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欲望のお楽しみ編_ネコの章
みんなのお人形
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「んっ、はぅっ……あっ、まだ、余韻が……♡」
精液を出し切った後も男性器がぴくぴくと跳ねる。コップにこつこつと当たるのが心地いい。
コメントを見ると翔斗への労いと、賞賛と、射精の報告が入り乱れている。どれも翔斗の承認欲求を刺激するものばかりだ。
「あははっ……みんなありがとー……」
画面に映る少女の顔は喜びよりも羞恥心の方が強い。射精が終わり、興奮がなりを潜め、ようやく自分が何をしたのかを本当に理解し始めた。そんな顔をしている。
少女は手早くマスクを口元まで戻した。
「えっと、配信はそろそろ終わり……かな?」
とにかくこれ以上何かをしでかす前に人の目を切りたい。翔斗はそう思ったが、部屋の中にリサがいなかった。いつの間にか退室していたらしい。
『そのコップのやつどうするの?』
「え、これ? どうって……」
コップに注がれた翔斗の精液。十ミリリットルにも満たない白く濁った粘液。勝手にコップを汚したことを、もしかしたらリサは怒るかもしれない。
このコップは捨てるのだろうか。それとも、洗ってまた使うのだろうか。洗ったとしても自分が使うのは御免だが、リサかミミが使うのだとしたら……。
『それ飲んでよ』
「え? 飲まないよ、こんなの」
ミミの精液を飲んだことはあるが自分のはない。自分が射精した精液を飲む人間なんてそういないだろう。ミミは自分の精液を舐めとったりしていたが、それも翔斗とのプレイの一環であり好き好んでいるわけではないはずだ。
最初はコメントを冗談なのだと思って笑っていた。しかし、冗談だと思っていたのは翔斗だけのようだった。
『いいじゃん、飲みなよ』『もっかいオナニーみたいなー』『精液飲みながらオナニーしよ!』
「え、いやもう終わりだって……」
射精して冷静になった翔斗とは対照的に、コメントはヒートアップしていく。翔斗の制止も意味をなさず、より過激に、より高圧的に。
「り、リサ! リサっ!」
リサならコメントを止めてくれる。配信だって終わらせられる。翔斗のことを守ってくれる。しかし助けを求めて扉に向かって呼びかけても返事はない。誰かが近づいて来る様子もない。
「ちょ、ちょっと待ってて……リサを呼んでくるから……」
『ダメだよ、ネコちゃん。カメラの前からいなくなったら絶対にダメ』
「っ……!」
そのコメントを目に留めた途端に、足が動かなくなった。まるで催眠術にでもかかったみたいに。ウェブカメラから離れることができなくなった。
精液を出し切った後も男性器がぴくぴくと跳ねる。コップにこつこつと当たるのが心地いい。
コメントを見ると翔斗への労いと、賞賛と、射精の報告が入り乱れている。どれも翔斗の承認欲求を刺激するものばかりだ。
「あははっ……みんなありがとー……」
画面に映る少女の顔は喜びよりも羞恥心の方が強い。射精が終わり、興奮がなりを潜め、ようやく自分が何をしたのかを本当に理解し始めた。そんな顔をしている。
少女は手早くマスクを口元まで戻した。
「えっと、配信はそろそろ終わり……かな?」
とにかくこれ以上何かをしでかす前に人の目を切りたい。翔斗はそう思ったが、部屋の中にリサがいなかった。いつの間にか退室していたらしい。
『そのコップのやつどうするの?』
「え、これ? どうって……」
コップに注がれた翔斗の精液。十ミリリットルにも満たない白く濁った粘液。勝手にコップを汚したことを、もしかしたらリサは怒るかもしれない。
このコップは捨てるのだろうか。それとも、洗ってまた使うのだろうか。洗ったとしても自分が使うのは御免だが、リサかミミが使うのだとしたら……。
『それ飲んでよ』
「え? 飲まないよ、こんなの」
ミミの精液を飲んだことはあるが自分のはない。自分が射精した精液を飲む人間なんてそういないだろう。ミミは自分の精液を舐めとったりしていたが、それも翔斗とのプレイの一環であり好き好んでいるわけではないはずだ。
最初はコメントを冗談なのだと思って笑っていた。しかし、冗談だと思っていたのは翔斗だけのようだった。
『いいじゃん、飲みなよ』『もっかいオナニーみたいなー』『精液飲みながらオナニーしよ!』
「え、いやもう終わりだって……」
射精して冷静になった翔斗とは対照的に、コメントはヒートアップしていく。翔斗の制止も意味をなさず、より過激に、より高圧的に。
「り、リサ! リサっ!」
リサならコメントを止めてくれる。配信だって終わらせられる。翔斗のことを守ってくれる。しかし助けを求めて扉に向かって呼びかけても返事はない。誰かが近づいて来る様子もない。
「ちょ、ちょっと待ってて……リサを呼んでくるから……」
『ダメだよ、ネコちゃん。カメラの前からいなくなったら絶対にダメ』
「っ……!」
そのコメントを目に留めた途端に、足が動かなくなった。まるで催眠術にでもかかったみたいに。ウェブカメラから離れることができなくなった。
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