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男だらけの異世界転生〜学園編・第二部〜
守ること※
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side ウェルギリウス
まるで、悪夢のようだった。
大切な人があっという間に攫われた。
鍵の掛かった扉を開けるのにほんの少し手間取って、部屋に入った頃には遅く、やはり自分は何も守れない人間なのだと悟った。この激しい怒りは、目の前でフランに汚い手で触れている男に対するものか、それとも自分自身に対するものか…。きっと両方だろう。
オレが部屋へ入ってきた気配に気が付いた男が振り向く。魔力を溜め込もうとこちらに向けられた手を躊躇なく、切り落とす。両手、両足を落とせば、男は汚い呻き声を上げた。何かを叫ぶ男の声が煩くて、声を奪う。それから、こちらを睨む目が卑しくて片方を潰してやった。
「まだ、殺しはしないさ…。お前の爪を一枚ずつ剥ぎ、少しずつ全身に針を植え付け、虫に喰わせてやる。お前の一家は奴隷の地位に堕ちるだろう。お前のことは忘れないぞ、シュベルト・ホイスト。」
「ーーーーーっ!!!」
「オレの大切なものに手を出したんだ。罪の重さが分かるだろう……?」
ダラダラと流れる血でカーペットが汚れていく。魔力を抑える枷を付けて、部屋の端へと転がした。まあ、この痛みの中では何もできないだろうが。死なれたら困るので、焼き付けて止血しておく。藻掻く姿が鬱陶しかった。
「フラン…っ!」
ソファの上でぐったりと横たわるフランを抱えて呼びかける。気崩れた服、熱を帯びた身体、汗に濡れた髪…。ぼんやりとどこかを見つめたまま、こちらを見ようともしない。どくどくと心臓が脈打つ、失ってしまったのではないかという恐ろしさに手が震えた。
ふと感じたのは、嫌な臭いと、包んだ頬のぬるりとした感触。
「あっ……。」
半開きの口内に白濁の液体が覗いた。
「全部…、全部綺麗にしよう……。大丈夫、大丈夫だ…、フラン。」
洗浄魔法や浄化魔法を駆使して、体中の全てを洗い流す。
フランの呼吸は依然として荒いまま、身体の火照りも収まらない。
大丈夫なことなんて、何もない。
王に歯向かうことを恐れ、フランを失うことを恐れ、何もできず怯えたまま逃げ惑う自分。
何もできない、無力な自分にたまらなく苛立つ。
どうして、たった一人の愛しい人すらも守れないのだろう。
「くる…、しい……。」
「フラン…? フラン…‼」
「はぁっ…、はっ、頼む…、楽に、してくれ。」
ぼんやりと意識を取り戻したフランがオレに手を伸ばしそう言う。一体どして欲しい?何をすればいい? と問うても、フランは「楽にして、助けて。」と同じことをうわ言のように繰り返すだけ。次第に、こちらに手を伸ばしはじめ、あろうことかオレの股間を弄った。
「奥が……っ、熱い、もっとください。シュ、ベルト……さんっ。」
潤んだ目で見上げながら、フランの口から吐かれた男の名…。
何かが、プツリと切れるような感覚がした。
▼side フランドール
「あっ…っ、えっ? ぅんっ…‼」
段々と頭がはっきりしてくると、目の前の男が確かにウェルギリウスであるという事実に俺は混乱した。シュベルトとかいう男から逃げるのに失敗して酷い目に遭っていたはずなのに、いつの間にか枷も外れている。だが、身体の熱は残ったまま。
え?どういうこと?
なんで?なんで俺、ウェルとヤッちゃってんの⁉
こんなのマズくない⁉
「まっ…、待て‼…、とまれぇ、ぁあんっ!」
今、ものすごく頭の悪い喘ぎ声が漏れてしまったような気が……。
正直、自分に「受け」の才能がありすぎるのでは無いかと言うほど気持ちが良い。奥を穿つ男根の動き、器用に胸の飾りを舐めながら、掌で陰茎の先を包み込むようにくりくりと回される。そんなことをされていると、馬鹿みたいに敏感になった身体が快楽を拾って思考を止めてしまう。腹の中が温かい…。
力の入らない手で抵抗しようとウェルの腕を掴めば、どこか空虚を見つめていた視線がこちらに向く。その瞳があまりに冷たい。人のことを犯しているというのに感情が無いみたいで、無償に悲しくなった。まるで、オナホにでもされている気分。
「ぃ…やぁっ、だって…、ウェルっ…ウェルぅ…!」
名前を呼ぶと、ひたりとウェルの動きが止まった。
「ウェル……?」
動きを止めて、俺をしばらく見つめたウェルは無表情のまま、静かに涙を流しはじめた。ポタポタと俺の胸にぬるい雫が落ちてくる。驚いて起き上がろうとするが、身体に力が入らない。ウェルの涙なんて、もう何年も見ていない。困惑しながらも柔らかな金髪に触れ、子どもをあやすみたいに頭を撫でた。頬を伝う涙を指で拭い、ウェルの顔をまじまじと見れば、以前より少し痩せたような気がする。
「い、痛いの~、痛いの~、飛んでいけ~。」
俺の中に入ったまま、なかなか泣き止まないウェルへ子供だましのおまじないを掛ける。
すると、ウェルは俺にぎゅううっと痛いくらいの力で抱きついてきた。
「うぇ、ウェル?」
「ごめんっ、ごめんっ、すまなかった!」
