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第26話 改心
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「―――っ!」
両手を広げて、コウキの進路を塞ぐ少女。
紛れもなく氷帝ティフィーだった。
七帝にいた頃は周りからあまり良い印象を持たれていなかったせいで、話しかけることも、俺から話すこともなかったが、1人だけ例外がいた。
その人物こそティフィーだった。
いつも1人でいる俺にいつも話しかけてくれる唯一の話し相手で、話している間はやたら眼を輝かせていたのを良く覚えている。
「ティフィー、早くどけよ。邪魔くせえんだよ」
「やだ! 絶対にどかない!」
「殺されてえのか?」
コウキは剣を横に振り、剣先をティフィーに突きつけた。
それに一瞬ビクッとなるティフィーだが、退く様子もなく立ち続ける。
それを見たコウキは顔を手で覆い、天を見上げる。
「はぁ……。ティフィー、俺はお前に絶望したよ。七帝なのにそいつらを庇うなんてなあ!」
「―――!」
コウキは聖剣に光属性の魔法を纏わせ、ティフィーに切りつけようと剣を振り上げる。
「や、やめろ!」
「だめよルーカス!」
俺は立ち上がって攻撃を止めようとしたが、アンラに袖を捕まれてしまった。
「やめてくれアンラ。ティフィーは……ティフィーだけは失いたくないんだ!」
「そんなのわかってるわよ!」
「えっ?」
「あの子から聞いたの。ルーカスとは仲が良かったことを」
「じ、じゃあなんで止めるんだ?」
「ルーカスねぇ……。彼女は七帝にいた頃にいた唯一のお友達なんでしょ? 大丈夫よ。あの子を信じよう?」
「―――わかった。アンラがそう言うなら信じてみるよ」
「うん……」
そうだ、ティフィーは俺に並ぶくらい―――コウキに並ぶくらいの実力を持つ。
そう安々とやられるわけない、か。
にしても、アンラいつの間にかティフィーと仲良くなってたんだな。
戦った相手同士なのに、どこで仲良くなる要素があったんだろうか……。
「ここまでやっても居続けるか。じゃあ死んでもらおう!」
俺はこの瞬間を見てられなかった。
確かにアーリア王国にいた良い思い出はあまりない。
しかし、彼女がいたからこそ毎日何とかやっていけたし、何より楽しかった。
別に彼女に想いを寄せていたわけではないが、休みなど空いてる時間にはいつも話し相手―――ティフィーがいて……。
彼女がいなければ、本当につまらない生活を送っていたと思う。
そんな大事な友人をここで失いたくなかった。
「―――」
キィン!
「なっ……!」
コウキは剣を振りおろしたが、ティフィーに剣が当たるギリギリのところで、見えない何かに弾き飛ばされた。
その反動でコウキは後ろにのけ反り、1歩、2歩と後ろによろめいた。
「あ、あれは……」
「ルーカスも出来る、よね?」
「あぁ、そうだけど……。何でティフィーも出来るんだ?」
『クハフィファ・ハエト』……自分の周りに見えない壁を作る魔法。
魔法攻撃は勿論のこと、物理攻撃も弾き返すことも出来る、まさに敵なしの最強の防御魔法だ。
実は俺が長い時間をかけて考えて編み出したもの。
これは広げてはいけない禁忌レベルの魔法だと恐れた俺は、構造が記された本を自室の本棚の奥に仕舞い込んで誰にも気づかれないようにしたはずなんだけど……。
ちなみに、アンラにはこの魔法を何度か見せたことがある。
かなり興奮していて、俺を異様に褒めちぎっていた。
「あの日、ルーカスがこの国を出ていった時、わたしはルーカスの部屋にいたの。すぐにルーカスが使っていたものは捨てられると思ったから、わたしはみんなにバレないようにルーカスのものを全部、私の部屋に移動させた」
「―――!?」
俺が追放されてそのままになったものをティフィーが自分の部屋に移動させた?
確かに突然追放を言い渡されて、何も持たずに城を出て行ったけど……。
俺の所有物だったものを持ち込む理由が俺にはわからない。
「そして、全部移動を終わらせてそれを見てみた。やっぱりルーカスはすごいなって思った。自分で魔法作っちゃうし……」
「―――そんなことしてたの? ルーカス」
「―――うん、してた……。めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど……」
「ふーん……」
「な、なんだよ……?」
「さすがルーカス……ねえまた惚れ直しても良い?」
アンラは上目遣いで俺を見つめて、ほんのりと顔を赤く染めた。
あーだめだ、めちゃくちゃ可愛すぎる……!
