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六話
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また場面が変わる。
次はどこかの廊下。ここは先ほどと同じ学校なのだろうか。窓のステンドグラスの絵柄はほぼ一緒で、内観も似た作りをしている。
「見て、見て、あの人だ」「もしかして、あの精霊使い様なの!」
二人の女子が甘い声を出して騒いでいる。気になった兄のイーナは騒ぐほうに顔を向けると、誰かが通りかかるところだった。
騒ぐ声は二人だけだったというのに、その人が近くなるたびに騒ぎが大きくなっていく。
やっと見えたのは人の群れ。ある一人を囲んで女子達が血眼になって押し合うように廊下を歩いている。
「ーっ様に近づかないでっ!」「なによっ! あんたこそ」
女子達が制服や髪の毛を掴んでは我先へと、その一人に近づこうとする。あまりの切羽詰まった状況に思わず、『こわい』記録の中の魔術師とイナミの声が重なった。
そんな女子達を夢中にさせるのは誰なのか。
「ーーーーーっさま、わたっーー?!」「あり、ごうーー」「っーーわきゃーこごご」
拝もうとした顔はまるで砂嵐のよう、言葉はまるで壊れた機械のようだった。流れてくるのは雑音と、ツギハギだらけの映像。
突如として、まともに記録が見る事が出来なくなった。
『だいぶ、その人の事が嫌いなようだね。言うなら、ほぼトラウマレベル』
杖がそう話、理解した。ここだけ雑になっているのは、魔術師が記憶から消したい記録。相当嫌いなようでその人物がどういった顔だったのか声であったか、それすら記憶から消しているのだろう。
『もう次の記録に……』
杖の言葉が詰まる。
次の場面は和気あいあいとした日常から一転して、一面焼け野原が見えてきたからだ。
どこかの街だったのだろうが全てが瓦礫とかえり、様々な所で煙は上がる。空は灰色に染まり、助けを求める声はあらゆる所から。誰かを非難する声。沢山の人々が泣き叫び、術で傷付いて、剣で傷つけて、次々と倒れていく。
この記録はーーー、戦争だ。
「ヴァイスっ」
弟の名を呼び、兄は剣を持って荒野の中を走る。学生時代から時代も変わったのか、兄はだいぶ大人になっていた。
そして、兄がやっと事で見つけた弟は、沢山の人間に剣を向けられていた。もちろん、弟の方も歳をとっていて、ちょうど『シロ』と年代が同じくらいになった気がする。
そして、弟の背後には身を寄せ合う小さな兄妹がいた。弟はそれを守るように囲まれても剣を持つ手をやめなかった。
「ヴァイス!」
兄は叫び、弟を助けに行こうとしたが、剣を向ける者達に遮られた。
その中から、ある一人がゆらりと出て来たのだが、「ーーー兄弟っぁーーーー」再び映像が乱れ聞き取れないほどに雑音になる。
どうやら、先ほどと同じ人物なようだ。
「お前っ! なにが目的だ」
「ーーーがくればたは、ーーーしてやるっあたは」
「ふざけるのも大概にしろ、誰がお前の言葉なんかっ信じられるか」
相手とは交渉は決裂し。次の瞬間、弟の体は無残にも切り捨てられた。溢れ出す血、人形のようにバタリッと倒れると映像が暗転した。
暗転から徐々に明るさを取り戻すと、次は広場のような所が映し出される。広場には沢山の人の体から並べられており、全て隠すように布で覆われていた。戦争で亡くなった人々の安置所だと思われる。
「やめろ」
「イーナ、お願い行かせてよ」
「……お前は見えない方がいい」
イーナとリリィが揉めていた。リリィはその先に行きたいとせがむがイーナは頑なに道を塞いだ。
「ねぇ、おねがいだからっ」
「……ごめん」
泣きそうな声。リリィは止めるイーナを押し除けようとするが、体格差がそうはさせてくれない。
行くことはできないと知っていてもリリィは、イーナの胸を殴って必死に抵抗した。
「どうしてっ、どうして。ヴァイスは無力な子達を助けただけなのに、どうしてこんな」
「ごめん、ごめん……守れなくて」
「どうして」
兄はリリィに謝る事しか出来なかった。
ザラザラと白黒の砂嵐が起きては、次々と戦争の記録は映し出され移り変わっていく。
この後もしかしてと、イナミは想像を巡らした。
シロに似たヴァイスが亡くなったというなら、次は魔術師が『人形』を作るのではないかと。
しかし、イナミと杖が思い描いた記録ではなかった。
