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2話 このままでいいのかな?
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海里)えっ、葵?
うそっ、海里とせっかく一緒にいられると思ったのに。
葵)海里と奈央ちゃん何してるの~?
奈央)あ~、たまたま会って久しぶりに話してただけ!だって、幼馴染みだし少し喋ってただけだよ!
葵)ふーん。あっ、海里!私も話したいことがあるの!今から家に来れる?
家?葵のお家?二人だけで?
海里)うん…わかった…。
じゃあな、奈央。
葵)またね奈央ちゃん!
奈央)うん!またね~!
はぁ、心臓が苦しい。
胸がぎゅーっと潰されるような感覚。
ああ、もう好きでいるのやめたい。
だってあんな美人な彼女がいるんだよ?
私に勝ち目なんてない。
うん、もうやめよう…
朝:学校
うわ、朝からカップルだらけ
朝の登校から私をいじめたいのだろうか
朝の登校で海里と会わないように、早く登校するようにしていたが、これもこれで辛い。
阿部)なおちゃーーん!!
奈央)あっ、阿部さん!
阿部)『さん』付けは何か打ち解けてないようで嫌だな~
ため口にしてよ~
奈央)あっ、はい!じゃなくて、わかった!
心の中では普通に阿部って呼んでいたけど、それは内緒だ!
阿部)ねぇー、昨日結局海里となに話したのー?
奈央)内緒ー!
阿部)えっ、いいじゃん!ていうか、奈央ちゃんは海里のこと諦めるの?
奈央)うん、そのつもりだよ。
阿部)えー、諦めるの!俺、奈央ちゃんと海里のこと応援したかったのに~
奈央)私と海里のことって!ていうか、海里は付き合ってるし!しかも阿部は葵のこと可愛い子って言ってたじゃん!
阿部)可愛いけど、絶対何かあるよね~
俺には何か暗い闇が見える、、、なんつって!
奈央)何いってんの~?
阿部)でもでも、やっぱり諦めるのはもったいないよ!せっかく幼馴染みなんでしょ?
俺が協力して必ず付き合わせてあげるから!ね?
奈央)え~~、本当に~?
阿部)うん!ほんとにほんと!約束するよ!
奈央)うーーん。わかった…。
約束って言葉には少し敏感になった気がする。
あーあ、海里との約束。もうそんな約束はどこにもないのだ。
阿部)じゃあ、今日の放課後!さっそく作戦会議だから、隣のカフェねー?
奈央)えっ、あっ!
阿部)ばいばーい!
ていうか、阿部と仲良くなったの昨日だし!
おそろしい阿部のフレンドリーさ…
教室のドアを開けると海里はまだ来ていない。
ふぅ~、なんか早く来るの初めてかも…
海里)ねぇー、なんか学校来るの早くね?
奈央)わっ、海里!
別にいいでしょ!てか、海里も早くない?
海里)部屋の窓からお前が早くでたの見て、もうこんな時間かって焦って来たら、全然早いじゃねーかよ!
てか、お前のせいだから?
奈央)はぁー?意味わかんない!時計も見ないあんたのせいでしょ!
海里)はいはい、あっそーですかー?
奈央)何よ!
こういう会話してると
やっぱり海里のこと好きだなって
やっぱり誰にも渡したくないなって
強く思ってしまう
誰にも渡したくない。
放課後~
阿部)なーおちゃん!
さっそくカフェで例のあれね!
海里)例のあれってなんだよ?
てか、お前ら仲良くなるの早すぎじゃね?
阿部)二人だけの秘密だから!
奈央)二人だけって…
葵がくる)
葵)かーいり!一緒に帰ろ?
海里)お、おう
(奈央の寂しそうな顔)
阿部)じゃ、じゃあ俺たちも帰るか!またな!
葵)うん!ばいばーい!
カフェの中~
阿部)お前大丈夫か?
奈央)うん!平気平気!
早く葵から海里を奪わなくちゃね!
阿部)おっ、やる気になったの?
奈央)うん!つらい思いするのは覚悟のうえ!
やっぱり誰にも渡したくないって、思ったの。
阿部)ふ~ん。じゃあ、俺から良いアイディアがあるんだけど?
奈央)えっ、なになに!?
阿部)俺たち付き合わねぇ?
奈央)……えっ?何で私たちが付き合うの?
阿部)もちろん付き合うフリだよ?
奈央)でもでも何で?
阿部)やっぱり、海里でも家の隣の幼馴染みが付き合ったら嫉妬すると思うんだよね~
昔とか、けっこう仲良かったでしょ?
奈央)うんうん!仲良かった!しかも、結婚する約束までしたもん!まあ、ほとんど私の無理やりだけど~
阿部)だったね…
奈央)ん??だったねって何が~?