もう我慢できなくなりそうだ……。
「なあアンラ、俺もアンラに惚れ直してもいいか?」
「えっ? わたし何かした?」
「もう今してる。お陰でもうアンラが可愛くて可愛くて仕方がない……」
「―――!?」
俺はアンラの肩を掴み、そしてアンラを見つめた。
彼女のうるうるとする瞳を見ていると、アンラは俺の頬に手を添えた。
もうすでに2人だけの空間が出来ている。
俺にはアンラの姿しか映っていない。
恐らく、アンラも同じだろう。
「「―――」」
俺とアンラは言葉を発しないまま、お互いに顔を近づけた。
そして―――
「そこ! こんな時にいちゃつかないで!」
「「―――! はい、ごめんなさい……」」
もうちょっとのところで、ティフィーに止められてしまった。
良いところだったのにと思う反面、場所そうだし今の状況を見ても、明らかにそんな雰囲気になることがおかしいと思い、さすがに反省した。
「だからね、コウキもルーカスを見習って! 同じ聖帝として見習ってよ!」
ティフィーは小さい身長ながら、つま先立ちになり、コウキの胸ぐらを掴んだ。
コウキは彼女の行動に驚いた表情を見せる。
そういう俺も驚いていた。
今までティフィーがこんなに怒っている様子を一度も見たことがなかった。
俺と木帝カラー・ハキハ以外ほとんど口を利かないため、今、コウキに向かってこんなことをしているのは、かなりレアだ。
「お、俺がこんなやつを見習えって? お前、頭おかしいんじゃないのか!?」
「おかしくない! コウキは王様に洗脳されちゃってるの! 何もしていない国に勝手に宣戦布告して、罪のない人たちの命を奪って……コウキは本当に国のためになっていると思ってるの!?」
「国とためだと? はっ、笑わせてくれるねえティフィー」
「―――!?」
コウキは胸ぐらを掴んでいる両手を無理やり引き剥がし、ティフィーに手を伸ばした。
しかし、ティフィーが発動している魔法で触れられない、はずだった。
「はっ! やっぱり弱々しいなあ」
「えっ!?」
「なっ……! 『クハフィファ・ハエト』が壊れていってるのか……?」
なんということだ……。
コウキは『クハフィファ・ハエト』を壊し始めたのだ。
ティフィーの魔法を片手で触れると、握りつぶすかのようにどんどんヒビが入り、増えてゆく。
ガラスが割れていくような音を立てながら、あっという間に壊してしまうと、コウキはティフィーを押し倒し、そのまま覆いかぶさった。
ティフィーは何とかして脱出しようとも抱いているが、コウキの方が力が上だから抜け出せないでいる。
「なあティフィー……。お前の方が洗脳されてんだよ」
「―――!」
「良いかよく聞け。俺はこの国の人間全て信用していない。突然この世界に転生させられたんだからな。俺はこの世界の暮らしにはうんざりなんだよ……。だからな、俺はもっと楽しく出来るようにしてやったんだよ」
「お、お前まさか……お前自身で王様を洗脳させたっていうのか!?」
「そうだよルーカス。七帝で唯一この世界の出身であるお前を排除させるため、そして俺の暮らしをもっと良くするためだよ。それに俺には特権《チート》があるが、それがまあ素晴らしいものだ」
「くっ……素晴らしいものって……何?」
「まだ堪えるかティフィー。じゃあ冥土の土産に聞かせてやろう。俺の特権は……全ての属性を操れることだ」
「す、全ての属性を操れる、だと……?」
「そうさ、だから闇属性の魔法を使えば洗脳なんて簡単だろ? これに関しては魔王さんが1番わかってるんじゃないのかな?」
「確かにあるけど……。あなたがやっていることちゃんとわかってる!? その魔法は禁忌の魔法なのよ!」
「禁忌? そんなの肩書に過ぎないだろう? 魔王さん」
「なっ……」
「禁忌の魔法とかって言うけど、結局使えるんなら意味ないじゃん? さて、これで全て話した。そろそろティフィーを楽にしてあげようか」
「や、やめてくれ……!」
「さらばだティフィー。お前の最期はあっけないなあ!」
コウキは地面に魔法陣を発動し、その場からすぐに離れた。
二重に貼られた魔法陣は、ティフィーの体を動けないようにし、且つティフィーにとどめを刺そうとしていた。
「や、やめてくれ! ティフィーだけは……ティフィーだけは!」
「ははは……じゃあなティフィー!」
「あっがあああああ!!!!」
ティフィーの体にどんどん魔法が打ち込まれ、あっという間に彼女の命を簡単に奪っていった。
両手を広げて、コウキの進路を塞ぐ少女。
紛れもなく氷帝ティフィーだった。
七帝にいた頃は周りからあまり良い印象を持たれていなかったせいで、話しかけることも、俺から話すこともなかったが、1人だけ例外がいた。
その人物こそティフィーだった。
いつも1人でいる俺にいつも話しかけてくれる唯一の話し相手で、話している間はやたら眼を輝かせていたのを良く覚えている。
「ティフィー、早くどけよ。邪魔くせえんだよ」
「やだ! 絶対にどかない!」
「殺されてえのか?」
コウキは剣を横に振り、剣先をティフィーに突きつけた。
それに一瞬ビクッとなるティフィーだが、退く様子もなく立ち続ける。
それを見たコウキは顔を手で覆い、天を見上げる。
「はぁ……。ティフィー、俺はお前に絶望したよ。七帝なのにそいつらを庇うなんてなあ!」
「―――!」
コウキは聖剣に光属性の魔法を纏わせ、ティフィーに切りつけようと剣を振り上げる。
「や、やめろ!」
「だめよルーカス!」
俺は立ち上がって攻撃を止めようとしたが、アンラに袖を捕まれてしまった。
「やめてくれアンラ。ティフィーは……ティフィーだけは失いたくないんだ!」
「そんなのわかってるわよ!」
「えっ?」
「あの子から聞いたの。ルーカスとは仲が良かったことを」
「じ、じゃあなんで止めるんだ?」
「ルーカスねぇ……。彼女は七帝にいた頃にいた唯一のお友達なんでしょ? 大丈夫よ。あの子を信じよう?」
「―――わかった。アンラがそう言うなら信じてみるよ」
「うん……」
そうだ、ティフィーは俺に並ぶくらい―――コウキに並ぶくらいの実力を持つ。
そう安々とやられるわけない、か。
にしても、アンラいつの間にかティフィーと仲良くなってたんだな。
戦った相手同士なのに、どこで仲良くなる要素があったんだろうか……。
「ここまでやっても居続けるか。じゃあ死んでもらおう!」
俺はこの瞬間を見てられなかった。
確かにアーリア王国にいた良い思い出はあまりない。
しかし、彼女がいたからこそ毎日何とかやっていけたし、何より楽しかった。
別に彼女に想いを寄せていたわけではないが、休みなど空いてる時間にはいつも話し相手―――ティフィーがいて……。
彼女がいなければ、本当につまらない生活を送っていたと思う。
そんな大事な友人をここで失いたくなかった。
「―――」
キィン!
「なっ……!」
コウキは剣を振りおろしたが、ティフィーに剣が当たるギリギリのところで、見えない何かに弾き飛ばされた。
その反動でコウキは後ろにのけ反り、1歩、2歩と後ろによろめいた。
「あ、あれは……」
「ルーカスも出来る、よね?」
「あぁ、そうだけど……。何でティフィーも出来るんだ?」
『クハフィファ・ハエト』……自分の周りに見えない壁を作る魔法。
魔法攻撃は勿論のこと、物理攻撃も弾き返すことも出来る、まさに敵なしの最強の防御魔法だ。
実は俺が長い時間をかけて考えて編み出したもの。
これは広げてはいけない禁忌レベルの魔法だと恐れた俺は、構造が記された本を自室の本棚の奥に仕舞い込んで誰にも気づかれないようにしたはずなんだけど……。
ちなみに、アンラにはこの魔法を何度か見せたことがある。
かなり興奮していて、俺を異様に褒めちぎっていた。
「あの日、ルーカスがこの国を出ていった時、わたしはルーカスの部屋にいたの。すぐにルーカスが使っていたものは捨てられると思ったから、わたしはみんなにバレないようにルーカスのものを全部、私の部屋に移動させた」
「―――!?」
俺が追放されてそのままになったものをティフィーが自分の部屋に移動させた?
確かに突然追放を言い渡されて、何も持たずに城を出て行ったけど……。
俺の所有物だったものを持ち込む理由が俺にはわからない。
「そして、全部移動を終わらせてそれを見てみた。やっぱりルーカスはすごいなって思った。自分で魔法作っちゃうし……」
「―――そんなことしてたの? ルーカス」
「―――うん、してた……。めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど……」
「ふーん……」
「な、なんだよ……?」
「さすがルーカス……ねえまた惚れ直しても良い?」
アンラは上目遣いで俺を見つめて、ほんのりと顔を赤く染めた。
あーだめだ、めちゃくちゃ可愛すぎる……!
