15 / 110
1
十四話 昔馴染み
しおりを挟む
吹き抜けの天井にぶら下がるのは光に輝くシャンデリア。生誕に向けての煌びやかな装飾に眼を焼かれ、いつもより気合の入った貴族の豪華な衣装に胸焼けがする。
イナミは昔から社交界などの交友を深める会が苦手である。お互いに探り合う会話もそうだが、煌びやかな世界で対話する事があっておらずと感じ、結局は隊長として命令して、外に出て魔物退治している方があっていた。
そういや、こういう場にきたら幼馴染のミオンに交代してもらうか、あの人の警備と称して後ろにずっと隠れていたなと思い出す。
「レオンハルト、君も来ていたのか」
まず最初にレオンハルトに挨拶をしに来たのは、男性。歳は30代半ば、皇族の服装ではあるが装飾は少なめで全体的にナチュラル服、眉は下がり口元は緊張がなく緩んでいる。
そうそう、あの人はこんな感じでおっとりしていて、優しいを前面に出した人物で……
「ジェイド殿下、ご無沙汰しております」
イナミは目をひん剥きたくなるほど、ジェイド殿下と呼ばれた人物に驚いた。何故なら、思い描いていた人物が今そこにいたからだ。
「そんなにかしこらなくてともいいですよ。今日は叔母の誕生日、お客さまには楽しんで帰ってくださると嬉しいですから」
レオンハルトと握手を交わす。
ジェイドは、西の帝国を治める現王様の息子であり、第二番目の王子である。イナミの父が帝国の元騎士団長だったために、ジェイドとは子供時代から縁があった。
王子と騎士、主従関係であり友人のような関係ではなかったがそれなりにお互いの性格は把握するほどの仲ではある。
気づかれたくない一心でイナミは思わずレオンハルトの背中に隠れた。それがジェイドの目に止まり、不思議そうに顔を傾けた。
「彼は?」
「彼は、ウェスティリア家の使用人でリリィといいます。今は私の世話をしてくれています」
「ウェスティリア家の方でしたか。リリィさん、申し遅れました、私は帝のジェイドと言います。今日は楽しんでいって下さいね」
使用人に挨拶する王族はこの人ぐらいだろう。ジェイドは同じように手を差し出してきたが、俺はせず深々とお辞儀した。
「はい、よろしくお願いします」
王族と手を握る使用人はいない。手を握れば同格と言っているようなもので失礼にあたるから。ジェイドがどんなに優しくともお断りをするのが、彼のためにもなる。
「うん、よろしく」
握手はしないと理解したジェイドは、手を引っ込めるとクスリと密かに笑う。
「あの、もしかして何か失礼なことをしましたか」
「いや、全く関係ないよ。知り合いに似ていた者だから、笑ってしまってね、すまない」
「いえ……」
どの知り合いだろうな。これ以上話せばボロが出そうで誰とは訊かず、俺はレオンハルトの後ろのさらに奥へと引っ込んだ。自分は漂う空気だと言い聞かせて。
「ジェイド殿下っ」
少々荒れた低い声。
足早に駆けつけてきた相手に、イナミは更に頭を抱えた。
「ジェイド殿下、勝手に行動されては困ります。せめて別の者でも良いのでつけて下さい」
「ロードリック、すまない。今度から気をつけるよ」
「ええ、絶対です」
この威風堂々とした佇まい見覚えがありすぎる。
ジェイドの次はロードリックとは。そもそもガーネット妃の生誕祭である時点で、知り合いの巣窟になるのは決まっていた。
帰りたい。
すると、ジェイドに話していたロードリックがこちらに気がつき目線を配ると鼻を鳴らした。
「レオンハルト、貴様もやはり来ていたか。相変わらず人の機嫌をとるのがお好きなようだな」
「まぁ、これでも一応騎士だからね。ロードリックの方は大変そうで何よりだね」
2人から流れるのは不穏の空気。
相変わらず、仲の悪さは変わっていないようだ。
ロードリックは俺が隊長であった時の部下である。真面目で誠実な優秀な部下の1人、レオンハルトの大きな違いをいえば俺に対しての順応が全く違った。
間違ったことがあれば、反抗してくるレオンハルトに対して、ロードリックの方は納得はしないが理解を示す方だった。
根は似ているが全く性格が違う二人、それが相性の悪さに拍車をかけているようで、隊長の時に、レオンハルトとロードリックという名前を聞くだけで何度頭を抱えた事か。思い出すだけで酸欠になり頭が痛い。
「そういや、貴様は昇進するらしいな。一番隊員だったか?良いご身分で、おめでとうございます」
「ええ、おかげさまで。俺は下で満足するほどの人間ではないので」
「それそうだな、貴様は昔の事なんてどうでも良い人間だったな。まぁ、同期として昇進は祝うよ」
「それはありがとうございます」
レオンハルトとロードリックは仲つつまじく笑い合う、目は一切笑っていないが。
殴り合いの喧嘩が多かったが、10年経って会話での高度な殴り合いとなっていた。
