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子供になった英雄
力を取り戻す為に
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未来と義経は店員に案内されたテーブル席で蕎麦に舌鼓を打っていた。
未来は鴨南蛮を、義経はシンプルな盛りそばを注文した。
湯気を立てる蕎麦を啜りながら、目の前でうんうんと頷きながら蕎麦を啜る義経に未来は問いかける。
「この寒いのに何で盛りそばなんです?」
「確かに暖かい蕎麦もいいが、風味が一番よく分かるのは盛りやざるの様な冷たい蕎麦だろう」
「ふーん……あの少し貰ってもいいですか? あっ、私のも食べていいので」
そう言うと未来はどんぶりを前に差し出し、鴨肉と蕎麦を箸で器用につまむと義経の口元にそれを近づけた。
「はい、どうぞ」
「……何度も言っているが私は子供では無い」
「ほら、早く、冷えちゃいますよ」
未来はニコニコと笑いながら、グイッと箸を持つ手を近づける。
この未来という娘は口調や仕草は優しいものの、押しの強さというか根底に自分を曲げない頑固さがある。
恐らく本気で嫌がらない限り止めはしないだろう。
そう考えた義経はこんな事でごねるのも面倒だと彼女が差し出した蕎麦を口に入れた。
盛りそばも美味だったが、暖かい蕎麦と出汁の香り、そして鴨の油の甘さと肉のうまみでこちらもとても美味かった。
思わず笑みを浮かべた義経を見て、未来の顔がふにゃりとなる。
その後、一旦テーブルにどんぶりと箸を置いた未来は、身を乗り出しあーんと口を開けた。
どうやら食べさせろという事らしい。
「……まるで貴様の方が幼子の様だな?」
「えっ、あっ、すみません。よく父母にやってもらったもので、つい……」
「フフッ、両親になぁ……構わんぞ。ほら口を開けろ」
世話になる間、この娘にずっと子供扱いされるのも癪に触る。食べさせてやれば多少認識が変わるやもしれん。
そんな事を考えつつ、義経は蕎麦猪口に三分の一程浸した蕎麦を未来の口元に差し出した。
彼女は少し赤面しつつそれを口に運び、ちゅるちゅると啜った。
「ふぁあ、確かにお蕎麦の香りはこちらの方がよく分かりますねぇ」
「そうだろう、そうだろう……お前の鴨の蕎麦も中々に美味だったぞ」
「ですよね! 流石に評判の店だけあります!」
「……そうだな」
はしゃぐ未来に微笑を浮かべ義経は盛られた蕎麦に箸を伸ばす。
思えば、最近、と言ってもここ五十年程だが、義経は世界中の紛争地で戦っていた。
こんな穏やかで平和な時間は久しぶりだ。
そう感じつつ義経は思う。
日本に帰って来たのは疫病で民が苦しんでいると聞いたからだ。
目の前の娘は分かっているのだろうか……保身に走り民を省みない指導者たちの所為で苦しむ者がいるという事実に……。
黙り込みじっと自分を見つめている義経に未来は眉根をへの字にして問い掛ける。
「……どうしました? あっ、冷たいお蕎麦でお腹冷えちゃいました?」
「そうかもしれん……すまんが蕎麦湯を!」
どうやら顔に出ていたらしい、義経は心配そうな顔をした未来に微笑を向けると、給仕をしていたピンクの作務衣を着た女性に手を上げ声を掛けた。
「蕎麦湯ですね! すぐにお持ちするにゃあ!」
店員は目を糸の様に細め笑うと早足で厨房のあるカウンターへと向かった。
「ホントに大丈夫ですか?……血、飲みます?」
「大丈夫だ……だが、血は後で貰おうか?」
身を乗り出し囁いた未来に義経はそう答え苦笑を浮かべた。
恐らく大半の民は、自分達の生活が本当に困窮しない限り声を上げる事はしないだろう。
人間はいつもそうだ。
対岸の火事、遠い世界の出来事、自分達には関係の無い事。
そう考え今までの暮らしがずっと続くと考えている。
だが、世界は全て繋がっている。傷の小さなうちに問題を正さねば、前世紀に二度あった世界中を巻き込んだあの戦争のような悲劇が再び起こるかもしれない。
蕎麦を平らげ店員が持って来た蕎麦湯を注いだ蕎麦猪口を傾けながら、かつての源氏の英雄はそんな事をボンヤリと考えた。
■◇■◇■◇■
店を出た義経達は車に乗り込み真咲の事務所へと向かっていた。
「美味しかったですねぇ」
「そうだな。次来る事があれば暖かい蕎麦を頼んでみよう」
「じゃあ、私は冷たいお蕎麦に挑戦してみます」
未来の中では次も一緒に来る事は決定事項らしい。本当に能天気な娘だ。
義経は苦笑を浮かべつつ、咲太郎、真咲に自分の事をどう伝えるか考えていた事を未来に告げる。
「未来、咲太郎に会うわけだが……私の事は先程名乗った十郎……そうだな、常盤十郎という名で呼べ」
「常盤……十郎さんですね?」
「うむ、私は別の事件に巻き込まれ、復活に失敗した吸血鬼で重要参考人という位置づけにしたい。九郎義経とは別人という事で奴には認識させたいのだ」
「わっ、分かりました」
「……間違っても九郎と呼ぶなよ」
「分かってますよ、九郎さん! あっ! いっ、今のは無しで! ほっ、本番は大丈夫ですから!!」
ハンドルを握りチラチラとこちらを見て来る未来に、義経は深いため息を吐いた。
■◇■◇■◇■
「常盤十郎……聞いた事ねぇなぁ」
「お前は日本にいる全ての吸血鬼を知っているのか?」
「そりゃ知らねぇけど、昔からいる奴は名前ぐらいは知ってるからよぉ」
金髪の青年はソファーに並んで座った未来と義経にそう答えながら苦笑を浮かべた。
「私はここ日本で生まれたが、しばらく海外で暮らしていた。知らなくても無理はなかろう」
「海外ねぇ……んで、久しぶりに戻った日本で事件に巻き来れて、灰になって復活したけどガキの体だったと」
「そうだ……聞きたいのは肉体や力を取り戻す事が出来るのかということだ」
「そうだなぁ……元が大人だったんなら戻るとは思う」
「本当ですか木村さん!?」
「ああ、昔、似たような奴に会った事がある。そいつは人間と同じ様に成長して戻ったって言ってた。なんでも灰になった後、戦った陰陽師に意趣返ししたくて復活を急いだらしい。馬鹿な事したもんだって笑ってたぜ」
そう言って笑う真咲を義経は歯をギリギリと鳴らしながら睨みつけた。
「ああ、悪い悪い。そういう訳だからよ、あんたも腰を据えてのんびりやりなよ」
義経が仇を見る様な目で自分を見ている事に気付いた真咲は、両手を上げて愛想笑いを浮かべつつまぁまぁと彼を宥めた。
「人と同じように……何かもっと早く大きくなれる方法は知りませんか?」
「もっと早く……そうだなぁ……血を多く飲めば多少早くはなると思う……ただ、あんまお勧めはしねぇ。血に酔って大量の血を求める血狂いになったら本末転倒だからよぉ」
「血狂いですか?」
「ああ……この前もなりかけに会ったが、最初はまだ理性が保てる。だけど毎日何十人も襲って血を奪えば、やがては血の事しか考えられない化け物になる……そうなると効率的に人を狩る為に体の形も変わる……十郎、お前もいくら大人の体を取り戻したくても、そんな化け物にはなりたくねぇだろ?」
そう言った真咲に義経は渋々ながらも同意し頷きを返した。
「そうだ。血が欲しいなら仕事手伝ってくれれば分けてやるぜ」
「……仕事?」
「まぁ、仕事つうか、食料調達つうか……俺達、献血車を使って人に血を分けてもらってんだ。アンタの見た目なら若い女の子が沢山寄って来そうだし……」
「貴様……私に客寄せをしろとそう言うのか?」
真咲を提案を聞いた義経は苛立ちを抑えつつ、静かに答えた。
ただ声を荒げる事はしなかったもののその声は怒りで震えを帯びていた。
それを感じ取った未来がすかさずフォローに入る。
「く、十郎さん、血は必要ですし、ここはお話を受けた方がいいんじゃないでしょうか?」
「未来、お前もこの私に大道芸人がやる様な客寄せになれというのか!?」
「でもでも、私一人だと血をあげるのも限界があるでしょうし……」
「えっ、何々、十郎、お前未来ちゃんから血貰ってんの?」
「それがどうした!?」
「マジかよ……なぁ、美味かった? グガッ!?」
興味津々で尋ねる真咲のニヤけた顔を見た義経は、自分でも意識しないうちにソファーの上に立ち上がると、顔に思い切り飛び蹴りを喰らわせていた。
「キャッ!? きっ、木村さん、大丈夫ですか!?」
「この下衆が……帰るぞ未来!」
「あっ、待って下さいよ、く、十郎さん!? 木村さんすいません!! 何とか説得してまた来ますね!!」