阿部)まあ!とにかく!それなら好都合!昔、自分のこと好きだった人が他の男と付き合うのは良い気持ちはしないと思うし、多分嫉妬しちゃうね!
奈央)海里が嫉妬…、やばいめっちゃ嬉しい!
海里が私に嫉妬してくれるなんて!考えただけで嬉しすぎる~
阿部)奈央ちゃんってほんと海里のこと好きだね?
奈央)うん!世界でいっちばん好き!
阿部)そんなに好きでいてくれる人がいて海里も幸せ者だな。羨ましいよ。
奈央)そう?阿部は好きな人とかいないのー?
阿部)ナ・イ・ショ!
奈央)え~いいじゃん!阿部かっこいいし絶対モテモテでしょ?彼女とかいないの?
阿部)モテモテなのは事実!でも彼女いたら奈央ちゃんと会ってないよ!ふつー怒られるし!
奈央)そっかー!
阿部)でもどんなにモテてても好きな人が自分のこと好きじゃなきゃ意味ないんだよね~
奈央)そうだよね~
ていうか阿部!ありがとね!こんな協力者がいて私も心強いよ~
阿部)そう?それは良かった!
お家の前~
奈央)じゃあまたねー!ばいばーい!
阿部)おう!ばいばい!
阿部)俺、こんなことしてていいのかな…
本当は初めましてじゃないんだけどな…
小さい頃の記憶~
俺はいつも寂しかった。親が離婚して、母は仕事で帰ってくるのが遅く俺はいつも神社の裏で泣いていた。
奈央)ねぇ、君いつも泣いてるよね?
どうしたの?
阿部)……
奈央)あたし、広瀬奈央!君、名前は?
阿部)……
奈央)あのね、せっかく人が心配してあげてるのに黙ることはないでしょ?
阿部)僕、いつも家で一人なんだ。
親が離婚してママは遅くにしか帰ってこない。
奈央)そうなんだ。じゃあ私が毎日ここに来てあげるよ!
阿部)ほんと?
奈央)うん!でも王子様に怒られちゃうかも!ナイショね?
阿部)王子様?
奈央)うん!結婚するの~
阿部)ふーん。別に興味ない。
奈央)あっそ~ですか~
じゃあもう遅いし!また明日ね?ばいばーい!
阿部)うん!
それから毎日俺に会ってくれたけど、母の都合ですぐに引っ越してしまった。奈央には何も言わずに、名前も言わないまま。
海里からの着信~
阿部)なに?こんな遅くから~?
海里)あ、あのさお前らって付き合ってるの?
うそっ、海里とせっかく一緒にいられると思ったのに。
葵)海里と奈央ちゃん何してるの~?
奈央)あ~、たまたま会って久しぶりに話してただけ!だって、幼馴染みだし少し喋ってただけだよ!
葵)ふーん。あっ、海里!私も話したいことがあるの!今から家に来れる?
家?葵のお家?二人だけで?
海里)うん…わかった…。
じゃあな、奈央。
葵)またね奈央ちゃん!
奈央)うん!またね~!
はぁ、心臓が苦しい。
胸がぎゅーっと潰されるような感覚。
ああ、もう好きでいるのやめたい。
だってあんな美人な彼女がいるんだよ?
私に勝ち目なんてない。
うん、もうやめよう…
朝:学校
うわ、朝からカップルだらけ
朝の登校から私をいじめたいのだろうか
朝の登校で海里と会わないように、早く登校するようにしていたが、これもこれで辛い。
阿部)なおちゃーーん!!
奈央)あっ、阿部さん!
阿部)『さん』付けは何か打ち解けてないようで嫌だな~
ため口にしてよ~
奈央)あっ、はい!じゃなくて、わかった!
心の中では普通に阿部って呼んでいたけど、それは内緒だ!
阿部)ねぇー、昨日結局海里となに話したのー?
奈央)内緒ー!
阿部)えっ、いいじゃん!ていうか、奈央ちゃんは海里のこと諦めるの?
奈央)うん、そのつもりだよ。
阿部)えー、諦めるの!俺、奈央ちゃんと海里のこと応援したかったのに~
奈央)私と海里のことって!ていうか、海里は付き合ってるし!しかも阿部は葵のこと可愛い子って言ってたじゃん!
阿部)可愛いけど、絶対何かあるよね~
俺には何か暗い闇が見える、、、なんつって!
奈央)何いってんの~?
阿部)でもでも、やっぱり諦めるのはもったいないよ!せっかく幼馴染みなんでしょ?
俺が協力して必ず付き合わせてあげるから!ね?
奈央)え~~、本当に~?
阿部)うん!ほんとにほんと!約束するよ!
奈央)うーーん。わかった…。
約束って言葉には少し敏感になった気がする。
あーあ、海里との約束。もうそんな約束はどこにもないのだ。
阿部)じゃあ、今日の放課後!さっそく作戦会議だから、隣のカフェねー?
