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十二話 研究の終わり
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「サラさんはどうしますか」
「彼女は病院でもいいから、保管できるところに保管してくれ、彼女の体が研究の証拠になる」
ベアリンが騎士そう淡々と指示して、サラの体は黒い布に包まれていく。
嵐は過ぎ去った。
体力も精神もボロボロのまま屋敷に戻った一行は、休む暇もなくベアリンから尋問という名の、城の地下で行われた全ての話を聞く事となった。
いつもの食堂の部屋を借りて四人。イナミとレオンハルトとアルバン、三人を向かいに一人、ベアリンが座る。
魂が一つ分抜けたようにベアリンは、机に肘をついてポツポツと話し始めた。
「私が、人形を作り始めたのは30年前ほど。きっかけは、知っての通りサラが亡くなってからです。
サラを人形にして思ったんです。いつかは本物のサラが作れるのではないかと……ですが私には到達できない領域でしたが」
「あの、サラさんも言っていましたが、モデルの術式があったそうですね。他にも人形を作っていた方がいたのですか」
レオンハルトがそう訊くとベアリンは首を横に振る。
「いえ、私以外に作っている者はいませんでした。正確に言うと、人形と化したサラと、作った人形達で実験を行っていました。そして、そのサラの原本となった者は……そうですね、サラが死んでから過去の事を話してもいいですか」
三人はどうぞと目線で促す。
私はサラが死んでからというもの、葬式にも行かずに毎日吞んだ暮れていました。
頭が空になり、この先が真っ暗で、明日死んでいようが生きていようがどうでもよかった。酒を浴びるように呑んだおかげで、悪酔いも、悪酔いで、道行く人に絡んでは何度も揉め事を起こしました。
起きた時にはゴミの上、なんて事もありました。
そんな生活を送っていた、ある日です。酒で酔っていた私は足元がふらつき、正面から歩いている人にぶつかったのです。
謝って済む事だというのに、感情が昂っていた私はその人の首元を掴み上げては暴言を吐いた。
自分でも何を言ったのか覚えていませんが、変な言いがかりをつけて口汚く罵りました。
罵られ、普通なら言われた相手は気持ち悪いとか怒りや嫌悪が込み上げてくるはずですが、相手は微動だせず。それどころか、されるがまま私のじっと見つめていた。
どこまでも生を感じることが無い真っ黒な無情な瞳、酒を呑んでいてもゾッと背筋が凍る。
人を見ているような感覚ではなかった。
私は恐くなって、その人を投げ飛ばそうとした時でした。
その人の横から手が伸びては、私は顔を掴まれて軽々と地面から持ち上げられたのです。
その時、すぐに分かりました。持ち上げた人間が人では無い事を。
何故なら、明らかに私より軽そうな青年が、しかも成人している男を片手で持ち上げたからです。
必死にもがきましたが全く力が弱まる事もない異様な力。
『どうしますか、殺しますか』
青年が冷たく機械のようにその人に向かって訊く。軋む頭蓋骨、私はここで死ぬのかと悟ったけれど、その人が指先を下に向けた。
『下せ、あと処理が面倒だ』
『分かりました』
その人の命令で、やっと青年の手から逃れる事でき、死に恐怖した私は地面に突っ伏した。
私は顔を上げ、改めてその人の顔を拝む事となり、改めて見たその人は綺麗だった。若く、同じ男だけど、綺麗だと思ってしまうほどに輝いて見えた。
そう、崇拝していた神様を見たような、そんな気分なるような、その人の存在自体がまるで異質だった。
『行くぞ』
そう青年に一言言って彼は去ろうとした。
『まっ! 待ってください。おねがいします。私の話を聞いてください』
私は去ろうとする彼の足元に泣きついた。自身ですら、何故呼び止めたのか、なぜ彼じゃ無いといけないのか、よく分からなかった。