「あ……ああ、じゃあね未来ちゃん……」
鼻を蹴られた真咲は右手で顔面を押さえつつ、義経の後を追い事務所を出て行く未来にヒラヒラと左手を振った。
未来は鴨南蛮を、義経はシンプルな盛りそばを注文した。
湯気を立てる蕎麦を啜りながら、目の前でうんうんと頷きながら蕎麦を啜る義経に未来は問いかける。
「この寒いのに何で盛りそばなんです?」
「確かに暖かい蕎麦もいいが、風味が一番よく分かるのは盛りやざるの様な冷たい蕎麦だろう」
「ふーん……あの少し貰ってもいいですか? あっ、私のも食べていいので」
そう言うと未来はどんぶりを前に差し出し、鴨肉と蕎麦を箸で器用につまむと義経の口元にそれを近づけた。
「はい、どうぞ」
「……何度も言っているが私は子供では無い」
「ほら、早く、冷えちゃいますよ」
未来はニコニコと笑いながら、グイッと箸を持つ手を近づける。
この未来という娘は口調や仕草は優しいものの、押しの強さというか根底に自分を曲げない頑固さがある。
恐らく本気で嫌がらない限り止めはしないだろう。
そう考えた義経はこんな事でごねるのも面倒だと彼女が差し出した蕎麦を口に入れた。
盛りそばも美味だったが、暖かい蕎麦と出汁の香り、そして鴨の油の甘さと肉のうまみでこちらもとても美味かった。
思わず笑みを浮かべた義経を見て、未来の顔がふにゃりとなる。
その後、一旦テーブルにどんぶりと箸を置いた未来は、身を乗り出しあーんと口を開けた。
どうやら食べさせろという事らしい。
「……まるで貴様の方が幼子の様だな?」
「えっ、あっ、すみません。よく父母にやってもらったもので、つい……」
「フフッ、両親になぁ……構わんぞ。ほら口を開けろ」
世話になる間、この娘にずっと子供扱いされるのも癪に触る。食べさせてやれば多少認識が変わるやもしれん。
そんな事を考えつつ、義経は蕎麦猪口に三分の一程浸した蕎麦を未来の口元に差し出した。
彼女は少し赤面しつつそれを口に運び、ちゅるちゅると啜った。
「ふぁあ、確かにお蕎麦の香りはこちらの方がよく分かりますねぇ」
「そうだろう、そうだろう……お前の鴨の蕎麦も中々に美味だったぞ」
「ですよね! 流石に評判の店だけあります!」
「……そうだな」
はしゃぐ未来に微笑を浮かべ義経は盛られた蕎麦に箸を伸ばす。
思えば、最近、と言ってもここ五十年程だが、義経は世界中の紛争地で戦っていた。
こんな穏やかで平和な時間は久しぶりだ。
そう感じつつ義経は思う。
日本に帰って来たのは疫病で民が苦しんでいると聞いたからだ。
目の前の娘は分かっているのだろうか……保身に走り民を省みない指導者たちの所為で苦しむ者がいるという事実に……。
黙り込みじっと自分を見つめている義経に未来は眉根をへの字にして問い掛ける。
「……どうしました? あっ、冷たいお蕎麦でお腹冷えちゃいました?」
「そうかもしれん……すまんが蕎麦湯を!」
どうやら顔に出ていたらしい、義経は心配そうな顔をした未来に微笑を向けると、給仕をしていたピンクの作務衣を着た女性に手を上げ声を掛けた。
「蕎麦湯ですね! すぐにお持ちするにゃあ!」
店員は目を糸の様に細め笑うと早足で厨房のあるカウンターへと向かった。
「ホントに大丈夫ですか?……血、飲みます?」
「大丈夫だ……だが、血は後で貰おうか?」
身を乗り出し囁いた未来に義経はそう答え苦笑を浮かべた。
恐らく大半の民は、自分達の生活が本当に困窮しない限り声を上げる事はしないだろう。
人間はいつもそうだ。
対岸の火事、遠い世界の出来事、自分達には関係の無い事。
そう考え今までの暮らしがずっと続くと考えている。
だが、世界は全て繋がっている。傷の小さなうちに問題を正さねば、前世紀に二度あった世界中を巻き込んだあの戦争のような悲劇が再び起こるかもしれない。
蕎麦を平らげ店員が持って来た蕎麦湯を注いだ蕎麦猪口を傾けながら、かつての源氏の英雄はそんな事をボンヤリと考えた。
■◇■◇■◇■
店を出た義経達は車に乗り込み真咲の事務所へと向かっていた。
「美味しかったですねぇ」
「そうだな。次来る事があれば暖かい蕎麦を頼んでみよう」
「じゃあ、私は冷たいお蕎麦に挑戦してみます」
未来の中では次も一緒に来る事は決定事項らしい。本当に能天気な娘だ。
義経は苦笑を浮かべつつ、咲太郎、真咲に自分の事をどう伝えるか考えていた事を未来に告げる。
「未来、咲太郎に会うわけだが……私の事は先程名乗った十郎……そうだな、常盤十郎という名で呼べ」
「常盤……十郎さんですね?」
「うむ、私は別の事件に巻き込まれ、復活に失敗した吸血鬼で重要参考人という位置づけにしたい。九郎義経とは別人という事で奴には認識させたいのだ」
「わっ、分かりました」
「……間違っても九郎と呼ぶなよ」
「分かってますよ、九郎さん! あっ! いっ、今のは無しで! ほっ、本番は大丈夫ですから!!」
ハンドルを握りチラチラとこちらを見て来る未来に、義経は深いため息を吐いた。
■◇■◇■◇■
「常盤十郎……聞いた事ねぇなぁ」
「お前は日本にいる全ての吸血鬼を知っているのか?」
「そりゃ知らねぇけど、昔からいる奴は名前ぐらいは知ってるからよぉ」
金髪の青年はソファーに並んで座った未来と義経にそう答えながら苦笑を浮かべた。
「私はここ日本で生まれたが、しばらく海外で暮らしていた。知らなくても無理はなかろう」
「海外ねぇ……んで、久しぶりに戻った日本で事件に巻き来れて、灰になって復活したけどガキの体だったと」
「そうだ……聞きたいのは肉体や力を取り戻す事が出来るのかということだ」
「そうだなぁ……元が大人だったんなら戻るとは思う」
「本当ですか木村さん!?」
「ああ、昔、似たような奴に会った事がある。そいつは人間と同じ様に成長して戻ったって言ってた。なんでも灰になった後、戦った陰陽師に意趣返ししたくて復活を急いだらしい。馬鹿な事したもんだって笑ってたぜ」
そう言って笑う真咲を義経は歯をギリギリと鳴らしながら睨みつけた。
「ああ、悪い悪い。そういう訳だからよ、あんたも腰を据えてのんびりやりなよ」
義経が仇を見る様な目で自分を見ている事に気付いた真咲は、両手を上げて愛想笑いを浮かべつつまぁまぁと彼を宥めた。
「人と同じように……何かもっと早く大きくなれる方法は知りませんか?」
「もっと早く……そうだなぁ……血を多く飲めば多少早くはなると思う……ただ、あんまお勧めはしねぇ。血に酔って大量の血を求める血狂いになったら本末転倒だからよぉ」
「血狂いですか?」
「ああ……この前もなりかけに会ったが、最初はまだ理性が保てる。だけど毎日何十人も襲って血を奪えば、やがては血の事しか考えられない化け物になる……そうなると効率的に人を狩る為に体の形も変わる……十郎、お前もいくら大人の体を取り戻したくても、そんな化け物にはなりたくねぇだろ?」
そう言った真咲に義経は渋々ながらも同意し頷きを返した。
「そうだ。血が欲しいなら仕事手伝ってくれれば分けてやるぜ」
「……仕事?」
「まぁ、仕事つうか、食料調達つうか……俺達、献血車を使って人に血を分けてもらってんだ。アンタの見た目なら若い女の子が沢山寄って来そうだし……」
「貴様……私に客寄せをしろとそう言うのか?」
真咲を提案を聞いた義経は苛立ちを抑えつつ、静かに答えた。
ただ声を荒げる事はしなかったもののその声は怒りで震えを帯びていた。
それを感じ取った未来がすかさずフォローに入る。
「く、十郎さん、血は必要ですし、ここはお話を受けた方がいいんじゃないでしょうか?」
「未来、お前もこの私に大道芸人がやる様な客寄せになれというのか!?」
「でもでも、私一人だと血をあげるのも限界があるでしょうし……」
「えっ、何々、十郎、お前未来ちゃんから血貰ってんの?」
「それがどうした!?」
「マジかよ……なぁ、美味かった? グガッ!?」
興味津々で尋ねる真咲のニヤけた顔を見た義経は、自分でも意識しないうちにソファーの上に立ち上がると、顔に思い切り飛び蹴りを喰らわせていた。
「キャッ!? きっ、木村さん、大丈夫ですか!?」
「この下衆が……帰るぞ未来!」
「あっ、待って下さいよ、く、十郎さん!? 木村さんすいません!! 何とか説得してまた来ますね!!」
「あ……ああ、じゃあね未来ちゃん……」
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