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触れていいのは
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問答無用で連れて来られた暁先輩の部屋は、全部屋間接照明のみで照らされていて、柔らかな明かりなのにどこか不安を感じる。
おまけに何だろ、すごく甘い匂いがしてクラクラして来た。眠さとは違う、何だかぼんやりした感覚。
「ひろくん、こっちにおいで」
「………」
自分の身体なのに違う人の物のような違和感でフラフラしている俺は、手を引かれるままどこかに連れて行かれる。ギリギリ残っている理性が駄目だって叫んでるのに、身体が言う事きかない。
扉の閉まる音がして、俺が下げていたボストンバッグが頭から抜かれる。背中を押されて倒れた先はベッドだった。
廉のものとは違う匂いにハッとするけど、この甘い香りのせいか力が入らない。
気持ちが悪くて吐きそうだ。
「ひろくんって、感覚がちょっと違うんだね」
「……?」
「この香り、催淫効果があるんだけど…ああでも、一応効いてはいるのか」
さいいんこうかってなんだ……ああ、ダメだ。やっぱり頭がぼんやりする。しかも身体が熱くて息が上がって、変な汗が出てきた。先輩冷房つけない派なのかな。
ベッドが軋んで、俺の上に暁先輩が乗り上げてきた。
投げ出された手を先輩が握り、親指が手の甲から指先をなぞる感覚に僅かに震える。
「しなやかで細くてシミの一つもない綺麗な手だね。美味しそう」
心臓の音が耳の中で響いて、廉に触れられているかのように色んな場所が疼いてる。暁先輩が何かを話してるのは分かるのに、その言葉の意味が理解出来ない。
だけど指先の感覚だけは妙にハッキリしていた。
「……!」
何かを感じて本能的に握られた手を振り払う。そのまま力なく落ちるけど、俺は無意識に暁先輩を睨み付けてた。
大丈夫、まだキスされてない。
「すごいなぁ…。…ふふ、でもここ、おっきくなってるよ?」
「ん…っ…」
自分でも気付かないうちにズボンを押し上げていた部分をつつかれ、思わず盛れた声に驚きと羞恥で真っ赤になる。
何で? 確かに変な感じはしてたけど、誰も触ってないのに…!
「や、め……っ」
「でも苦しくない? イかせてあげようか?」
「いら、ない…っ…触んな……!」
力が入らないけどこれ以上は絶対に触られたくなくて出来る限り暴れる。それでも弱々しいものだから止めるまでいかなくて、俺はだんだん悔しさと怒りと悲しさで涙が浮かんできた。
何でこんな事になってんの? 何で俺は暁先輩に触られてんの?
……嫌だ、廉以外にされるなんて死んでも嫌だ。
俺は奥歯を割れるんじゃないかってくらい食いしばり、火事場の馬鹿力とばかりに腕を振り上げると横向きになって背中を丸めた。これ以上触るなという、せめても意思表示だ。
「…触んなよ…っ……嫌だ…っ、廉じゃなきゃ嫌だ……!」
「ひろく……」
「れん…廉……っ」
「……………」
自分の身体を抱くように丸くなり廉の名前を呼び続ける俺に、暁先輩は何も言わない。俺の泣き声だけが聞こえる中、しばらく黙り込んでいた先輩が長い長い溜め息をついた。
小さく「まいったなぁ」と呟くとベッドから降りる。
「……?」
緩慢な動きで先輩を見ると、オレンジ色の明かりの下でスマホの白い光に照らされた先輩が画面を操作して耳に当てていた。電話?