「リリィっ! お前はやった事が分かっているのか」
白い空間に、突然のイーナの怒号。イーナはリリィの肩を掴み強く揺さぶる。
「だって、だって、いないと僕っいないと」
言葉は辿々しく、リリィは先程見た場面より痩せ細り、目はうつろ。綺麗だった長い髪の毛はボサボサで、精神も相当きたしていた。
「死んだ人間を動かすなんて、正気じゃない! こんなの操り人形じゃないか!」
イーナが奥の方を指すと、そこには『シロ』が立っていた。ここでは、イーナの弟であるヴァイスであるが。
「兄さん、落ち着いて。マスターが倒れる」
胸ぐら掴み、リリィを強く咎める兄の手を弟は簡単に引き剥がした。
兄の手によって強制的に立たされていたリリィは、自身で立つ気力もなく力もなく地面に崩れるように座り込んだ。
「リリィ、いつもの精霊はどこいった? 精霊ならこんな事止めるはず……」
「……」
「っ、リリィこれは本当にダメだ。いつかお前は本当の地獄を見る事になる」
「ーーーそれでも」
リリィは見上げては気味悪く薄く笑う。
「それでもいいよ。どんな代償だって受け入れるよ。ヴァイスとイーナが幸せに生きていけるなら」
「リリィ……」
もう、手遅れだとイーナは酷く顔を歪めては人形になってしまった弟を見た。
「兄さん?」
「兄さんって呼ぶな。俺はお前の兄じゃない」
「すいません、ではイーナとお呼びした方がいいですか」
「なんだっていい。頼むから、その顔で話しかけないでくれ」
「すいません……」
なんとも言えない光景だ。距離は離れ、お互いに顔を合わせない兄弟。疲れ切ったリリィは腕をだらりとさせてはケラケラと空笑う。
記録だというのに、ここにいるだけで気分が悪くなる。
早くこの記録から離れたいと願っていると、何度目か、再び映像が乱れ始めた。
乱れた記録の中から見えるのは、誰かとの戦い。イーナと誰かが戦っている。
お互いに苦戦しているようで何度も剣を交わしたが、僅差でイーナが上回り、最終的にその誰かの体を剣で突き刺し、倒れていく誰か。
勝利したイーナの顔には喜びはなく暗雲が積もっていた。
そして最後に見えたのは青空のような蒼い瞳。
ここからの記録は早く、リリィとイーナが国の英雄として讃えられ。リリィは国の魔術師としての博士号をもらっていた。
そして、たくさんの人々に讃えられ。帝国の騎士となったイーナと魔術師のリリィは城の上で手を振る。そして、リリィが誰かによって後ろから刺されて、記録は電源切るかのように終わった。
言葉をなくす、なんと言葉で表したいいのだろうか。
弟も友人も大切な仲間達を亡くした、魔術師のイーナ。
こんものを見せられてどうすればいい。いまさら、理不尽に沢山の人々を殺してきた魔術師を同情する事はできない。
なのに、何故これを掘り起こしてまで、俺は見ないといけなかった?
「……これ以上は」
暗闇から灯りふわりと出てきてはもう一つの記録を呼び起こした。
ここは帝都の城の中、シロとスーフェン第一王子になっているイーナがいた。
二人は会話しているようだ。
「もうやめてください。貴方の心がもたない」
「……いまさら、変えることは出来ない。帝都に反するものは全て消せ」
「イーナ兄さんッ!」
「だからっ、その名前で呼ぶな!」
魔術師は握り拳をつくり、机を叩いた。
「貴方もう分かっているでしょ。あれが何故作られたのかを」
「っ!」
「こんな事をして欲しくてマスターは貴方と約束したんじゃない。皆が幸せになるために、貴方が幸せになるために、マスターは貴方に未来を託した。お願いだから自身を傷つけるのは、やめてください」
「……出ていけ……出ていけよ! 弟じゃないくせに、お前なんかただの人形くせに、俺に口ごたえするな!」
魔術師は机に置いてあったペンを『シロ』に投げる。
何百年と生きているはずの魔術師はまるで子供のようだった。
ペンを投げられた『シロ』は避ける事なく、額にペンをぶつける。そして『シロ』は何も言わずに静かに部屋から出て行く。
弟すら拒絶し追い出した魔術師は机に突っ伏し、映像はここで途切れた。
『イナミ……? 大丈夫、涙が』
杖に言われて頬に手を当てると、確かに泣いていた。瞳から止まない涙。
けど、ずっと泣いているのは俺じゃない。だから、震えずにハキハキと喋れる。
「泣いているのはあの人だ。やっと、ここまできて分かった」
『うーん、よく分からないけど、大丈夫そうだね』
