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第15話 湖で……
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さて、アンラに追いついたところで森を抜けると湖が突如姿を現した。
「凄い……」
「水が澄んでいて綺麗ね……」
まさに秘境の絶景といっても良いだろう。
鳥たちが水面を泳いで、水中をよく見ると小魚たちが悠々と泳いでいる。
水浴びをするには贅沢すぎる場所だ。
「えっと、どっちから先に入る?」
アンラは少し頬を赤く染めながら言った。
俺もなんだか恥ずかしくなってきて顔が熱くなってきたな。
「じ、じゃあ……アンラ先に入ってくれ。」
「わ、わかったわ……じゃあ、あっちで着替えてくるから。わたしが呼んだら来てね?
の、覗きはなしだからね!」
「わ、分かってるって……」
アンラはそそくさと左の茂みの方へ言ってしまった。
つ、ついに俺とアンラはこんな所まで来てしまったのか……。
一緒に水浴びをする。
つまりそれはお互いの裸を見せあうのと同じことだ。
いやでも俺はアンラにプロポーズして、アンラは承諾してくれた。
アンラは俺の婚約者なんだ。
だからこんなことしても普通だ――――普通なのか?
考えれば考えるほど恥ずかしくなってくる!
「ルーカス良いよ!」
やばい! アンラに呼ばれてしまった!
まだ心の準備が出来ない。
でもアンラの声は少し震えていたような?
もしかして俺と同じように恥ずかしくなっているのか。
仕方ない、男の意地だ!
俺はアンラのところに行くぞ!
服を脱ぎ、タオルで隠すところを隠して茂みを抜ける。
「アンラ、おまた、せ……」
俺の瞳に映ったのは、まるで女神でも舞い降りてきたかのような美しい女の人。
俺の方を振り向いたその瞬間が最も魅力的だった。
「ル、ルーカス……。わたしの隣来ていいよ……」
「お、おう……じゃあ、お隣失礼します」
俺はアンラの隣に来て足を水の中に入れる。
「―――ん? なんか暖かいぞ?」
「でしょ? ここ温水が湧き出ているみたいなの。だからここの湖は暖かいの」
「へぇ、そうなんだ」
温水が出てくるなんて聞いたこと無かったな。
普段は水風呂に浸かるか掛け流しだけど、温水に浸かると一気に疲れが抜けていくような感じがする。
こんな暖かい水温で魚が泳いでるのに少し疑問を抱いてはいるけど……。
「はぁ……気持ちいい……」
そう言って手を組んで伸びをするアンラ。
体が暖まってきたせいか、顔がほんのり赤くなり始めている。
なんでだろう……。
アンラの色気が凄い気がする。
裸になってるせいもあると思うけど、それだけじゃない。
「ん? どうしたのルーカス。ぼーっとしてるけど……」
アンラは少しだけ首を横に傾けた。
やばい、アンラの全部の仕草に色気がある。
俺の理性が保てなくなりそう。
「いや、なんでも……ない……」
「―――まさかだけどわたしの裸見て興奮してるとか……」
「はっ!? ままままっ………まさかそんなことは……」
「やっぱりそうじゃん……。ルーカスのエッチ……」
アンラは腕で自分の体を隠すようにする。
本当に……破壊力抜群だ。
あと1ダメージで俺の理性は完全に崩壊するだろう。
そのくらいアンラの攻撃力は半端じゃないのだ。
「でも……」
アンラは俯くと、両腕を脚の間に挟む。
何か嫌な予感がした。
外敵とかそういうことではなく、俺自身のことで嫌な予感がした。
「ルーカスがもしそういう気持ちになってるなら……別にいいよ……」
そう言われた瞬間、俺の中にある何かが切れたような感じがした。
完全に俺は野獣と化してしまったのだ。
アンラを抱きしめて湖からあがると、俺はアンラを押し倒した。
「きゃっ! ル、ルーカス!?」
「ダメだよアンラ」
「え?」
「好きな相手の前で、しかも裸になってる時に……。そんなこと言ったら男は我慢出来なくなっちゃうから」
「―――」
「―――」
俺とアンラはお互いに見つめ合いながらゆっくりと顔を近づけ、唇を重ね合った。
「はぁ……はぁ……」
アンラも少しずつ息があがっている。
顔を赤くしながら目を潤ませて俺を見ている。
まるで俺を求めているかのように。
「まさかアンラも……」
「何故か分からないけど……もっと欲しいって思っちゃう。だからルーカス……もっと来て!」
結局俺らは湖の前で盛大に営んでしまった。
どんな感じだった?
