地球破壊ボタン

満天の星空

文字の大きさ
上 下
6 / 12
第6話

対立

しおりを挟む
「くっそぉ、何でだよぉ」
本当に悔しそうなワンを見て、あいかわらずバカなやつだと心底思う。 

「全員反対ってことはねぇだろ。お前も反対してたよな?なぁ?はひぃー」
よく分からないため息をつくワンに、どう返事したらよいのかわからないが、とりあえず反対だ。

「俺は一人でも行くぜ!特攻隊だ!!」

「あのーですね、ワンさん。仕事は準備をするからこそ成り立っているんですよ。準備なしで特攻ってバカですか?バカですね。」

「ひぐぅ、いじめだ!いじめだ!!ば、バカって言われた!おばあちゃんにも言われたことないのに!!」

「うん。とりあえず、いつでも動けるように作戦会議だけしておこう。」

「そうだな。そうしよう。俺たちが分かっている情報ってのはリミットだけか?。」

「そうだね。時間制限しか分かってないね。
あとは失敗したらほぼ確実でやられちゃうね。ってことぐらい。まずは、場所の特定からしないと。潰したら有利になるところから潰していこう。」

「まぁ、明日の仕事場で話せばいいか!!
とりあえず、飲もうぜ飲もうぜ。ぐはは」


俺たちは何でこうやって戦ってるんだろう。
科学のせいか。技術が発展しているからか。
当たり前にあると思っていた物も科学が生んでいるということがよくある。

今飲んでる酒。
注文システム。
電子機器。ネット。
発明の根源「紙」。
まだまだ他にもあるだろう。

科学の力で生きている。
科学の力で殺される。

科学が生死を決める。
科学は人間が生み出した物だ。
人間が生み出した科学に殺されるのは結局、人間に殺されているのと同じなのか。


飼い犬に手を噛まれる。
「科学」は「飼い犬」?
「犬」って何だ。
人間は犬を創り出せてはいないじゃないか。

ふと目が覚めると家で寝ていたのに気づく。
どうやら飲みすぎたようだ。頭が痛い。

「そういや、ワンってあだ名は何だよ。
俺飼い犬かよ!」と面白くもない謎ツッコミを誰もいない場で解き放ち、仕事場へ行く。
それはきっと未来の地球のためだ。

科学は対立を生んだ。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

うちでのサンタさん

うてな
ライト文芸
【クリスマスなので書いてみました。】  僕には人並み外れた、ある能力を持っていた。 それは『物なら一瞬にして生成できてしまう』能力だ。 その能力があれば金さえも一瞬で作れてしまう、正に万能な能力だった。 そして僕はその能力を使って毎年、昔に世話になった孤児院の子供達にプレゼントを送っている。 今年も例年通りにサンタ役を買って出たんだけど…。 僕の能力では到底叶えられない、そんな願いを受け取ってしまう…  僕と、一人の男の子の クリスマスストーリー。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

受けさせたい兄と受けたくない妹(フリー台本)

ライト文芸
受験生になった妹がインフルエンザの予防接種を受けに行くことになったが

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...