ギャラ区商隊 ★スペースキャラバン

金星 商売編

スペースドル１【ギャラ区商キャラバン隊員出動】

地球帝国の太平洋上の人工島・アトランティスより月行きのシャトルが
出るまで後半日。月面行き宇宙空港内の回転朝食屋に入店した金属音響かす一人の男。

一皿３０００スペースドルでアーモンドナットバタークランチのシリアルと
太平洋人工テクノロジー鮭を食す。空港では何もかもがぼったくり高額だ。

しかし今朝の朝食は、わざわざ市内にまで出向くよりはお買い得なんじゃないかと
思わせてくれる。こんな細かい計算にも余計な頭を使う、この男の名をガンマという。


元々ごく普通の人間だったが３０歳の時にシャトル事故に合った。
以来、身体の半分を機械化させ生き永らえている。

まあ宇宙では良くあること…。長生きする為だからねえと
言いながらもう３世紀も生き続けている。

２世紀程生きた頃、実は精神が崩壊仕掛けた。
１００年そこらで終わるはずの人生を無理くり引き延ばしたんで、
身体と心がバラりと離れてしまったのかも知れないが。
今ではもう慣れたらしい。

ガンマは商売がしたくてたまらなくなり、生き続けることにしている。
生きる為ではなく、商売をするために生きているってなもんで。

アマゾン・キンドルで全話読めますンやが、アルファポリスでもリクエストしてたってや。