「……今すぐうちに来てくれる?」
え、まさか今から誰か呼ぶつもりか? 一人でも増えると俺に勝ち目はない。このまま先輩にヤられんのだけは本気で嫌だ。
「うちにいるよ。……呼んでるから、迎えに来てあげて」
そう言うと、暁先輩は通話を終了させてベッドに放り投げる。難しい顔をしてしばらく俯いていたあと窓の方に移動すると、煙を上げていたお香を消し換気し始めた。
一連の動作の理由が分からない俺は、入ってきた温い風に煽られ少しだけ落ち着く。
「ひろくんは本当に香ちゃんが好きなんだねぇ…ここまでしてこんなに抵抗されたのは初めてだよ。……何かちょっと羨ましいな」
他にもされた人いんのかよ。……でもさっきの、頭はぼんやりしてたからほぼ無意識なんだよな。ただただ廉じゃなきゃ嫌だって思ってただけで。
それにしても、先輩の雰囲気が何か変わった気がする。上手く言えないけど、怖くなくなったって言うか。
「残念だけど、ひろくんを〝お気に入り〟にするのは諦めるよ。あ、でも好きな気持ちは変わらないから、アタックはするね」
「……へ?」
「僕、ひろくんの事本気で落としたくなっちゃったから」
いや、落ちませんよ、俺。ってか本気って何? 何でそうなった?
訝しむ俺に先輩がにっこりと綺麗な笑顔を向けた時、インターホンが鳴って驚いた。
電話してそんな経ってないのに、もう誰か来たのか?
「さすが、早いね」
先輩は予想していたのか笑いながら玄関へ行く。しばらく何かを話しているような声が聞こえたと思ったら、バタバタと走ってくる足音が聞こえてきた。下の階の人に迷惑じゃ…。
「真尋!」
俺の名前を呼び開かれた扉をガタガタと音をさせながら入ってきたのは、さっき酷い言葉を浴びせて逃げてしまった相手─廉だった。
え、何で? もしかしてさっき先輩が電話してたのって廉だったのか?
呆けている俺に走り寄る廉は汗だくで、よほど急いで来てくれたのか息も上がってた。
「真尋、何もされてねぇか? ……見た感じは大丈夫そうだが…」
……何で怒んねぇの? 俺、あんなに酷いこと言ったのに。何でそんなに優しいんだよ、馬鹿。
「……真尋?」
「…っ………ごめん……」
仲良さそうな二人を見た瞬間頭が真っ白になってた。テンパって、口が勝手に動いてた。可愛い子だったから。俺と違って素直に甘えてるあの子が少しだけ、羨ましかったんだ。
「大嫌いなんて嘘だ……嘘だよ…っ…ごめ、…ごめんなさい……っ」
これは、好きな人に一番言っちゃいけない言葉だ。言った瞬間の傷付いた廉の顔がまだ頭に残ってる。
もう情緒がボロボロで、泣きじゃくりながら謝る俺の頭を撫でる廉の手がまた俺の涙腺を刺激して、抱き着きたいのに怠くて動けない事も悲しくて俺は子供のように泣いてしまった。
「あれがお前の本心じゃない事くらい分かってる。別に怒ってねぇし…そりゃちょっとは落ち込んだけど」
「ごめん~…っ」
「泣くなって」
やっぱり俺は廉がいい。だから、あの女の子の事ちゃんと聞く。
……でももし本当に浮気相手ならぶん殴ってやる。
──────────
〈side 暁〉
泣き疲れて眠ってしまったひろくんを抱き上げ、荷物を肩に下げた香ちゃんは怒った顔をして僕にデコピンしてきた。
地味に痛い。
「手ぇ出してねぇし、場所教えてくれたからこれくらいで済ませるけど、二度とこういう事すんなよ」
本当はちょっと触っちゃったけど黙っておこう。ひろくんも言うような子じゃないだろうし。
「はーい。…でも、ちょっかいは出すよ?」
「は?」
「ひろくん可愛いんだもん。でも無理強いはしないし、嫌がるような事はしないって約束するよ」
「いや、まずちょっかい出すのも辞めて欲しいんだが?」
「え、香ちゃん繋ぎ止めておく自信ないの?」
いつもなら自信満々にやれるものならやってみろって言うくせに、僕にひろくんを奪われるかもって思ってるの?
