってんのかなーとか思えるくらいにはなった。
ただ無性に寂しくなる時はあるから、そういう時は寝て過ごしてる。
寝れば忘れる、なんて事はないけどな。
さらに季節が巡って文化祭。今年のクラスの出し物は『ベビーカステラ屋』。特にコスプレをする事もない普通の屋台で、味は祭りとかと同じ。でも完売はした。
クラスは俺の友達とそうじゃない人たちとでちょっとぎくしゃくしてるけど、今のとこ平和だ。
そういえば、店番をしてる時にちょっとした事件が起きた。
「香月くんの恋人ってあんた? ふーん……僕のほうが可愛いじゃん」
見知らぬ人に不躾にジロジロ見られた挙句、言いたい事だけ言って帰って行ったあの人は誰だったんだろう。
仲が良くないクラスメイトからは、「香月先輩の新しい恋人じゃね?」なんて言われてたけど、俺は自分の目で見て、本人から話を聞くまでは信じねぇタイプだから勝手に言ってろって感じだった。
あ、そうそう、後夜祭では今年から花火が数発打ち上がる事になったらしい。俺は見てないけど、すごく綺麗だったって倖人が言ってた。
高校の文化祭ってすげぇんだな。
そうして冬を迎えて、クリスマス、大晦日、お正月と特に何か起きる訳でもなく淡々と過ぎていく。
クリスマスプレゼント、実は今年も用意したんだよな。それぞれの誕生石がついたお揃いのピアス。まだピアスホールは開いてないけど、俺と一緒だったら開けてくれるんじゃないかなって期待して買ってみた。
どうしても無理なら観賞用として保管して貰うしかないんだけどな。勿体ないけど。
大晦日は、父さんと母さんと新年をお祝いして初詣に行った。おみくじは中吉だった。何か、だんだん運勢が下がって来てて不安になるんだけど。
三学期が始まって、倖人がソワソワし始めたのを見てその季節が来たかぁってしみじみと思った。暁先輩、今期の卒業生だもんな。毎日会えてた人と会えなくなる時間が増えるって不安な気持ちすげぇ分かる。
暁先輩は廉と同じ大学に行くらしく、「入学したら香ちゃんの様子教えようか?」って言われたけど丁重にお断りしといた。だって、それは卑怯だ。
人伝に聞く事を禁止されていないとはいえ、親父さんがせっかく出してくれた条件を身勝手な気持ちで汚したくない。それに、聞いたら絶対会いたくなるし……。
学校からの帰り道、冷えた手を擦り合わせながら家へと急ぐ。
去年は廉が隣にいてくれたからかすげぇ暖かかったのに、今年は凄く寒く感じるのは寂しからかなー……何て。
──────────
「綾ちゃん、また遊ぼうね」
「綾瀬くん、元気でな」
「はい、聖先輩も久木先輩もお元気で」
胸元に造花のコサージュをつけた聖先輩と久木先輩がそう言って頭を撫でてくれる。生徒会の手伝いが終わってからほとんど関わりがなかったのにこうして挨拶に来てくれるなんて、本当に何て優しい先輩たちなんだろう。
ちなみに暁先輩は今は倖人と一緒にいる。野暮な事はしたくないから、戻ってくるまでは放っておくつもりだ。
「綾ちゃん」
「はい?」
「この一年、本当に頑張ったね。まだ一年残ってるけど、綾ちゃんなら大丈夫だよ」
「え、何で知って…」
「香月先輩がね、僕がいる間だけでいいから、綾ちゃんの事見守っててあげて欲しいって……その時に聞いた」
「廉、が…?」
「うん。自分は傍にいてやれないから、泣いてたら慰めてやって欲しいって。先輩の方が泣きそうな顔してたけど」
鼻の奥がツンとして先輩の顔が滲んで見えにくくなる。アイツ、なんて事を聖先輩に頼んでるんだよ。
泣いてたらって、お前が泣かせてどうすんだ。
「あ、ごめんね…泣かせるつもりはなかったんだけど……」
あの独占欲の強い廉が、他の誰かに俺の事を頼むくらい心配してくれてたのが嬉しくて次から次へと涙が溢れる。それに対して申し訳なさそうに謝る聖先輩に首を振ると頭を撫でられた。
聖先輩はきっと、俺に気付かれないように見守ってくれてたんだろう。本当に、どうしてこんなに優しいんだろう、この人。
「どうしても辛くなったら連絡して。先輩の代わりにはなれないけど、綾ちゃんの傍にいるから」
「……っ、ありがと、ございます…っ」
ふわりと優しい腕に包まれた。聖先輩の柔らかな香りが鼻腔をくすぐり、男の人にしては小さめの手が背中を撫でる。
先輩は俺が泣き止むまでずっとそうしてくれてた。
泣いていいんだよ、大丈夫だよって、ずっと優しく囁きながら。
廉が卒業してどうなるのかって思ってたけど、卒業式に廉が言った「真尋以外はいらねぇ」って言葉で一応恋人認定はされてるみたいだ。
たまに無意識に三年棟に行ったり生徒会室に行きそうになったりして、俺何やってんだろって思う日もある。これが俗に言う○○ロスってやつ? 分かりみが深すぎる。
