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第17話 堕ちるように(※ダレス)
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主の切な気で辛そうな声にウルソンは朦朧とする意識の中、迷わず答える。
「好きです…、お慕い申しております。」
貴方は、私からの言葉を求めるほどに孤独なのですね。
好意を向けられることの多いダレスが、ウルソンの恋心に気が付かないはずがない。ダレスに気付かれていることなど、本当は分かっていた。けれど、それを彼に突き付けられることは無いと思っていた。どうすれば、ダレス様の心を埋めてあげられるだろうか。頬を撫で、指先で主の涙を掬う。どうか泣かないで恋しい人。
「好きです…。好きです、ダレス様…」
また、どうしようもなく身体が疼きはじめた。
ウルソンは苦しげに身を捩った。
▼
「好きです…、好きです、ぁっ…。」
専属騎士は、譫言のように何度もそう呟く。呼吸が荒く、辛そうだ。そもそも、あの媚薬をあれだけ飲まされ、理性を保っていられたことの方が奇跡のよう。普通なら、快楽を求めて発狂しているだろう。
「は…、はっ…。ああ、だれす…さま。」
熱に瞳が潤んでいく、懇願するように名前を呼ばれ、ダレスは耐えきれず唇を塞いだ。
「ぁふっ...んん、むっ...ぁうっ、」
先程まで解していたのにウルソンの後孔は、またキツく閉じている。円をなぞりながら、ゆっくりと指先を入れる。中が濡れ解れているのが、何とも気に入らない。一度解したからか、二本目も三本目もすんなりと飲み込んだ。拡張するために指を動かす。その丁寧さが、ウルソンには気に入らなかったようだ。
「な…ぜ、ですか…? ちゃんと触って欲しい、です、お願い…」
「っウルソン、あと少しだ。我慢してくれ、でないと君が怪我をしてしまう……」
ウルソンの怨めしそうな虚ろな視線が痛い、触れている身体は火照り熱い。すると、堪えられなくなったのか、屈強な青年の瞳からボロボロと涙が溢れはじめた。
「だれすさまッ…好き、好きですからっ! おねがい…! いやっ、好きですっ…むぐっ。」
懇願するように何度も吐かれる言葉に、ダレスは思わずウルソンの口許を掌で覆う。
自分で言わせておいて…。
「ごめん。ごめん…、ウルソン」
「……?」
「こんなこと言わせて、ごめん。もう、いわなくて良い…。」
「…ダレス、さま?」
ダレスは、ベッドから降りると水の入ったグラスを持ってくる。その水を口に含むとウルソンに飲ませた。ウルソンは自力で飲むこともできないほど、ぐったりとしている。ダンレンが薬の効果を薄れさせるには、水を飲ませろと言っていた。こくり、こくり、と喉を鳴らしながら水を飲み込んでいく。口端から水が溢れ、鍛え上げられた胸元を伝う。
「ひぁっ...」
ダレスの舌が、伝う水を掬っていく。そのままウルソンの胸元の飾りを口に含んだ。ちろちろと転がすようにして刺激する。
「ぁっ! ぁあ…やっ、んぅっ……、ぁあっ、ぁっ、ぁあっ!」
専属騎士は、胸への愛撫だけで果ててしまった。
びくびくと身体が快楽に痙攣する。
「はっ…、挿れるよ」
「んっ…」
ぐぷっ…。
「……っ!!」
「我慢できない…、もう、動いて良いよね?」
「ぁあっ…⁉」
ウルソンは、挿入だけで甘イキの止まらない身体に困惑する。それなのに主はお構い無しに突き上げる。とてつもない質量が更に奥へと入り込んで来た、最奥を抉じ開けようとしている。くぽくぽと何度か奥にキスをして、ついに入り込んでくる。
「ぉおっ…!あああっ…ぁあ!これ…らめっ…!…お…ッおがじぐ…なるっ…ぅう!」