奈央)えっ、あっ!
阿部)ばいばーい!
ていうか、阿部と仲良くなったの昨日だし!
おそろしい阿部のフレンドリーさ…
教室のドアを開けると海里はまだ来ていない。
ふぅ~、なんか早く来るの初めてかも…
海里)ねぇー、なんか学校来るの早くね?
奈央)わっ、海里!
別にいいでしょ!てか、海里も早くない?
海里)部屋の窓からお前が早くでたの見て、もうこんな時間かって焦って来たら、全然早いじゃねーかよ!
てか、お前のせいだから?
奈央)はぁー?意味わかんない!時計も見ないあんたのせいでしょ!
海里)はいはい、あっそーですかー?
奈央)何よ!
こういう会話してると
やっぱり海里のこと好きだなって
やっぱり誰にも渡したくないなって
強く思ってしまう
誰にも渡したくない。
放課後~
阿部)なーおちゃん!
さっそくカフェで例のあれね!
海里)例のあれってなんだよ?
てか、お前ら仲良くなるの早すぎじゃね?
阿部)二人だけの秘密だから!
奈央)二人だけって…
葵がくる)
葵)かーいり!一緒に帰ろ?
海里)お、おう
(奈央の寂しそうな顔)
阿部)じゃ、じゃあ俺たちも帰るか!またな!
葵)うん!ばいばーい!
カフェの中~
阿部)お前大丈夫か?
奈央)うん!平気平気!
早く葵から海里を奪わなくちゃね!
阿部)おっ、やる気になったの?
奈央)うん!つらい思いするのは覚悟のうえ!
やっぱり誰にも渡したくないって、思ったの。
阿部)ふ~ん。じゃあ、俺から良いアイディアがあるんだけど?
奈央)えっ、なになに!?
阿部)俺たち付き合わねぇ?
奈央)……えっ?何で私たちが付き合うの?
阿部)もちろん付き合うフリだよ?
奈央)でもでも何で?
阿部)やっぱり、海里でも家の隣の幼馴染みが付き合ったら嫉妬すると思うんだよね~
昔とか、けっこう仲良かったでしょ?
奈央)うんうん!仲良かった!しかも、結婚する約束までしたもん!まあ、ほとんど私の無理やりだけど~
阿部)だったね…
奈央)ん??だったねって何が~?
阿部)まあ!とにかく!それなら好都合!昔、自分のこと好きだった人が他の男と付き合うのは良い気持ちはしないと思うし、多分嫉妬しちゃうね!
奈央)海里が嫉妬…、やばいめっちゃ嬉しい!
海里が私に嫉妬してくれるなんて!考えただけで嬉しすぎる~
阿部)奈央ちゃんってほんと海里のこと好きだね?
奈央)うん!世界でいっちばん好き!
阿部)そんなに好きでいてくれる人がいて海里も幸せ者だな。羨ましいよ。
奈央)そう?阿部は好きな人とかいないのー?
阿部)ナ・イ・ショ!
奈央)え~いいじゃん!阿部かっこいいし絶対モテモテでしょ?彼女とかいないの?
阿部)モテモテなのは事実!でも彼女いたら奈央ちゃんと会ってないよ!ふつー怒られるし!
奈央)そっかー!
阿部)でもどんなにモテてても好きな人が自分のこと好きじゃなきゃ意味ないんだよね~
奈央)そうだよね~
ていうか阿部!ありがとね!こんな協力者がいて私も心強いよ~
阿部)そう?それは良かった!
お家の前~
奈央)じゃあまたねー!ばいばーい!
阿部)おう!ばいばい!
阿部)俺、こんなことしてていいのかな…
本当は初めましてじゃないんだけどな…
小さい頃の記憶~
俺はいつも寂しかった。親が離婚して、母は仕事で帰ってくるのが遅く俺はいつも神社の裏で泣いていた。
奈央)ねぇ、君いつも泣いてるよね?
どうしたの?
阿部)……
奈央)あたし、広瀬奈央!君、名前は?
阿部)……
奈央)あのね、せっかく人が心配してあげてるのに黙ることはないでしょ?
阿部)僕、いつも家で一人なんだ。
親が離婚してママは遅くにしか帰ってこない。
奈央)そうなんだ。じゃあ私が毎日ここに来てあげるよ!
阿部)ほんと?
奈央)うん!でも王子様に怒られちゃうかも!ナイショね?
阿部)王子様?
奈央)うん!結婚するの~
阿部)ふーん。別に興味ない。
奈央)あっそ~ですか~
じゃあもう遅いし!また明日ね?ばいばーい!
阿部)うん!
それから毎日俺に会ってくれたけど、母の都合ですぐに引っ越してしまった。奈央には何も言わずに、名前も言わないまま。
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