先程より一層、激しくウェルは泣き声を上げながら叫んだ。熱い涙が肩を伝っていく。締め付ける腕を受け入れたまま、俺はウェルの声を聞いた。
「守りたかった、フランを守りたかったんだっ。なのに…、なのに…。」
「……ウェルの謝ることじゃないだろう。」
そう言えば、ウェルはブンブンと首を横に振り、やっと俺の中からずるずると陰茎を抜いた。その間、少しきゅっと締め付けてしまったのは多分不可抗力。
「本当は、フランと結婚したかった。」
ウェルのしゃくり上げながら放った言葉に俺は目をひん剥く。
けれど、言葉を挟む間などなく、ウェルは続けた。
「フラン…、オレは何も守れないのだ。いまだ、何一つ守ることができていない。フラン、君を守れない男にこの国が守れるだろうか…。何もできない無力なこのオレに……。」
とめどなく流れる涙。
困り果て、疲れ果てた王子様は、やはり痩せこけてしまっている。
活力も生気もどこか失われたような気さえした。
絶望を前にしたような青年は、呆然と立ち尽くしている。
「ウェル…、何があったんだ。俺には、どうしても話せないことなのか?」
そう聞けば、ウェルは項垂れ視線を落とす。
「言えないのなら無理に言わなくていい。でもなウェル、辛いんだろう? 苦しくて、どうしようも無いんだろう? なぁ、俺は何のためにいると思う? 俺はお前の何だ!」
「…フランは、オレの、愛しい人。」
「……っ、ま、まぁ、そうとも?言うかも?しれないが…、とにかく! とにかくだな! 俺を頼れ、ウェル。たった一言、言ってくれれば良いんだ。困ったら誰でもいい、言っていんだよ、ウェル。一人で抱える必要も、耐える必要も無い。なぁ、ウェル…。」
「フラン……。」
「おう。」
「フラン…、オレを、オレ…。」
「うん。」
「……助けて、くれ。」
「ああ、よろこんで。もちろんだぜ、ウェル。」
今度は、俺の方からウェルを力いっぱい抱きしめた。
「ウェル、頼ってくれてありがとう。俺、強くなるから、お前を守れるくらい強くなるから。」
まるで、悪夢のようだった。
大切な人があっという間に攫われた。
鍵の掛かった扉を開けるのにほんの少し手間取って、部屋に入った頃には遅く、やはり自分は何も守れない人間なのだと悟った。この激しい怒りは、目の前でフランに汚い手で触れている男に対するものか、それとも自分自身に対するものか…。きっと両方だろう。
オレが部屋へ入ってきた気配に気が付いた男が振り向く。魔力を溜め込もうとこちらに向けられた手を躊躇なく、切り落とす。両手、両足を落とせば、男は汚い呻き声を上げた。何かを叫ぶ男の声が煩くて、声を奪う。それから、こちらを睨む目が卑しくて片方を潰してやった。
「まだ、殺しはしないさ…。お前の爪を一枚ずつ剥ぎ、少しずつ全身に針を植え付け、虫に喰わせてやる。お前の一家は奴隷の地位に堕ちるだろう。お前のことは忘れないぞ、シュベルト・ホイスト。」
「ーーーーーっ!!!」
「オレの大切なものに手を出したんだ。罪の重さが分かるだろう……?」
ダラダラと流れる血でカーペットが汚れていく。魔力を抑える枷を付けて、部屋の端へと転がした。まあ、この痛みの中では何もできないだろうが。死なれたら困るので、焼き付けて止血しておく。藻掻く姿が鬱陶しかった。
「フラン…っ!」
ソファの上でぐったりと横たわるフランを抱えて呼びかける。気崩れた服、熱を帯びた身体、汗に濡れた髪…。ぼんやりとどこかを見つめたまま、こちらを見ようともしない。どくどくと心臓が脈打つ、失ってしまったのではないかという恐ろしさに手が震えた。
ふと感じたのは、嫌な臭いと、包んだ頬のぬるりとした感触。
「あっ……。」
半開きの口内に白濁の液体が覗いた。
「全部…、全部綺麗にしよう……。大丈夫、大丈夫だ…、フラン。」
洗浄魔法や浄化魔法を駆使して、体中の全てを洗い流す。
フランの呼吸は依然として荒いまま、身体の火照りも収まらない。
大丈夫なことなんて、何もない。
王に歯向かうことを恐れ、フランを失うことを恐れ、何もできず怯えたまま逃げ惑う自分。
何もできない、無力な自分にたまらなく苛立つ。
どうして、たった一人の愛しい人すらも守れないのだろう。
「くる…、しい……。」
「フラン…? フラン…‼」
「はぁっ…、はっ、頼む…、楽に、してくれ。」
ぼんやりと意識を取り戻したフランがオレに手を伸ばしそう言う。一体どして欲しい?何をすればいい? と問うても、フランは「楽にして、助けて。」と同じことをうわ言のように繰り返すだけ。次第に、こちらに手を伸ばしはじめ、あろうことかオレの股間を弄った。
「奥が……っ、熱い、もっとください。シュ、ベルト……さんっ。」
潤んだ目で見上げながら、フランの口から吐かれた男の名…。
何かが、プツリと切れるような感覚がした。
▼side フランドール
「あっ…っ、えっ? ぅんっ…‼」
段々と頭がはっきりしてくると、目の前の男が確かにウェルギリウスであるという事実に俺は混乱した。シュベルトとかいう男から逃げるのに失敗して酷い目に遭っていたはずなのに、いつの間にか枷も外れている。だが、身体の熱は残ったまま。
え?どういうこと?