「…っ、ウルソン」
「⁉ ぁあっ! なんか、変! へんらのくる…! ひぁあ、おれ…、へんっ!、ごわい…んあっ!…いやだぁっ」
「そのままイけ、ウルソン。」
「ひぃ!…んぁっ…ぁああっ」
ぱたたたたっ。
真っ白なシーツが淡く濡れていく。
「…あっ、なに…、止まらなっ、、」
本来、白濁の飛び散るハズだった自身からはちょろちょろと水分が出ている。脚はまだガクガクと震えていて、快楽の波が止まらない。恥ずかしさと、収まらない快楽と熱に涙がとめどなく溢れる。
「ぅう…グスッっ、やぁ…」
「ああ、濡れてしまったな。」
ダレスは割れた腹筋をなぞり、腹上にできた水溜まりを満足げに確かめた。
「たくさん出せば、薬も抜ける。もう少し頑張ろうな。ウルソン。」
優しく頭を撫で、額に接吻を落とした。
ダレスはウルソンの溢れる涙を唇で掬っていく。
「ダレス様...、」
専属騎士はうつらうつらと、瞬きをしている。
体力が尽きたのだろう、このまま眠ってしまいそうだ。
「どうしても、お前だけには離れずに側にいて欲しい…。こんなことをしてまでも、僕は、傲慢で我儘だ…」
自分が疾うに、この騎士の青年を手放せなくなっていることなど分かっていたのに。向けられる恋心に気が付かない振りをして、彼の気持ちに胡座をかいていた。誰かに奪われそうになった途端に焦り、こんな風に薬を飲ませ、無理矢理に犯して引き留めて…最低だ。ウルソンだけは僕をずっと見てくれると、勘違いしていた。ウルソンが、連れてきた相手に嫉妬を見せる度、酷く興奮した。傷付くお前を見て、僕は安心していたんだ。
だから、媚薬なんか使って。
こんな形で抱き犯して。
好きだなんて無理矢理に言わせて。
今まで、君の気持ちを弄んで。
……ごめん。
それでも僕は、きっとウルソンを手離せない。君が、もしも他の人間の元へ行こうとするのなら…、僕から逃げようとするのなら…。
この別邸に閉じ込めてしまうだろう。
「好きです…、お慕い申しております。」
貴方は、私からの言葉を求めるほどに孤独なのですね。
好意を向けられることの多いダレスが、ウルソンの恋心に気が付かないはずがない。ダレスに気付かれていることなど、本当は分かっていた。けれど、それを彼に突き付けられることは無いと思っていた。どうすれば、ダレス様の心を埋めてあげられるだろうか。頬を撫で、指先で主の涙を掬う。どうか泣かないで恋しい人。
「好きです…。好きです、ダレス様…」
また、どうしようもなく身体が疼きはじめた。
ウルソンは苦しげに身を捩った。
▼
「好きです…、好きです、ぁっ…。」
専属騎士は、譫言のように何度もそう呟く。呼吸が荒く、辛そうだ。そもそも、あの媚薬をあれだけ飲まされ、理性を保っていられたことの方が奇跡のよう。普通なら、快楽を求めて発狂しているだろう。
「は…、はっ…。ああ、だれす…さま。」
熱に瞳が潤んでいく、懇願するように名前を呼ばれ、ダレスは耐えきれず唇を塞いだ。
「ぁふっ...んん、むっ...ぁうっ、」
先程まで解していたのにウルソンの後孔は、またキツく閉じている。円をなぞりながら、ゆっくりと指先を入れる。中が濡れ解れているのが、何とも気に入らない。一度解したからか、二本目も三本目もすんなりと飲み込んだ。拡張するために指を動かす。その丁寧さが、ウルソンには気に入らなかったようだ。
「な…ぜ、ですか…? ちゃんと触って欲しい、です、お願い…」
「っウルソン、あと少しだ。我慢してくれ、でないと君が怪我をしてしまう……」
ウルソンの怨めしそうな虚ろな視線が痛い、触れている身体は火照り熱い。すると、堪えられなくなったのか、屈強な青年の瞳からボロボロと涙が溢れはじめた。
