11 / 32
はじまり
9話
しおりを挟む
▼side ポルクス
メソ様は思春期なんだと思う。
最近のメソ様のおかしな行動にはもう慣れた…と言いたいところだけど正直、目に余る。
行動の何もかもが突飛で、僕たちは今まで以上に振り回されてばかり。
あの面倒くさい潔癖馬鹿真面目のメソ様が、最近では可愛げのある変態に成り果てている…。
僕たちはメソ様のこれを『思春期』と『反抗期』としてなんとか納得することにした。
「半径1メートル以内に入るな」と言ってみたり、髪を下ろしてみたり、かと思えば僕たちとの距離をやたら詰めてきたり。以前と比べて、表情以外は豊かだ。僕たちを卑下して笑うことは無くなり、メソ様の言動で苛立つことも減った。人付き合いや関わり方も変わり、以前と比べて人から嫌われていない。本人が人とあまり関わりたがらないので友人は少ない…まぁ、ほぼいないけれど、前のように悪い孤立の仕方じゃなくなったと思う。
メソ様は最近、スピカと言う名の少年にやたらと絡んでいる。
スピカは成績優秀者として年に数人選ばれる平民のひとり。
メソ様はそんなことに興味などなく、気にしてないからスピカの成績や出生、地位なんてものは知らないんじゃないかな?
彼が優秀であることなど一目瞭然。けれども、ここだけのはなし、スピカは成績上位者であるがランキングからは外されているんだ。理由は平民が王族貴族より優秀であってはならないから。くだらない理由だよ。でも、ここではそういうもん。それにスピカは、メソ様がご執心になるほど美しい顔立ちをしている。正直、最近の彼は目立ちすぎていると思う。あの風紀委員のメソ様が追いかけている相手だし、優秀で美しい平民で、白魔術が得意。その魔力と白魔術による適性から教会にも気に入られている様子。上部に目をつけられても仕方がない。まぁ、僕が知ったことじゃないけど、こちらに何か不利益をもたらす可能性があるならば少し慎重になるかなってところ。
「ふたりは…嫉妬してくれていますか?」
あたたかな陽射しの校庭。
ここ数日、やたらと僕たちに甘えたがるメソ様がそう言った。
大方、ご執心のスピカに見せつけるための行為だろうと思っていたけれど。
今の言い方だと、まるで僕らに嫉妬してほしいみたいだ。
「な、なんておっしゃいましたか?」
「だから…その…、白状してしまうけど、俺は、わざとしているんです……でも、ふたりとも全然反応ないからさ…」
いつもは見上げてばかりの彼の頭が今日は僕の肩にもたれ掛かっている。どこか寂しげに遠くを見るメソ様から紡がれる言葉。牛乳瓶の底みたいなグルグル眼鏡の下を知っているのは僕たちぐらいだと、少しだけ優越感があるのは事実。誰も知らないメソ様の素顔。好きな食べ物、好きな本、嫌いなもの、寝相が悪いこと、夢中になると止まらないこと、ほっておくと部屋がすぐに散らかること。僕らは、メソ様のことをなんでも知っている。学園にいる誰よりも知っている。でも、知らないこともある。本人の口から聞かないと分からないこと。
「……そ、それは、どういう意味?」
胸に広がったのは、まるで期待するみたいな熱だった。
「そのまんまの意味。俺はただ、君たちに嫉妬してほしいだけ、…です」
少し赤らんだ頬。むっと口先を尖らせて胸が動くほど深い呼吸を数度する。聞こえるか聞こえないかの小さな声だったけれど、その言葉は兄、カストルの耳にも届いていたようだった。
「メソ様は、僕たちのこと、どのようにお思いですか…?」
媚薬を作ることに必死になっているメソ様は、もう何日も数時間ほどしか睡眠を取っていない。こういうことでも馬鹿真面目なところは変わらないみたい。瞼は眠たそうに瞬かれ、うとうととして肩に乗る頭の重力が少しずつ増してくる。メソ様の声を紡ぐための呼吸に僕ら双子は馬鹿みたいに耳を澄ませた。
「ふふっ………そりゃあ、好き………大好き……」
久しぶりに見た微笑み。
それっきり、子どものように寝息をたてて眠ってしまった。
兄さんも僕もメソ様から目が離せない。
ずっと長く彼に仕えてきたけれど、こんな気持ちははじめてで戸惑うばかりだ。
僕らは双子、互いにメソ様に何を想っているかなんてすぐに分かる。
僕らは何でも分け合ってきたけれど、こればかりは分け合える気がしない。
「カストル兄さん、悪いけど僕に譲ってよね」
僕の肩にもたげたメソ様の頭を抱いて、チャコールグレーの髪を撫でる。兄さんに歯向かうなんて、対抗するなんて、今までしてこなかった。僕らはふたりでひとつの双子座。だから心の向く方向もおんなじになっちゃう。
