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ゴブリン殲滅編
弟?をいじめる聖女様
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「こ、こほん、では改めて……ゴブリン討伐お疲れ様、ヨリッグ。今日もすっごく活躍してたね!」
「い、いえ、そんなことはありません……」
結局は敬語に落ち着いたらしい。
先ほどよりも緊張が解れているのは伝わるので、彼がそれでいいのならいいのだろう。
「謙遜しなくていいんだよ? ボクも助けてもらっちゃったんだし……ほんと、誇らしいよ」
「あ、ありがとうございます……でも本当に、そんな褒められるようなことはしてませんから」
なんだろう、この気持ちは。
我ながら、思っていたよりも上手くやれている。
少し演技っぽさは残ってしまっているけれど、スムーズに話せている。
多分、彼がボクよりも緊張しているせいだと思う。
ボクの目の前で縮こまっている彼を見ていると、リードしてあげないとって気持ちが湧いてくるし――
――ちょっと、愉しくなってきたかもしれない。
「ふーん? ……それじゃあ、いらない?」
「え?」
「頑張ったヨリッグへの、ボクからのご褒美。いらないの?」
「そっ、それは……!」
「欲しいの?」
「っ……」
さっきはボクの赤面を指摘してくれたくせに。
今では彼の方が耳まで真っ赤にしながら必死になっている。
なんて愛らしい反応なんだろう。
聖女とはいえ半分以下の年齢のボク相手に。
やっぱり、まだ未婚なのが大きいのだろうか。
真面目な兵士長のことだから、きっと純潔なのだろうし。
毎夜ボクのことを想いながら、自分を慰めているのかもしれない。
「~~っ♡」
「お、お姉ちゃん?」
「あ、ご、ごめんね。何でもないから……っ♡」
危うく、想ってもらえているかもという想像だけで雌になってしまうところだった。
今のボクはあくまでも甘やかす側なのだから、自重しないと。
「それじゃあ、ボクに教えて? ヨリッグは、ボクからどんなご褒美が欲しいの?」
「そっ、それはっ、さっき……告白室で……」
「ダメだよ、それは。だって、ボクは兵士長様からの告白は聞いたけど、弟のヨリッグからはまだ聞いてないから」
「うっ……聖女様は優しいのに……意地悪ですね、お姉ちゃんは……」
「~~っ♡」
ああ、その瞳がボクに語り掛けてくる。
意地悪とは言いつつも。
その眉を困らせつつも。
もっといじめて欲しいと、その目がボクにおねだりしている。
この感覚はきっと、何度味わっても飽きることはないのだろう。
大の大人が、屈強な男が、小柄でひ弱なボクを求めてくれるなんて。
ほんの少し力を入れるだけでボクのことなんて好きにできるのに。
本当はボクの方が貴方たちに興奮を抱いてしまっているのに。
それなのに、それなのに――
「ボクにいじめられるの、嫌なの?」
「いっ、いえっ……」
「はっきり口にして?」
「っ……すっ、好きですっ……!」
「~~っ♡」
――こんなの、おかしくならない方がおかしいに決まってる。
「い、いえ、そんなことはありません……」
結局は敬語に落ち着いたらしい。
先ほどよりも緊張が解れているのは伝わるので、彼がそれでいいのならいいのだろう。
「謙遜しなくていいんだよ? ボクも助けてもらっちゃったんだし……ほんと、誇らしいよ」
「あ、ありがとうございます……でも本当に、そんな褒められるようなことはしてませんから」
なんだろう、この気持ちは。
我ながら、思っていたよりも上手くやれている。
少し演技っぽさは残ってしまっているけれど、スムーズに話せている。
多分、彼がボクよりも緊張しているせいだと思う。
ボクの目の前で縮こまっている彼を見ていると、リードしてあげないとって気持ちが湧いてくるし――
――ちょっと、愉しくなってきたかもしれない。
「ふーん? ……それじゃあ、いらない?」
「え?」
「頑張ったヨリッグへの、ボクからのご褒美。いらないの?」
「そっ、それは……!」
「欲しいの?」
「っ……」
さっきはボクの赤面を指摘してくれたくせに。
今では彼の方が耳まで真っ赤にしながら必死になっている。
なんて愛らしい反応なんだろう。
聖女とはいえ半分以下の年齢のボク相手に。
やっぱり、まだ未婚なのが大きいのだろうか。
真面目な兵士長のことだから、きっと純潔なのだろうし。
毎夜ボクのことを想いながら、自分を慰めているのかもしれない。
「~~っ♡」
「お、お姉ちゃん?」
「あ、ご、ごめんね。何でもないから……っ♡」
危うく、想ってもらえているかもという想像だけで雌になってしまうところだった。
今のボクはあくまでも甘やかす側なのだから、自重しないと。
「それじゃあ、ボクに教えて? ヨリッグは、ボクからどんなご褒美が欲しいの?」
「そっ、それはっ、さっき……告白室で……」
「ダメだよ、それは。だって、ボクは兵士長様からの告白は聞いたけど、弟のヨリッグからはまだ聞いてないから」
「うっ……聖女様は優しいのに……意地悪ですね、お姉ちゃんは……」
「~~っ♡」
ああ、その瞳がボクに語り掛けてくる。
意地悪とは言いつつも。
その眉を困らせつつも。
もっといじめて欲しいと、その目がボクにおねだりしている。
この感覚はきっと、何度味わっても飽きることはないのだろう。
大の大人が、屈強な男が、小柄でひ弱なボクを求めてくれるなんて。
ほんの少し力を入れるだけでボクのことなんて好きにできるのに。
本当はボクの方が貴方たちに興奮を抱いてしまっているのに。
それなのに、それなのに――
「ボクにいじめられるの、嫌なの?」
「いっ、いえっ……」
「はっきり口にして?」
「っ……すっ、好きですっ……!」
「~~っ♡」
――こんなの、おかしくならない方がおかしいに決まってる。
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