なんで?なんで俺、ウェルとヤッちゃってんの⁉
こんなのマズくない⁉
「まっ…、待て‼…、とまれぇ、ぁあんっ!」
今、ものすごく頭の悪い喘ぎ声が漏れてしまったような気が……。
正直、自分に「受け」の才能がありすぎるのでは無いかと言うほど気持ちが良い。奥を穿つ男根の動き、器用に胸の飾りを舐めながら、掌で陰茎の先を包み込むようにくりくりと回される。そんなことをされていると、馬鹿みたいに敏感になった身体が快楽を拾って思考を止めてしまう。腹の中が温かい…。
力の入らない手で抵抗しようとウェルの腕を掴めば、どこか空虚を見つめていた視線がこちらに向く。その瞳があまりに冷たい。人のことを犯しているというのに感情が無いみたいで、無償に悲しくなった。まるで、オナホにでもされている気分。
「ぃ…やぁっ、だって…、ウェルっ…ウェルぅ…!」
名前を呼ぶと、ひたりとウェルの動きが止まった。
「ウェル……?」
動きを止めて、俺をしばらく見つめたウェルは無表情のまま、静かに涙を流しはじめた。ポタポタと俺の胸にぬるい雫が落ちてくる。驚いて起き上がろうとするが、身体に力が入らない。ウェルの涙なんて、もう何年も見ていない。困惑しながらも柔らかな金髪に触れ、子どもをあやすみたいに頭を撫でた。頬を伝う涙を指で拭い、ウェルの顔をまじまじと見れば、以前より少し痩せたような気がする。
「い、痛いの~、痛いの~、飛んでいけ~。」
俺の中に入ったまま、なかなか泣き止まないウェルへ子供だましのおまじないを掛ける。
すると、ウェルは俺にぎゅううっと痛いくらいの力で抱きついてきた。
「うぇ、ウェル?」
「ごめんっ、ごめんっ、すまなかった!」
先程より一層、激しくウェルは泣き声を上げながら叫んだ。熱い涙が肩を伝っていく。締め付ける腕を受け入れたまま、俺はウェルの声を聞いた。
「守りたかった、フランを守りたかったんだっ。なのに…、なのに…。」
「……ウェルの謝ることじゃないだろう。」
そう言えば、ウェルはブンブンと首を横に振り、やっと俺の中からずるずると陰茎を抜いた。その間、少しきゅっと締め付けてしまったのは多分不可抗力。
「本当は、フランと結婚したかった。」
ウェルのしゃくり上げながら放った言葉に俺は目をひん剥く。
けれど、言葉を挟む間などなく、ウェルは続けた。
「フラン…、オレは何も守れないのだ。いまだ、何一つ守ることができていない。フラン、君を守れない男にこの国が守れるだろうか…。何もできない無力なこのオレに……。」
とめどなく流れる涙。
困り果て、疲れ果てた王子様は、やはり痩せこけてしまっている。
活力も生気もどこか失われたような気さえした。
絶望を前にしたような青年は、呆然と立ち尽くしている。
「ウェル…、何があったんだ。俺には、どうしても話せないことなのか?」
そう聞けば、ウェルは項垂れ視線を落とす。
「言えないのなら無理に言わなくていい。でもなウェル、辛いんだろう? 苦しくて、どうしようも無いんだろう? なぁ、俺は何のためにいると思う? 俺はお前の何だ!」
「…フランは、オレの、愛しい人。」
「……っ、ま、まぁ、そうとも?言うかも?しれないが…、とにかく! とにかくだな! 俺を頼れ、ウェル。たった一言、言ってくれれば良いんだ。困ったら誰でもいい、言っていんだよ、ウェル。一人で抱える必要も、耐える必要も無い。なぁ、ウェル…。」
「フラン……。」
「おう。」
「フラン…、オレを、オレ…。」
「うん。」
「……助けて、くれ。」
「ああ、よろこんで。もちろんだぜ、ウェル。」
今度は、俺の方からウェルを力いっぱい抱きしめた。
「ウェル、頼ってくれてありがとう。俺、強くなるから、お前を守れるくらい強くなるから。」
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