「わかっているでしょう、ポルクス。こればっかりは譲れないんですよ」
「ははっ、やっぱり僕らって双子だ」
「ええ、そうですね」
その数時間後、生物の体液(主に精液)を主食とする触手系の魔物、テンタルクを生け捕りにせよと命ぜられるのを僕たちはまだ知らない。
▽
「うわぁ~~!なんか付いたっキモっ!」
「こらっ、ポルクス!生け捕りにと言ったじゃないか、傷はあまりつけないで下さい!」
「メソ様の無茶振り眼鏡ぇーー!」
「何とでも言うがいいです」
「服が溶けちゃったよぉっ! これ、ホントに大丈夫なの?! 僕、死なない!?」
「何度も言うけど大丈夫だ!その体液は肉を溶かしません。それにテンタルクは毒もないです。懐けば可愛いかもしれませんよ!」
「そんなわけありますかっ!飼うのはだめですよ。絶対に!」
「………はいはい(ボソッ)」
「ぁあ⁉ その言い方、生け捕りにして飼う気ですね?! 許しませんよ! ぁあ!ぎゃっ!僕にも液体がっ…!ねちょねちょして、気持ち悪いぃ」
「さぁ、早く!この袋に入れて捕獲してください!」
「もぉ!メソ様、無茶言わないでよっ」
「文句はあとで聞きます」
「絶対ですよっ!メソ様!」
「……うぃ~す。」
あ~あ、そろそろ嫉妬して欲しいな。
だって俺、好きなんだもん。嫉妬に駆られて受けを犯しちゃう攻め…♡
あの双子の嫉妬で快楽という名の責め苦に合うスピカを見たい…!
見たいんだぁ~~~~!
メソ様は思春期なんだと思う。
最近のメソ様のおかしな行動にはもう慣れた…と言いたいところだけど正直、目に余る。
行動の何もかもが突飛で、僕たちは今まで以上に振り回されてばかり。
あの面倒くさい潔癖馬鹿真面目のメソ様が、最近では可愛げのある変態に成り果てている…。
僕たちはメソ様のこれを『思春期』と『反抗期』としてなんとか納得することにした。
「半径1メートル以内に入るな」と言ってみたり、髪を下ろしてみたり、かと思えば僕たちとの距離をやたら詰めてきたり。以前と比べて、表情以外は豊かだ。僕たちを卑下して笑うことは無くなり、メソ様の言動で苛立つことも減った。人付き合いや関わり方も変わり、以前と比べて人から嫌われていない。本人が人とあまり関わりたがらないので友人は少ない…まぁ、ほぼいないけれど、前のように悪い孤立の仕方じゃなくなったと思う。
メソ様は最近、スピカと言う名の少年にやたらと絡んでいる。
スピカは成績優秀者として年に数人選ばれる平民のひとり。
メソ様はそんなことに興味などなく、気にしてないからスピカの成績や出生、地位なんてものは知らないんじゃないかな?
彼が優秀であることなど一目瞭然。けれども、ここだけのはなし、スピカは成績上位者であるがランキングからは外されているんだ。理由は平民が王族貴族より優秀であってはならないから。くだらない理由だよ。でも、ここではそういうもん。それにスピカは、メソ様がご執心になるほど美しい顔立ちをしている。正直、最近の彼は目立ちすぎていると思う。あの風紀委員のメソ様が追いかけている相手だし、優秀で美しい平民で、白魔術が得意。その魔力と白魔術による適性から教会にも気に入られている様子。上部に目をつけられても仕方がない。まぁ、僕が知ったことじゃないけど、こちらに何か不利益をもたらす可能性があるならば少し慎重になるかなってところ。
「ふたりは…嫉妬してくれていますか?」
あたたかな陽射しの校庭。
ここ数日、やたらと僕たちに甘えたがるメソ様がそう言った。
大方、ご執心のスピカに見せつけるための行為だろうと思っていたけれど。
今の言い方だと、まるで僕らに嫉妬してほしいみたいだ。
「な、なんておっしゃいましたか?」
「だから…その…、白状してしまうけど、俺は、わざとしているんです……でも、ふたりとも全然反応ないからさ…」
いつもは見上げてばかりの彼の頭が今日は僕の肩にもたれ掛かっている。どこか寂しげに遠くを見るメソ様から紡がれる言葉。牛乳瓶の底みたいなグルグル眼鏡の下を知っているのは僕たちぐらいだと、少しだけ優越感があるのは事実。誰も知らないメソ様の素顔。好きな食べ物、好きな本、嫌いなもの、寝相が悪いこと、夢中になると止まらないこと、ほっておくと部屋がすぐに散らかること。僕らは、メソ様のことをなんでも知っている。学園にいる誰よりも知っている。でも、知らないこともある。本人の口から聞かないと分からないこと。
「……そ、それは、どういう意味?」
胸に広がったのは、まるで期待するみたいな熱だった。
「そのまんまの意味。俺はただ、君たちに嫉妬してほしいだけ、…です」
少し赤らんだ頬。むっと口先を尖らせて胸が動くほど深い呼吸を数度する。聞こえるか聞こえないかの小さな声だったけれど、その言葉は兄、カストルの耳にも届いていたようだった。
「メソ様は、僕たちのこと、どのようにお思いですか…?」
媚薬を作ることに必死になっているメソ様は、もう何日も数時間ほどしか睡眠を取っていない。こういうことでも馬鹿真面目なところは変わらないみたい。瞼は眠たそうに瞬かれ、うとうととして肩に乗る頭の重力が少しずつ増してくる。メソ様の声を紡ぐための呼吸に僕ら双子は馬鹿みたいに耳を澄ませた。
「ふふっ………そりゃあ、好き………大好き……」
久しぶりに見た微笑み。
それっきり、子どものように寝息をたてて眠ってしまった。
兄さんも僕もメソ様から目が離せない。
ずっと長く彼に仕えてきたけれど、こんな気持ちははじめてで戸惑うばかりだ。
僕らは双子、互いにメソ様に何を想っているかなんてすぐに分かる。
僕らは何でも分け合ってきたけれど、こればかりは分け合える気がしない。
「カストル兄さん、悪いけど僕に譲ってよね」
僕の肩にもたげたメソ様の頭を抱いて、チャコールグレーの髪を撫でる。兄さんに歯向かうなんて、対抗するなんて、今までしてこなかった。僕らはふたりでひとつの双子座。だから心の向く方向もおんなじになっちゃう。
「わかっているでしょう、ポルクス。こればっかりは譲れないんですよ」
「ははっ、やっぱり僕らって双子だ」
「ええ、そうですね」
その数時間後、生物の体液(主に精液)を主食とする触手系の魔物、テンタルクを生け捕りにせよと命ぜられるのを僕たちはまだ知らない。
▽
「うわぁ~~!なんか付いたっキモっ!」
「こらっ、ポルクス!生け捕りにと言ったじゃないか、傷はあまりつけないで下さい!」
「メソ様の無茶振り眼鏡ぇーー!」
「何とでも言うがいいです」
「服が溶けちゃったよぉっ! これ、ホントに大丈夫なの?! 僕、死なない!?」
「何度も言うけど大丈夫だ!その体液は肉を溶かしません。それにテンタルクは毒もないです。懐けば可愛いかもしれませんよ!」
「そんなわけありますかっ!飼うのはだめですよ。絶対に!」
「………はいはい(ボソッ)」
「ぁあ⁉ その言い方、生け捕りにして飼う気ですね?! 許しませんよ! ぁあ!ぎゃっ!僕にも液体がっ…!ねちょねちょして、気持ち悪いぃ」
「さぁ、早く!この袋に入れて捕獲してください!」
「もぉ!メソ様、無茶言わないでよっ」
「文句はあとで聞きます」
「絶対ですよっ!メソ様!」
「……うぃ~す。」
あ~あ、そろそろ嫉妬して欲しいな。
だって俺、好きなんだもん。嫉妬に駆られて受けを犯しちゃう攻め…♡
あの双子の嫉妬で快楽という名の責め苦に合うスピカを見たい…!
見たいんだぁ~~~~!
176
お気に入りに追加
334
あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます
瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。
そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。
そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。

悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
推しのために、モブの俺は悪役令息に成り代わることに決めました!
華抹茶
BL
ある日突然、超強火のオタクだった前世の記憶が蘇った伯爵令息のエルバート。しかも今の自分は大好きだったBLゲームのモブだと気が付いた彼は、このままだと最推しの悪役令息が不幸な未来を迎えることも思い出す。そこで最推しに代わって自分が悪役令息になるためエルバートは猛勉強してゲームの舞台となる学園に入学し、悪役令息として振舞い始める。その結果、主人公やメインキャラクター達には目の敵にされ嫌われ生活を送る彼だけど、何故か最推しだけはエルバートに接近してきて――クールビューティ公爵令息と猪突猛進モブのハイテンションコミカルBLファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる