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第1話
地球破壊ボタン
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「ボタン一つで地球を破壊する。」
テレビの中で学者らしき人が言っている。
「物騒なことを言い出すんだな。君はこの学者についてどう思うよ、ハナ。」
「こんなやつ表に立ってたら、ヤクザにワンパンされておしまいだね。」
「そうだよな、こいつ一人に俺ら人類は負けねぇよな!!」
「そうだね」と同僚のワンに返信し、
ハナは携帯をしまう。
電子レンジで半額になっていた惣菜を温め、夜ご飯を済ませる。美味しい物を食べている時は幸せに満たされている気がする。
「ボタン一つか。」
電子レンジはボタン一つで温まるし、電球もボタン一つで明かりがつくのは間違いない。
でも、地球を破壊することは可能だろうか。仮に可能であってもする意味は何だろう。
お風呂に浸かりながらそんな事を考えていると、頭がクラクラしたから出るとする。
お風呂上がりには冷蔵庫からアイスを取り出し、テレビをつける。
まだ学者の人が真顔で、地球破壊ボタンを作ることが出来るとかなんとか言っている。
ネットにて、
「厨二病草www草原からやっほー」
「頭良すぎると頭おかしいのか」
「お前は地球破壊か、やるな。だが!!!
俺は宇宙を破壊する!!!!」
「やれるもんならやってみろやw」
などなど。
そりゃそう思うだろと思いながら、下にスクロールしていく。地球破壊ボタンはほとんど都市伝説に近いのだろう。真に受ける人は見た感じいない。歯磨きをして寝るとしよう。
こんな夢を見た。
辺り一面が赤い炎に覆われている。焼け死んだ生物が灰へと変わっていく。自分の手は黒く染まり、体は妙な音を立てて崩れ落ちていく。世界に何があったのだろう。真理の追求はできない。無力感に襲われながら黒い世界へと引き込まれていく。
目を覚ますと、そこは何の変哲もない世界。
変な夢を見たなぁと思いながら、朝ご飯を作って食べる。カーテンを開けるとやはり、いつも見ている光景だ。テレビをつける。
いつもと変わらない生活が続いていくだけ。
そして、今日が終わっていくだけ。
周りの人たちもきっと同じだろう。
科学は生活を便利にした。
テレビの中で学者らしき人が言っている。
「物騒なことを言い出すんだな。君はこの学者についてどう思うよ、ハナ。」
「こんなやつ表に立ってたら、ヤクザにワンパンされておしまいだね。」
「そうだよな、こいつ一人に俺ら人類は負けねぇよな!!」
「そうだね」と同僚のワンに返信し、
ハナは携帯をしまう。
電子レンジで半額になっていた惣菜を温め、夜ご飯を済ませる。美味しい物を食べている時は幸せに満たされている気がする。
「ボタン一つか。」
電子レンジはボタン一つで温まるし、電球もボタン一つで明かりがつくのは間違いない。
でも、地球を破壊することは可能だろうか。仮に可能であってもする意味は何だろう。
お風呂に浸かりながらそんな事を考えていると、頭がクラクラしたから出るとする。
お風呂上がりには冷蔵庫からアイスを取り出し、テレビをつける。
まだ学者の人が真顔で、地球破壊ボタンを作ることが出来るとかなんとか言っている。
ネットにて、
「厨二病草www草原からやっほー」
「頭良すぎると頭おかしいのか」
「お前は地球破壊か、やるな。だが!!!
俺は宇宙を破壊する!!!!」
「やれるもんならやってみろやw」
などなど。
そりゃそう思うだろと思いながら、下にスクロールしていく。地球破壊ボタンはほとんど都市伝説に近いのだろう。真に受ける人は見た感じいない。歯磨きをして寝るとしよう。
こんな夢を見た。
辺り一面が赤い炎に覆われている。焼け死んだ生物が灰へと変わっていく。自分の手は黒く染まり、体は妙な音を立てて崩れ落ちていく。世界に何があったのだろう。真理の追求はできない。無力感に襲われながら黒い世界へと引き込まれていく。
目を覚ますと、そこは何の変哲もない世界。
変な夢を見たなぁと思いながら、朝ご飯を作って食べる。カーテンを開けるとやはり、いつも見ている光景だ。テレビをつける。
いつもと変わらない生活が続いていくだけ。
そして、今日が終わっていくだけ。
周りの人たちもきっと同じだろう。
科学は生活を便利にした。
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