生命の花

 これは異世界の話。

 北西の街では亜人は迫害を受けていた。
 名も無い亜人の少女は追手に囚えられ、亜人収容所に入れられ『六』の番号を与えられる。
 収容所での生活で片足を失った六の少女は、それでも亜人達の一斉蜂起を画策する。

 一方、世界を分断する壁の向こう側で生活するかつての王族の最後の生き残りの少年イリーズは、呪いに蝕まれ残り少ない寿命を二人の妖精と共に過ごしていた。

 亜人である六の少女と、王族の最後の生き残りのイリーズ。

 二人の出会いは、お互いにとってかけがえのないものになった。
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