そうそう、廉の連絡先は消してないけど、万が一があったら困るからお互いにブロックして、非表示にした。電話も着信拒否してる。
事情を知らない奴からしたら喧嘩してんの? って思うかもしんねぇけど、ここまでしないと不意に連絡しそうになるからな。慣れってのも意外に怖いんだぞ。
「なぁなぁ聞いた? 香月先輩の噂」
「え? 何?」
「ココ最近、男と遊びまくってるらしいぜ」
「マジで? じゃあアイツ、捨てられたって事?」
「だろうな。可哀想~」
自販機に向かっていると、内緒話? 何それ? お菓子の名前? ってくらいの声量で話してる二人組がいた。アイツら、同じクラスじゃん。
俺自身を嫌いな奴は普通に一定数いる。そいつらが、俺を見かけるたびにこういう低俗な話をして、俺の反応をワクワクしながら見てる事も知ってる。
だから俺は敢えて無視してんだけど……話の作り方下手くそか。
卒業してまだ三ヶ月しか経ってないのに、いくらなんでも切り替えが早すぎるわ。
とりあえず、俺だけじゃなくて廉の名誉も傷付けてるから文句だけは言っておこう。
「お話作りが上手ですね~。……悪口言うなら俺だけにしとけよ。次、廉の事悪く言ったらぶん殴るからな」
関わりたくないからそれだけ言ってまた歩き出す。後ろから何か聞こえたけどそれは無視しておいた。くっだらねぇ。
どっちを貶めたいんだっつー話だよ。
「真尋?」
「あれ、倖人。どこ行ってたんだ?」
「暁先輩のところ」
自販機前に立ち、何を買おうか悩んでいると倖人に声をかけられた。
去年のクリスマス以降、倖人と暁先輩は順調に交際を続けているようで俺としても嬉しい。倖人幸せそうだしなりよりだ。
「暁先輩、元気?」
「元気だよ。さっきもチョコいっぱい食べてた」
「あはは、先輩って実はチョコで出来てんじゃねーの?」
「一理ある」
初めて会った時も、倖人を迎えに来た時も、暁先輩は会うたびに甘い物を持ってるイメージだ。おかげで俺もありつけたりするんだけど、倖人があんまり好きじゃないから大変だな。
幸せそうに笑ってる倖人を見るのは好きだ。今まで俺の事たくさん助けてくれて、守ってくれてた倖人には感謝してもしきれないし、だからこそ誰よりも幸せになって欲しかったし。
二人が仲睦まじいのも嬉しいから遠慮なくイチャイチャして欲しいんだけど……ふとした時に廉の事を思い出して、少しだけ寂しくなる時がある。
そのせいか、スマホに保存した廉の写真が見れなくて……廉は見てんのかな、俺の写真。アイツの事だから普通に見てそう。
「はい」
「へ?」
「真尋、いちごミルク好きだったよね。お兄ちゃんが奢ってあげよう」
「……はは、ありがとうお兄ちゃん」
目の前にピンクのペットボトルが差し出され目を瞬く。
もしかして顔に出てたかな。倖人は心配症だから、あんまり表に出さないようにしねぇと。
俺は敢えて倖人の言葉に乗って笑いながら受け取る。まだ三ヶ月しか経ってないから、だからまだ感傷に浸るんだと自分を納得させ、封を切っていちごミルクを飲んだ。
時間って、特に何をしていなくても過ぎていくもので、一学期の一大イベントも終わり、期末も無事クリアし、夏休みに突入した。今年は本当に何もする事なくて、宿題をさっさと終わらせてあとはのんびり過ごした。去年の旅行が嘘だったのかってくらい暇だったのは、倖人もいなかったからだろうなぁ。
最近は廉を思い出しても泣きそうになる事はなくて、アイツ頑張ってんのかなーとか思えるくらいにはなった。
ただ無性に寂しくなる時はあるから、そういう時は寝て過ごしてる。
寝れば忘れる、なんて事はないけどな。
さらに季節が巡って文化祭。今年のクラスの出し物は『ベビーカステラ屋』。特にコスプレをする事もない普通の屋台で、味は祭りとかと同じ。でも完売はした。
クラスは俺の友達とそうじゃない人たちとでちょっとぎくしゃくしてるけど、今のとこ平和だ。
そういえば、店番をしてる時にちょっとした事件が起きた。
「香月くんの恋人ってあんた? ふーん……僕のほうが可愛いじゃん」
見知らぬ人に不躾にジロジロ見られた挙句、言いたい事だけ言って帰って行ったあの人は誰だったんだろう。
仲が良くないクラスメイトからは、「香月先輩の新しい恋人じゃね?」なんて言われてたけど、俺は自分の目で見て、本人から話を聞くまでは信じねぇタイプだから勝手に言ってろって感じだった。
あ、そうそう、後夜祭では今年から花火が数発打ち上がる事になったらしい。俺は見てないけど、すごく綺麗だったって倖人が言ってた。
高校の文化祭ってすげぇんだな。
そうして冬を迎えて、クリスマス、大晦日、お正月と特に何か起きる訳でもなく淡々と過ぎていく。
