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第七章 大森林のそのまた奥の
国防の長
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大会は一回戦の終了をもって一日目は終了となった。
精霊魔法は使用者の魔力を糧に精霊を召喚使役する、術者によっては連戦が厳しい者も過去にはいたため、そういった魔力量の少ない者に対する配慮として一日一試合という形にしたらしい。
観戦を終えた観客が試合の感想を言いながら帰るなか、貴賓席に座っていたロミナの父親バリアラに家長の一人が声を掛ける。
「バリアラ様、ご息女は見事な戦いぶりでしたね。ご参考までに聞きたいのですが、アレは生命の精霊か何かの……」
言いかけた男をバリアラはギロリと睨み付けた。
「ッ!? フォ、フォミナ家の秘伝という訳ですなッ!? しっ、失礼しましたッ!!」
家長の男は慌てた様子で頭を下げ、貴賓席の出口へと姿を消した。
そんな男の後ろ姿を眺めながらバリアラは顎に手をやる。
戦っていたのは遠目だったが娘のロミナに見えた。
しかし、あんな力はフォミナ家に伝わる精霊武術を使っても絶対に出せない……いや、何かが根本的に違う気がする。
自分に反発し国境警備隊に加わってそこで何か新たな物を得たのか? しかしそんな情報が自分の耳に入って来ないとは考えにくい……。
国防の長としてあの膂力の正体には非常に興味がある。正直、反抗的なロミナに会うのは抵抗があるが……致し方ないか。
バリアラはそう結論づけると、細身の者が多いエルフの中では珍しく大柄で筋肉質な身体を椅子から持ち上げ、控室に向けて歩みを進めた。
■◇■◇■◇■
大会会場の控室、健太郎と真田は互いに一回戦に勝てた事を喜び合っていた。
敗退した者も含めた他の選手は試合を見る為、観客席に向かい残っていたのは健太郎を迎える為に戻った真田だけだった。
「いやー、お互い勝てて良かったなぁ」
「コホーッ!!」
そうですねッ!! 俺、正体がバレるんじゃないかってヒヤヒヤしました。
「せやな。ミシマはんは本体は頑丈やけど、着てる物はそういう訳にいかんしな……せや、いっその事、全身甲冑にしたらどうや? それやったら体に継ぎ目があってもバレへんのと違う?」
「コホーッ!!」
なるほどッ、それなら不自然じゃないかもッ!!
健太郎の答えに笑みを浮かべていた真田だが、スッと表情を引き締める。
「ミシマはんはそれでええとしてや、わいの方は気ぃ引き締めていかんとな。なんせわいのカードは接近戦やてバレてしもうた訳やし……」
「コホー?」
先生の次の相手は正統派の精魔騎士でしたっけ?
「そうや。ミシマはんの方は二回戦を勝ちあがって来た相手と戦う事になるな……試合の感じを見てたらグリモラが相手になる確率が高そうやで……」
トーナメント表は一回戦はシード選手と予選組の対決となっていた。
健太郎が戦ったのは優勝候補だったランベル、真田が戦ったのは去年三位のラハン、そして次に戦う事になるのは去年四位の精魔騎士を下したホーヘルドという正統派の精魔騎士だった。
組み合わせはグリモラのいる第二ブロックが一度戦う回数多いが、第二ブロックのシードは去年の順位が五位と七位という事でハンデという事なのかもしれない。
「ふぅ……多分、わいもミシマはんも遠距離戦を仕掛けられる筈や。遠距離戦……なんや対策が出来ればええんやけど……」
「コホー……」
噴射拳が使えれば楽なんだけど、アレを使うと一発で正体がバレちゃうからなぁ……。
「噴射拳? 何それ?」
「コホーッ」
分かりやすくに言えば〇ケットパンチです。
「えっ、ミシマはん、そんな事も出来んのんッ!? ええなぁ、ロマンやなぁ……〇ケットパンチかぁ……」
確かにロマンだ……しかし今回は使えない……やはり全身甲冑で特攻をかけて……。
そんな事を健太郎が考えていると、コンコンと控室のドアがノックされた。
「はい、どなたです?」
「私はバリアラ・ウルグ・フォミナ、娘のロミナがここにいると聞いて来たのだが?」
「コホーッ!?」
ロミナの親父さんッ!? ヤバい、どうしよう先生ッ!!
「ミシマはん、落ち着くんや……せやな、どないしよか……そや、携帯になるんやッ!」
「コホーッ!」
そうか携帯ッ! 了解っス!
健太郎はカシャカシャとその身を携帯に変化させた。
真田は携帯モードの健太郎を懐に入れると、残されたロミナ服と装備を手早くロッカーに放り込み、ドアを開ける。
「すんまへん。ロミナはんは一足先に宿に戻る言うて、もうここには……」
ドアの先には真田より頭一つ分大きい、エルフとは思えない偉丈夫が彼に鋭い視線を向けていた。
「君は第一試合で戦っていたメイファーンの……」
「あっ、はい。わいはさな……フィー・エルド・メイファーンです」
「そうそうフィー君だったな。それで娘は宿に帰ったそうだが、宿は何処か分かるかね? 少し娘に聞きたい事があってな」
「宿でっか? ……いやぁ……それは……何処やったかなぁ……」
「……知らないか……まぁそれも当然か。まぁいい、運営に尋ねるとしよう、邪魔をした」
そう言うとバリアラは踵を返し控室前の廊下を運営本部へ向けて歩いていった。
「ム゛ーム゛ー!!」
先生、急いで宿に戻ろうッ!! ロミナにこの事を伝えないとッ!!
