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二話 雨が降る街
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前髪を上げて見えるのは灰色に染まった街。男は思う、今日も雨が降っていると。
その男の隣で傘を差すのは帝都の使用人。しかし、使用人の背は男より小さいために傘は傾き、男の肩が雨にさらされる。
冷たい雨粒が肌に当たるたび、体の中が痺れるように染みわたり、貪欲な心がさらに深まるような気がした。
「雨が酷くなりましたね」
帝都の第二王子であるジェイドが見上げながらそう言う。街に出て観光している内に雨が酷くなってしまった。
大きな雨粒が見えるほどに雨は降り、城に帰れないでいた。
「そうだな、雨が滝のようだな。今日の誕生日会は中止に決まったな。これだと馬も走らないだろう」
「そっ、ーーーそうですね」
「どうした、何か気掛かりでもあるのか」
「いえ、なんだか。よく分からないのですが、寂しい気持ちになりまして。スーフェン兄さんが隣にいると言うのに、不思議ですね」
「誕生日会が出来ない事がそんなに悲しいのか」
「そう、なのかもしれないですね。まるで今日できない事が、最後の別れのような気がして……自分でも何を言っているのか分からないですけど」
「……そうだな、何言っているのか分からないな」
そうですよねとジェイドは口元を手で押さえて小さく笑う。
「ジェイド様!」
手を振りながら近づいてくるのは赤いスカートを履いたルヴィ。「ルヴィ様お待ちください」と使用人を振り切ってまで、雨の中を少女は走ってきた。
髪の毛はびしょびしょに濡れ、すぐにジェイドは持っていた傘の中にルヴィを入れる。
「スーフェン様はお久しぶりです! お元気そうで何よりです」
目の輝きを抑える事はなく頭を忙しなく下げ、少女なりの精一杯の礼儀を二人に向けた。
「今日の誕生日会を、楽しみしています!」
「あの、ルヴィ残念だけど」
ジェイドは眉を下げて申し訳なさそうに、誕生日会が中止である事を伝えた。
「今日はないんですかっ、楽しみにしてたのに……」
「ごめんね。改めてするから、楽しみに待っていてくれないかな」
「残念ですけど、この雨……確かに仕方ないですね」
朝から昼まで振り続けていた雨は、まだまだ遠くの方で厚い雲が浮かんでいて止む気配がなかった。
「もしかしたら、雨で避難する事になるかもしれませんね」
ルヴィは悲しそうに空を見つめる。
「そうだな……ジェイドとルヴィは隣町に先に避難してなさい。ガーネット様にもお伝えして向かわせるから」
何かある前にと、スーフェンと呼ばれた男がそう言う。ここに残ると言う言い方のようでジェイドすぐには聞き返す。
「兄さんはどうなさるのですか」
「もちろん、私も避難するよ。少々、城でやり残した事があるからすぐには向かえないけどーーーそうだな、街の住民にも注意喚起を出しておこう」
「手伝いましょうか? それなら直ぐに終わると思うのですが」
「いや、いい。残っている者でしておく。それに私のやりたい事は自身でしか出来ない事だから。心配しなくとも、騎士団を何人かつけておくよ」
「そう……ですか、わかりました。できるだけ早く避難してくださいね」
「ありがとう、ジェイド。短い間だけど、また会う」
スーフェンと名乗る男は使用人達に隣町まで行く馬車を手配するよう言い残して、ジェイドとルヴィと別れた。
歩いて、城へと戻る男。
「どうされますか。こちらから向かい殺しますか」
男の横で傘を差し続ける使用人は、台本を読み上げるように話す。
「必要ない。そんな事をしなくとも、あちらから来る」
「ーーーそれとも逃げますか」
「それも必要ない」
「では城で迎えると言う事でよろしいですね」
「問題ない。お前ら人形達に言っておけ、戦力は充分補充しておけと」
「はい、貴方様の赴くままに」
無表情の使用人は煙を身に纏うよう消え、残された傘は男の足元に転がる。そして、男はその傘を手に取る。
「……」
曇天の空を見上げ、男は傘を差すことはなく雨に打たれた。
*
建物と建物の隙間、街の路地裏に二番隊は降り立ち。
作戦を立てる暇もなくついた街はバケツをひっくり返したように大雨であった。視界も悪く、靴の下まで雨が降り積もっていて、まだまだ暈が増えそうである。
「これで戦うの! 嘘だと言ってよ」
頭を抱えたのはイナミと二番隊をここまで運んでくれたニードである。
レオンハルトも予想外の大雨に笑うしかなかった。