あの生徒会長様がこんなに弱々しくなるなんて、ひろくんは本当にすごいな。
「あるに決まってんだろ。絶対渡さねぇ」
「頑張って」
「お前がそれ言うか。……ったく、とりあえず連絡くれてありがとな」
「…あんなに香ちゃんの事呼ばれたらさすがにね」
お香まで焚いて理性も自制も奪おうとした。実際ひろくんは身体を動かすのも辛かったはずなのに指先へのキスすら出来なくて、おまけに香ちゃん以外は嫌だって全身で示されたから。
無理矢理する事も出来たけど、何でかひろくんにだけはしちゃいけないって思った。こんなに香ちゃんを想う子に、それだけは出来ないって。
「……まぁ、何だ。真尋は甘いもん好きだし、また一緒に食ってやればいいんじゃねぇか?」
「あはは、ライバルと二人きりにするんだ」
「今のお前なら、先輩として慕われてたら迂闊には手ぇ出せねぇだろ?」
「あー…痛いとこ突くなぁ」
きっとひろくんはそうしてくれるんだろうな。いい子だから、今日の事だって怒ってても最終的には許してくれそう。随分自分勝手な想像だけど。
「あと、この甘ったるい匂いどうにかしろ」
「もう使わないよ」
「ならいいけど。……じゃあ、また明日な」
「うん、また明日」
両手が塞がっているのに器用に靴を履いた香ちゃんのために玄関を開けて見送る。なんだかんだ香ちゃんも優しいよね、ホント。
ぶん殴られても仕方ない事したのに。
僕にもいつか現れるのかな。僕だけを見てくれる人。僕じゃなきゃ嫌だって言ってくれる人。
「あ、結局〝お気に入り〟作んなきゃいけないのか。やだなぁ」
勝手に広まった噂はあっさりなくなったけど、そのせいで明日から大変な事になりそうだ。
さっさと決めてしまわなければと、僕は若干の面倒臭さを感じながら部屋へと戻った。
おまけに何だろ、すごく甘い匂いがしてクラクラして来た。眠さとは違う、何だかぼんやりした感覚。
「ひろくん、こっちにおいで」
「………」
自分の身体なのに違う人の物のような違和感でフラフラしている俺は、手を引かれるままどこかに連れて行かれる。ギリギリ残っている理性が駄目だって叫んでるのに、身体が言う事きかない。
扉の閉まる音がして、俺が下げていたボストンバッグが頭から抜かれる。背中を押されて倒れた先はベッドだった。
廉のものとは違う匂いにハッとするけど、この甘い香りのせいか力が入らない。
気持ちが悪くて吐きそうだ。
「ひろくんって、感覚がちょっと違うんだね」
「……?」
「この香り、催淫効果があるんだけど…ああでも、一応効いてはいるのか」
さいいんこうかってなんだ……ああ、ダメだ。やっぱり頭がぼんやりする。しかも身体が熱くて息が上がって、変な汗が出てきた。先輩冷房つけない派なのかな。
ベッドが軋んで、俺の上に暁先輩が乗り上げてきた。
投げ出された手を先輩が握り、親指が手の甲から指先をなぞる感覚に僅かに震える。
「しなやかで細くてシミの一つもない綺麗な手だね。美味しそう」
心臓の音が耳の中で響いて、廉に触れられているかのように色んな場所が疼いてる。暁先輩が何かを話してるのは分かるのに、その言葉の意味が理解出来ない。
だけど指先の感覚だけは妙にハッキリしていた。
「……!」
何かを感じて本能的に握られた手を振り払う。そのまま力なく落ちるけど、俺は無意識に暁先輩を睨み付けてた。
大丈夫、まだキスされてない。
「すごいなぁ…。…ふふ、でもここ、おっきくなってるよ?」
「ん…っ…」
自分でも気付かないうちにズボンを押し上げていた部分をつつかれ、思わず盛れた声に驚きと羞恥で真っ赤になる。
何で? 確かに変な感じはしてたけど、誰も触ってないのに…!