でも、言えるのはここ逃せばサラと二度と会えないと思ったからです。
泣き喚くように足に縋りついて、いい大人が何をやっているのか。彼に蹴られると覚悟しました。
しかし、意外にも蹴られる事はなく腰を下ろして私の話を聞いてくれたのです。気まぐれだったのかもしれない、それでも良かった。
『じゃあ、アンタはサラって言う人を生き返らせたいのか』
彼に言われて私は全力で頷いた。
『分かった。アンタ、魔術師なんだろ』
紹介されたのは隣にいた青年だった。そうその青年こそが、サラの原本となる最初から完璧で完全体の人形だった。
元の体の記憶を保持し、老いる事が無ければ、どれだけ窮地に立たされようが死ぬ事もない、不死身で完璧な人形。人が果てに、目指す人形と言ってもいいのかもしれない。
「そうだね。君たちはもう会った事はあるかもしれないけど、サエグサではシロと名乗っている青年だ」
驚く事はない、イナミは黙って聞く。
「それから、私はあの人と実験の協力関係となった。私はサラを生き返らせるために、あの人は命令をきく無限の兵隊を作る為に人形達を作り上げてきた」
「ちょっと、一旦待ってくれ、ベアリンさん」
手を前に出しては話を遮りアルバン団長は頭を抱えた。
「ベアリンさん、貴方の話を聞いているとスーフェン第一王子の幼少期に出会っている事になる。子供がシロという人形を従えて、兵隊を作りたいなんて、ありえるか?」
「……私が出会った時は普通の若い男性だったのです。それから数年くらい経ってから、スーフェン王子、子供になっていました」
「その人は体を入れ替えて続けているって事か」
「だと、思います。私はその一度しか見た事が無いのですが、あの人は体を入れ替えてここまで生きてきたのだと思います。ですから、あの人の実際の年齢までは分かりません」
体を入れ替えて生き延びる魔術師がいるとは思わなかった。スーフェン第一王子の誰も知り得ない、三人は情報に驚きつつベアリンは話を戻す。
「私はサラを元に……ありと……魔物、孤児院の子供……捨てられた者、あらゆるモノで魔術実験を行いました。そして、私が成功したのは大まかに二つ。
もちろん、サラと同じように死体から人形を作る方。もう一つは元の体を踏まえつつ、一から体を作り上げて術式を埋め込む。言わば人造人間。812……今はヤイトと名乗っている人形がそうです」
サラとヤイトは別の人形である事は分かった。
あの交戦にいたからこそ、能力にも大幅な違いある事も知っている。圧倒的にサラの方が術に対しても、体力にしても、上であった。
サラの型とヤイトの型、どちらを兵にするか。戦力を選ぶならサラの型である。何故そちらではなくヤイトの型なのか。出てくる疑問に、レオンハルトが引き続き質問する。
「では、何故ヤイト副団長の方を増やしているんですか? もし、国を乗っ取るなら戦力があるサラさんの方では」
「サラの方は、元の体の記憶が残っているので、命令を淡々と行う人形には向いてないんです。それで何度か、暴れて研究室が破壊されました。その度に処分に手間取って……」
「確かにあの力で暴れられた、たまったものじゃないですね」
「それにサラの方では限りありますから。812なら同じものを複数作る事ができますし、一番人間らしく、人々に紛れ込ませるのは簡単でしたから。そちらを兵隊として動かしていました」
向かいに座る三人は押し黙る。確かに、ベアリンの言う通り、人間なのか、人形なのか、を見抜く事が出来なかった。
「では、今から立ち向かうのは謎の魔術師とその人形達となる訳ですね」
「そうですね……」
訊いたアルバン騎士団長は「マジかっ……」と椅子の背にもたれては天井を見上げては頭を悩ます。
作った本人すら数の把握できない人形達。魔物とはまた違う者と戦うとなると、ベテラン騎士ですら未知の領域。青ざめてくるのは仕方ない。
「とりあえず、アンタの事情は分かった。評議会にその全て事を話してもらうが、牢獄行きは免れません」
