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6 休憩
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何かあったのかと考えるが、四六時中この人を見ているわけではない、学年も違うから余計にわからない。誰か機嫌を直す取説を持ってきく欲しい。
俺も無言になり、王様の進む方に従う。進んでいくと人気がない裏庭についていた。
人がいないの。なぜならベンチは古いし、雑草は生え、昼なのに光も通らなく暗く不気味であるから。
そうそう来る奴はいない名スポット、一時は幽霊話が盛り上がったところである。
彼はここがだいぶ好きらしい。
王様は腕を引いて俺をベンチに座らせたと思うと、驚く行動をとり始めた。
俺の膝を枕にして寝始めたのだ。さすが、顔が引きつった。
「先輩、これはどういう状況なのでしょうか。」
「見てわからんのか。」
ワカラネェヨ。
なぜ、男の膝枕。女の子にしてもらった方が柔らかいしあったかい。何なら安眠できる。男同士で膝枕をやる必要性がわからない。
「女の子にやってもらっほうがいいと思いますけど。」
「めんどくさい。」
「めんどくさいって、王様が一声だけで何人も数秒でやっくれますよ。あっ、もしかして先輩はホ……」
冗談で言おうと思ったが、その前に腹を肘で殴られ俺は腹を抱えることとなった。
俺を黙らすことに成功した王様は御立腹のようだ。
すると痛がっている俺を余所に王様は手を差し出し、俺の頬を触る。お互いの目が合うと落ち着いた声が通る。
「お前は冷たいな。」
頬から髪に、髪から耳に撫でる手はくすぐったい。
まぁ確かに体温が平均より低めではあるが。
「なんですか突然。熱でも出たんですか。」
とぼけた顔で聞くと呆れた声が返ってきた。
「お前は口を開くと残念だな。」
「何言ってんですか、お互い様でしょう。」
「ふん、言うようになったな。後この膝枕はサンドイッチの礼と思っておけ。」
触っていた手を下ろすと王様は、ゆっくりと瞼を閉じ始めた。息が一定になってくると、寝息となっていた。
寝る姿を見るのは二回目だか、綺麗である。
肌は傷一つ無い真っさらで髪は柔らかそうな髪質という、容姿は完璧である。
中身とは違って本当に顔だけは世に出してもいいと思う。中身が完璧なら最高なのに。
人生損していると思い頷くと、膝にいる彼が野生の勘か、王様の勘か、目を閉じたまま眉間を溝を深くする。
恐ろしいことに寝ていてもセンサーが反応するらしい。
数分経つと王様は身をよじり、髪が目にかかる。俺は起こさないように指先てそーっと払う。
覗いて見てみれば、何時もの顔なのか、わからないが気分が悪い顔していた。あの時よりかは大丈夫だが、青い顔色で医者じゃない俺から見てもいいとは言えない。
だから少しだけ冷たいと言われた手を額に当ててみる。心なしか表情がちょっとだけ緩くなった気がした。
この人暑いのが苦手なのかもしれない。今日は、晴天で気温は暑いぐらいである。
前も確かに暑いと言えるほど太陽が出ていた。
この人が不気味な裏庭にいつも行く理由が一番冷えているからであろう。ということは俺は冷却シートならぬ、冷却人間にされてた訳だ。
なんだろう、どう解釈しても微妙な気分だ。
数十分経ったっぐらいに呼鈴の鐘が鳴り、いつまで寝るんだろう、この王様は。
なかなか目を開かない綺麗な顔はまるで子供のような可愛さがあり、膝上で深く眠る彼を退ける事なんて出来ない。
とは思わないので。恋する乙女ではない。
彼の鼻を強く抓る。
当然息はできなくなり、徐々に顔は赤くなる。最終的には息が吸えなくなって青ざめ飛び起きた。
飛び起きた王様は大きく息を吸って、落ち着くと俺を睨む。
「殺す気かテメェ!」
殺す気はないが、そのまま安眠して欲しかった。そして仕返しのように俺の鼻をつまむ、痛い。
「いってて、ちょっと強めに起こしただけじゃないですか。そんなに怒らなくても。」
「どういう起こし方だ。どんどん生意気になってきてるな。それともそれが本性か?」
無理やり答えさせようとつまんだ手に力がこもる王様。
「いったい。本性も何も優しさですって。優しさ。」
鼻声で俺がそう言うと呆れたのか雑に手を離す。
真顔にに戻ると、喋る事が面倒になったのか王様はまた寝転び、驚くことに俺の膝の上で寝始めたのだ。
「えー先輩、起こした意味なくなりますって。遅刻したら友達心配するんですけど。」
「うるせぇ。遅刻した所で、お前を心配する奴なんていないだろ。」
まぁ正解だけど、遅れることは別の問題かな。痺れを切らして立とうとしたら、
「お前ここ退いたらわかってんだろうな。」
地鳴りのような低い声で脅されたのでので大人しく座っておくことにした。
どうにでもなれと思い、草木ばかりで見えない青い空を見上げた。
なぜか不思議とモヤッとした気持ちが降ってきた。
こいつに対しのモヤッではない、イラッと何時も感じているから違う。突然雨に打たれたようなそんな感じだった、何か忘れているような思い出せない感覚である。
重大な事を忘れているような。
思い出せないままモヤモヤとし寝息しか聞こえない静かな時間は過ぎ、王様から解放されたのは多分一時間後であると思う。