「や、め……っ」
「でも苦しくない? イかせてあげようか?」
「いら、ない…っ…触んな……!」
力が入らないけどこれ以上は絶対に触られたくなくて出来る限り暴れる。それでも弱々しいものだから止めるまでいかなくて、俺はだんだん悔しさと怒りと悲しさで涙が浮かんできた。
何でこんな事になってんの? 何で俺は暁先輩に触られてんの?
……嫌だ、廉以外にされるなんて死んでも嫌だ。
俺は奥歯を割れるんじゃないかってくらい食いしばり、火事場の馬鹿力とばかりに腕を振り上げると横向きになって背中を丸めた。これ以上触るなという、せめても意思表示だ。
「…触んなよ…っ……嫌だ…っ、廉じゃなきゃ嫌だ……!」
「ひろく……」
「れん…廉……っ」
「……………」
自分の身体を抱くように丸くなり廉の名前を呼び続ける俺に、暁先輩は何も言わない。俺の泣き声だけが聞こえる中、しばらく黙り込んでいた先輩が長い長い溜め息をついた。
小さく「まいったなぁ」と呟くとベッドから降りる。
「……?」
緩慢な動きで先輩を見ると、オレンジ色の明かりの下でスマホの白い光に照らされた先輩が画面を操作して耳に当てていた。電話?
「……今すぐうちに来てくれる?」
え、まさか今から誰か呼ぶつもりか? 一人でも増えると俺に勝ち目はない。このまま先輩にヤられんのだけは本気で嫌だ。
「うちにいるよ。……呼んでるから、迎えに来てあげて」
そう言うと、暁先輩は通話を終了させてベッドに放り投げる。難しい顔をしてしばらく俯いていたあと窓の方に移動すると、煙を上げていたお香を消し換気し始めた。
一連の動作の理由が分からない俺は、入ってきた温い風に煽られ少しだけ落ち着く。
「ひろくんは本当に香ちゃんが好きなんだねぇ…ここまでしてこんなに抵抗されたのは初めてだよ。……何かちょっと羨ましいな」
他にもされた人いんのかよ。……でもさっきの、頭はぼんやりしてたからほぼ無意識なんだよな。ただただ廉じゃなきゃ嫌だって思ってただけで。
それにしても、先輩の雰囲気が何か変わった気がする。上手く言えないけど、怖くなくなったって言うか。
「残念だけど、ひろくんを〝お気に入り〟にするのは諦めるよ。あ、でも好きな気持ちは変わらないから、アタックはするね」
「……へ?」
「僕、ひろくんの事本気で落としたくなっちゃったから」
いや、落ちませんよ、俺。ってか本気って何? 何でそうなった?
訝しむ俺に先輩がにっこりと綺麗な笑顔を向けた時、インターホンが鳴って驚いた。
電話してそんな経ってないのに、もう誰か来たのか?
「さすが、早いね」
先輩は予想していたのか笑いながら玄関へ行く。しばらく何かを話しているような声が聞こえたと思ったら、バタバタと走ってくる足音が聞こえてきた。下の階の人に迷惑じゃ…。
「真尋!」
俺の名前を呼び開かれた扉をガタガタと音をさせながら入ってきたのは、さっき酷い言葉を浴びせて逃げてしまった相手─廉だった。
え、何で? もしかしてさっき先輩が電話してたのって廉だったのか?
