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男だらけの異世界転生〜学園編・第一部〜
上書き※微
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side キルト・ウィチルダ
まさか、こんなことになるだなんて誰が想像しただろうか。
僕の好みから外れた残念な同室人は弟からだという小瓶を開けてヘロヘロになってしまっている。誰でも、とは言わないがそれなりに認知度のある惚れ魔術みたいなもので、ひと目見てすぐに分かった。馬鹿なのか脳筋なのか何も知らない様子で『香』だと信じ、フランドールがご機嫌にコルクを開けたときは焦った。惚れ魔術にはちょっとした淫催効果みたいなのがある。おまけに弟くんの魔法が上手すぎるのとフランドールの魔力が極端に弱いのとで、幻覚症状まで引き起こしてしまっている。そうして目の前のこの大男は僕を弟と勘違いした挙げ句、下半身を元気いっぱいにさせ力の抜けた身体で悶えていた。
どうにかフランドールを落とさなければならない。とりあえず僕は、ウィチルダの家系が得意とする催眠魔法を彼に試してみた。けれど、まだ中途半端な僕の催眠では効きが甘く掛からなかった。催眠魔法は難しい、普通の魔法とは少し異なるからだ。イチかバチか、強行突破してみようと「好きだ」なんてセリフを吐いてみたが、またもや効果なし。嘘だとバレて焦ったところにフランドールのトンチンカンと弟の魔術。自らの精液を小瓶に詰めるというなんとも卑猥な術をよく知っていたものだ。精液にはそもそも淫催効果があり、その効果は相手に対する信頼や好意によって変化する。その精液にさらに魔術を掛けたのが今回の惚れ薬。瓶に自らの精液を入れ髪の毛を巻き、ちゃちゃっと魔力を込めれば出来上がる。今やメジャー過ぎて、そんな瓶が贈られてきても開ける奴なんて居ない。バカップルの興奮剤になるくらいだ。
「はぁ……はぁ…っ。」
さて、どうするかな。
残念ながら好みじゃ無さすぎて、エッチな表情をされても、ちっとも興奮できない。
抱いてあげる、なんて到底無理だ。
僕は華奢で可愛らしい子が好きだからね。
彼はデカい上に凛々しすぎる。
しかも随分と弟くんに躾られているみたいだし…。
たぶん、フランドールくんはあまり覚えてないんだろうな。
毎回、催眠を掛けられていた可能性もある。
弟くん……、執着体質なのかな。
こわ~。
「あっ、そうだ…。」
ふと良い方法を思い付いた。
「フランドールくん、お願いがあるのだけど。」
「ん~、なに、あしゅる、お兄ちゃんにいってごらん。」
「舐めて…?」
そう言って僕は、ぽわぽわとしながらニコニコ微笑むフランドールの口元に自らを押し付けた。意外にも柔らかい唇の感触、別に知りたくないもないことを知ってしまった。フランドールは口元に押し付けられた僕自身を数秒見つめると、少し不機嫌な顔をしてそっぽを向く。そして、むすくれながら小さく言った。
「…‥やだ。」
「な、なんで。」
「だって、こんなことすんのはだめだろ。好きな人とじゃないとだーめ! だいたい、おれたちきょーだいだし!」
「ふーん。じゃあさ、口大きく開けてあ~って言って。」
「? あ~~~、ぉお゛?!」
やっぱりアホだ、この男。
フランドールがまんまと開けた口の中に僕自身を奥まで突っ込む。目を瞑れば感じるものは一緒。そのまま、無心で腰を動かしフランドールの口内に吐精した。喉の奥で出され、口に入ったまま出ていかないものがあれば飲み込むしかない。フランドールはゴクリと音を立て、全て飲み込んだ。そんなフランドールの短い黒髪を優しく撫で一応、労る。
「ヨシヨシ、良い子だね。」
「んっ、はぁっ…はぁっ…。さとう、みたい、甘っ…。」
「おいしかった?」
「甘すぎっ、にがて。」
はぁ?
僕の味、結構人気なんだけど。
苦手とかなくない?
勝手に飲ませたの僕だけどさっ。
違う違う!
大事なのは、ここからだからっ。
上手くいくか分からないけど、この状況はある意味チャンス。
上書き、できるかな…。
僕にはウィチルダ家の魔力がある、それに純正で強い。さっきは失敗したが、もう一度催眠を試してみることにした。自分で言うのも何だが、僕はわりと器用な方。催眠を掛けるのは難しい。だけど、すでに催眠に掛かっている相手はどうだ? 弟くんには悪いけど、この催眠を利用させてもらうよ。
「フランドールくん、僕だよ。キルト・ウィチルダ。わかる? キルト、君の大好きなキルト。」
「…キルト?」
「うん、そうだよ。僕の味と匂い、ちゃんと覚えてね。」
まさか、こんなことになるだなんて誰が想像しただろうか。
僕の好みから外れた残念な同室人は弟からだという小瓶を開けてヘロヘロになってしまっている。誰でも、とは言わないがそれなりに認知度のある惚れ魔術みたいなもので、ひと目見てすぐに分かった。馬鹿なのか脳筋なのか何も知らない様子で『香』だと信じ、フランドールがご機嫌にコルクを開けたときは焦った。惚れ魔術にはちょっとした淫催効果みたいなのがある。おまけに弟くんの魔法が上手すぎるのとフランドールの魔力が極端に弱いのとで、幻覚症状まで引き起こしてしまっている。そうして目の前のこの大男は僕を弟と勘違いした挙げ句、下半身を元気いっぱいにさせ力の抜けた身体で悶えていた。
どうにかフランドールを落とさなければならない。とりあえず僕は、ウィチルダの家系が得意とする催眠魔法を彼に試してみた。けれど、まだ中途半端な僕の催眠では効きが甘く掛からなかった。催眠魔法は難しい、普通の魔法とは少し異なるからだ。イチかバチか、強行突破してみようと「好きだ」なんてセリフを吐いてみたが、またもや効果なし。嘘だとバレて焦ったところにフランドールのトンチンカンと弟の魔術。自らの精液を小瓶に詰めるというなんとも卑猥な術をよく知っていたものだ。精液にはそもそも淫催効果があり、その効果は相手に対する信頼や好意によって変化する。その精液にさらに魔術を掛けたのが今回の惚れ薬。瓶に自らの精液を入れ髪の毛を巻き、ちゃちゃっと魔力を込めれば出来上がる。今やメジャー過ぎて、そんな瓶が贈られてきても開ける奴なんて居ない。バカップルの興奮剤になるくらいだ。
「はぁ……はぁ…っ。」
さて、どうするかな。
残念ながら好みじゃ無さすぎて、エッチな表情をされても、ちっとも興奮できない。
抱いてあげる、なんて到底無理だ。
僕は華奢で可愛らしい子が好きだからね。
彼はデカい上に凛々しすぎる。
しかも随分と弟くんに躾られているみたいだし…。
たぶん、フランドールくんはあまり覚えてないんだろうな。
毎回、催眠を掛けられていた可能性もある。
弟くん……、執着体質なのかな。
こわ~。
「あっ、そうだ…。」
ふと良い方法を思い付いた。
「フランドールくん、お願いがあるのだけど。」
「ん~、なに、あしゅる、お兄ちゃんにいってごらん。」
「舐めて…?」
そう言って僕は、ぽわぽわとしながらニコニコ微笑むフランドールの口元に自らを押し付けた。意外にも柔らかい唇の感触、別に知りたくないもないことを知ってしまった。フランドールは口元に押し付けられた僕自身を数秒見つめると、少し不機嫌な顔をしてそっぽを向く。そして、むすくれながら小さく言った。
「…‥やだ。」
「な、なんで。」
「だって、こんなことすんのはだめだろ。好きな人とじゃないとだーめ! だいたい、おれたちきょーだいだし!」
「ふーん。じゃあさ、口大きく開けてあ~って言って。」
「? あ~~~、ぉお゛?!」
やっぱりアホだ、この男。
フランドールがまんまと開けた口の中に僕自身を奥まで突っ込む。目を瞑れば感じるものは一緒。そのまま、無心で腰を動かしフランドールの口内に吐精した。喉の奥で出され、口に入ったまま出ていかないものがあれば飲み込むしかない。フランドールはゴクリと音を立て、全て飲み込んだ。そんなフランドールの短い黒髪を優しく撫で一応、労る。
「ヨシヨシ、良い子だね。」
「んっ、はぁっ…はぁっ…。さとう、みたい、甘っ…。」
「おいしかった?」
「甘すぎっ、にがて。」
はぁ?
僕の味、結構人気なんだけど。
苦手とかなくない?
勝手に飲ませたの僕だけどさっ。
違う違う!
大事なのは、ここからだからっ。
上手くいくか分からないけど、この状況はある意味チャンス。
上書き、できるかな…。
僕にはウィチルダ家の魔力がある、それに純正で強い。さっきは失敗したが、もう一度催眠を試してみることにした。自分で言うのも何だが、僕はわりと器用な方。催眠を掛けるのは難しい。だけど、すでに催眠に掛かっている相手はどうだ? 弟くんには悪いけど、この催眠を利用させてもらうよ。
「フランドールくん、僕だよ。キルト・ウィチルダ。わかる? キルト、君の大好きなキルト。」
「…キルト?」
「うん、そうだよ。僕の味と匂い、ちゃんと覚えてね。」
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