なぜ曖昧なのか言うと、その後俺も座ったまま放課後まで爆睡していたからである。
寒くて目が覚めたら、ベンチで横になっていた。
俺も無言になり、王様の進む方に従う。進んでいくと人気がない裏庭についていた。
人がいないの。なぜならベンチは古いし、雑草は生え、昼なのに光も通らなく暗く不気味であるから。
そうそう来る奴はいない名スポット、一時は幽霊話が盛り上がったところである。
彼はここがだいぶ好きらしい。
王様は腕を引いて俺をベンチに座らせたと思うと、驚く行動をとり始めた。
俺の膝を枕にして寝始めたのだ。さすが、顔が引きつった。
「先輩、これはどういう状況なのでしょうか。」
「見てわからんのか。」
ワカラネェヨ。
なぜ、男の膝枕。女の子にしてもらった方が柔らかいしあったかい。何なら安眠できる。男同士で膝枕をやる必要性がわからない。
「女の子にやってもらっほうがいいと思いますけど。」
「めんどくさい。」
「めんどくさいって、王様が一声だけで何人も数秒でやっくれますよ。あっ、もしかして先輩はホ……」
冗談で言おうと思ったが、その前に腹を肘で殴られ俺は腹を抱えることとなった。
俺を黙らすことに成功した王様は御立腹のようだ。
すると痛がっている俺を余所に王様は手を差し出し、俺の頬を触る。お互いの目が合うと落ち着いた声が通る。
「お前は冷たいな。」
頬から髪に、髪から耳に撫でる手はくすぐったい。
まぁ確かに体温が平均より低めではあるが。
「なんですか突然。熱でも出たんですか。」
とぼけた顔で聞くと呆れた声が返ってきた。
「お前は口を開くと残念だな。」
「何言ってんですか、お互い様でしょう。」
「ふん、言うようになったな。後この膝枕はサンドイッチの礼と思っておけ。」
触っていた手を下ろすと王様は、ゆっくりと瞼を閉じ始めた。息が一定になってくると、寝息となっていた。
寝る姿を見るのは二回目だか、綺麗である。
肌は傷一つ無い真っさらで髪は柔らかそうな髪質という、容姿は完璧である。
中身とは違って本当に顔だけは世に出してもいいと思う。中身が完璧なら最高なのに。
人生損していると思い頷くと、膝にいる彼が野生の勘か、王様の勘か、目を閉じたまま眉間を溝を深くする。
恐ろしいことに寝ていてもセンサーが反応するらしい。
数分経つと王様は身をよじり、髪が目にかかる。俺は起こさないように指先てそーっと払う。
覗いて見てみれば、何時もの顔なのか、わからないが気分が悪い顔していた。あの時よりかは大丈夫だが、青い顔色で医者じゃない俺から見てもいいとは言えない。
だから少しだけ冷たいと言われた手を額に当ててみる。心なしか表情がちょっとだけ緩くなった気がした。
この人暑いのが苦手なのかもしれない。今日は、晴天で気温は暑いぐらいである。
前も確かに暑いと言えるほど太陽が出ていた。
この人が不気味な裏庭にいつも行く理由が一番冷えているからであろう。ということは俺は冷却シートならぬ、冷却人間にされてた訳だ。
なんだろう、どう解釈しても微妙な気分だ。
数十分経ったっぐらいに呼鈴の鐘が鳴り、いつまで寝るんだろう、この王様は。
なかなか目を開かない綺麗な顔はまるで子供のような可愛さがあり、膝上で深く眠る彼を退ける事なんて出来ない。
とは思わないので。恋する乙女ではない。
彼の鼻を強く抓る。
当然息はできなくなり、徐々に顔は赤くなる。最終的には息が吸えなくなって青ざめ飛び起きた。
飛び起きた王様は大きく息を吸って、落ち着くと俺を睨む。
「殺す気かテメェ!」
殺す気はないが、そのまま安眠して欲しかった。そして仕返しのように俺の鼻をつまむ、痛い。
「いってて、ちょっと強めに起こしただけじゃないですか。そんなに怒らなくても。」
「どういう起こし方だ。どんどん生意気になってきてるな。それともそれが本性か?」
無理やり答えさせようとつまんだ手に力がこもる王様。
「いったい。本性も何も優しさですって。優しさ。」
鼻声で俺がそう言うと呆れたのか雑に手を離す。
真顔にに戻ると、喋る事が面倒になったのか王様はまた寝転び、驚くことに俺の膝の上で寝始めたのだ。
「えー先輩、起こした意味なくなりますって。遅刻したら友達心配するんですけど。」
「うるせぇ。遅刻した所で、お前を心配する奴なんていないだろ。」
まぁ正解だけど、遅れることは別の問題かな。痺れを切らして立とうとしたら、
「お前ここ退いたらわかってんだろうな。」
地鳴りのような低い声で脅されたのでので大人しく座っておくことにした。
どうにでもなれと思い、草木ばかりで見えない青い空を見上げた。
なぜか不思議とモヤッとした気持ちが降ってきた。
こいつに対しのモヤッではない、イラッと何時も感じているから違う。突然雨に打たれたようなそんな感じだった、何か忘れているような思い出せない感覚である。
重大な事を忘れているような。
思い出せないままモヤモヤとし寝息しか聞こえない静かな時間は過ぎ、王様から解放されたのは多分一時間後であると思う。
なぜ曖昧なのか言うと、その後俺も座ったまま放課後まで爆睡していたからである。
寒くて目が覚めたら、ベンチで横になっていた。
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