イナミが生まれてきた理由を、やっと理解した。
次はどこかの廊下。ここは先ほどと同じ学校なのだろうか。窓のステンドグラスの絵柄はほぼ一緒で、内観も似た作りをしている。
「見て、見て、あの人だ」「もしかして、あの精霊使い様なの!」
二人の女子が甘い声を出して騒いでいる。気になった兄のイーナは騒ぐほうに顔を向けると、誰かが通りかかるところだった。
騒ぐ声は二人だけだったというのに、その人が近くなるたびに騒ぎが大きくなっていく。
やっと見えたのは人の群れ。ある一人を囲んで女子達が血眼になって押し合うように廊下を歩いている。
「ーっ様に近づかないでっ!」「なによっ! あんたこそ」
女子達が制服や髪の毛を掴んでは我先へと、その一人に近づこうとする。あまりの切羽詰まった状況に思わず、『こわい』記録の中の魔術師とイナミの声が重なった。
そんな女子達を夢中にさせるのは誰なのか。
「ーーーーーっさま、わたっーー?!」「あり、ごうーー」「っーーわきゃーこごご」
拝もうとした顔はまるで砂嵐のよう、言葉はまるで壊れた機械のようだった。流れてくるのは雑音と、ツギハギだらけの映像。
突如として、まともに記録が見る事が出来なくなった。
『だいぶ、その人の事が嫌いなようだね。言うなら、ほぼトラウマレベル』
杖がそう話、理解した。ここだけ雑になっているのは、魔術師が記憶から消したい記録。相当嫌いなようでその人物がどういった顔だったのか声であったか、それすら記憶から消しているのだろう。
『もう次の記録に……』
杖の言葉が詰まる。
次の場面は和気あいあいとした日常から一転して、一面焼け野原が見えてきたからだ。
どこかの街だったのだろうが全てが瓦礫とかえり、様々な所で煙は上がる。空は灰色に染まり、助けを求める声はあらゆる所から。誰かを非難する声。沢山の人々が泣き叫び、術で傷付いて、剣で傷つけて、次々と倒れていく。
この記録はーーー、戦争だ。
「ヴァイスっ」
弟の名を呼び、兄は剣を持って荒野の中を走る。学生時代から時代も変わったのか、兄はだいぶ大人になっていた。
そして、兄がやっと事で見つけた弟は、沢山の人間に剣を向けられていた。もちろん、弟の方も歳をとっていて、ちょうど『シロ』と年代が同じくらいになった気がする。
そして、弟の背後には身を寄せ合う小さな兄妹がいた。弟はそれを守るように囲まれても剣を持つ手をやめなかった。
「ヴァイス!」
兄は叫び、弟を助けに行こうとしたが、剣を向ける者達に遮られた。
その中から、ある一人がゆらりと出て来たのだが、「ーーー兄弟っぁーーーー」再び映像が乱れ聞き取れないほどに雑音になる。
どうやら、先ほどと同じ人物なようだ。
「お前っ! なにが目的だ」
「ーーーがくればたは、ーーーしてやるっあたは」
「ふざけるのも大概にしろ、誰がお前の言葉なんかっ信じられるか」
相手とは交渉は決裂し。次の瞬間、弟の体は無残にも切り捨てられた。溢れ出す血、人形のようにバタリッと倒れると映像が暗転した。
暗転から徐々に明るさを取り戻すと、次は広場のような所が映し出される。広場には沢山の人の体から並べられており、全て隠すように布で覆われていた。戦争で亡くなった人々の安置所だと思われる。
「やめろ」
「イーナ、お願い行かせてよ」
「……お前は見えない方がいい」
イーナとリリィが揉めていた。リリィはその先に行きたいとせがむがイーナは頑なに道を塞いだ。
「ねぇ、おねがいだからっ」
「……ごめん」
泣きそうな声。リリィは止めるイーナを押し除けようとするが、体格差がそうはさせてくれない。
行くことはできないと知っていてもリリィは、イーナの胸を殴って必死に抵抗した。
「どうしてっ、どうして。ヴァイスは無力な子達を助けただけなのに、どうしてこんな」
「ごめん、ごめん……守れなくて」
「どうして」
兄はリリィに謝る事しか出来なかった。
ザラザラと白黒の砂嵐が起きては、次々と戦争の記録は映し出され移り変わっていく。
この後もしかしてと、イナミは想像を巡らした。
シロに似たヴァイスが亡くなったというなら、次は魔術師が『人形』を作るのではないかと。
しかし、イナミと杖が思い描いた記録ではなかった。
「リリィっ! お前はやった事が分かっているのか」
白い空間に、突然のイーナの怒号。イーナはリリィの肩を掴み強く揺さぶる。
「だって、だって、いないと僕っいないと」