クリスマスプレゼント、実は今年も用意したんだよな。それぞれの誕生石がついたお揃いのピアス。まだピアスホールは開いてないけど、俺と一緒だったら開けてくれるんじゃないかなって期待して買ってみた。
どうしても無理なら観賞用として保管して貰うしかないんだけどな。勿体ないけど。
大晦日は、父さんと母さんと新年をお祝いして初詣に行った。おみくじは中吉だった。何か、だんだん運勢が下がって来てて不安になるんだけど。
三学期が始まって、倖人がソワソワし始めたのを見てその季節が来たかぁってしみじみと思った。暁先輩、今期の卒業生だもんな。毎日会えてた人と会えなくなる時間が増えるって不安な気持ちすげぇ分かる。
暁先輩は廉と同じ大学に行くらしく、「入学したら香ちゃんの様子教えようか?」って言われたけど丁重にお断りしといた。だって、それは卑怯だ。
人伝に聞く事を禁止されていないとはいえ、親父さんがせっかく出してくれた条件を身勝手な気持ちで汚したくない。それに、聞いたら絶対会いたくなるし……。
学校からの帰り道、冷えた手を擦り合わせながら家へと急ぐ。
去年は廉が隣にいてくれたからかすげぇ暖かかったのに、今年は凄く寒く感じるのは寂しからかなー……何て。
──────────
「綾ちゃん、また遊ぼうね」
「綾瀬くん、元気でな」
「はい、聖先輩も久木先輩もお元気で」
胸元に造花のコサージュをつけた聖先輩と久木先輩がそう言って頭を撫でてくれる。生徒会の手伝いが終わってからほとんど関わりがなかったのにこうして挨拶に来てくれるなんて、本当に何て優しい先輩たちなんだろう。
ちなみに暁先輩は今は倖人と一緒にいる。野暮な事はしたくないから、戻ってくるまでは放っておくつもりだ。
「綾ちゃん」
「はい?」
「この一年、本当に頑張ったね。まだ一年残ってるけど、綾ちゃんなら大丈夫だよ」
「え、何で知って…」
「香月先輩がね、僕がいる間だけでいいから、綾ちゃんの事見守っててあげて欲しいって……その時に聞いた」
「廉、が…?」
「うん。自分は傍にいてやれないから、泣いてたら慰めてやって欲しいって。先輩の方が泣きそうな顔してたけど」
鼻の奥がツンとして先輩の顔が滲んで見えにくくなる。アイツ、なんて事を聖先輩に頼んでるんだよ。
泣いてたらって、お前が泣かせてどうすんだ。
「あ、ごめんね…泣かせるつもりはなかったんだけど……」
あの独占欲の強い廉が、他の誰かに俺の事を頼むくらい心配してくれてたのが嬉しくて次から次へと涙が溢れる。それに対して申し訳なさそうに謝る聖先輩に首を振ると頭を撫でられた。
聖先輩はきっと、俺に気付かれないように見守ってくれてたんだろう。本当に、どうしてこんなに優しいんだろう、この人。
「どうしても辛くなったら連絡して。先輩の代わりにはなれないけど、綾ちゃんの傍にいるから」
「……っ、ありがと、ございます…っ」
ふわりと優しい腕に包まれた。聖先輩の柔らかな香りが鼻腔をくすぐり、男の人にしては小さめの手が背中を撫でる。
先輩は俺が泣き止むまでずっとそうしてくれてた。
泣いていいんだよ、大丈夫だよって、ずっと優しく囁きながら。
138
お気に入りに追加
363
あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
ちょっとおかしい幼馴染
すずかけあおい
BL
タイトル通りですが、ちょっとおかしい幼馴染攻めを書きたかったのと、攻めに受けを「ちゃん」付けで呼んで欲しくて書いた話です。
攻めが受け大好きで、受けも攻めが好きです。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
貧乏大学生がエリート商社マンに叶わぬ恋をしていたら、玉砕どころか溺愛された話
タタミ
BL
貧乏苦学生の巡は、同じシェアハウスに住むエリート商社マンの千明に片想いをしている。
叶わぬ恋だと思っていたが、千明にデートに誘われたことで、関係性が一変して……?
エリート商社マンに溺愛される初心な大学生の物語。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?
桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。
前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。
ほんの少しの間お付き合い下さい。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる