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兄と弟
限界
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「玲がそうしたいなら、俺は構わないが……」
「はっ、はいっ……ありがとうございます……はぅっ……! かっ、必ず、かずひろさまを射精させてみせますっ……あっ……んっ……!」
「……」
玲の体はもう快感に溺れかけているように見える。
少し目を離した隙にもイきかねない様子だ。
名誉挽回にやる気を見せるのはいいが、このままでは恥の上塗りに終わるのではなかろうか。
「でっ、では……うっ、動きますっ……うぅっ!」
喘ぎ、悶えながら、玲はゆっくりと腰を持ち上げ始めた。
「はっ……ふっ……んっ、くっ……あふっ……」
玲の動きはゆったりとしていた。
じっくりと味わうように。
ゆっくりと搾り取るように。
きゅうきゅうと締め付けながら、柔らかな粘膜が性器をしごきあげてくる。
「うっ……くっ……」
こみ上げるような吐息が漏れる。
下半身から昇ってくる快感が勝手に口から漏れてしまうような、そんな感じだ。
悪い感覚じゃない。
このスローペースな腰遣いも気持ちがいい。
しかし、射精を促すには刺激が優しすぎる。
これでは俺がイくまでには時間が必要で、先に玲がイくのは目に見えている。
「はぁっ…はぁっ……あっ、んぅっ………あぁぁっ……」
玲が感じている刺激も、先ほどまでの激しさと比べればずっと弱いはずだけれど。
それでも、もう玲は限界を迎えているらしい。
強い決意を秘めていたはずの目には涙を溜めて。
口からは弱々しい喘ぎ声を漏らして。
威勢の良さを保てているのは性器だけだ。
そもそもの問題として、快感に耐える以前に玲は体力が尽きかけている。
一回射精した時点で息を切らしていたのだ。
二回目を越えた今、玲は息も絶え絶えという様子で腰を振っている。
このスローペースも玲の作戦などではなく、単にもう腰を早く動かせないだけなのだろう。
腰の速度はどんどんと落ちていて、いつ止まってもおかしくない。
玲が射精する前に力尽きてしまいそうな危うさすら感じられる。
「玲……」
「かっ、かずひろさまっ……いっ、いかがですかっ……? きっ……きもちっ、いっ、いぃ……でしょうか……? でっ、でそうでしょうか……?」
玲の様子は必死で、体全体が限界を訴えている。
玲はきっとゴールが知りたいのだろう。
俺はあとどれくらいでイきそうなのか。
玲があとどれくらい頑張ればいいのかを知りたがっている。
「……気持ちいいよ」
「ほっ、ほんとうですかっ……!」
あまりの哀愁に、玲に気を遣ってしまった。
俺の言葉を真に受けたのか、玲はゴールが近いと誤解したようで、
ラストスパートと言わんばかりに腰を振り始めた。
尤も、速度を上げたといってもほんのわずかだ。
ペースが早まったことにより、俺よりも玲の喘ぎ声の方が激しくなる有様だ。
気持ちいいと言ったのは嘘ではない。
時間があれば、スローペースな夜伽も試してみたくはある。
しかしこのままでは射精までが遠すぎる。
少なくとも、玲が期待しているようなタイミングではイくことができない。
(……ったく)
「っ? かっ、かずひろさま……?」
このままではいつまで経っても終われない。
疲労困憊な状態で乳首を抓っても、玲の射精を早めるだけだろう。
今から玲に口でさせても、ここまで疲弊していてはまともにしゃぶれるのかも怪しい。
だから、俺が手を出すしかない。
俺が動けば玲は口を挟むだろうけれど――
――俺が玲を動かす分には文句もないはずだ。
「はっ、はいっ……ありがとうございます……はぅっ……! かっ、必ず、かずひろさまを射精させてみせますっ……あっ……んっ……!」
「……」
玲の体はもう快感に溺れかけているように見える。
少し目を離した隙にもイきかねない様子だ。
名誉挽回にやる気を見せるのはいいが、このままでは恥の上塗りに終わるのではなかろうか。
「でっ、では……うっ、動きますっ……うぅっ!」
喘ぎ、悶えながら、玲はゆっくりと腰を持ち上げ始めた。
「はっ……ふっ……んっ、くっ……あふっ……」
玲の動きはゆったりとしていた。
じっくりと味わうように。
ゆっくりと搾り取るように。
きゅうきゅうと締め付けながら、柔らかな粘膜が性器をしごきあげてくる。
「うっ……くっ……」
こみ上げるような吐息が漏れる。
下半身から昇ってくる快感が勝手に口から漏れてしまうような、そんな感じだ。
悪い感覚じゃない。
このスローペースな腰遣いも気持ちがいい。
しかし、射精を促すには刺激が優しすぎる。
これでは俺がイくまでには時間が必要で、先に玲がイくのは目に見えている。
「はぁっ…はぁっ……あっ、んぅっ………あぁぁっ……」
玲が感じている刺激も、先ほどまでの激しさと比べればずっと弱いはずだけれど。
それでも、もう玲は限界を迎えているらしい。
強い決意を秘めていたはずの目には涙を溜めて。
口からは弱々しい喘ぎ声を漏らして。
威勢の良さを保てているのは性器だけだ。
そもそもの問題として、快感に耐える以前に玲は体力が尽きかけている。
一回射精した時点で息を切らしていたのだ。
二回目を越えた今、玲は息も絶え絶えという様子で腰を振っている。
このスローペースも玲の作戦などではなく、単にもう腰を早く動かせないだけなのだろう。
腰の速度はどんどんと落ちていて、いつ止まってもおかしくない。
玲が射精する前に力尽きてしまいそうな危うさすら感じられる。
「玲……」
「かっ、かずひろさまっ……いっ、いかがですかっ……? きっ……きもちっ、いっ、いぃ……でしょうか……? でっ、でそうでしょうか……?」
玲の様子は必死で、体全体が限界を訴えている。
玲はきっとゴールが知りたいのだろう。
俺はあとどれくらいでイきそうなのか。
玲があとどれくらい頑張ればいいのかを知りたがっている。
「……気持ちいいよ」
「ほっ、ほんとうですかっ……!」
あまりの哀愁に、玲に気を遣ってしまった。
俺の言葉を真に受けたのか、玲はゴールが近いと誤解したようで、
ラストスパートと言わんばかりに腰を振り始めた。
尤も、速度を上げたといってもほんのわずかだ。
ペースが早まったことにより、俺よりも玲の喘ぎ声の方が激しくなる有様だ。
気持ちいいと言ったのは嘘ではない。
時間があれば、スローペースな夜伽も試してみたくはある。
しかしこのままでは射精までが遠すぎる。
少なくとも、玲が期待しているようなタイミングではイくことができない。
(……ったく)
「っ? かっ、かずひろさま……?」
このままではいつまで経っても終われない。
疲労困憊な状態で乳首を抓っても、玲の射精を早めるだけだろう。
今から玲に口でさせても、ここまで疲弊していてはまともにしゃぶれるのかも怪しい。
だから、俺が手を出すしかない。
俺が動けば玲は口を挟むだろうけれど――
――俺が玲を動かす分には文句もないはずだ。
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