まぁそれは……ご想像におまかせを。
「凄い……」
「水が澄んでいて綺麗ね……」
まさに秘境の絶景といっても良いだろう。
鳥たちが水面を泳いで、水中をよく見ると小魚たちが悠々と泳いでいる。
水浴びをするには贅沢すぎる場所だ。
「えっと、どっちから先に入る?」
アンラは少し頬を赤く染めながら言った。
俺もなんだか恥ずかしくなってきて顔が熱くなってきたな。
「じ、じゃあ……アンラ先に入ってくれ。」
「わ、わかったわ……じゃあ、あっちで着替えてくるから。わたしが呼んだら来てね?
の、覗きはなしだからね!」
「わ、分かってるって……」
アンラはそそくさと左の茂みの方へ言ってしまった。
つ、ついに俺とアンラはこんな所まで来てしまったのか……。
一緒に水浴びをする。
つまりそれはお互いの裸を見せあうのと同じことだ。
いやでも俺はアンラにプロポーズして、アンラは承諾してくれた。
アンラは俺の婚約者なんだ。
だからこんなことしても普通だ――――普通なのか?
考えれば考えるほど恥ずかしくなってくる!
「ルーカス良いよ!」
やばい! アンラに呼ばれてしまった!
まだ心の準備が出来ない。
でもアンラの声は少し震えていたような?
もしかして俺と同じように恥ずかしくなっているのか。
仕方ない、男の意地だ!
俺はアンラのところに行くぞ!
服を脱ぎ、タオルで隠すところを隠して茂みを抜ける。
「アンラ、おまた、せ……」
俺の瞳に映ったのは、まるで女神でも舞い降りてきたかのような美しい女の人。
俺の方を振り向いたその瞬間が最も魅力的だった。
「ル、ルーカス……。わたしの隣来ていいよ……」
「お、おう……じゃあ、お隣失礼します」
俺はアンラの隣に来て足を水の中に入れる。
「―――ん? なんか暖かいぞ?」
「でしょ? ここ温水が湧き出ているみたいなの。だからここの湖は暖かいの」
「へぇ、そうなんだ」
温水が出てくるなんて聞いたこと無かったな。
普段は水風呂に浸かるか掛け流しだけど、温水に浸かると一気に疲れが抜けていくような感じがする。
こんな暖かい水温で魚が泳いでるのに少し疑問を抱いてはいるけど……。
「はぁ……気持ちいい……」
そう言って手を組んで伸びをするアンラ。
体が暖まってきたせいか、顔がほんのり赤くなり始めている。
なんでだろう……。
アンラの色気が凄い気がする。
裸になってるせいもあると思うけど、それだけじゃない。
「ん? どうしたのルーカス。ぼーっとしてるけど……」
アンラは少しだけ首を横に傾けた。
やばい、アンラの全部の仕草に色気がある。
俺の理性が保てなくなりそう。
「いや、なんでも……ない……」
「―――まさかだけどわたしの裸見て興奮してるとか……」
「はっ!? ままままっ………まさかそんなことは……」
「やっぱりそうじゃん……。ルーカスのエッチ……」
アンラは腕で自分の体を隠すようにする。
本当に……破壊力抜群だ。
あと1ダメージで俺の理性は完全に崩壊するだろう。
そのくらいアンラの攻撃力は半端じゃないのだ。
「でも……」
アンラは俯くと、両腕を脚の間に挟む。
何か嫌な予感がした。
外敵とかそういうことではなく、俺自身のことで嫌な予感がした。
「ルーカスがもしそういう気持ちになってるなら……別にいいよ……」
そう言われた瞬間、俺の中にある何かが切れたような感じがした。
完全に俺は野獣と化してしまったのだ。
アンラを抱きしめて湖からあがると、俺はアンラを押し倒した。
「きゃっ! ル、ルーカス!?」
「ダメだよアンラ」
「え?」
「好きな相手の前で、しかも裸になってる時に……。そんなこと言ったら男は我慢出来なくなっちゃうから」
「―――」
「―――」
俺とアンラはお互いに見つめ合いながらゆっくりと顔を近づけ、唇を重ね合った。
「はぁ……はぁ……」
アンラも少しずつ息があがっている。
顔を赤くしながら目を潤ませて俺を見ている。
まるで俺を求めているかのように。
「まさかアンラも……」
「何故か分からないけど……もっと欲しいって思っちゃう。だからルーカス……もっと来て!」
結局俺らは湖の前で盛大に営んでしまった。
どんな感じだった?
まぁそれは……ご想像におまかせを。
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