「せっ、せやなッ!」
真田はロッカーに放り込んだロミナの服を抱えると、携帯モードの健太郎を懐に入れたまま慌てて控室を飛び出した。
精霊魔法は使用者の魔力を糧に精霊を召喚使役する、術者によっては連戦が厳しい者も過去にはいたため、そういった魔力量の少ない者に対する配慮として一日一試合という形にしたらしい。
観戦を終えた観客が試合の感想を言いながら帰るなか、貴賓席に座っていたロミナの父親バリアラに家長の一人が声を掛ける。
「バリアラ様、ご息女は見事な戦いぶりでしたね。ご参考までに聞きたいのですが、アレは生命の精霊か何かの……」
言いかけた男をバリアラはギロリと睨み付けた。
「ッ!? フォ、フォミナ家の秘伝という訳ですなッ!? しっ、失礼しましたッ!!」
家長の男は慌てた様子で頭を下げ、貴賓席の出口へと姿を消した。
そんな男の後ろ姿を眺めながらバリアラは顎に手をやる。
戦っていたのは遠目だったが娘のロミナに見えた。
しかし、あんな力はフォミナ家に伝わる精霊武術を使っても絶対に出せない……いや、何かが根本的に違う気がする。
自分に反発し国境警備隊に加わってそこで何か新たな物を得たのか? しかしそんな情報が自分の耳に入って来ないとは考えにくい……。
国防の長としてあの膂力の正体には非常に興味がある。正直、反抗的なロミナに会うのは抵抗があるが……致し方ないか。
バリアラはそう結論づけると、細身の者が多いエルフの中では珍しく大柄で筋肉質な身体を椅子から持ち上げ、控室に向けて歩みを進めた。
■◇■◇■◇■
大会会場の控室、健太郎と真田は互いに一回戦に勝てた事を喜び合っていた。
敗退した者も含めた他の選手は試合を見る為、観客席に向かい残っていたのは健太郎を迎える為に戻った真田だけだった。
「いやー、お互い勝てて良かったなぁ」
「コホーッ!!」
そうですねッ!! 俺、正体がバレるんじゃないかってヒヤヒヤしました。
「せやな。ミシマはんは本体は頑丈やけど、着てる物はそういう訳にいかんしな……せや、いっその事、全身甲冑にしたらどうや? それやったら体に継ぎ目があってもバレへんのと違う?」
「コホーッ!!」
なるほどッ、それなら不自然じゃないかもッ!!
健太郎の答えに笑みを浮かべていた真田だが、スッと表情を引き締める。
「ミシマはんはそれでええとしてや、わいの方は気ぃ引き締めていかんとな。なんせわいのカードは接近戦やてバレてしもうた訳やし……」
「コホー?」
先生の次の相手は正統派の精魔騎士でしたっけ?
「そうや。ミシマはんの方は二回戦を勝ちあがって来た相手と戦う事になるな……試合の感じを見てたらグリモラが相手になる確率が高そうやで……」
トーナメント表は一回戦はシード選手と予選組の対決となっていた。
健太郎が戦ったのは優勝候補だったランベル、真田が戦ったのは去年三位のラハン、そして次に戦う事になるのは去年四位の精魔騎士を下したホーヘルドという正統派の精魔騎士だった。
組み合わせはグリモラのいる第二ブロックが一度戦う回数多いが、第二ブロックのシードは去年の順位が五位と七位という事でハンデという事なのかもしれない。
「ふぅ……多分、わいもミシマはんも遠距離戦を仕掛けられる筈や。遠距離戦……なんや対策が出来ればええんやけど……」
「コホー……」
噴射拳が使えれば楽なんだけど、アレを使うと一発で正体がバレちゃうからなぁ……。
「噴射拳? 何それ?」
「コホーッ」
分かりやすくに言えば〇ケットパンチです。
「えっ、ミシマはん、そんな事も出来んのんッ!? ええなぁ、ロマンやなぁ……〇ケットパンチかぁ……」
確かにロマンだ……しかし今回は使えない……やはり全身甲冑で特攻をかけて……。
そんな事を健太郎が考えていると、コンコンと控室のドアがノックされた。
「はい、どなたです?」
「私はバリアラ・ウルグ・フォミナ、娘のロミナがここにいると聞いて来たのだが?」
「コホーッ!?」
ロミナの親父さんッ!? ヤバい、どうしよう先生ッ!!
「ミシマはん、落ち着くんや……せやな、どないしよか……そや、携帯になるんやッ!」
「コホーッ!」
そうか携帯ッ! 了解っス!
健太郎はカシャカシャとその身を携帯に変化させた。
真田は携帯モードの健太郎を懐に入れると、残されたロミナ服と装備を手早くロッカーに放り込み、ドアを開ける。
「すんまへん。ロミナはんは一足先に宿に戻る言うて、もうここには……」
ドアの先には真田より頭一つ分大きい、エルフとは思えない偉丈夫が彼に鋭い視線を向けていた。
「君は第一試合で戦っていたメイファーンの……」
「あっ、はい。わいはさな……フィー・エルド・メイファーンです」
「そうそうフィー君だったな。それで娘は宿に帰ったそうだが、宿は何処か分かるかね? 少し娘に聞きたい事があってな」
「宿でっか? ……いやぁ……それは……何処やったかなぁ……」
「……知らないか……まぁそれも当然か。まぁいい、運営に尋ねるとしよう、邪魔をした」
そう言うとバリアラは踵を返し控室前の廊下を運営本部へ向けて歩いていった。
「ム゛ーム゛ー!!」
先生、急いで宿に戻ろうッ!! ロミナにこの事を伝えないとッ!!
「せっ、せやなッ!」
真田はロッカーに放り込んだロミナの服を抱えると、携帯モードの健太郎を懐に入れたまま慌てて控室を飛び出した。
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