もう我慢できなくなりそうだ……。
「なあアンラ、俺もアンラに惚れ直してもいいか?」
「えっ? わたし何かした?」
「もう今してる。お陰でもうアンラが可愛くて可愛くて仕方がない……」
「―――!?」
俺はアンラの肩を掴み、そしてアンラを見つめた。
彼女のうるうるとする瞳を見ていると、アンラは俺の頬に手を添えた。
もうすでに2人だけの空間が出来ている。
俺にはアンラの姿しか映っていない。
恐らく、アンラも同じだろう。
「「―――」」
俺とアンラは言葉を発しないまま、お互いに顔を近づけた。
そして―――
「そこ! こんな時にいちゃつかないで!」
「「―――! はい、ごめんなさい……」」
もうちょっとのところで、ティフィーに止められてしまった。
良いところだったのにと思う反面、場所そうだし今の状況を見ても、明らかにそんな雰囲気になることがおかしいと思い、さすがに反省した。
「だからね、コウキもルーカスを見習って! 同じ聖帝として見習ってよ!」
ティフィーは小さい身長ながら、つま先立ちになり、コウキの胸ぐらを掴んだ。
コウキは彼女の行動に驚いた表情を見せる。
そういう俺も驚いていた。
今までティフィーがこんなに怒っている様子を一度も見たことがなかった。
俺と木帝カラー・ハキハ以外ほとんど口を利かないため、今、コウキに向かってこんなことをしているのは、かなりレアだ。
「お、俺がこんなやつを見習えって? お前、頭おかしいんじゃないのか!?」
「おかしくない! コウキは王様に洗脳されちゃってるの! 何もしていない国に勝手に宣戦布告して、罪のない人たちの命を奪って……コウキは本当に国のためになっていると思ってるの!?」
「国とためだと? はっ、笑わせてくれるねえティフィー」
「―――!?」
コウキは胸ぐらを掴んでいる両手を無理やり引き剥がし、ティフィーに手を伸ばした。
しかし、ティフィーが発動している魔法で触れられない、はずだった。
「はっ! やっぱり弱々しいなあ」
「えっ!?」
「なっ……! 『クハフィファ・ハエト』が壊れていってるのか……?」
なんということだ……。
コウキは『クハフィファ・ハエト』を壊し始めたのだ。
ティフィーの魔法を片手で触れると、握りつぶすかのようにどんどんヒビが入り、増えてゆく。
ガラスが割れていくような音を立てながら、あっという間に壊してしまうと、コウキはティフィーを押し倒し、そのまま覆いかぶさった。
ティフィーは何とかして脱出しようとも抱いているが、コウキの方が力が上だから抜け出せないでいる。
「なあティフィー……。お前の方が洗脳されてんだよ」
「―――!」
「良いかよく聞け。俺はこの国の人間全て信用していない。突然この世界に転生させられたんだからな。俺はこの世界の暮らしにはうんざりなんだよ……。だからな、俺はもっと楽しく出来るようにしてやったんだよ」
「お、お前まさか……お前自身で王様を洗脳させたっていうのか!?」
「そうだよルーカス。七帝で唯一この世界の出身であるお前を排除させるため、そして俺の暮らしをもっと良くするためだよ。それに俺には特権《チート》があるが、それがまあ素晴らしいものだ」
「くっ……素晴らしいものって……何?」
「まだ堪えるかティフィー。じゃあ冥土の土産に聞かせてやろう。俺の特権は……全ての属性を操れることだ」
「す、全ての属性を操れる、だと……?」
「そうさ、だから闇属性の魔法を使えば洗脳なんて簡単だろ? これに関しては魔王さんが1番わかってるんじゃないのかな?」
「確かにあるけど……。あなたがやっていることちゃんとわかってる!? その魔法は禁忌の魔法なのよ!」
「禁忌? そんなの肩書に過ぎないだろう? 魔王さん」
「なっ……」
「禁忌の魔法とかって言うけど、結局使えるんなら意味ないじゃん? さて、これで全て話した。そろそろティフィーを楽にしてあげようか」
「や、やめてくれ……!」
「さらばだティフィー。お前の最期はあっけないなあ!」
コウキは地面に魔法陣を発動し、その場からすぐに離れた。
二重に貼られた魔法陣は、ティフィーの体を動けないようにし、且つティフィーにとどめを刺そうとしていた。
「や、やめてくれ! ティフィーだけは……ティフィーだけは!」
「ははは……じゃあなティフィー!」
「あっがあああああ!!!!」
ティフィーの体にどんどん魔法が打ち込まれ、あっという間に彼女の命を簡単に奪っていった。
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