言葉は辿々しく、リリィは先程見た場面より痩せ細り、目はうつろ。綺麗だった長い髪の毛はボサボサで、精神も相当きたしていた。
「死んだ人間を動かすなんて、正気じゃない! こんなの操り人形じゃないか!」
イーナが奥の方を指すと、そこには『シロ』が立っていた。ここでは、イーナの弟であるヴァイスであるが。
「兄さん、落ち着いて。マスターが倒れる」
胸ぐら掴み、リリィを強く咎める兄の手を弟は簡単に引き剥がした。
兄の手によって強制的に立たされていたリリィは、自身で立つ気力もなく力もなく地面に崩れるように座り込んだ。
「リリィ、いつもの精霊はどこいった? 精霊ならこんな事止めるはず……」
「……」
「っ、リリィこれは本当にダメだ。いつかお前は本当の地獄を見る事になる」
「ーーーそれでも」
リリィは見上げては気味悪く薄く笑う。
「それでもいいよ。どんな代償だって受け入れるよ。ヴァイスとイーナが幸せに生きていけるなら」
「リリィ……」
もう、手遅れだとイーナは酷く顔を歪めては人形になってしまった弟を見た。
「兄さん?」
「兄さんって呼ぶな。俺はお前の兄じゃない」
「すいません、ではイーナとお呼びした方がいいですか」
「なんだっていい。頼むから、その顔で話しかけないでくれ」
「すいません……」
なんとも言えない光景だ。距離は離れ、お互いに顔を合わせない兄弟。疲れ切ったリリィは腕をだらりとさせてはケラケラと空笑う。
記録だというのに、ここにいるだけで気分が悪くなる。
早くこの記録から離れたいと願っていると、何度目か、再び映像が乱れ始めた。
乱れた記録の中から見えるのは、誰かとの戦い。イーナと誰かが戦っている。
お互いに苦戦しているようで何度も剣を交わしたが、僅差でイーナが上回り、最終的にその誰かの体を剣で突き刺し、倒れていく誰か。
勝利したイーナの顔には喜びはなく暗雲が積もっていた。
そして最後に見えたのは青空のような蒼い瞳。
ここからの記録は早く、リリィとイーナが国の英雄として讃えられ。リリィは国の魔術師としての博士号をもらっていた。
そして、たくさんの人々に讃えられ。帝国の騎士となったイーナと魔術師のリリィは城の上で手を振る。そして、リリィが誰かによって後ろから刺されて、記録は電源切るかのように終わった。
言葉をなくす、なんと言葉で表したいいのだろうか。
弟も友人も大切な仲間達を亡くした、魔術師のイーナ。
こんものを見せられてどうすればいい。いまさら、理不尽に沢山の人々を殺してきた魔術師を同情する事はできない。
なのに、何故これを掘り起こしてまで、俺は見ないといけなかった?
「……これ以上は」
暗闇から灯りふわりと出てきてはもう一つの記録を呼び起こした。
ここは帝都の城の中、シロとスーフェン第一王子になっているイーナがいた。
二人は会話しているようだ。
「もうやめてください。貴方の心がもたない」
「……いまさら、変えることは出来ない。帝都に反するものは全て消せ」
「イーナ兄さんッ!」
「だからっ、その名前で呼ぶな!」
魔術師は握り拳をつくり、机を叩いた。
「貴方もう分かっているでしょ。あれが何故作られたのかを」
「っ!」
「こんな事をして欲しくてマスターは貴方と約束したんじゃない。皆が幸せになるために、貴方が幸せになるために、マスターは貴方に未来を託した。お願いだから自身を傷つけるのは、やめてください」
「……出ていけ……出ていけよ! 弟じゃないくせに、お前なんかただの人形くせに、俺に口ごたえするな!」
魔術師は机に置いてあったペンを『シロ』に投げる。
何百年と生きているはずの魔術師はまるで子供のようだった。
ペンを投げられた『シロ』は避ける事なく、額にペンをぶつける。そして『シロ』は何も言わずに静かに部屋から出て行く。
弟すら拒絶し追い出した魔術師は机に突っ伏し、映像はここで途切れた。
『イナミ……? 大丈夫、涙が』
杖に言われて頬に手を当てると、確かに泣いていた。瞳から止まない涙。
けど、ずっと泣いているのは俺じゃない。だから、震えずにハキハキと喋れる。
「泣いているのはあの人だ。やっと、ここまできて分かった」
『うーん、よく分からないけど、大丈夫そうだね』
イナミが生まれてきた理由を、やっと理解した。
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