「分かっています……彼女と決めた事ですから、何を下されようと受け入れるつもりです」
これで、ベアリンの長きに渡った研究は終わった。
「彼女は病院でもいいから、保管できるところに保管してくれ、彼女の体が研究の証拠になる」
ベアリンが騎士そう淡々と指示して、サラの体は黒い布に包まれていく。
嵐は過ぎ去った。
体力も精神もボロボロのまま屋敷に戻った一行は、休む暇もなくベアリンから尋問という名の、城の地下で行われた全ての話を聞く事となった。
いつもの食堂の部屋を借りて四人。イナミとレオンハルトとアルバン、三人を向かいに一人、ベアリンが座る。
魂が一つ分抜けたようにベアリンは、机に肘をついてポツポツと話し始めた。
「私が、人形を作り始めたのは30年前ほど。きっかけは、知っての通りサラが亡くなってからです。
サラを人形にして思ったんです。いつかは本物のサラが作れるのではないかと……ですが私には到達できない領域でしたが」
「あの、サラさんも言っていましたが、モデルの術式があったそうですね。他にも人形を作っていた方がいたのですか」
レオンハルトがそう訊くとベアリンは首を横に振る。
「いえ、私以外に作っている者はいませんでした。正確に言うと、人形と化したサラと、作った人形達で実験を行っていました。そして、そのサラの原本となった者は……そうですね、サラが死んでから過去の事を話してもいいですか」
三人はどうぞと目線で促す。
私はサラが死んでからというもの、葬式にも行かずに毎日吞んだ暮れていました。
頭が空になり、この先が真っ暗で、明日死んでいようが生きていようがどうでもよかった。酒を浴びるように呑んだおかげで、悪酔いも、悪酔いで、道行く人に絡んでは何度も揉め事を起こしました。
起きた時にはゴミの上、なんて事もありました。
そんな生活を送っていた、ある日です。酒で酔っていた私は足元がふらつき、正面から歩いている人にぶつかったのです。
謝って済む事だというのに、感情が昂っていた私はその人の首元を掴み上げては暴言を吐いた。
自分でも何を言ったのか覚えていませんが、変な言いがかりをつけて口汚く罵りました。
罵られ、普通なら言われた相手は気持ち悪いとか怒りや嫌悪が込み上げてくるはずですが、相手は微動だせず。それどころか、されるがまま私のじっと見つめていた。
どこまでも生を感じることが無い真っ黒な無情な瞳、酒を呑んでいてもゾッと背筋が凍る。
人を見ているような感覚ではなかった。
私は恐くなって、その人を投げ飛ばそうとした時でした。
その人の横から手が伸びては、私は顔を掴まれて軽々と地面から持ち上げられたのです。
その時、すぐに分かりました。持ち上げた人間が人では無い事を。
何故なら、明らかに私より軽そうな青年が、しかも成人している男を片手で持ち上げたからです。
必死にもがきましたが全く力が弱まる事もない異様な力。
『どうしますか、殺しますか』
青年が冷たく機械のようにその人に向かって訊く。軋む頭蓋骨、私はここで死ぬのかと悟ったけれど、その人が指先を下に向けた。
『下せ、あと処理が面倒だ』
『分かりました』
その人の命令で、やっと青年の手から逃れる事でき、死に恐怖した私は地面に突っ伏した。
私は顔を上げ、改めてその人の顔を拝む事となり、改めて見たその人は綺麗だった。若く、同じ男だけど、綺麗だと思ってしまうほどに輝いて見えた。
そう、崇拝していた神様を見たような、そんな気分なるような、その人の存在自体がまるで異質だった。
『行くぞ』
そう青年に一言言って彼は去ろうとした。
『まっ! 待ってください。おねがいします。私の話を聞いてください』
私は去ろうとする彼の足元に泣きついた。自身ですら、何故呼び止めたのか、なぜ彼じゃ無いといけないのか、よく分からなかった。
でも、言えるのはここ逃せばサラと二度と会えないと思ったからです。
泣き喚くように足に縋りついて、いい大人が何をやっているのか。彼に蹴られると覚悟しました。