外から喧嘩をしているとあまり分からなくなってはいるが、この歪み合い仲裁するのが難しい。
同じ騎士団なのだからどちらかが一歩くらい引けよ、と言いたくなる。
隣にいるジェイドなんか、二人をどう止めようかと眉を八の字にしては困っている。
帝国の王子を無視して困惑させているようでは、まだまだ大人とは言えないな。
「レオンハルト様、あちらにお水があります。持ってきましょうか」
「えっ、うん。頼めるかな」
レオンハルトの袖を強く引っ張ってから耳元で囁けば、むず痒さに肩を揺らしてこちらに注視する。
気が抜けたレオンハルト、その隙をすかさずジェイドが『ゴホッ」と、緊張した空気を変えるように一つ咳き込んだ。
「私はまだ挨拶がありますのでこのあたりで。では、レオンハルトまたのご機会によろしく頼むよ」
「はい、ジェイド殿下こちらこそよろしくお願いします」
「ロードリック行こうか」
何もなかったようにさらりと去っていくジェイドとロードリック。
ロードリックの方はまだ言い足りなかったのか、不満げに顔をしかめていた。レオンハルトの方も途中で断ち切られて、居心地が悪そうに体を動かす。
これ以上、二人は何をしたいのか。口喧嘩でおさまる二人なのか、いや混ぜるな、危険だ。
「ねぇ、さっき」
「はい?」
言葉の通り水を取りに行っていると、渡すまでもなくレオンハルトが後ろについてきていた。
「どうかされましたか」
「さっき、ワザと?」
「何が、ですか。はい、お水を飲んでください。それともあちらのお酒が良かったですか」
「いや、これで良いよ」
レオンハルトはガラスのコップ受け取り、心を落ち着かせるようにゆっくりと嚥下させる。
「君、俺が思ってるより……狡猾だね」
「狡猾なんて、恐れ多いです。私は使用人としての仕事をただ真っ当しただけですから。で、次はどちらに行くのですかレオンハルト様」
薄くのぞかせた黄色い瞳が不気味に輝いた。
イナミは昔から社交界などの交友を深める会が苦手である。お互いに探り合う会話もそうだが、煌びやかな世界で対話する事があっておらずと感じ、結局は隊長として命令して、外に出て魔物退治している方があっていた。
そういや、こういう場にきたら幼馴染のミオンに交代してもらうか、あの人の警備と称して後ろにずっと隠れていたなと思い出す。
「レオンハルト、君も来ていたのか」
まず最初にレオンハルトに挨拶をしに来たのは、男性。歳は30代半ば、皇族の服装ではあるが装飾は少なめで全体的にナチュラル服、眉は下がり口元は緊張がなく緩んでいる。
そうそう、あの人はこんな感じでおっとりしていて、優しいを前面に出した人物で……
「ジェイド殿下、ご無沙汰しております」
イナミは目をひん剥きたくなるほど、ジェイド殿下と呼ばれた人物に驚いた。何故なら、思い描いていた人物が今そこにいたからだ。
「そんなにかしこらなくてともいいですよ。今日は叔母の誕生日、お客さまには楽しんで帰ってくださると嬉しいですから」
レオンハルトと握手を交わす。
ジェイドは、西の帝国を治める現王様の息子であり、第二番目の王子である。イナミの父が帝国の元騎士団長だったために、ジェイドとは子供時代から縁があった。
王子と騎士、主従関係であり友人のような関係ではなかったがそれなりにお互いの性格は把握するほどの仲ではある。
気づかれたくない一心でイナミは思わずレオンハルトの背中に隠れた。それがジェイドの目に止まり、不思議そうに顔を傾けた。
「彼は?」
「彼は、ウェスティリア家の使用人でリリィといいます。今は私の世話をしてくれています」
「ウェスティリア家の方でしたか。リリィさん、申し遅れました、私は帝のジェイドと言います。今日は楽しんでいって下さいね」
使用人に挨拶する王族はこの人ぐらいだろう。ジェイドは同じように手を差し出してきたが、俺はせず深々とお辞儀した。
「はい、よろしくお願いします」
王族と手を握る使用人はいない。手を握れば同格と言っているようなもので失礼にあたるから。ジェイドがどんなに優しくともお断りをするのが、彼のためにもなる。
「うん、よろしく」
握手はしないと理解したジェイドは、手を引っ込めるとクスリと密かに笑う。
「あの、もしかして何か失礼なことをしましたか」
「いや、全く関係ないよ。知り合いに似ていた者だから、笑ってしまってね、すまない」
「いえ……」
どの知り合いだろうな。これ以上話せばボロが出そうで誰とは訊かず、俺はレオンハルトの後ろのさらに奥へと引っ込んだ。自分は漂う空気だと言い聞かせて。
「ジェイド殿下っ」
少々荒れた低い声。
足早に駆けつけてきた相手に、イナミは更に頭を抱えた。
「ジェイド殿下、勝手に行動されては困ります。せめて別の者でも良いのでつけて下さい」
「ロードリック、すまない。今度から気をつけるよ」