「手伝ってくれてありがとう。君がいないと来る事が出来なかった」
「……いいんですけど。少し休んでも」
ニードは杖を支えにその場に腰を下ろす。あるだけの魔術道具を駆使して大人数をどうにか連れて来たが、ニードの魔力はほぼ空だった。
「お前も少しは魔術使えるようになってろよ」
イナミの方を妬ましく睨むニード。
『君の術式は雑すぎるからもっと勉強したらって返してよ』とリリィが半笑いに言うが、口が裂けても言えるわけがない。
「僕は役立たずなので、先に行ってください。休んでからまた合流します」
「本当にありがとう。ゆっくり休んでいて」
隊員の一人をニードにつけてからその場を離れようとしたが、そう簡単に城には行かせてくれなかった。
雨音に混じるように慌しくも揃った足並み。足音が建物の上からしてきては、サエグサが降りてきた。
「早い、ご登場だね」
レオンハルトは軽口を飛ばしながらも剣を引き抜き、隊員も引きつられるように剣を構えた。
『イナミ、気をつけて。もうここは魔術師の領域だから、四方八方に目があると思って』
とアドバイスをもらいながらイナミは周りを警戒した。
「ここは任せて、レオンハルト隊長達は先に行ってください」
「分かった、任せるよ。ごめん、イナミさん」
突然名前を呼ばれてイナミが振り向く前に、レオンハルトによって足と腰を掬うように抱えられて前へと走る。
「かるっ」
レオンハルトは一言漏らし。イナミは横に抱きかかえられた事により手足はブラブラと浮き、表情は堅くなった。
部下達は通る道を開けるためにサエグサを剣で追いやる。
「ちょっとまて、攻撃が」
「大丈夫、慣れてますから。暴れないで」
人を抱えながらサエグサの攻撃を軽く避けるレオンハルトは、建物の隙間を上手く利用しながらも追って巻いていく。
「ほぼ、ここは地元ですので。土地勘は任せてください」
「なるほどな……」
喋るたびに口に雨粒が入ってくるのが気色悪い。そして体格の差を分からせるように無惨にも揺れる手足。
バランスを崩しそうになりレオンハルトの首と肩に手を回し抱き着いた。
「……屈辱的だな」
「そう言わないでください、体力ないんですからイナミ隊長」
青空のような蒼い瞳がにこやかに笑うのを鬱陶しいと思ったのは何度目か。
レオンハルトに運ばれながら、順調に城へと足を進めた。
その男の隣で傘を差すのは帝都の使用人。しかし、使用人の背は男より小さいために傘は傾き、男の肩が雨にさらされる。
冷たい雨粒が肌に当たるたび、体の中が痺れるように染みわたり、貪欲な心がさらに深まるような気がした。
「雨が酷くなりましたね」
帝都の第二王子であるジェイドが見上げながらそう言う。街に出て観光している内に雨が酷くなってしまった。
大きな雨粒が見えるほどに雨は降り、城に帰れないでいた。
「そうだな、雨が滝のようだな。今日の誕生日会は中止に決まったな。これだと馬も走らないだろう」
「そっ、ーーーそうですね」
「どうした、何か気掛かりでもあるのか」
「いえ、なんだか。よく分からないのですが、寂しい気持ちになりまして。スーフェン兄さんが隣にいると言うのに、不思議ですね」
「誕生日会が出来ない事がそんなに悲しいのか」
「そう、なのかもしれないですね。まるで今日できない事が、最後の別れのような気がして……自分でも何を言っているのか分からないですけど」
「……そうだな、何言っているのか分からないな」
そうですよねとジェイドは口元を手で押さえて小さく笑う。
「ジェイド様!」
手を振りながら近づいてくるのは赤いスカートを履いたルヴィ。「ルヴィ様お待ちください」と使用人を振り切ってまで、雨の中を少女は走ってきた。
髪の毛はびしょびしょに濡れ、すぐにジェイドは持っていた傘の中にルヴィを入れる。
「スーフェン様はお久しぶりです! お元気そうで何よりです」
目の輝きを抑える事はなく頭を忙しなく下げ、少女なりの精一杯の礼儀を二人に向けた。
「今日の誕生日会を、楽しみしています!」
「あの、ルヴィ残念だけど」
ジェイドは眉を下げて申し訳なさそうに、誕生日会が中止である事を伝えた。
「今日はないんですかっ、楽しみにしてたのに……」
「ごめんね。改めてするから、楽しみに待っていてくれないかな」
「残念ですけど、この雨……確かに仕方ないですね」
朝から昼まで振り続けていた雨は、まだまだ遠くの方で厚い雲が浮かんでいて止む気配がなかった。
「もしかしたら、雨で避難する事になるかもしれませんね」
ルヴィは悲しそうに空を見つめる。
「そうだな……ジェイドとルヴィは隣町に先に避難してなさい。ガーネット様にもお伝えして向かわせるから」
