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お仕事お疲れさまえっち
蕩ける身体と思考
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「ぁっ――♡♡」
それは、ほとんど吐息だけの悲鳴。
ただでさえ敏感な粘膜。
そこに痛みを快感に変換してしまう潤滑液。
加えて期待で昂りすぎた性感。
そして何よりも、体内に侵入してきたその指の持ち主がひーくんであるという事。
ボク無しでは生きていけなさそうなひーくんの、その指先数センチばかりで、全てを支配されている感覚。
それが、堪らなく気持ちがいい。
「んー……お酒のおかげか、結構緩んでるね~……ぬいくん、痛くない? 大丈夫?」
「だっ、だいじょぶっ……っ♡」
痛みなんて、どうやったって感じようがない。
ひーくんの言う通りアルコールで体は弛緩しきっているし。
ひーくんの指はその爪の先端まで優しさに溢れているし。
何より、少しくらいの痛みなら快感に変換してしまいそうな程に、ボクの体は興奮しきっている。
「それじゃあ、広げていくね。苦しかったら、すぐに言ってね」
「う、うん……あひっ♡ はぅっ……んくぅっ♡」
ボクの中に入り込んだひーくんの指が、内側から粘膜を押す。
まるで空気が押し出されるかのように漏れた喘ぎ声はなんとも情けなくて、みっともなくて、そんな声をひーくんに聞かれていると思うと恥ずかしいのに――
「気持ちいい? よかった。もっと気持ちよくなっていいんだからね~……ぬいくんの可愛い声、僕にもっと聞かせて?」
――ひーくんはこんな声まで肯定してくれて――
――頭まで撫でてくれるものだから――
――ボクの体も、ひーくんの指で鳴くのは良いことなんだって、勘違いしてしまう。
「うっ、ふぅっ♡ はひっ……んぁっ♡」
「その調子だよ、ぬいくん。我慢なんて忘れて、もっといっぱい気持ちよくなって、気持ちよくなることだけに集中しようね~」
「はぁっ♡ はぁっ♡ うっ……そこっ……ぉっ♡ だめっ……んっ♡ 」
「だめ~? ほんとに~? ねえ、ほんとうにここはだめなの~?」
「いひぃっ♡」
内側からお腹側に曲げた指の先が触れる場所。
ボクの中にある、雌伏スイッチ。
ひーくんの虜にされた切っ掛けの場所を指先で擦られる。
「だっ♡ だめっ♡ だめぇっ♡」
「だめじゃないよ~。たくさん気持ちよくなって良いんだよ~」
そこは軽く押されただけでも性器が反応してしまう場所だ。
ボクの意思も無視して、体が勝手に射精の準備に入ってしまう、快感の密処。
そんなところを擦られて、イくなという方が無理だ。
そんなこと、ボクが一番わかってる。
それでも、それでも――
「やだっ……! ひっ、ひーくんのがいいっ……ゆ、指じゃなくてっ……ひーくんのでっ、イきたいぃっ♡」
思い返した時に顔から火が出そうになるだろうほどに恥ずかしい言葉。
でも、今はアルコールに酔っているから。
今は、快楽に溺れているから。
今は、ひーくんのことで頭がいっぱいだから。
それは、ほとんど吐息だけの悲鳴。
ただでさえ敏感な粘膜。
そこに痛みを快感に変換してしまう潤滑液。
加えて期待で昂りすぎた性感。
そして何よりも、体内に侵入してきたその指の持ち主がひーくんであるという事。
ボク無しでは生きていけなさそうなひーくんの、その指先数センチばかりで、全てを支配されている感覚。
それが、堪らなく気持ちがいい。
「んー……お酒のおかげか、結構緩んでるね~……ぬいくん、痛くない? 大丈夫?」
「だっ、だいじょぶっ……っ♡」
痛みなんて、どうやったって感じようがない。
ひーくんの言う通りアルコールで体は弛緩しきっているし。
ひーくんの指はその爪の先端まで優しさに溢れているし。
何より、少しくらいの痛みなら快感に変換してしまいそうな程に、ボクの体は興奮しきっている。
「それじゃあ、広げていくね。苦しかったら、すぐに言ってね」
「う、うん……あひっ♡ はぅっ……んくぅっ♡」
ボクの中に入り込んだひーくんの指が、内側から粘膜を押す。
まるで空気が押し出されるかのように漏れた喘ぎ声はなんとも情けなくて、みっともなくて、そんな声をひーくんに聞かれていると思うと恥ずかしいのに――
「気持ちいい? よかった。もっと気持ちよくなっていいんだからね~……ぬいくんの可愛い声、僕にもっと聞かせて?」
――ひーくんはこんな声まで肯定してくれて――
――頭まで撫でてくれるものだから――
――ボクの体も、ひーくんの指で鳴くのは良いことなんだって、勘違いしてしまう。
「うっ、ふぅっ♡ はひっ……んぁっ♡」
「その調子だよ、ぬいくん。我慢なんて忘れて、もっといっぱい気持ちよくなって、気持ちよくなることだけに集中しようね~」
「はぁっ♡ はぁっ♡ うっ……そこっ……ぉっ♡ だめっ……んっ♡ 」
「だめ~? ほんとに~? ねえ、ほんとうにここはだめなの~?」
「いひぃっ♡」
内側からお腹側に曲げた指の先が触れる場所。
ボクの中にある、雌伏スイッチ。
ひーくんの虜にされた切っ掛けの場所を指先で擦られる。
「だっ♡ だめっ♡ だめぇっ♡」
「だめじゃないよ~。たくさん気持ちよくなって良いんだよ~」
そこは軽く押されただけでも性器が反応してしまう場所だ。
ボクの意思も無視して、体が勝手に射精の準備に入ってしまう、快感の密処。
そんなところを擦られて、イくなという方が無理だ。
そんなこと、ボクが一番わかってる。
それでも、それでも――
「やだっ……! ひっ、ひーくんのがいいっ……ゆ、指じゃなくてっ……ひーくんのでっ、イきたいぃっ♡」
思い返した時に顔から火が出そうになるだろうほどに恥ずかしい言葉。
でも、今はアルコールに酔っているから。
今は、快楽に溺れているから。
今は、ひーくんのことで頭がいっぱいだから。
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