魔憑きの神子に最強聖騎士の純愛を

＜ 終 ＞

あとがき

　この度は、数ある作品の中から目を止めお読みいただき、本当にありがとうございました。１０万字と決して短くはないお話にも関わらず、最後までお読みいただけたことにも心底感謝申し上げます。
　少しでも楽しんでいただけたでしょうか……？（私は書いていて過去イチ楽しかったです）

　こちらの作品のテーマは「愛する人のためなら命だって惜しくないふたり」でした。愛情からくる自己犠牲は救いようもなく身勝手で、同時に恐ろしいほど美しいというのが持論です。それがうまく描けていることを祈るばかりです。
　アイディア出し初期からロミジュリ構造にしたいと考えていました。何をどうしても相いれない立場のふたりが恋に落ち、運命に逆らいながら愛し合っていくような。……うぅ、とても好きです。結果ユアンは魔物を宿す者、ヴィクトは魔物を屠る者となりました。苦労をかけてごめんね、ふたりとも。
　最後、ユアンは城に残り、セレン主導の研究チームのもと「魔力をもっていなくても治癒の魔法陣が使えるかもしれない」という発見をしています。きっと何らかの方法を見つけたのでしょう。そして彼はまた、人を癒すために立ち上がるのだと思います。そしてそして、奮闘するユアンの横には絶対に聖騎士ヴィクト・シュトラーゼがいるはず。人付き合いを覚えて魅力的になったユアンはどんどん周囲の人間をたぶらかしていくので、彼はまたハエを追い払うのに忙しくなりますね＾＾へへへ、頑張ってくれたまえ。
　セレンも良い味だったと思います。おやっさんも、改心した元イジワル騎士も、キャラが立っていてお気に入りです。
　余談ですが、実はユアンに棲みついた鳥の魔物には名前があります。その名も「キアラ」です。本編には出てこない設定でした。キアラ、なんだかんだイイ奴でしたね。幸せになってほしいなぁと思います。

　もしよろしければ、読者さまが気に入ったキャラクターがいればお知らせいただけると幸いです！

　それでは重ね重ね、この作品に関わってくださった全ての方に深く感謝申し上げます。
　お読みいただき、ありがとうございました。


　瀬々らぎ凛