しかし、意外にも蹴られる事はなく腰を下ろして私の話を聞いてくれたのです。気まぐれだったのかもしれない、それでも良かった。
『じゃあ、アンタはサラって言う人を生き返らせたいのか』
彼に言われて私は全力で頷いた。
『分かった。アンタ、魔術師なんだろ』
紹介されたのは隣にいた青年だった。そうその青年こそが、サラの原本となる最初から完璧で完全体の人形だった。
元の体の記憶を保持し、老いる事が無ければ、どれだけ窮地に立たされようが死ぬ事もない、不死身で完璧な人形。人が果てに、目指す人形と言ってもいいのかもしれない。
「そうだね。君たちはもう会った事はあるかもしれないけど、サエグサではシロと名乗っている青年だ」
驚く事はない、イナミは黙って聞く。
「それから、私はあの人と実験の協力関係となった。私はサラを生き返らせるために、あの人は命令をきく無限の兵隊を作る為に人形達を作り上げてきた」
「ちょっと、一旦待ってくれ、ベアリンさん」
手を前に出しては話を遮りアルバン団長は頭を抱えた。
「ベアリンさん、貴方の話を聞いているとスーフェン第一王子の幼少期に出会っている事になる。子供がシロという人形を従えて、兵隊を作りたいなんて、ありえるか?」
「……私が出会った時は普通の若い男性だったのです。それから数年くらい経ってから、スーフェン王子、子供になっていました」
「その人は体を入れ替えて続けているって事か」
「だと、思います。私はその一度しか見た事が無いのですが、あの人は体を入れ替えてここまで生きてきたのだと思います。ですから、あの人の実際の年齢までは分かりません」
体を入れ替えて生き延びる魔術師がいるとは思わなかった。スーフェン第一王子の誰も知り得ない、三人は情報に驚きつつベアリンは話を戻す。
「私はサラを元に……ありと……魔物、孤児院の子供……捨てられた者、あらゆるモノで魔術実験を行いました。そして、私が成功したのは大まかに二つ。
もちろん、サラと同じように死体から人形を作る方。もう一つは元の体を踏まえつつ、一から体を作り上げて術式を埋め込む。言わば人造人間。812……今はヤイトと名乗っている人形がそうです」
サラとヤイトは別の人形である事は分かった。
あの交戦にいたからこそ、能力にも大幅な違いある事も知っている。圧倒的にサラの方が術に対しても、体力にしても、上であった。
サラの型とヤイトの型、どちらを兵にするか。戦力を選ぶならサラの型である。何故そちらではなくヤイトの型なのか。出てくる疑問に、レオンハルトが引き続き質問する。
「では、何故ヤイト副団長の方を増やしているんですか? もし、国を乗っ取るなら戦力があるサラさんの方では」
「サラの方は、元の体の記憶が残っているので、命令を淡々と行う人形には向いてないんです。それで何度か、暴れて研究室が破壊されました。その度に処分に手間取って……」
「確かにあの力で暴れられた、たまったものじゃないですね」
「それにサラの方では限りありますから。812なら同じものを複数作る事ができますし、一番人間らしく、人々に紛れ込ませるのは簡単でしたから。そちらを兵隊として動かしていました」
向かいに座る三人は押し黙る。確かに、ベアリンの言う通り、人間なのか、人形なのか、を見抜く事が出来なかった。
「では、今から立ち向かうのは謎の魔術師とその人形達となる訳ですね」
「そうですね……」
訊いたアルバン騎士団長は「マジかっ……」と椅子の背にもたれては天井を見上げては頭を悩ます。
作った本人すら数の把握できない人形達。魔物とはまた違う者と戦うとなると、ベテラン騎士ですら未知の領域。青ざめてくるのは仕方ない。
「とりあえず、アンタの事情は分かった。評議会にその全て事を話してもらうが、牢獄行きは免れません」
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