女装少年たちとお姉さんの淫らな日々

欲望のお楽しみ編_ネコの章

気になる勝負の景品は

「む、無理！」

　ここで脱ぐということは翔斗の性器をウェブカメラで撮影するということで、配信を見ている人に見せつけるということだ。リサとミミの前で露出するのとはわけが違う。デパートで性行為に耽るのとは規模が違う。

「でも、みんなはネコちゃんのここが見たいって言ってるよ？　マスクで顔を隠してても嫌？」
「あ、ありえないって！　こ、こんな状況で、脱ぐとか……そんなの悦ぶの変態だけだろ！」
「……じゃあ、ゲームしよっか。ネコちゃんと視聴者のみんなで。今から三分後、ネコちゃんが勃起してなかったらネコちゃんの勝ち。勃起しちゃってたらみんなの勝ち。三分間お姉さんはネコちゃんには触らないし、何も言わない。その代わり、ネコちゃんはみんなのコメントから目を逸らさない。どう？」

「……三分で勃起をおさめればいいってこと？」
「うん、そうだよ。みんなはどう？　……好評みたいだね♪　ネコちゃんさえよければ、すぐにでもゲーム始めるけど？」
「ま、待って！　負けたら、脱ぐんだろ……？」
「もちろん。勝負で負けたのなら従ってもらいます」
「じゃあ、勝ったら？　オレが勝ったら、なにがあるの？」
「……なにがあると思う？」
「えっ？」

　リサの唇が耳元を這う。吐息を耳に吹きかけられるように、リサが耳打ちをしてきた。

「お姉さん知ってるよ？　ネコちゃんが今一番したいこと。オナニーのおかずにしちゃうくらいに、ね？」
「えっ！？」
「ネコちゃんが勝ったら、いいよ？」
「ほ、ほんと……？」
「いいよ、ネコちゃんが相手だったら……♪　勝負するかどうか決まったら、みんなに教えてあげてね？」

　ぱっとリサが離れ、コメントと会話を始めた。

　何もされていないのに、勃起が鎮まる気配がない。頭の中にまで響く心臓の鼓動と、性器に流しこまれる血流の勢いが止まない。

　リスクが高い。そんなことはわかっている。でもとっくに頭は損得勘定なんてできるような状態じゃなくて、翔斗の心の内は勝った後の妄想でいっぱいになっていた。

　リサが何もしないのなら、勃起を鎮めることなんて難しいことじゃない。きっと、そのはずだ。

「……やる」
「ひゅー、さっすが男の子♪　それじゃあ、みんなも準備はいいですか？　始めますよ？　……スタート！」