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兄と弟
顔射
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性器に触れている玲の指が再び動き出す。
ぴくり、ぴくりと。
第一関節だけで、まるでピアノでも弾くように指で性器を叩く。
一瞬だけ触れては離して。
また一瞬だけ触れては離して――
「バカにしてるのか?」
「えっ? いえ、そのようなつもりは……申し訳ありません……」
玲がしゅんと項垂れて肩を落とす。
玲も手コキは慣れていない。
初めて媚薬を使用することと相まってどこか自信なさげだ。
「そこまで慎重にならなくていい。いきなりスピードを速めなければそれでいいんだ」
「承知しました」
改めて、玲は性器に被せるように右手を添えた。
指の一本一本、間接のしわまでぴったりと密着させるようにして。
ゆっくりと手首を回転させて、性器の側面を擦っていく。
「っ……」
それは風呂場で性器を洗う手つきに似ていた。
汚れを落とすように性器の隅々まで。
石鹸の代わりに媚薬に塗れた手と指で。
玲は手首を捻りながら擦りあげていく。
「……お加減はいかがでしょうか?」
「……っ、悪くない」
「それは何よりです」
玲は要領が悪いわけではない。
自身が快楽に侵されるような状況でなければ、大抵のことはそつなくこなせる人間だ。
ぎこちなかった手つきは、段々と動きに滑らかさが増していって。
俺の微かな反応を見ながら、的確に急所を見抜いては指先で具合を確かめるようにイジる。
いつの間にか顔にも冷静さを取り戻していて、ついさっきまで自信なさげだったのが嘘のようだ。
「っ……ふっ……」
「速度を少し上げます」
「ああ……っ!」
玲は裏筋を短い爪でカリカリといじりながら、掌で鈴口を擦りあげる。
敏感な先端を媚薬でとろとろになった掌でこねくりまわされると、嫌が応にも腰が跳ねてしまった。
「……」
「うっ……くっ……」
今度は親指と人差し指の先端をくっつけて輪っかを作ると、竿をくぐらせて上下させる。
玲の柔らかな指が竿とカリ首を何度も往復して、性器の先端がどんどんと熱くなっていく。
「……」
「はっ……ふっ、ぅっ……!」
玲は先ほどから俺の顔をじっと見つめている。
口でさせているときと違って、手でさせている今は玲は自由に顔を動かせる。
玲の手業に翻弄される俺の姿を観察して――
どこを刺激されたら反応が大きくなるかを学習して――
そしてまた俺の顔を見つめて――
(くそっ……恥ずいな……)
「っ……っ、玲、あまり、こっち見るな……っ」
「承知しました」
玲はすぐさま視線を落とした。
今度は一心に性器を――
泉のようにカウパーを吐き出しながらびくびくと震える性器を凝視した。
これはこれで気まずいが、顔を見られるよりはマシと我慢するしかない。
「ぐっ……れいっ……そろそろ……」
「いつでも大丈夫です。一宏様」
玲はずっと手持無沙汰にしていた左手を性器に伸ばした。
右手は指で輪っかを作って竿をしごきあげて、
左手はぬめぬめとした掌を広げて亀頭を擦りあげる。
「あっ……それっ、やばっ……いっ……」
情けない声が出てしまったことを意識する余裕もない。
玲は容赦なく手の速度を上げていって――
俺は身構えることもできないままあっという間に射精の準備を完了させられて――
「っ……イっくっ……っっ~~!!」
どうにか喘ぎ声を必死にこらえながら、
俺は性器を見つめる玲の顔に向けて思いっきり射精した。
ぴくり、ぴくりと。
第一関節だけで、まるでピアノでも弾くように指で性器を叩く。
一瞬だけ触れては離して。
また一瞬だけ触れては離して――
「バカにしてるのか?」
「えっ? いえ、そのようなつもりは……申し訳ありません……」
玲がしゅんと項垂れて肩を落とす。
玲も手コキは慣れていない。
初めて媚薬を使用することと相まってどこか自信なさげだ。
「そこまで慎重にならなくていい。いきなりスピードを速めなければそれでいいんだ」
「承知しました」
改めて、玲は性器に被せるように右手を添えた。
指の一本一本、間接のしわまでぴったりと密着させるようにして。
ゆっくりと手首を回転させて、性器の側面を擦っていく。
「っ……」
それは風呂場で性器を洗う手つきに似ていた。
汚れを落とすように性器の隅々まで。
石鹸の代わりに媚薬に塗れた手と指で。
玲は手首を捻りながら擦りあげていく。
「……お加減はいかがでしょうか?」
「……っ、悪くない」
「それは何よりです」
玲は要領が悪いわけではない。
自身が快楽に侵されるような状況でなければ、大抵のことはそつなくこなせる人間だ。
ぎこちなかった手つきは、段々と動きに滑らかさが増していって。
俺の微かな反応を見ながら、的確に急所を見抜いては指先で具合を確かめるようにイジる。
いつの間にか顔にも冷静さを取り戻していて、ついさっきまで自信なさげだったのが嘘のようだ。
「っ……ふっ……」
「速度を少し上げます」
「ああ……っ!」
玲は裏筋を短い爪でカリカリといじりながら、掌で鈴口を擦りあげる。
敏感な先端を媚薬でとろとろになった掌でこねくりまわされると、嫌が応にも腰が跳ねてしまった。
「……」
「うっ……くっ……」
今度は親指と人差し指の先端をくっつけて輪っかを作ると、竿をくぐらせて上下させる。
玲の柔らかな指が竿とカリ首を何度も往復して、性器の先端がどんどんと熱くなっていく。
「……」
「はっ……ふっ、ぅっ……!」
玲は先ほどから俺の顔をじっと見つめている。
口でさせているときと違って、手でさせている今は玲は自由に顔を動かせる。
玲の手業に翻弄される俺の姿を観察して――
どこを刺激されたら反応が大きくなるかを学習して――
そしてまた俺の顔を見つめて――
(くそっ……恥ずいな……)
「っ……っ、玲、あまり、こっち見るな……っ」
「承知しました」
玲はすぐさま視線を落とした。
今度は一心に性器を――
泉のようにカウパーを吐き出しながらびくびくと震える性器を凝視した。
これはこれで気まずいが、顔を見られるよりはマシと我慢するしかない。
「ぐっ……れいっ……そろそろ……」
「いつでも大丈夫です。一宏様」
玲はずっと手持無沙汰にしていた左手を性器に伸ばした。
右手は指で輪っかを作って竿をしごきあげて、
左手はぬめぬめとした掌を広げて亀頭を擦りあげる。
「あっ……それっ、やばっ……いっ……」
情けない声が出てしまったことを意識する余裕もない。
玲は容赦なく手の速度を上げていって――
俺は身構えることもできないままあっという間に射精の準備を完了させられて――
「っ……イっくっ……っっ~~!!」
どうにか喘ぎ声を必死にこらえながら、
俺は性器を見つめる玲の顔に向けて思いっきり射精した。
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