何かある前にと、スーフェンと呼ばれた男がそう言う。ここに残ると言う言い方のようでジェイドすぐには聞き返す。
「兄さんはどうなさるのですか」
「もちろん、私も避難するよ。少々、城でやり残した事があるからすぐには向かえないけどーーーそうだな、街の住民にも注意喚起を出しておこう」
「手伝いましょうか? それなら直ぐに終わると思うのですが」
「いや、いい。残っている者でしておく。それに私のやりたい事は自身でしか出来ない事だから。心配しなくとも、騎士団を何人かつけておくよ」
「そう……ですか、わかりました。できるだけ早く避難してくださいね」
「ありがとう、ジェイド。短い間だけど、また会う」
スーフェンと名乗る男は使用人達に隣町まで行く馬車を手配するよう言い残して、ジェイドとルヴィと別れた。
歩いて、城へと戻る男。
「どうされますか。こちらから向かい殺しますか」
男の横で傘を差し続ける使用人は、台本を読み上げるように話す。
「必要ない。そんな事をしなくとも、あちらから来る」
「ーーーそれとも逃げますか」
「それも必要ない」
「では城で迎えると言う事でよろしいですね」
「問題ない。お前ら人形達に言っておけ、戦力は充分補充しておけと」
「はい、貴方様の赴くままに」
無表情の使用人は煙を身に纏うよう消え、残された傘は男の足元に転がる。そして、男はその傘を手に取る。
「……」
曇天の空を見上げ、男は傘を差すことはなく雨に打たれた。
*
建物と建物の隙間、街の路地裏に二番隊は降り立ち。
作戦を立てる暇もなくついた街はバケツをひっくり返したように大雨であった。視界も悪く、靴の下まで雨が降り積もっていて、まだまだ暈が増えそうである。
「これで戦うの! 嘘だと言ってよ」
頭を抱えたのはイナミと二番隊をここまで運んでくれたニードである。
レオンハルトも予想外の大雨に笑うしかなかった。
「手伝ってくれてありがとう。君がいないと来る事が出来なかった」
「……いいんですけど。少し休んでも」
ニードは杖を支えにその場に腰を下ろす。あるだけの魔術道具を駆使して大人数をどうにか連れて来たが、ニードの魔力はほぼ空だった。
「お前も少しは魔術使えるようになってろよ」
イナミの方を妬ましく睨むニード。
『君の術式は雑すぎるからもっと勉強したらって返してよ』とリリィが半笑いに言うが、口が裂けても言えるわけがない。
「僕は役立たずなので、先に行ってください。休んでからまた合流します」
「本当にありがとう。ゆっくり休んでいて」
隊員の一人をニードにつけてからその場を離れようとしたが、そう簡単に城には行かせてくれなかった。
雨音に混じるように慌しくも揃った足並み。足音が建物の上からしてきては、サエグサが降りてきた。
「早い、ご登場だね」
レオンハルトは軽口を飛ばしながらも剣を引き抜き、隊員も引きつられるように剣を構えた。
『イナミ、気をつけて。もうここは魔術師の領域だから、四方八方に目があると思って』
とアドバイスをもらいながらイナミは周りを警戒した。
「ここは任せて、レオンハルト隊長達は先に行ってください」
「分かった、任せるよ。ごめん、イナミさん」
突然名前を呼ばれてイナミが振り向く前に、レオンハルトによって足と腰を掬うように抱えられて前へと走る。
「かるっ」
レオンハルトは一言漏らし。イナミは横に抱きかかえられた事により手足はブラブラと浮き、表情は堅くなった。
部下達は通る道を開けるためにサエグサを剣で追いやる。
「ちょっとまて、攻撃が」
「大丈夫、慣れてますから。暴れないで」
人を抱えながらサエグサの攻撃を軽く避けるレオンハルトは、建物の隙間を上手く利用しながらも追って巻いていく。
「ほぼ、ここは地元ですので。土地勘は任せてください」
「なるほどな……」
喋るたびに口に雨粒が入ってくるのが気色悪い。そして体格の差を分からせるように無惨にも揺れる手足。
バランスを崩しそうになりレオンハルトの首と肩に手を回し抱き着いた。
「……屈辱的だな」
「そう言わないでください、体力ないんですからイナミ隊長」
青空のような蒼い瞳がにこやかに笑うのを鬱陶しいと思ったのは何度目か。
レオンハルトに運ばれながら、順調に城へと足を進めた。
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ここまでの長編を最後までお読みいただきありがとうございます100お気に入りありがとうございます
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