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流星は続けて言う。
「イカサマ宣言だ。オレの手札は覗かれている。オレの後ろにカメラがないって事は、一見防犯カメラのように見える、監視カメラが見ていた。違うか!?」
ディーラーが認める。
「イカサマ宣言成立。ウィンスター様ペナルティー5億。先程と合わせて10億です。」
ウィンスターは驚いた。イカサマを使いながら勝つつもりが逆に利用されていた事に。
佐々木が怒った。
「ウィンスター!貴様、このままで済むと思うなよ!早乙女だってイカサマしているに決まってるんだ。早乙女のイカサマを見破ってプライドをへし折ってやれ!」
流星が口をはさむ。
「場外乱闘は他でやれ。この部屋の防犯カメラを全部塞ぐんだ。」
ウィンスターには既にわかっていた。この勝負、早乙女には勝てないと。勝負を降りるなら今しかなかった事を。
だが雇い主の佐々木はやれと言っている。今までの勝負を注意深く見ていても早乙女に怪しい動きはない。
防犯カメラを全て布で塞ぎ勝負が続いた。
流星がここぞとばかりに勝負に出る。
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
流星は3回ともに続けてロイヤルストレートフラッシュを出した。明らかにウィンスターを挑発している。
(くっ!コイツッ!)
佐々木が怒鳴る。
「どうした、ウィンスター!これは明らかにイカサマだろうが!さっさとイカサマ宣言しろ!」
ウィンスターはイカサマの手段がわからない。
死神は笑う。
「キャハハ!見抜けるわけないじゃん。だって流星はイカサマなんてしてないもん。もちろん私だって手を貸してないよん。純然たる引きの強さ。ホント流星ってス・テ・キ♪」
佐々木が再度、怒鳴る。
「ウィンスター!!」
ウィンスターはしぶしぶ言う。
「イカサマ宣言だ。」
流星は余裕で言う。
「ふ~ん。さて何がイカサマなんだ?カードを調べるか?それともオレの体を調べるか?」
「両方調べる。」
だがいくら調べてもイカサマは見抜けない。カードも徹底して調べた。
佐々木が言う。
「ウィンスター!もういい!オレが調べる!早乙女、服を脱げ!」
流星はトランクス1枚の姿になった。
佐々木は必死になって服を調べる。だが何も出てこない。
「早乙女!トランクスも脱げ!」
「断る。何が悲しくて皆の前でストリップしなきゃならねぇんだ?」
「フハハ!やっぱりそのトランクスか!?いいから脱げ!」
「そこまで言うなら覚悟できてんだろうな?トランクスを脱いでも何もなかったんならペナルティー10億だ!」
「な、何ぃ!?」
「佐々木よぉ、皆の前で恥かかせておいてタダって事はねぇだろ?加えてオレの勝負の相手はウィンスターであってアンタじゃない。ウィンスターがさらにイカサマ宣言するなら、そして何も出てこないならお手つき10億のペナルティーは当然だろうがよぉ。」
流星の目が青く光る。
ウィンスターが口をはさむ。
「佐々木さん。私はプロのマジシャンだ。だからこそ、たかがトランクス1枚の為にさらに5億を支払う意味はない。トランクスにはイカサマは仕掛けられてませんよ。それでも調べると言うなら私に命令して下さい。更なるイカサマ宣言を。」
流星がニヤリと笑う。
「さぁ!トランクス1枚に5億支払うか?早く決めろ。さぁ!」
佐々木は悔しがる。
「くそぉぉぉぉ!!!」
ディーラーが勝負終了を宣言した。
「決着です。勝者、早乙女流星様。ウィンスター様12億5千万の支払い。加えてペナルティー15億の支払い。合計27億5千万の支払いです。」
流星が余裕しゃくしゃくで言う。
「今の世の中便利だよなぁ。ネットで支払いがチョチョイだ。さぁ!入金してもらうぜ。」
ウィンスターが佐々木に言う。
「佐々木さん。私の負け分はあなたが支払う約束だ。加えて私へのギャラ1億も支払ってもらいますよ。」
佐々木がハッとする。
「ま、まさかお前らグルじゃねぇだろうな?」
ウィンスターが呆れて言う。
「佐々木さん。私もプロだ。依頼人を貶める行為を行ってもこの世界じゃ生きていけなくなる。それでも疑うならギャンブルしますか?私と早乙女が繋がっているのかどうか、の賭けだ。佐々木さんと私との賭け。賭け金は20億。それでも調べるならご自由に。」
「に、20億!?」
「あなたは私のマジシャンとしてのプライドもギャンブラーとしてのプライドも疑う事になる。20億くらい当たり前でしょう?」
「じょ、冗談じゃない!これ以上財産を失ってたまるか!」
「それが懸命です。プロを疑うならそれなりに覚悟してもらわないと、あなたの方がこの世界でやっていけなくなりますからね。
では、私はこれで失礼します。」
「イカサマ宣言だ。オレの手札は覗かれている。オレの後ろにカメラがないって事は、一見防犯カメラのように見える、監視カメラが見ていた。違うか!?」
ディーラーが認める。
「イカサマ宣言成立。ウィンスター様ペナルティー5億。先程と合わせて10億です。」
ウィンスターは驚いた。イカサマを使いながら勝つつもりが逆に利用されていた事に。
佐々木が怒った。
「ウィンスター!貴様、このままで済むと思うなよ!早乙女だってイカサマしているに決まってるんだ。早乙女のイカサマを見破ってプライドをへし折ってやれ!」
流星が口をはさむ。
「場外乱闘は他でやれ。この部屋の防犯カメラを全部塞ぐんだ。」
ウィンスターには既にわかっていた。この勝負、早乙女には勝てないと。勝負を降りるなら今しかなかった事を。
だが雇い主の佐々木はやれと言っている。今までの勝負を注意深く見ていても早乙女に怪しい動きはない。
防犯カメラを全て布で塞ぎ勝負が続いた。
流星がここぞとばかりに勝負に出る。
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
流星は3回ともに続けてロイヤルストレートフラッシュを出した。明らかにウィンスターを挑発している。
(くっ!コイツッ!)
佐々木が怒鳴る。
「どうした、ウィンスター!これは明らかにイカサマだろうが!さっさとイカサマ宣言しろ!」
ウィンスターはイカサマの手段がわからない。
死神は笑う。
「キャハハ!見抜けるわけないじゃん。だって流星はイカサマなんてしてないもん。もちろん私だって手を貸してないよん。純然たる引きの強さ。ホント流星ってス・テ・キ♪」
佐々木が再度、怒鳴る。
「ウィンスター!!」
ウィンスターはしぶしぶ言う。
「イカサマ宣言だ。」
流星は余裕で言う。
「ふ~ん。さて何がイカサマなんだ?カードを調べるか?それともオレの体を調べるか?」
「両方調べる。」
だがいくら調べてもイカサマは見抜けない。カードも徹底して調べた。
佐々木が言う。
「ウィンスター!もういい!オレが調べる!早乙女、服を脱げ!」
流星はトランクス1枚の姿になった。
佐々木は必死になって服を調べる。だが何も出てこない。
「早乙女!トランクスも脱げ!」
「断る。何が悲しくて皆の前でストリップしなきゃならねぇんだ?」
「フハハ!やっぱりそのトランクスか!?いいから脱げ!」
「そこまで言うなら覚悟できてんだろうな?トランクスを脱いでも何もなかったんならペナルティー10億だ!」
「な、何ぃ!?」
「佐々木よぉ、皆の前で恥かかせておいてタダって事はねぇだろ?加えてオレの勝負の相手はウィンスターであってアンタじゃない。ウィンスターがさらにイカサマ宣言するなら、そして何も出てこないならお手つき10億のペナルティーは当然だろうがよぉ。」
流星の目が青く光る。
ウィンスターが口をはさむ。
「佐々木さん。私はプロのマジシャンだ。だからこそ、たかがトランクス1枚の為にさらに5億を支払う意味はない。トランクスにはイカサマは仕掛けられてませんよ。それでも調べると言うなら私に命令して下さい。更なるイカサマ宣言を。」
流星がニヤリと笑う。
「さぁ!トランクス1枚に5億支払うか?早く決めろ。さぁ!」
佐々木は悔しがる。
「くそぉぉぉぉ!!!」
ディーラーが勝負終了を宣言した。
「決着です。勝者、早乙女流星様。ウィンスター様12億5千万の支払い。加えてペナルティー15億の支払い。合計27億5千万の支払いです。」
流星が余裕しゃくしゃくで言う。
「今の世の中便利だよなぁ。ネットで支払いがチョチョイだ。さぁ!入金してもらうぜ。」
ウィンスターが佐々木に言う。
「佐々木さん。私の負け分はあなたが支払う約束だ。加えて私へのギャラ1億も支払ってもらいますよ。」
佐々木がハッとする。
「ま、まさかお前らグルじゃねぇだろうな?」
ウィンスターが呆れて言う。
「佐々木さん。私もプロだ。依頼人を貶める行為を行ってもこの世界じゃ生きていけなくなる。それでも疑うならギャンブルしますか?私と早乙女が繋がっているのかどうか、の賭けだ。佐々木さんと私との賭け。賭け金は20億。それでも調べるならご自由に。」
「に、20億!?」
「あなたは私のマジシャンとしてのプライドもギャンブラーとしてのプライドも疑う事になる。20億くらい当たり前でしょう?」
「じょ、冗談じゃない!これ以上財産を失ってたまるか!」
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では、私はこれで失礼します。」
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