「ええ、絶対です」
この威風堂々とした佇まい見覚えがありすぎる。
ジェイドの次はロードリックとは。そもそもガーネット妃の生誕祭である時点で、知り合いの巣窟になるのは決まっていた。
帰りたい。
すると、ジェイドに話していたロードリックがこちらに気がつき目線を配ると鼻を鳴らした。
「レオンハルト、貴様もやはり来ていたか。相変わらず人の機嫌をとるのがお好きなようだな」
「まぁ、これでも一応騎士だからね。ロードリックの方は大変そうで何よりだね」
2人から流れるのは不穏の空気。
相変わらず、仲の悪さは変わっていないようだ。
ロードリックは俺が隊長であった時の部下である。真面目で誠実な優秀な部下の1人、レオンハルトの大きな違いをいえば俺に対しての順応が全く違った。
間違ったことがあれば、反抗してくるレオンハルトに対して、ロードリックの方は納得はしないが理解を示す方だった。
根は似ているが全く性格が違う二人、それが相性の悪さに拍車をかけているようで、隊長の時に、レオンハルトとロードリックという名前を聞くだけで何度頭を抱えた事か。思い出すだけで酸欠になり頭が痛い。
「そういや、貴様は昇進するらしいな。一番隊員だったか?良いご身分で、おめでとうございます」
「ええ、おかげさまで。俺は下で満足するほどの人間ではないので」
「それそうだな、貴様は昔の事なんてどうでも良い人間だったな。まぁ、同期として昇進は祝うよ」
「それはありがとうございます」
レオンハルトとロードリックは仲つつまじく笑い合う、目は一切笑っていないが。
殴り合いの喧嘩が多かったが、10年経って会話での高度な殴り合いとなっていた。
外から喧嘩をしているとあまり分からなくなってはいるが、この歪み合い仲裁するのが難しい。
同じ騎士団なのだからどちらかが一歩くらい引けよ、と言いたくなる。
隣にいるジェイドなんか、二人をどう止めようかと眉を八の字にしては困っている。
帝国の王子を無視して困惑させているようでは、まだまだ大人とは言えないな。
「レオンハルト様、あちらにお水があります。持ってきましょうか」
「えっ、うん。頼めるかな」
レオンハルトの袖を強く引っ張ってから耳元で囁けば、むず痒さに肩を揺らしてこちらに注視する。
気が抜けたレオンハルト、その隙をすかさずジェイドが『ゴホッ」と、緊張した空気を変えるように一つ咳き込んだ。
「私はまだ挨拶がありますのでこのあたりで。では、レオンハルトまたのご機会によろしく頼むよ」
「はい、ジェイド殿下こちらこそよろしくお願いします」
「ロードリック行こうか」
何もなかったようにさらりと去っていくジェイドとロードリック。
ロードリックの方はまだ言い足りなかったのか、不満げに顔をしかめていた。レオンハルトの方も途中で断ち切られて、居心地が悪そうに体を動かす。
これ以上、二人は何をしたいのか。口喧嘩でおさまる二人なのか、いや混ぜるな、危険だ。
「ねぇ、さっき」
「はい?」
言葉の通り水を取りに行っていると、渡すまでもなくレオンハルトが後ろについてきていた。
「どうかされましたか」
「さっき、ワザと?」
「何が、ですか。はい、お水を飲んでください。それともあちらのお酒が良かったですか」
「いや、これで良いよ」
レオンハルトはガラスのコップ受け取り、心を落ち着かせるようにゆっくりと嚥下させる。
「君、俺が思ってるより……狡猾だね」
「狡猾なんて、恐れ多いです。私は使用人としての仕事をただ真っ当しただけですから。で、次はどちらに行くのですかレオンハルト様」
薄くのぞかせた黄色い瞳が不気味に輝いた。
17
ここまでの長編を最後までお読みいただきありがとうございます100お気に入りありがとうございます
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
いつかコントローラーを投げ出して
せんぷう
BL
オメガバース。世界で男女以外に、アルファ・ベータ・オメガと性別が枝分かれした世界で新たにもう一つの性が発見された。
世界的にはレアなオメガ、アルファ以上の神に選別されたと言われる特異種。
バランサー。
アルファ、ベータ、オメガになるかを自らの意思で選択でき、バランサーの状態ならどのようなフェロモンですら影響を受けない、むしろ自身のフェロモンにより周囲を調伏できる最強の性別。
これは、バランサーであることを隠した少年の少し不運で不思議な出会いの物語。
裏社会のトップにして最強のアルファ攻め
×
最強種バランサーであることをそれとなく隠して生活する兄弟想いな受け
※オメガバース特殊設定、追加性別有り
.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる