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4話 荻野悟
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(次の講義は蓮くんと一緒だ。)
明日から週末、土日二日間も蓮と会えなくなってしまう。だから今日、銀二郎はたくさん蓮を補給したいのだ。嬉しさを抑えきれずに早足になる。この間、話しかけてくれたから、今日は自分から話しかけても良いだろうか? そんな風に考えながら角を曲がるとその先に蓮がいた。
「ねぇ、蓮。この間言ってた背の高い強そうな子、どうなった?」
じ、自分の話だ。
銀二郎は思わず壁に身を隠す。
「あー? ああ、アイツさ声もデケーの。」
少し笑いを含んだ声で蓮が言う。
それは明らかなる嘲笑で、背筋や胸に冷え切ったようなモヤ付きが広がった。
「へぇ、声が大きいと困るよねぇ。たまにいるよ、そういうタイプ。」
いかにも迷惑そうに眉を潜めて、相手の青年が言った。
喉元がぎゅっと締め付けられるような感覚がする。
「ま、たしかにな。」
「素朴な疑問なんだけど、男の声で萎えたりしないの?」
「俺は萎えないけど︙あんま、聞いててもおもしろくないな。」
「てかさ、男ってぶっちゃけどうなの?」
「んー、悪くはない。女より絞まりが良くて、中出ししても妊娠しないし。」
「うわー、最低だな。」
呼吸が苦しくなる。
話の方向がどんどんと嫌な方に進んで、耳を塞ぎたくなるのに聞かずにはいられない。蓮にとって自分がどう扱っても良いような玩具なのはわかっていた。わかっていたからこそ、彼の口からは聞きたくなかったのに︙。結局、自分はこの関係をちゃんと割り切れていない。自分の声はうるさかったのか。思い返せば、確かに快楽の中、遠慮することなく声を漏らしていた気がする。
聞きたく無かったんだ。
そりゃ、そうだよな︙。
「蓮、お願い! 一回だけ、その子俺に貸して? なんなら3Pしない? そうだ、それが良い。」
青年が閃いたように笑顔で言う。いよいよ聞いていられなくなって、その場から逃げるように走った。じわじわと熱くなる目元を必死に拭う。こんなところを誰かに見られたら恥ずかしい、自分のような大男に涙は似合わない。とりあえずトイレに隠れようと駆けていると、入り口前でドンッと自分より大きな何かにぶつかった。
「す、すみませんっ。」
柔らかい壁に人の身体であることを認識して咄嗟に謝る。
「ギンジ︙? どうした。」
「ゆうま、くん」
顔をあげると、親友が心配そうにこちらを見下ろしていた。自分より大きな人間などほとんどいない、むしろ銀二郎は悠馬ぐらいしか見たことがない。
「どうした。泣いてんじゃん、ギンジ。」
そう言って、悠馬は心配そうに頬へ手をのばすと指で涙を拭う。銀二郎は親友を見上げながら、唇を噛みしめた。彼は、いつも自分が苦しいときやどうしょうもなくなったときに現れる。そして、大抵やさしく慰めてくれるのだ。それでも、こればかりは言えない。銀二郎は「たいしたことじゃないから」と目を逸らし歩き出す。
「はぁ︙。」
小さくため息を吐いた悠馬は、何故か銀二郎を優しく抱き留めた。背の高い親友の胸の中にすっぽりと収まる。感じられた安心感で、またじわりと視界が歪んだ。
「なんで隠すんだよ。俺にも言えないこと?」
「︙隠してなんか。」
無意識にまた唇を噛みしめた。
「俺が怒ると思ってる? 怒らないから言えよ。」
優しい声色に心が揺らぐ。
もう、言ってしまいたい。
誰かに聞いてほしい。
「︙本当に?」
悠馬の目を探るように見上げた。
「おう」
「︙僕、蓮くんと、セフレになった。」
しばらく重い沈黙が続いた。
「アイツ一発殴ってくる。」
「ゆっ、悠馬くん! ダメだ! ダメダメ!」
拳を握りしめ、額に青筋を浮かべ歩き出した悠馬を慌ててしがみつき止める。
落ち着いてくれ!