呆けている俺に走り寄る廉は汗だくで、よほど急いで来てくれたのか息も上がってた。
「真尋、何もされてねぇか? ……見た感じは大丈夫そうだが…」
……何で怒んねぇの? 俺、あんなに酷いこと言ったのに。何でそんなに優しいんだよ、馬鹿。
「……真尋?」
「…っ………ごめん……」
仲良さそうな二人を見た瞬間頭が真っ白になってた。テンパって、口が勝手に動いてた。可愛い子だったから。俺と違って素直に甘えてるあの子が少しだけ、羨ましかったんだ。
「大嫌いなんて嘘だ……嘘だよ…っ…ごめ、…ごめんなさい……っ」
これは、好きな人に一番言っちゃいけない言葉だ。言った瞬間の傷付いた廉の顔がまだ頭に残ってる。
もう情緒がボロボロで、泣きじゃくりながら謝る俺の頭を撫でる廉の手がまた俺の涙腺を刺激して、抱き着きたいのに怠くて動けない事も悲しくて俺は子供のように泣いてしまった。
「あれがお前の本心じゃない事くらい分かってる。別に怒ってねぇし…そりゃちょっとは落ち込んだけど」
「ごめん~…っ」
「泣くなって」
やっぱり俺は廉がいい。だから、あの女の子の事ちゃんと聞く。
……でももし本当に浮気相手ならぶん殴ってやる。
──────────
〈side 暁〉
泣き疲れて眠ってしまったひろくんを抱き上げ、荷物を肩に下げた香ちゃんは怒った顔をして僕にデコピンしてきた。
地味に痛い。
「手ぇ出してねぇし、場所教えてくれたからこれくらいで済ませるけど、二度とこういう事すんなよ」
本当はちょっと触っちゃったけど黙っておこう。ひろくんも言うような子じゃないだろうし。
「はーい。…でも、ちょっかいは出すよ?」
「は?」
「ひろくん可愛いんだもん。でも無理強いはしないし、嫌がるような事はしないって約束するよ」
「いや、まずちょっかい出すのも辞めて欲しいんだが?」
「え、香ちゃん繋ぎ止めておく自信ないの?」
いつもなら自信満々にやれるものならやってみろって言うくせに、僕にひろくんを奪われるかもって思ってるの?
あの生徒会長様がこんなに弱々しくなるなんて、ひろくんは本当にすごいな。
「あるに決まってんだろ。絶対渡さねぇ」
「頑張って」
「お前がそれ言うか。……ったく、とりあえず連絡くれてありがとな」
「…あんなに香ちゃんの事呼ばれたらさすがにね」
お香まで焚いて理性も自制も奪おうとした。実際ひろくんは身体を動かすのも辛かったはずなのに指先へのキスすら出来なくて、おまけに香ちゃん以外は嫌だって全身で示されたから。
無理矢理する事も出来たけど、何でかひろくんにだけはしちゃいけないって思った。こんなに香ちゃんを想う子に、それだけは出来ないって。
「……まぁ、何だ。真尋は甘いもん好きだし、また一緒に食ってやればいいんじゃねぇか?」
「あはは、ライバルと二人きりにするんだ」
「今のお前なら、先輩として慕われてたら迂闊には手ぇ出せねぇだろ?」
「あー…痛いとこ突くなぁ」
きっとひろくんはそうしてくれるんだろうな。いい子だから、今日の事だって怒ってても最終的には許してくれそう。随分自分勝手な想像だけど。
「あと、この甘ったるい匂いどうにかしろ」
「もう使わないよ」
「ならいいけど。……じゃあ、また明日な」
「うん、また明日」
両手が塞がっているのに器用に靴を履いた香ちゃんのために玄関を開けて見送る。なんだかんだ香ちゃんも優しいよね、ホント。
ぶん殴られても仕方ない事したのに。
僕にもいつか現れるのかな。僕だけを見てくれる人。僕じゃなきゃ嫌だって言ってくれる人。
「あ、結局〝お気に入り〟作んなきゃいけないのか。やだなぁ」
勝手に広まった噂はあっさりなくなったけど、そのせいで明日から大変な事になりそうだ。
さっさと決めてしまわなければと、僕は若干の面倒臭さを感じながら部屋へと戻った。
応援ありがとうございます!
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