「だれすさまッ…好き、好きですからっ! おねがい…! いやっ、好きですっ…むぐっ。」
懇願するように何度も吐かれる言葉に、ダレスは思わずウルソンの口許を掌で覆う。
自分で言わせておいて…。
「ごめん。ごめん…、ウルソン」
「……?」
「こんなこと言わせて、ごめん。もう、いわなくて良い…。」
「…ダレス、さま?」
ダレスは、ベッドから降りると水の入ったグラスを持ってくる。その水を口に含むとウルソンに飲ませた。ウルソンは自力で飲むこともできないほど、ぐったりとしている。ダンレンが薬の効果を薄れさせるには、水を飲ませろと言っていた。こくり、こくり、と喉を鳴らしながら水を飲み込んでいく。口端から水が溢れ、鍛え上げられた胸元を伝う。
「ひぁっ...」
ダレスの舌が、伝う水を掬っていく。そのままウルソンの胸元の飾りを口に含んだ。ちろちろと転がすようにして刺激する。
「ぁっ! ぁあ…やっ、んぅっ……、ぁあっ、ぁっ、ぁあっ!」
専属騎士は、胸への愛撫だけで果ててしまった。
びくびくと身体が快楽に痙攣する。
「はっ…、挿れるよ」
「んっ…」
ぐぷっ…。
「……っ!!」
「我慢できない…、もう、動いて良いよね?」
「ぁあっ…⁉」
ウルソンは、挿入だけで甘イキの止まらない身体に困惑する。それなのに主はお構い無しに突き上げる。とてつもない質量が更に奥へと入り込んで来た、最奥を抉じ開けようとしている。くぽくぽと何度か奥にキスをして、ついに入り込んでくる。
「ぉおっ…!あああっ…ぁあ!これ…らめっ…!…お…ッおがじぐ…なるっ…ぅう!」
「…っ、ウルソン」
「⁉ ぁあっ! なんか、変! へんらのくる…! ひぁあ、おれ…、へんっ!、ごわい…んあっ!…いやだぁっ」
「そのままイけ、ウルソン。」
「ひぃ!…んぁっ…ぁああっ」
ぱたたたたっ。
真っ白なシーツが淡く濡れていく。
「…あっ、なに…、止まらなっ、、」
本来、白濁の飛び散るハズだった自身からはちょろちょろと水分が出ている。脚はまだガクガクと震えていて、快楽の波が止まらない。恥ずかしさと、収まらない快楽と熱に涙がとめどなく溢れる。
「ぅう…グスッっ、やぁ…」
「ああ、濡れてしまったな。」
ダレスは割れた腹筋をなぞり、腹上にできた水溜まりを満足げに確かめた。
「たくさん出せば、薬も抜ける。もう少し頑張ろうな。ウルソン。」
優しく頭を撫で、額に接吻を落とした。
ダレスはウルソンの溢れる涙を唇で掬っていく。
「ダレス様...、」
専属騎士はうつらうつらと、瞬きをしている。
体力が尽きたのだろう、このまま眠ってしまいそうだ。
「どうしても、お前だけには離れずに側にいて欲しい…。こんなことをしてまでも、僕は、傲慢で我儘だ…」
自分が疾うに、この騎士の青年を手放せなくなっていることなど分かっていたのに。向けられる恋心に気が付かない振りをして、彼の気持ちに胡座をかいていた。誰かに奪われそうになった途端に焦り、こんな風に薬を飲ませ、無理矢理に犯して引き留めて…最低だ。ウルソンだけは僕をずっと見てくれると、勘違いしていた。ウルソンが、連れてきた相手に嫉妬を見せる度、酷く興奮した。傷付くお前を見て、僕は安心していたんだ。
だから、媚薬なんか使って。
こんな形で抱き犯して。
好きだなんて無理矢理に言わせて。
今まで、君の気持ちを弄んで。
……ごめん。
それでも僕は、きっとウルソンを手離せない。君が、もしも他の人間の元へ行こうとするのなら…、僕から逃げようとするのなら…。
この別邸に閉じ込めてしまうだろう。
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