「クソ、三本木アイツ! ギンジにおかしなこと教えやがって!」
「違う、違うから!」
悠馬の背を抱き締めるようにすると、ズルズルと後ろにひっぱる。しかし、屈強な銀二郎の力でも止まらず前に進む悠馬が恐ろしい。
「離せ! この筋トレ馬鹿!」
「僕が、僕が自分で頼んだんだ!」
「︙は?」
「だから、蓮くんは悪くないんだよ。僕がそういう関係にしてくれって、誘ったんだ。」
混乱した表情の悠馬を宥めながら、椅子に座らせる。ちょうど教授が入ってきたので「ほら、講義がはじまるよ」と銀二郎は悠馬を置き去りにし、少し離れた席に座った。
「昼、必ず来いよ。絶対だ!」
講義が終わり、教授の所に寄ると言う銀二郎に怒りで爆発しそうな悠馬はそう言って去って行った。ただでなくても大柄な男が怒っている姿は圧が凄すぎて、周りすらも震えていた。
これは、すっぽかしたらダメなやつだ。
ブーブー
途端にスマホが震えた。
画面には蓮の名前が表示されている。
〈昼にいつものホテル〉
銀二郎は蓮の誘いを断ったことなど一度もない。呼ばれれば講義途中でも抜け出した、必要とされているのが嬉しかったから。でも、今日はさすがに行けない。友人を怒らせてしまったのだから。
〈ごめんなさい。お昼はどうしても行けないです。〉
指が迷うが、送信する。彼の中で、また自分の嫌いなとこ増えてしまうだろうか︙。もし、誘われなくなったらなんて考えて不安になる。しかし返信は思ったより、すぐに返ってきた。
〈じゃあ、8時にここ来て〉
案外あっさりした文面には、バーの住所が添付されている。再度、誘いがあり安堵した。
〈絶対行く!〉
すぐに返信して重い足を動かし、悠馬の元に向かった。
▽三本木蓮
「男ってぶっちゃけどうなの?」とヤリサー仲間の荻野悟が聞いてきた。それに自分は「悪くない」と答える。すると、悟が突拍子もないことを言い出した。
「一回だけ、その子俺に貸して?」
この御曹司と女での3Pは何度かヤったことがある。3Pをするときはこの男が調度良いから、相性が良い?という言い方は違うかもしれないが、そんな感じだ。思えば、男を使っての3Pはしたことがない。
「あ、何? もしかして独占欲? めずらしいね。」
すぐに答えを出さない蓮を茶化すように言う。それが案外ハズレでもなく、一瞬でもダメだと言いそうになった自分に苛立つ。
(楽しいことは共有する、それが俺のポリシーだ。)
「ちげーよ、お前が勃たなそうだから心配してんの。」
「俺の息子をなめんな。」
「いいよ。」
悟に茶化されたのが癪にだった。
何よりも、銀二郎を気にしてる自分が気に入らなかった。
悟と別れ、次の講義に向かう途中やたらとデカい男ふたりが抱き合っているのが視界に入った。うわ、なんだよって思ったのは一瞬。下唇を噛み、涙で潤ませ男を見上げるのは見覚えのある大男。
なんで、泣いてんの?
てか、なんで抱き締められてんの?
あのデカい男の潤んだ上目使いなど、自分以外知るわけがないはずだ。何故か無性に苛立って、こんなのはおかしいと頭を振る。デケェ男がちちくり合ってるのなんか、どうでもいいだろ。蓮はその場から立ち去ると、早足で遠回りをした。
俺の犬。
クソッ、何だよ、あれ。
夜の前に一度呼び出そう。ついでに一応、犬の意見も聞いてってもいい。
〈昼にいつものホテル〉
返信がやけに遅くてソワソワした。
〈ごめんなさい。お昼はどうしても行けないです。〉
「は?」
思わず声が出る。今まで断られたことなど一度もない。その行けない理由、もしかして有田か?いや、気にすることじゃない。別の女でも探せば良いことだ。そう思って画面をスクロールして︙、やめた。代わりにバーの住所を添付し、8時に来るように忠犬に送る。するとすぐに、絶対行くと返信が来た。
(何、ほっとしてんだ︙。)
自分と銀二郎にイライラしながら、蓮は抗議を受けた。
明日から週末、土日二日間も蓮と会えなくなってしまう。だから今日、銀二郎はたくさん蓮を補給したいのだ。嬉しさを抑えきれずに早足になる。この間、話しかけてくれたから、今日は自分から話しかけても良いだろうか? そんな風に考えながら角を曲がるとその先に蓮がいた。
「ねぇ、蓮。この間言ってた背の高い強そうな子、どうなった?」
じ、自分の話だ。
銀二郎は思わず壁に身を隠す。
「あー? ああ、アイツさ声もデケーの。」
少し笑いを含んだ声で蓮が言う。
それは明らかなる嘲笑で、背筋や胸に冷え切ったようなモヤ付きが広がった。
「へぇ、声が大きいと困るよねぇ。たまにいるよ、そういうタイプ。」
いかにも迷惑そうに眉を潜めて、相手の青年が言った。
喉元がぎゅっと締め付けられるような感覚がする。
「ま、たしかにな。」
「素朴な疑問なんだけど、男の声で萎えたりしないの?」
「俺は萎えないけど︙あんま、聞いててもおもしろくないな。」
「てかさ、男ってぶっちゃけどうなの?」
「んー、悪くはない。女より絞まりが良くて、中出ししても妊娠しないし。」
「うわー、最低だな。」
呼吸が苦しくなる。
話の方向がどんどんと嫌な方に進んで、耳を塞ぎたくなるのに聞かずにはいられない。蓮にとって自分がどう扱っても良いような玩具なのはわかっていた。わかっていたからこそ、彼の口からは聞きたくなかったのに︙。結局、自分はこの関係をちゃんと割り切れていない。自分の声はうるさかったのか。思い返せば、確かに快楽の中、遠慮することなく声を漏らしていた気がする。
聞きたく無かったんだ。
そりゃ、そうだよな︙。
「蓮、お願い! 一回だけ、その子俺に貸して? なんなら3Pしない? そうだ、それが良い。」
青年が閃いたように笑顔で言う。いよいよ聞いていられなくなって、その場から逃げるように走った。じわじわと熱くなる目元を必死に拭う。こんなところを誰かに見られたら恥ずかしい、自分のような大男に涙は似合わない。とりあえずトイレに隠れようと駆けていると、入り口前でドンッと自分より大きな何かにぶつかった。
「す、すみませんっ。」
柔らかい壁に人の身体であることを認識して咄嗟に謝る。
「ギンジ︙? どうした。」
「ゆうま、くん」
顔をあげると、親友が心配そうにこちらを見下ろしていた。自分より大きな人間などほとんどいない、むしろ銀二郎は悠馬ぐらいしか見たことがない。
「どうした。泣いてんじゃん、ギンジ。」
そう言って、悠馬は心配そうに頬へ手をのばすと指で涙を拭う。銀二郎は親友を見上げながら、唇を噛みしめた。彼は、いつも自分が苦しいときやどうしょうもなくなったときに現れる。そして、大抵やさしく慰めてくれるのだ。それでも、こればかりは言えない。銀二郎は「たいしたことじゃないから」と目を逸らし歩き出す。
「はぁ︙。」
小さくため息を吐いた悠馬は、何故か銀二郎を優しく抱き留めた。背の高い親友の胸の中にすっぽりと収まる。感じられた安心感で、またじわりと視界が歪んだ。
「なんで隠すんだよ。俺にも言えないこと?」
「︙隠してなんか。」
無意識にまた唇を噛みしめた。
「俺が怒ると思ってる? 怒らないから言えよ。」
優しい声色に心が揺らぐ。
もう、言ってしまいたい。
誰かに聞いてほしい。
「︙本当に?」
悠馬の目を探るように見上げた。
「おう」
「︙僕、蓮くんと、セフレになった。」
しばらく重い沈黙が続いた。
「アイツ一発殴ってくる。」
「ゆっ、悠馬くん! ダメだ! ダメダメ!」
拳を握りしめ、額に青筋を浮かべ歩き出した悠馬を慌ててしがみつき止める。
落ち着いてくれ!
「クソ、三本木アイツ! ギンジにおかしなこと教えやがって!」
「違う、違うから!」
悠馬の背を抱き締めるようにすると、ズルズルと後ろにひっぱる。しかし、屈強な銀二郎の力でも止まらず前に進む悠馬が恐ろしい。
「離せ! この筋トレ馬鹿!」
「僕が、僕が自分で頼んだんだ!」
「︙は?」
「だから、蓮くんは悪くないんだよ。僕がそういう関係にしてくれって、誘ったんだ。」
混乱した表情の悠馬を宥めながら、椅子に座らせる。ちょうど教授が入ってきたので「ほら、講義がはじまるよ」と銀二郎は悠馬を置き去りにし、少し離れた席に座った。
「昼、必ず来いよ。絶対だ!」
講義が終わり、教授の所に寄ると言う銀二郎に怒りで爆発しそうな悠馬はそう言って去って行った。ただでなくても大柄な男が怒っている姿は圧が凄すぎて、周りすらも震えていた。
これは、すっぽかしたらダメなやつだ。
ブーブー
途端にスマホが震えた。
画面には蓮の名前が表示されている。
〈昼にいつものホテル〉
銀二郎は蓮の誘いを断ったことなど一度もない。呼ばれれば講義途中でも抜け出した、必要とされているのが嬉しかったから。でも、今日はさすがに行けない。友人を怒らせてしまったのだから。
〈ごめんなさい。お昼はどうしても行けないです。〉
指が迷うが、送信する。彼の中で、また自分の嫌いなとこ増えてしまうだろうか︙。もし、誘われなくなったらなんて考えて不安になる。しかし返信は思ったより、すぐに返ってきた。
〈じゃあ、8時にここ来て〉
案外あっさりした文面には、バーの住所が添付されている。再度、誘いがあり安堵した。
〈絶対行く!〉
すぐに返信して重い足を動かし、悠馬の元に向かった。
▽三本木蓮
「男ってぶっちゃけどうなの?」とヤリサー仲間の荻野悟が聞いてきた。それに自分は「悪くない」と答える。すると、悟が突拍子もないことを言い出した。
「一回だけ、その子俺に貸して?」
この御曹司と女での3Pは何度かヤったことがある。3Pをするときはこの男が調度良いから、相性が良い?という言い方は違うかもしれないが、そんな感じだ。思えば、男を使っての3Pはしたことがない。
「あ、何? もしかして独占欲? めずらしいね。」
すぐに答えを出さない蓮を茶化すように言う。それが案外ハズレでもなく、一瞬でもダメだと言いそうになった自分に苛立つ。
(楽しいことは共有する、それが俺のポリシーだ。)
「ちげーよ、お前が勃たなそうだから心配してんの。」
「俺の息子をなめんな。」
「いいよ。」
悟に茶化されたのが癪にだった。
何よりも、銀二郎を気にしてる自分が気に入らなかった。
悟と別れ、次の講義に向かう途中やたらとデカい男ふたりが抱き合っているのが視界に入った。うわ、なんだよって思ったのは一瞬。下唇を噛み、涙で潤ませ男を見上げるのは見覚えのある大男。
なんで、泣いてんの?
てか、なんで抱き締められてんの?
あのデカい男の潤んだ上目使いなど、自分以外知るわけがないはずだ。何故か無性に苛立って、こんなのはおかしいと頭を振る。デケェ男がちちくり合ってるのなんか、どうでもいいだろ。蓮はその場から立ち去ると、早足で遠回りをした。
俺の犬。
クソッ、何だよ、あれ。
夜の前に一度呼び出そう。ついでに一応、犬の意見も聞いてってもいい。
〈昼にいつものホテル〉
返信がやけに遅くてソワソワした。
〈ごめんなさい。お昼はどうしても行けないです。〉
「は?」
思わず声が出る。今まで断られたことなど一度もない。その行けない理由、もしかして有田か?いや、気にすることじゃない。別の女でも探せば良いことだ。そう思って画面をスクロールして︙、やめた。代わりにバーの住所を添付し、8時に来るように忠犬に送る。するとすぐに、絶対行くと返信が来た。
(何、ほっとしてんだ︙。)
自分と銀二郎にイライラしながら、蓮は抗議を受けた。
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